カテゴリー: 第三者監査(外部審査)

  • 保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説3】

    保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説3】

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    保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説2】

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  • 保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説1】

    保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説1】

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  • ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    問題内容を説明します。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    おさえておきたいポイント

    • ①本問題集を作った思い・背景
    • ➁本問題集は「問題テキスト」と「問題&解説ブログ」があります
    • ➂問題編
    • ➂問題編
    • ➃演習問題を公開します
    • 購入方法

    ①本問題集を作った思い・背景

    ISO9001 2015
    内部監査員、外部審査員を
    養成するための問題集の
    問題内容を説明します!
    ●ISO9001 2015要求事項のおさらい
    ●ISO9001 2015要求事項を満たす文書群の作成
    ●内部監査(外部審査)の模擬演習
    ●監査後の受審側の改善対応
    ●内部・外部の課題の変化との順応
    を1冊の問題集で演習できます!
    一般的な品質監査員の養成教育は
    ・2日コースで、2日間丸々拘束される
    ・一日目(終日)がISO9001 2015の復習、監査の基本的なやり方
    ・二日目(終日)が終日演習
    ・ディスカッション時間が多く、自分で考える時間が少ない
    ・監査報告書を書きやすくするために粗が多い問題設定が多くリアリティーに欠ける
    ・費用が5万円~10万円と高い

    など、費用のわりに、やや不完全燃焼な講義しかないのが現状です。

    そこで、

    ・自分の好きな時間で勉強ができて、
    ・ISO9001 2015の復習もできて、
    ・監査演習ができて、
    ・他にはない、監査後の改善活動まで考える演習ができる
    ・数千円で可能な問題集を作りました!

    ➁本問題集は「問題テキスト」と「問題&解説ブログ」があります

    問題テキスト

    「➄購入方法」で説明します。

    問題&解説ブログ

    問題編(本サイト)と3つの解説ブログ(パスワード付き)があります。演習を進めると、解説ブログを読むことができます。

    ➂問題編

    舞台は街中のパン屋さん

    パン屋さんの概要
    30歳の夫婦Aさん(夫)、Bさん(妻)(子供はいないが欲しいと願っている)でパン屋が今回の舞台。2人とも数年間修業して今回 街中に出店した。パン屋さん兼住宅を購入。
    ●営業時間:6:00-17:00
    ●定休日:月曜日(祝日なら火曜日)、年末年始、お盆

    パン屋さんの周辺は、半径200mにマンション 300世帯(1000人、車を持っている)、 戸建30世帯(100人、車を持っている)と、空地が多いが、今後建屋が増える見込みである。もう少し行って300m先に大きな高架駅がある。駅周辺に、10数階建ての大きなオフィスビル4棟が駅を囲むようにある。
    なお、街1km2にパン屋さんは少ない。また、住宅は1戸20m×30mくらいと大きな家が多く、土地が広いため、自動車を使う世帯が多い。パン屋さんに数台の駐車スペースがある。

    自分の店の強みの1つとして、ISO9001 2015を取得しようと、ISOプロのあなたにコンサル・内部監査官を依頼している。

    パン屋さんと街中のイメージ

    地図と、周辺の状況がわかる動画をYou Tubeにアップしています。ご確認ください。

    地図

    地図

    ●パン屋さん内部(ここからダウンロードできます)

    パン屋内部

    動画(You Tube) 10分程度

    パンの製造工程

    専門性を高くする必要はありませんが、販売しているパンの種類と製造方法を列挙します。
    パンの製造工程は
    ①ミキサ
    ➁フロアータイム(1次発酵)
    ➂分割
    ➃成型
    ➄ベンチタイム
    ⑥ホイロ(2次発酵)
    ⑦焼成
    一般的な工程でパンの種類によらず、一定の時間がかかるとします。
    販売パンは7種類
    A:レーズン
    B:食パン
    C:ソフトフランス
    D:フランス
    E:菓子パン
    F:ドーナツ
    G:バターロール
    とします。
     実際、パン屋工房内には、オーブンが1台しかないため、オーブンをフル活動できるように時間調整しながらパン製造をしていきます。

    process1

    パン屋さんの情報は以上です。だいぶイメージが付いたかと思います。では、ISO9001 2015と品質監査に向けた準備をしてきましょう。

    ➃演習問題を公開します

    21問あります。紹介します。

    第1章 ISO901 2015要求事項を満たす文書群を作成

    舞台の街中パン屋さんに必要なISO9001 文書群を構築します。ISO9001 の復習・応用演習になります。

    【1】ISO90012015の適用範囲

    パン屋さんで取得する場合の、ISO9001 2015の適用範囲をどう設定するか、考えよ。

    【2】外部の課題、内部の課題

    ISO9001 2015の要求事項4.1において、「パン屋」の外部の課題、内部の課題を列挙せよ。また、あなたがAさんになって、パン屋さんの数年間の中計を立てよ。

    【3】~【15】は略(ご購入後、確認できます。

    【16】内部監査

    ISO9001 2015の要求事項9.2において、「パン屋」の内部監査の監査実施結果報告書のフォーマットを作成せよ。

    第2章 初めての内部監査

    第1章で構築した文書群にさらに内容を肉付けして、第3章の内部監査の準備を整えましょう。

    【17】~【18】は略(ご購入後、確認できます。

    【19】監査員役であるあなたによる内部監査評価

    【17】【18】の資料をもとに、内部監査を実施したとする。その監査結果を評価し、内部監査報告書にまとめよ。

    第3章 初めての内部監査

    本問題集にしかないオリジナル問題で、監査後のフィードバックや継続的改善も演習しましょう。監査は手段、目的は改善ですからね!

    【20】不適合の是正処置

    【19】監査結果から不適合箇所がある。その不適合箇所の是正処置をあなたがAさんの立場で実施せよ。

    第4章 Aさんパン屋さんのハプニング

    本問題集にしかないオリジナル問題で、ISO9001取得組織にはあまりない事象かもしれませんが、常に内外の環境変化に対応していく強さも必要です。パン屋さんに降りかかるリスクを洗い出し、品質文書群のどこをどう更新・変更すればよいかを考える章です。

    【21】ハプニング発生時の対応

    次のハプニングが起こった場合、それぞれのリスクや機会を考えて、ISO文書群のどこをどう変更管理すればよいかを考えよ。
    (1) 実は、思っていたほど売上がなく、赤字になった場合
    (2)(3)略
    (4) 近くに競合パン屋さん(Aさんのパン屋さんより大きなパン屋さん)が開店した場合

    問題は以上となります。

    ●ISO9001 2015要求事項のおさらい
    ●ISO9001 2015要求事項を満たす文書群の作成
    ●内部監査(外部審査)の模擬演習
    ●監査後の受審側の改善対応
    ●内部・外部の課題の変化との順応
    を1冊の問題集で演習できます!

    解説も充実!

    丁寧な解説ページやQCプラネッツのブログ記事を活用してわかりやすく解けますので、ご安心ください。

    是非、ご購入ください。

    ➄購入方法

    本ブログとメルカリとnoteから販売しております。
    「QCプラネッツ」で検索ください。

    本ブログからのご購入

    ご購入いただけます。ご購入後、QCプラネッツからアクセスサイト先(アクセスのみ可)をご案内いたします。データの拡散を防ぐため、ダウンロードと印刷は不可とさせていただきます。

    メルカリでの販売

    「QCプラネッツ」で検索ください。

    3000円/1冊
    とさせていただきます。ご購入よろしくお願いいたします。

    noteでの販売

    電子販売もしています。こちらへアクセスください。

    まとめ

    「ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集」を販売します」、ご購入よろしくお願いいたします。

    • ①本問題集を作った思い・背景
    • ➁本問題集は「問題テキスト」と「問題&解説ブログ」があります
    • ➂問題編
    • ➂問題編
    • ➃演習問題を公開します
    • 購入方法

  • 【必読】品質の外部審査で品質不正は見抜けない

    【必読】品質の外部審査で品質不正は見抜けない

    「品質監査したのに、なんで品質不正が見抜けないの?」、「何を審査しているの?」と疑問に思いませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【必読】品質の外部審査で品質不正は見抜けない
    はっきり言いますが、品質不正は外部審査では見抜けません。
    なぜなら監査の趣旨が違うから。
    監査中に、自ら「不正しています」と言っちゃう人いませんよね。
    ISO認証が欲しいなら、不正なんかするなと審査員は思いますよね。
    残念ながら、それが現実です。
    そうなる理由を解説します。
    • ①外部審査は相手を疑う審査ではない
    • ②品質不正の本質は別な所にある
    • ③品質不正発覚後、ISO認証剥奪と後手後手

    ISO9001 2015 内部監査員育成問題集をを販売します!

    QMS内部監査員養成したい方、是非ご購入ください。
    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】を紹介します。ISO9001 取得に向けてISO9001 の構築、内部監査・外部審査の実施、監査のフィードバックや、今後のリスクに対する対処方法を考え抜く問題集です。

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    ①外部審査は相手を疑う審査ではない

    適合性、有効性、妥当性をチェック

    ISOの認証に値する組織かどうかをチェックします。

    判断基準は、関連記事 で解説したとおり、適合性、有効性、妥当性です。

    まとめると、
    ●適合性:規格、法令顧客要求事項 どおり業務しているかどうかを見る。
    ●有効性:マネジメントシステムに沿って組織が動いているかどうかを見る。
    ●妥当性:要求事項を満たしているかどうかを客観的証拠から見る。
    の3つです。

    品質不正に該当するのは、「妥当性」でしょうけど、提示されたエビデンスが要求に満たせば、嘘でも構わないわけです。(もちろん、嘘はいけませんよ!)

    品質を作りこむ流れを審査するか

    有限時間の中で組織を審査しますから、一連の質疑の流れで全体から細部まで審査します。

    個々の文書や回答を疑ってかかると何日あっても時間が足りません。

    審査員は被審査側のプロフェッショナルではない

    品質不正はそこ分野のプロであれば見抜けるかもしれません。しかし、次の理由で審査員は業種が近い程度の人がアサインされることがほとんどです。

    1. 全分野のプロから審査員にするのは無理
    2. 仮にプロでも、他社の不正データを一発では気がつかない
    3. 同業者の審査員は、審査を受ける側から嫌がられる
    4. 審査員になれる基準は技術専門性とは別

    同業他社出身なら、被審査側の状況を理解しやすく、情報漏洩につながります。だから普通は嫌がります。

    そうなると、提示された文書から、品質を作りこむプロセスとして適切かどうかしか審査されません。

    ②品質不正の本質は別な所にある

    品質不正は技術・品質部門の問題だけではない

    近年、優良な大企業が続々と品質不正を発表し、批判を浴びています。

    同業他社なら、対岸の火事では済まされず、自社の品質点検するようトップから指示が下りたりします。

    で、よく経営陣側から、

    「技術・品質部門のチェックを強化せよ!」

    と指示がきます。

    でも、技術・品質部門側の本音は

    「何を言ってんの?」

    と白けムード一色です。

    なぜかわかりますか?

    品質不正の真因は、経営陣にあります。
    ●無理な目標達成のプレッシャー
    ●無理な収益要求、納期要求
    が品質不正の温床となっています。

    QCDのC(コスト),D(納期)の要求がきついと、QCDのバランスが崩れ、最悪、Q(品質)不正に染めていくのです。

    最近20年の品質不正を発表した企業の分析結果から言える事です。
    (品質不正については、QCプラネッツもしっかり解説していきます!)

    なので、

    顕在化した所を品質監査しても
    その組織の根深いところまでツッコめないし、
    ツッコんではいけないアンタッチャブルなのです。

    品質不正は簡単に見抜けない

     

    不正の仕方も、手を込んでいます。その分野のプロが仕込むからわかりません。

    真のデータを、顧客に悪影響が出ない範囲で改ざんします。

    だから、

    提示された文書記録を見ても不正はわからないし、
    顧客からの苦情がなければわからないし、
    苦情があっても別理由で納得すれば、不正はわからない

    さらに、

    組織全体で嘘をついているから、ばれにくい

    審査員2名 VS 組織側数名で 外部審査します。人数の圧力もあります。

    ③品質不正発覚後、ISO認証剥奪と後手後手

    いつも言われる「監査したのになぜわからないの?」

    品質監査は、あくまで、

    ISOの要求事項に組織が合っているかどうかを見ているだけ。
    別にISOの要求事項に合ってなくても組織が良いなら、それでもOK

    品質不正を見ていません。でも格好悪いよね。

    素人から見えれば、「監査・審査」=「不正を正し、改善させる」ですよね。

    実態はそうではありません。

    せめて、罰として、ISO認証を剥奪させ、組織に再取得審査へと振り出しに戻すしか手はありません。

    審査側も反省会をする

    認証機関の審査員の方に聞いた話ですが、
    自分が審査した組織が品質不正をした場合、
    認証機関の方でも反省会をやるそうです。

    実際に、提示されたデータがおかしいと気づいても、深く掘り下げるのは難しいです。

    データを作った製造部門、製造部門にいる品質部門など、審査に出席していないメンバーも呼び出す必要があったり、他の項目を審査したいが時間が無くなっていくからです。

    審査員の本音は、

    ISO認証が欲しいなら、品質不正なんかするな!

    ですよね。

    品質不正の温床とならない組織経営が重要です。

    技術者は高い倫理観と、正しく行動するプライドがあります。
    なぜなら、毎日技術を磨いているから。
    それを捻じ曲げる行為をさせる風土が問題であり、
    品質監査では対応できません。

    まとめ

    品質の外部審査で品質不正は見抜けない理由をわかりやすく解説しました。

    • ①外部審査は相手を疑う審査ではない
    • ②品質不正の本質は別な所にある
    • ③品質不正発覚後、ISO認証剥奪と後手後手

  • 外部審査で何を改善指摘されるかがわかる

    外部審査で何を改善指摘されるかがわかる

    「外部審査で何を改善指摘されるかがわからない」、「外部審査怖いなあ」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    外部審査で何を改善指摘されるかがわかる
    審査では、良い点と改善点を指摘します。
    良い点はそのままでよいので、本記事では解説しません。
    改善の指摘を出すのが仕事である審査員と
    指摘される被審査側について解説します。
    残念ながら「完璧で改善指摘が全くない!」ってことはありません。
    • ①審査員は改善の機会を出すのが仕事
    • ②組織が未熟な場合の指摘内容
    • ③成熟した組織の指摘内容

    ISO9001 2015 内部監査員育成問題集をを販売します!

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    ①審査員は改善の機会を出すのが仕事

    審査員の立場

    ISO9001の認証機関から組織を審査する審査員は、認証機関の上位である認定機関やISOからもチェックが入ります。

    「ちゃんと組織を審査したのか?」
    と審査機関も審査されるので、
    「改善指摘した箇所を提示する必要があります。」

    なので、審査員は審査で、組織の良い点を見つけますが、基本は、改善指摘の方をたくさん見つけようとします。

    審査員も仕事なので、仕方がないんです。

    改善指摘は仕方がない

    「改善指摘されても仕方がない」と心づもりして審査にのぞむことを勧めます。普段から業務を真剣に取り組んでいる人ほど、改善指摘されると、腹が立つし、ヘコミます。

    「あなたの組織、部門に問題があるから改善指摘された」
    よりはむしろ、
    「相手(審査員)も仕事だから仕方がない」
    と割り切りましょう。

    ISOの要求どおり業務できる部門であれば、
    改善指摘後のアクションもしっかり対応できるでしょうし、それを見せつけてあげたらOKです。

    審査ですが、組織の成熟度合いによって、改善指摘の内容が大きく違います。

    ②組織が未熟な場合の指摘内容

    ヌケモレが明確

    誰が審査しても、はっきりわかるレベルです。「ちゃんと仕事しようね」というレベルです。まだ、組織内の人々が我流で仕事している感じが漂っていますね。

    指摘される内容は、

    1. 必要文書自体が無い
    2. 文書の記入内容のヌケモレ
    3. 回答者が矛盾した回答している

    組織の品質マネジメントシステムを回すために必要な組織内の文書が必ずあります。それ自体が無い状態で製造に入っていると、引継ぎに情報のヌケモレがありますね。きっと電話かメールで「やっといて」と製造側に依頼している可能性が高いですね。

    文書の記入のヌケモレに多いのが、
    ●空白の欄がある(文書作成担当者が理解していない)
    ●5W1Hがあいまい(力量ある責任者が集まって、いつ協議して何が決まったかが不明確)
    ●承認回付をやっていない(承認入ると修正があるので面倒だから)
    ですね。

    気持ちはわかりますが、あとでトラブったときの原因になるので、上流工程ほど、文書を使って品質を作りこみましょう。

    回答者が矛盾した回答しているとは、「エビデンスがあります」と言って、「エビデンスが出て来なかった」場合が多いです。上司が部下に「あれ出せ、これ出せ」と審査中に指示しますが、情報共有が疎な部門なら部下から「そんなのありません」と突き返されます。

    これって、「カッコ悪い上司だなあ、普段、仲悪いんだろうな」がバレバレです。

    品質の基本が理解していない

    明らかなヌケモレがあるのに審査にのぞんでしまう原因は、

    ISO9001、QMSを理解せず、見様見真似でやっている

    からでしょう。能力不足ではないはずです。「なんでISOなんてやらないとだめなの?」と納得していないと、能力があっても、ヌケモレや自ら気づいて改善しようとはしません。

    組織内の品質に関する教育が不十分かもしれません。また教育があったとしても、ISO,QMSなどの難解な用語をそのまま使って説明しているイケてない品質管理担当が教育者である可能性もあります。

    「ルールだから従え!」
    では、人は動きません。
    納得できる理由を時間かけて説明しましょう。

    被監査側のモチベーションは低い

    審査に提示する内容の質が低いのは、被監査側のモチベーションは低いからです。この理由は

    ● ISO,QMSやって良かった!という実感がない
    ●費用対効果が見えない

    からでしょう。公共工事のように、ISO認証組織でないと受注できないという制約があれば、受注のためにISOは仕方がないと納得せざるを得ないでしょうが、収益など組織の成功に直接つながらないと、組織の人達のモチベーションは上がりません。

    経営陣や品質管理担当が組織を出回り布教活動すると、モチベーションが少しずつ上がるでしょう。

    ③成熟した組織の指摘内容

    一方、成熟した組織でも改善指摘はあります。改善指摘が審査員の仕事なので。

    成熟した組織とは

    1. ISO,組織のQMSを理解して組織が動いている
    2. 各部門に品質管理部門より口うるさい品質係がいる
    3. 自分で文書の内容を目的が説明できる
    4. 審査員に反論できるほど品質を良く理解している

    よく理解しているのも良いですが、反論や自分なりの哲学を言ってくる「ややうるさい」人が各部門にいる感じです。

    では成熟された組織で、何を改善指摘されるかを解説します。

    ヌケモレはほぼ指摘できないレベル

    ●審査に提示される文書もしっかり作られており、内容も明確で、説明者もさっと回答できます。完璧です!これは指摘がありません。

    ●この状態で改善指摘を見つけようとすると、文書のrevision番号が合っていないなど、品質にとって重要ではないところを荒さがしするしかありません。

    ISO2008年版までは、荒さがししていましたが、意味がないので、ISO2015年版からは指摘しません。

    上位概念を指摘する

    一通り品質マネジメントシステムが有効的に機能しているので、

    もっと、組織が成功できるには、
    何を高めて(改善すれば)良いか
    を審査してきます。

    学校のテストでいうと
    ●未熟な組織は、50点を80点にする改善指摘
    ●成熟した組織は、100点を150点に高める改善指摘
    です。次元が違います。

    ●組織の成功を左右するのは、上位概念の方です。

    1. 経営戦略、品質方針、品質目標の整合性を確認
    2. より高い目標を提示するように改善指摘

    具体的には、
    ●審査最初に見られる、品質目標の
    施策項目内容、目標値がより高いレベルに組織が上がるためには十分な内容かどうか。
    ●各文書の中身ではなく、書くべき内容・構成が妥当かどうか?

    など、より高い次元に進むために、整備されたQMSが妥当かどうか?さらに高めるには何が必要か?を考えさせるような改善指摘が来ます。

    この場合、改善指摘内容が抽象的になるので、組織各部門にそのまま展開しても、みんな「わからない」となってしまいます。品質管理部門で一旦、審査員の意味を汲み取って、できる指摘内容に書き直してから組織へ展開する必要があります。

    単なるヌケモレチェックの審査から
    より高い次元に行けるためのべき論を考える審査に
    なるように組織の品質力を高めましょう。

    まとめ

    外部審査で何を改善指摘されるかをわかりやすく解説しました。

    • ①審査員は改善の機会を出すのが仕事
    • ②組織が未熟な場合の指摘内容
    • ③成熟した組織の指摘内容

  • 外部審査の審査する側・される側の関係がわかる

    外部審査の審査する側・される側の関係がわかる

    「外部審査って厳しいの?」、「審査側とどう付き合えばよいかわからない」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    外部審査の審査する側・される側の関係がわかる
    • ①審査者の顧客は被審査側
    • ②本来は独立した関係で審査したいが
    • ③事務局(品質管理担当)の調整が肝
    • ④目的は品質向上・組織の発展

    本記事の結論

    外部審査の審査する側・される側の関係は
    誰が審査側にお金を払っているかでわかります。

    ISO9001 2015 内部監査員育成問題集をを販売します!

    QMS内部監査員養成したい方、是非ご購入ください。
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    ①審査者の顧客は被審査側

    審査の費用はだれが払っているのか?

    単純に、

    審査される側が、審査する側に審査費用やISO認証費用を支払います。

    外部審査

    現状はお客様を審査

    審査する方は、お客様を審査するわけで、お客の顔を伺いながら、審査すると甘い審査結果になりがちです。

    そうならないように、被審査側の品質管理部門が間に入って、審査する・される両者の独立な空気を作る事が大事です。

    とは言っても、審査員の中には、主観で審査する人や、被監査側の依頼を聞こうともしない人もいます。そういう審査員は随時交代するなど、納得できる質疑で審査してもらうよう、顧客として要求します。

    客づらは良くないが
    良い審査になるよう審査側に要望は出すべき

    ②本来は独立した関係で審査したいが

    例えば、下図のように間に第3者機関を入れることも考えられます。

    部屋を貸す・借りる両者の間に入る賃貸の仲介業者とか、
    出品者と購入者の間に入るフリマアプリ業者とか
    のイメージです。

    外部審査

    仲介のメリット・デメリット

    現状はISO認証の審査には、審査側と被審査側の間には仲介はいません。なぜでしょうか? 仲介のメリットとデメリットを考えましょう。

    仲介のメリット

    審査側、被審査側は完全に独立なので
    互いに本音で審査に望めること

    いいですね。なら、仲介業者を起業してISO認証で一儲けできそうです。
    でも、ないですよね。デメリットは何でしょうか?

    仲介のデメリット

    ●互いの要望を受け取るのに時間や手間がかかる。
    ●忖度なしの審査だと審査・被審査の関係が悪化しがち。

    現行のように、直接互いの要望を聞いて、両者の良い関係を構築するのが良いと考えます。

    ③事務局(品質管理担当)の調整が肝

    質のよい審査ができる環境をサポート

    実際に、審査する側とされる側の間に入るが、審査される側の事務局です。

    確かに、審査される側が費用を払うが、
    これを被審査部門に言わなければ、意外と組織内に知られることはない。
    意外と、審査する・される側の独立性が保てる。

    事務局(品質管理担当)の調整って、見えないし、地味だけど、品質維持・向上やISO認証継続にはとても重要なんです

    ただ、審査の計画すればいいのではなく、
    組織の品質維持・向上を支える重要な業務なんですね。

    こう書くと、事務局(品質管理担当)の人は救われるかな?

    審査員も対顧客審査であることはわかっている

    ほとんどの審査員は対顧客審査であることを十分認識しています。それと同時にISO認証にふさわしい組織かどうかも見なければなりません。

    対顧客への丁寧な対応と、ISOのあるべき審査が求められます。

    納得できる質の高い審査質疑をしてもらった方が、組織の品質向上につながるし、費用対効果が出るで、お互いに良い関係につながる。

    被審査側はISO,QMSに集中させること

    審査の裏側をいろいろ解説しましたが、

    被審査側はISO,QMSに集中しましょう。

    品質管理担当が、被審査部門出身で、被審査部門の同僚とつながっていることがよくあります。互いの業務の愚痴を言い合うのはOKですが、審査の裏側まではべらべら話さないでください。

    品質管理部門は、本来、組織内で独立した位置にあるべき

    品質管理担当が、被審査部門から見て、「この人誰?」くらいがよいでしょう。組織内で知らない人同士なら、緊張感が保てます。

    ④目的は品質向上・組織の発展

    手段に目が行き過ぎない事

    外部審査の裏側を解説しましたが、それはそれで、組織内の業務の品質が向上できることが最も大切です。

    内部監査、外部審査を通じて、1年に1回でも組織内の業務のやり方やあり方を見直しましょう。

    ●毎年審査結果に問題ないが、
    ・メンバーの長時間労働が多いのはよいのか?
    ・審査に出てこない、メンタル不調者増加しててよいのか?
    ・IT導入が遅く、いつまでも効率の悪い業務でよいのか?
    ・経営陣のぱっとしない目標でよいのか?
    など、

    品質監査には言いたくない、本当の課題が組織・部門にはそれぞれたくさんあります。

    監査・審査を切り抜けるのが目的になっていて
    組織・部門内の不満がずっと変わらないことは大いにある

    本当は、言えない不満をリスクと課題に挙げて、品質目標に入れるようにしたらいいのでしょうけど、ただでさえ多忙な業務があるので、なかなかそこまで首をつっこんで指示・指摘はできません。

    品質管理の指摘とはいえ
    相手が解決・達成できる課題にしないといけません。

    自組織の発展につながる審査をサポート

    ISO認証審査では、「ISOの要求事項を満たしているか」の観点で審査しますが、同時に、自組織の発展につながる課題や良い事例を審査官からいっぱい抽出してもらいましょう。

    外部の審査官が指摘して報告書を書いてもらったら
    対応しないといけない。
    だから、強制的に課題解決や発展につながる

    自分を自ら変えることは非常に難しいです。自組織なら、いろいろな意見があるので、なおさら変革するのは難しいです。だから、外から言われた方がよいですね。

    指摘対応は短期的には面倒くさい
    けど、その積み重ねがその組織の強さに変わる
    強くなる組織のために品質部門はサポートしましょう。

    外部審査の裏側を理解した上で、自組織がより強くなるよううまく審査を活用しましょう。

    まとめ

    外部審査の審査する側・される側の関係をわかりやすく解説しました。

    • ①審査者の顧客は被審査側
    • ②本来は独立した関係で審査したいが
    • ③事務局(品質管理担当)の調整が肝
    • ④目的は品質向上・組織の発展

  • 外部審査の計画がわかる

    外部審査の計画がわかる

    「外部審査の計画ってどうやってやるの?」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    外部審査の計画がわかる
    • ①大きな更新審査時に認証機関から数年計画表を受け取る
    • ②監査実施数カ月前から計画・工程を何度も作成
    • ③監査実施日の予約や設定対応
    • ④「あとは、みんな頑張ってくれ」と監査当日応援

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    ①大きな更新審査時に認証機関から数年計画表を受け取る

    更新審査の間に組織内の全部門を一通り監査

    外部審査は2つに分けられ

    1. 更新審査(数年に1回更新のための大規模な審査)
    2. 定期審査(更新審査の間に実施する小規模な審査)

    外部審査は、抜取検査なので、一部の部門の一部の業務しか監査しません。

    そのため、大規模な更新審査と小規模な定期審査を用いて、数年かけてISO対象を監査します。

    私が所属する事業部では、更新審査は3年おきです。

    品質部門のISO審査係が引き継ぐ年に限って、更新審査になりがち

    途中、部門の新設、変更、統合があれば、審査対象

    被監査部門は、基本的には審査は嫌がります。一回やったらしばらく来ないと思っているでしょうけど、組織変更があれば、変更部分は審査対象になりますので注意ください。

    ●事業部の統廃合
    ●部門の統廃合
    ●部門、組織の新設
    などは、審査対象です。

    前年度、A部門が審査を受けて、次年度A部門がA1部門、A2部門に分けたり、A部門とB部門が統合したりすると、次年度も審査対象になります。

    被監査部門への配慮

    被監査部門は、基本的には審査は嫌がります

    審査対象になると、「当たり年」
    審査対象でないと、「外れ年」
    です。厄年みたいですけど。。。

    ISO認証で受注の恩恵があるので、審査必須はみんな分かっている。
    けど、審査はいやだ。さっさと終わって欲しいが本音。

    なので、審査部門への通知は、相手の配慮をもって伝えることが重要です。

    「すいません、今年はちょっと、審査対象になっちゃいました。」
    「来年は無いのでちょっと我慢ください」

    みないな体で、よく伝えに行っています。

    「ISOのおかげで、受注できて、品質が維持・向上できているだから、審査は当然だろ! ちゃんと準備しろよ!」と高圧な態度は絶対NGです。

    ②監査実施数カ月前から計画・工程を何度も作成

    実は、計画工程案は何度も作って調整している

    認証機関の審査員と事務局と、自組織の品質担当(事務局)で数カ月前から計画と工程を練ります。外部審査の運営を仕切ると、計画・工程業務が8割です。計画が終わったら、あとは、みんなよろしく~って気分になります。

    審査したい部門(全国点在している)と日数と審査員の数を決めます。審査費用にからんできるからです。

    審査費用は、
    ●主に自組織の人数と規模ですが、
    ●日数
    ●審査員人数
    ●移動・宿泊費
    です。

    審査員のリソースも有限なので、最少人数となります。

    日数、工程、審査員数をminになるように計画します。

    審査対象組織が、全国に点在しており、移動が必要な場合は時間と移動方法も検討が必要です。これが結構手間です。

     

    定期審査において、最初は、近場や移動しやすい事業所を選んでいきますが、だんだん移動がメインの審査年になっていきます。

    計画・工程案を実際に検討してみよう

    はっきり言って、弾丸旅行計画です。

    下図のように、審査対象が点在していますが、審査員2名、4日で計画してみましょう。

    第三者審査

    ●審査場所
    ●東京本社(品川)
    ●東北支社(仙台)
    ●北海道工場(室蘭)
    ●北陸支社(富山)
    ●奈良研究所(京田辺)
    ●鳥取工場(鳥取)
    ●熊本工場(水俣)
    としましょう。結構リアルな設定です。毎年こんな感じです。

    ●審査員
    ・監査リーダ(70歳) (建設業出身)
    ・監査員(66歳) (製造業出身)

    では、計画表を埋めてみましょう。あなたも、考えてみてください。ただし、初日は1監査員は東京本社で経営陣へのトップインタビューと最終日の午後は、両方の監査員が同席してまとめと終了会議を東京本社で実施するとします。

    1日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) 開始とトップ面談
    (東京本社)
    ??
    午後(13-17) ?? ??
    夕方移動 ?? ??
    2日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) ?? ??
    午後(13-17) ?? ??
    夕方移動 ?? ??
    3日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) ?? ??
    午後(13-17) ?? ??
    夕方移動 ?? ??
    4日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) ?? ??
    午後(13-17) まとめと終了会議
    (東京本社)
    まとめと終了会議
    (東京本社)

    計画を作るポイントは、

    1. 全審査部門へ期間内に行けるのか?旅行計画を組む
    2. 移動の際の交通手段を2つくらいおさえておく
    3. 各事業所滞在時間内に審査できる部門or審査員が希望する部門をアサインする

    旅行計画を立てましょう。また、交通手段を2つあるとベストです。当日に限って飛行機や列車が遅延や運行中止があります。どうしても交通手段が1つしかない場合は、行先の事業所の担当に事前連絡して連携を取っておきましょう。

    また、移動中の事故・怪我リスクもあります。安全第一、無理のない移動工程を組む必要があります。

    第三者審査

    全国地図を見ると、東日本、西日本に分けて審査員の工程を考えてみましょう。
    ●審査員1:東京⇒東北⇒北海道⇒東京
    ●審査員2:熊本⇒鳥取⇒奈良⇒北陸⇒東京
    としました。他のルートでもOKです。あなたなりの計画設計案でOKです。

    計画案を提示すると、

    第三者審査

    1日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) 開始とトップ面談
    (東京本社)
    熊本工場
    午後(13-17) 東京本社 熊本工場
    (15時終了)
    夕方移動 仙台へ移動
    (新幹線)
    鳥取へ移動
    (新幹線、JR)
    2日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) 東北支社 鳥取工場
    午後(13-17) 東北支社
    (15時終了)
    鳥取工場
    夕方移動 北海道へ移動
    (飛行機)
    奈良へ移動
    (JR,新幹線)
    3日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) 北海道工場 奈良研究所
    午後(13-17) 北海道工場 北陸へ移動
    夕方移動 東京へ移動
    (飛行機)
    4日目 審査員1 審査員2
    午前(9-12) 東京本社 北陸支社
    11時終了
    東京に移動
    午後(13-17) まとめと終了会議
    (東京本社)
    終了会議(途中から)
    東京本社

    ポイントは、

    1. 必ず現地は前日入りして移動を確実にする
    2. 移動のために15時終了とし、審査部門数を調整する
    3. 最終日午後は、審査員全員そろって評価してもらう
    4. 審査官は評価まとめする時間がないので、移動中・宿泊中にまとめる

    数日と短期間の中で、弾丸旅行して、審査して、まとめる業務なので審査官はアクティブな人でないと務まりませんね。

    コロナ禍の恩恵

    リモート審査はまじ感謝です!

    リモート化によって、旅行計画が不要になった。
    北海道から九州に切り替わるは一瞬で済む!

    コロナは大変だけど、デジタルの加速が進みました。

    もちろん、リモート化には課題があります。
    ●現場が本当に実在するか?
    ●現場の空気感が感じられない
    ●リモートQ&Aがスムーズにできない
    ●音声画像が途中で途切れる

    結論から言うと、

    リモート審査はどなたでも2回経験すれば、慣れます!
    わざわざ現地行くのが面倒という声が出て来ました。

    もちろん、コロナ禍がある程度落ち着けば、現場の対面審査と、リモート審査の混合でもOKです。

    ③監査実施日の予約や設定対応

    キーパーソンへの早めのアポイント

    審査の最初は、経営陣への審査です。経営陣(社長、事業部長)の予定をつけておきましょう。3カ月前くらいがベストです。秘書さんに依頼しましょう。

    審査直前(2週間前)くらいに経営陣への説明会を実施します。審査の概要、質問される箇所、組織の説明をしてほしい内容などをインプットします。

    被審査部門への通知の仕方

    審査は基本嫌がるので、やんわり伝えてください。
    「今年、あたってしまったんですけど、来年は無いのでよろしくお願いいたします。」とかですね。

    内部監査を外部審査の前に実施しているなら、内部監査の時に通知して、内部監査実施後に外部審査のポイントを伝えてあげてください。

    支社店など本社から遠距離にある部門ほど情報が疎になります。丁寧にインプットしましょう。遠距離にある部門長は意外と心細く、事務局からの情報を求めています。

    審査当日の対応

    ●会議室の予約、リモート環境(音声・画像の途切れがない状態にする)
    事務局のガイド役、窓口などのアサイン
    審査員の連絡先、審査員へのトイレ、喫煙所の場所
    くらいおさえておきましょう。

    審査員の飲み物や食べ物の配慮は不要で、持参する審査員がほとんどです。

    ④「あとは、みんな頑張ってくれ」と監査当日応援

    審査運営の事務局は、審査当日は意外と暇です。これだけ準備したので、あとは、みんなよろしく~状態です。

    備えあれば、憂いなしです。

    審査結果も気になるが、まずは審査完遂が目標!

    以上、外部審査の運営の裏側を解説しました。

    まとめ

    外部審査の計画をわかりやすく解説しました。

    • ①大きな更新審査時に認証機関から数年計画表を受け取る
    • ②監査実施数カ月前から計画・工程を何度も作成
    • ③監査実施日の予約や設定対応
    • ④「あとは、みんな頑張ってくれ」と監査当日応援

  • ISO9001にかかる費用がわかる

    ISO9001にかかる費用がわかる

    「ISO9001取得しているけど、いくらかかっているの?」、「それに見合うメリットがあるの?」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ISO9001にかかる費用がわかる
    • ①実際かかる費用
    • ②費用に対するリターンはあるか?
    • ③ISO取得企業が減っている理由
    • ④ISO取得は手段、目的を明確に
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    ①実際かかる費用

    実務経験の話

    組織の規模が1,000人程度でのISO9001にかかる費用を解説します。

    年間1~200万円程度

    主な内訳は、

    年間登録料 数万円 詳細
    審査 1~2百万円 数年に1回の
    大規模審査の場合
    1百万円 毎年の部分審査の場合
    2,30万円 審査時の移動宿泊費
    1~2百万円程度

    審査は数種類あって、
    ●数年に1回の大規模な審査を1週間コースで実施

    ●毎年、継続的な小規模な審査を3日程度で実施
    があります。

    審査は、例えば、小規模、小規模、大規模と3年に1回大規模、それ以外の年は小規模として、3年で組織の全部門を一通り審査する工程になります。

    ただし、品質不正などのヤバいことが起きたら
    別途審査やり直しや
    ISOはく奪によるISO再取得のための重い審査
    があるので、日ごろからちゃんと品質管理しましょう!

    コロナによる出張費フリー化

    コロナ禍になると、移動禁止になるので、リモート審査に変わりました。現場の空気や雰囲気が伝わりにくいデメリットがありますが、移動・宿泊が無くなり、時間と費用が減るメリットが得られます。

    「支社店、現場を実際に見て感じないと審査できない」

    「行くのが面倒くさい」
    に変わる日が来る気がします。

    ただし、ペーパー会社や、架空の会社・現場ではないことを審査員が確認するために現地入りしますので、完全リモート審査にはならないはずです。

    何年も審査して、実際に支社店や現場があると信用できる組織なら、完全リモートになるでしょう。

    ISO9001,14001,45001を全組織で取得すると

    ISO取得・継続だけで年間億単位かかる

    「なんだー、2百万円程度か」と高くなさそうですけど、
    ●全組織が数万人にて、
    ●ISO9001,ISO14001,ISO45001な
    どいろいろ取得が必要になると
    数千万、億の単位で毎年かかります。

    ISO関連の担当者の人件費も結構かかる

    組織内の担当者を結構な人数を用意する必要があります。

    実際、所属している組織では、数億円くらいはISO関連で費用がかかっていますね。

    中小企業にとってISOは高い

    当然、中小企業ではISOに手が出にくくなりますよね。投資に対するリターンが見合わないといけません。

    ②費用に対するリターンはあるか?

    リターンがある場合は、2つあります。

    1. ISO取得組織だけ受注できる案件がある
    2. ISO取得で他社との差別化を図る

    前者は、大企業による、大規模工事が当てはまり、
    後者は中小企業が取る戦略でしょう。解説します。

    ISO取得前提の受注案件

    よく公共工事で自治体から数億円規模の新設や更新工事を受注したい場合に、ISO取得が前提となります。

    ISOで億単位払っても、それの数十倍の受注額が取れれば、ISOは簡単にペイできるわけです。

    ISO取得を差別化戦略につかう

    しかし、受注額が少ないと、ISOが簡単にはペイできません。
    しかし、その苦しさは他社も同じなので、
    ISO取得による他社との差別化戦略に使い、受注につなげる戦略には有効です。

    サービス業の中で、意外な会社や組織がISOを取得するのは、他社との差別化、自社のブランド力アップに使うためです。

    品質向上、ISO取得は
    ビジネス上重要とする戦略がある組織が取得します

    ISOや品質マネジメントシステムの文面にはビジネス色はありませんが、実際は結構な経費がかかります。是非、投資に合ったリターンをゲットしましょう。

    ③ISO取得企業が減っている理由

    ISOにかかる費用が高いので、当然取得企業が減っています。

    日本のISO取得数推移

    ISO9001もISO14001も近年は取得数が減少しています。

    ISO9001

    ISO14001

    各国の取得数推移を見ても減少傾向です。
    なぜか、中国が増加していますけど。

    ISO9001

    データは、より引用

    1. 2000年代にISO取得数が増加したが、近年は減少
    2. 建設業で公共工事に一時期ISO取得必須な時期があったため
    3. ISOのコスト負担のわりにリターンが少ないからISOやめる企業が多い

    確かに、ISO取得・継続はコストがかかります。それにあうリターンがないと企業もISO取ろうとはなりません。

    ④ISO取得は手段、目的を明確に

    ここで、重要なのは

    「ISOとってないから、仕事は我流でいいや!」ではなく、
    各組織にとって良い仕事ができる方法を確立することです。

    ISOの取得有無に関係なく、
    ●まず、良し仕事ができるチームや組織を作る
    ●結果を出し続ける
    ●ISO取得のメリットがあれば、取りに行けばよいです。

    良し仕事ができる仕組みを考えるヒントにISOの要求事項を学ぶことは有効です。ISO取得有無に関係なく、良い手本を真似ることが大事です。

    ISO取得は「手段」
    あなたの仕事の質を高めることが「目的」です。

    ISOのために働くのは、「手段」を「目的」化しており、逆です。

    まとめ

    ISO9001にかかる費用について、わかりやすく解説しました。

    • ①実際かかる費用
    • ②費用に対するリターンはあるか?
    • ③ISO取得企業が減っている理由
    • ④ISO取得は手段、目的を明確に

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