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02-08 指数と対数がわかる

2_数と式

「指数と対数がよくわからない」、などと困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

02-08 指数と対数がわかる
  • ①おさえるべき重要問題
  • ➁解法
  • ➂全問題の解説は問題集にあります

数と式は、基礎は簡単
でも、発展は最難な領域

高校数学で一番難しい単元は何?と聞かれて
「数Ⅲの微積」という人は単に力がないだけ
数学ができる人は、「数Aの数と式」と答える
「数Ⅲの微積」は基礎は難しいが、その分応用・発展問題はないから、基礎ができたらすぐに入試問題が解ける!
逆に「数Aの数と式」は基礎は簡単な分、いくらでも難しくできる!難関大学の論証問題はすべて「数Aの数と式」!
2章の「数と式」は
基礎をしっかりおさえつつ
難関問題の入り口まで解説します。

①おさえるべき重要問題

問1

【問1】
電卓を使わずに\(log_2 3\)の小数第1位までもとめよ。

問2

【問2】
\(log_2 3\)=\(a\),\(log_2 5\)=\(b\)とするとき、次の各式を\(a,b\)で表せ。
(1) \(log_2 30\)
(2) \(log_2 0.3\)
(3) \(log_2 \sqrt{\frac{10}{27}}\)
(4) \(log_8 9\)
(5) \(log_{0.25} 0.3\)

問3

【問3】
(1) \(log_3 12\)=\(a\)のとき、\(log_9 24\)を\(log\)を含まない\(a\)の式で表せ。
(2) \(log_4 3\)=\(a\),\(log_9 5\)=\(b\)のとき、\(log_{10} 5\)を\(log\)を含まない\(a,b\)の式で表せ。
(3) \(67^x\)=27,\(603^y\)=81のとき、\(\frac{3}{x}-\frac{4}{y}\)の値を求めよ。

➂解法

本ブログでは、【問1】,【問2】,【問3】を解説!

解くポイント

ポイントは1つあります。

  1. 公式を練習しよう!

上を意識して解いてみましょう。

問1の解法

思わず電卓使いたくなりますが、手計算で計算しましょう。

ポイントは、3の指数を2の指数で挟む

どんどん挟んでいくと下の表ができます。

log下 log値 log上 範囲
2 3 4 \(log_2 2\)=1 \(log_2 3\) \(log_2 4\)=2 1<\(log_2 3\)<2 1~2
4 3\(\sqrt{3}\) 8 \(log_2 4\)=2 \(log_2 3\sqrt{3}\) \(log_2 8\)=3 2<1.5\(log_2 3\)<3 1.33~2
8 9 16 \(log_2 8\)=3 \(log_2 9\) \(log_2 16\)=4 3<2\(log_2 3\)<4 1.5~2
8 9\(\sqrt{3}\) 16 \(log_2 8\)=3 \(log_2 9\sqrt{3}\) \(log_2 16\)=4 3<2.5\(log_2 3\)<4 1.5~1.6

どんどん計算すると、1.5~1.6の間に来ることがわかるので、
小数第1位まで計算すると1.5とわかりますね。

3の指数乗のうち、2の指数乗に近いもので挟むとよいです。ベストは、
8と9、9\(\sqrt{3}\)=15.58 と16で挟んだところが決定的でしたね。

問2の解法

公式を使って、どんどん解いていきましょう。

(1)の解法

(1) \(log_2 30\)
=\(log_2 2×3×5\)
=\(log_2 2\)+\(log_2 3\)+\(log_2 5\)
=\(1+a+b\)

(2)の解法

(2) \(log_2 0.3\)
=\(log_2 \frac{3}{10}\)
=\(log_2 \frac{3}{2×5}\)
=\(log_2 3\)-\(log_2 2\)-\(log_2 5\)
=\(a-1-b\)

(3)の解法

(3) \(log_2 \sqrt{\frac{10}{27}}\)
=\(\frac{1}{2} log_2 \frac{10}{27}\)
=\(\frac{1}{2}( log_2 2×5 -3log_2 3)\)
=\(\frac{1}{2}( 1+b -3a)\)

(4)の解法

(4) \(log_8 9\)
=\(\frac{log_2 9}{log_2 8}\)
=\(\frac{2log_2 3}{3}\)
=\(\frac{2}{3}a\)

(5)の解法

(5) \(log_{0.25} 0.3\)
=\(\frac{log_2 0.3}{log_2 \frac{1}{4}}\)
=-2\(log_2 0.3\)
=-2 (\(a-1-b )\)

問3の解法

(1)の解法

\(log_3 12\)=\(log_3 2^2×3\)=2\(log_3 2\)+1=\(a\)
ですね。
つまり、
\(log_3 2\)=\(\frac{1}{2}(a-1)\)

\(log_9 24\)=\(\frac{log_3 24}{log_3 9}\)
=\(\frac{log_3 2^3×3}{2}\)
=\(\frac{3log_3 2 +1}{2}\)
と変形すると、
=\(\frac{3\frac{1}{2}(a-1) +1}{2}\)
=\(\frac{3a-1}{4}\)

(2)の解法

logの底を4⇒2,9⇒3に下げましょう。素数で小さい値を底にした方が何かと便利です(経験上)

●\(log_4 3\)=\(\frac{log_2 3}{log_2 4}\)
=\(\frac{1}{2} log_2 3 \)=\(a\)から
\(log_2 3\)=\(2a\)
●\(log_9 5\)=\(\frac{log_3 5}{log_3 9}\)
=\(\frac{1}{2} log_3 5 \)=\(b\)
\(log_3 5\)=\(2b\)

ターゲットの\(log_{10} 5\)をみると、3が無いですね。
3を\(a,b\)を使ってうまく消せないか?を考えましょう。

\(log_2 3\)×\(log_3 5\)
=\(log_2 3\)×\(\frac{log_2 5}{log_2 3}\)
=\(log_2 5\)=\(4ab\)
と上手に3が消せました。

よって、
\(log_{10} 5\)
=\(\frac{log_2 10}{log_2 5}\)
=\(\frac{1+log_2 5}{log_2 5}\)
=\(\frac{1+4ab}{4ab}\)
出来ましたね!

(3)の解法

まず、対数をとりましょう。底は3とします。
●\(log_3 67^x\)=\(log_3 27\)
\(x log_3 67\)=3
●\(log_3 603^y\)=\(log_3 81\)
\(y log_3 67×9\)=4
\(y (2+log_3 67)\)=4

つまり、
\(x\)=\(\frac{3}{log_3 67}\)
\(y\)=\(\frac{4}{2+log_3 67}\)
となります。

ターゲットは
\(\frac{3}{x}-\frac{4}{y}\)
=\(3×\frac{log_3 67}{3}-\frac{4×(2+log_3 67)}{4}\)
=\(log_3 67\)- \((2+log_3 67)\)
=-2

できましたね。

③全問題の解説は問題集にあります

「第2章 数と式」で、大学受験も大学以降でも習得すべき、
数と式の重要問題を解説しています。
目次を紹介します。

「第2章 数と式」の目次
第2章 数と式

02-01 恒等式
02-02 因数分解
02-03 整式の剰余
02-04 整数の性質
02-05 方程式の整数解
02-06 背理法
02-07 根号を含む計算
02-08 指数と対数
02-09 常用対数
02-10 式の値
02-11 不等式の証明・相加相乗平均

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(現在問題集作成中。)

問題集イメージ図(予定)

是非、ブログを参考にいただき、ご購入よろしくお願いいたします。

まとめ

「02-06_背理法がわかる」を解説しました。

  • ①背理法は高校数学で最高級の証明方法
  • ➁おさえるべき重要問題
  • ➂解法
  • ➃全問題の解説は問題集にあります


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