【提言】CIAリスクアセスメントの評価は2段階がよい

本記事のテーマ

【提言】CIAリスクアセスメントの評価は2段階がよい

CIAのリスクアセスメントの点数付けを細かくして運用するより、
リスクを本当に除去・回避する活動に集中しませんか?

  • ① CIAとは
  • ② CIAの細かい点数付けの良さと課題点
  • ③ 【提言】CIAリスクアセスメントの評価は2段階がよい

① CIAとは

CIAは情報セキュリティで最も大事な概念で、最初に覚える用語ですよね!

CIAとは

  1. C(Confidentiality)=機密性
    情報が漏れたらどれだけ影響があるか
  2. I(Integrity)=完全性
    改ざんされたらどれだけ影響があるか
  3. A(Availability)=可用性
    利用できなくなったらどれだけ影響があるか

情報セキュリティの【基本のキ】ですね。

CIAの影響度合いを点数付け

CIAが重要な理由は

  1. リスクアセスメントの項目
  2. 情報セキュリティ計画や目標
  3. 内部監査、外部審査での評価対象
  4. マネジメントレビューでのフォロー対象
  5. 事業継続計画を考える上での重要な変数
  6. 情報資産台帳での個々の資産のCIA評価に必須

など、CIAが出てくる場面がたくさんあります。

② CIAの細かい点数付けの良さと課題点

あなたの組織でのCIA評価はどうなっていますか?

3段階、5段階評価が一般的

おそらく、3段階または5段階が一般的です。

5段階の場合

影響度 内容
1 影響ほぼなし
2 小さい影響
3 中程度の影響
4 大きな影響
5 重大な影響
(業務停止レベル)

3段階の場合

影響度 内容
1 影響ほぼなし
2 中程度の影響
3 重大な影響
(業務停止レベル)

よくあるパターンですよね!

リスク値の評価方法

説明できる理由でれば、
どの計算式でリスク値を求めてもOK

よくあるのが、

リスク値= C × I × A
●5段階の場合は リスク値の値域:1~125(=\(5^3\))
●3段階の場合は リスク値の値域:1~275(=\(3^3\))

となります。

リスクのしきい値でリスク評価

計算したリスク値から
しきい値を設定して
リスクの高低を決めます。

例えば5段階の場合

●リスク値が80以上なら「高」
●リスク値が20~79までなら「中」
●リスク値が19以下なら「低」
とし
「高」「中」についてリスク管理を実施していく。
とよく考えますよね。

3段階、5段階評価の良さ

段階数がある程度あると、

  1. 細分され、柔軟な評価ができ、多くの人から賛同が得られやすい
  2. 事業特性に反映した評価ができる
  3. リスク分布が滑らかで、分析しやすい

などが挙げられますが、

一番のメリットは
「安心感」ではないでしょうか。

3段階、5段階評価の課題

一方、課題や問題点もあります。

  1. 区分が多いと評価基準が複雑になる
  2. 評価・分析に手間・時間がかかる
  3. 点数の値の吟味や、項目の洗い出しなどで意見一致が大変

などが挙げられますが、

一番のデメリットは
手間がかかりすぎて、手段が目的化しがちになる。

CIAによるリスク評価の目的は、

リスクを見つけて、それを除去すること

あいまいにリスク高いものを、
それなりのリスクに低減しても
リスクが残っている以上、リスクであり、
リスク対処したとは言えません。

③ 【提言】CIAリスクアセスメントの評価は2段階がよい

本記事で、はっきり言います。

2段階評価にしてはどうか?
そしてリスク対応は「リスクを無くす」ことだけに集中するはどうか?

ちょっと大胆であり、組織のメンバーやISMS審査官からクレームがあるかもしれません。

2段階評価でもそれなりに手間

2段階評価にして
CIA リスク値=1~8で評価
リスク対応は「リスクをなくす」施策とし、すべてとりかかる!

として、実際組織のリスクアセスメントシートを作ってみました。

5段階の1~125
3段階の1~27に比べ
はリスク値の値域は大幅に狭くなる!
でも
それなりに手間がかかるし、
2段階くらいにしておかないと
組織のISMSは機能していないのではないか?
と思ってしまう。。。

ISMSの運用ははっきり言って、「大変!」です。

2段階評価で作ったリスクアセスメント表

リスクアセスメント表の例を挙げてみます。

上図の例では、

  1. C,I,Aはそれぞれ2段階で評価した
  2. リスク評価は「高」(4点以上)、「低」(4点未満)の2段階とした
  3. リスク対応は容易ではないが、リスク「高」⇒「低」に下がるまで行動を実施する
  4. 2段階でリスクアセスメントは楽にならず、手間がかかる
  5. 2段階は「有無」の決着がはっきりつくのでわかりやすい

リスク評価値は
●1×1×1=1 (リスク低)
●1×1×2=2 (リスク低)
●1×2×2=4 (リスク高)
●2×2×2=8 (リスク高)
5つしかないため、リスク評価も「高」「低」の2段階で十分となります。

実際に作ってわかりました。

2段階評価ではデメリットを突く意見もある

2段階は「シンプル」で「はっきり」する良さもありますが、
●中程度のリスク評価が欲しい!
●監査で雑な区分と指摘される!
●段階的な改善が見れるにしてほしい!

などの反論も受けやすいです。

リスク評価と行動を経験した上で、評価段階数を決めよう

CIAの評価数の決め方に賛否両論がありますが、決める道しるべは、

●どこかの組織がやっているからそれを真似る
ではなく
●実際にリスク評価とリスク行動と除去した経験を得た上で、
あなたの組織に合う評価数を決めてください。

今回は、「2段階」の良さを提言しました。

まとめ

以上、「【提言】CIAリスクアセスメントの評価は2段階がよい」を解説しました。

  • ① CIAとは
  • ② CIAの細かい点数付けの良さと課題点
  • ③ 【提言】CIAリスクアセスメントの評価は2段階がよい

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