「公害問題で今も考えておくこと」を解説!

本記事のテーマ

「公害問題で今も考えておくこと」がわかる
  • ①環境で一番大事なこと
  • ②公害の歴史
  • ③水俣病の苦難から学ぶべきこと
  • ④公害と認められるまでの道のりは長い
  • ⑤公害に近い事例を紹介
  • ⑥公害とどう向き合うか?

公害問題で今も考えておくべきことがあります!
「過去の辛い事故」と片付けてはいけない。
公害問題を自分事として考えてみましょう。

①環境で一番大事なこと

環境のテーマは幅広く、

SDGs、GX、脱炭素、ISO14001(EMS)、環境教育

などの明るいテーマも多いですが、
QCプラネッツは一番環境で取り上げていきたいのは、

公害対策、健康・安全確保

です。

土台を固めていけて初めて、キラキラしたテーマにいけると信じているからです。

  1. 失ってはいけないものを守る
  2. 良い状態に保ち続ける
  3. 自然がいいとは、努力の賜物である

今回は、「公害問題」を取り上げていきます。

②公害の歴史

「日本は、戦後の四大公害病からスタート」と思いがちですが、江戸時代や明治時代からも公害問題は頻発していました。

公害被害は泣き寝入りするしかなかった

  • 炭田、銅山、銀山で鉱毒・鉱害・煙害発生
  • 大気汚染、水質汚濁、土壌汚染が多発
  • 農民の激しい抗議も当時は、被害者が裁判で勝訴・損害賠償請求は至難の業

1967年の公害対策基本法、1971年環境庁ができる前の時代ですから、被害者の救済は2の次でした。

過去の泣き寝入りは今も変わらない!

戦前の公害は、法律や官庁が無かったから、市民が泣き寝入りするしかなかった!

と、過去の災難として片づけてはいけません!

公害は過去の災難ではなく、
今も公害になりつつ火種はあります。
そうなった場合、簡単に被害を訴求し守ってくれるでしょうか?

答えは

No!

なので、

過去の苦難・教訓を再認識し、
現在・未来のあなたにふりかかりうる
公害対策を心がえておく必要があります。

そのために、過去の事例「水俣病」を振り返りましょう。

③水俣病の苦難から学ぶべきこと

水俣病とは

化学工場から海に排出された有機水銀が魚介類に蓄積し、それを日常的に食べた住民が深刻な水銀中毒を起こした。

小学社会の問題で頻出問題であり、四大公害病、場所、原因、対策を暗記する人が多いです。

でも、

でも、学ぶべきところはそこじゃない!

要は

知識ではなく、知恵を学ぼう!

過去の苦難から何を学ぶべきかを解説します。

水俣病の苦難から本当に学ぶべきこと

  1. 当時、誰もが水俣病の原因は工場排水とわかっていた。
  2. 住民の要請を聞き入れ工場排水を止めていれば、被害拡大防止はできた。
  3. しかし、国は原因物質の確定が先と主張し対策を先延ばし、被害が拡大。
  4. また、国は水俣湾における魚介類の捕獲禁止を認めなかった。
  5. 当時、高度経済成長とともに、便利なビニール製品の生産が急増した。その原料を作る過程に必要な技術をもつ唯一の企業であったため、国は企業側をかばい続けた。
・当時は慣れない、,
・環境立国じゃなかった
・高度経済で環境より経済を優先
・無過失責任という概念がなかった
・・・
と言い訳できます。

しかし、

今、同じことが起きたら、
過去とそれほど変わらない災難になるかもしれません。

なぜでしょうか?

公害と認められるまでの道のりは長いからです。

④公害と認められるまでの道のりは長い

いろいろ障壁があります。

  1. 企業側の責任回避
  2. 行政の判断の遅れ
  3. 科学的証明のハードルの高さ
  4. 被害者側の声が届きにくい構造
  5. 「確定的な証拠」を求めすぎる社会的傾向

5つもあれば、

いくら法整備やメディアがある現代でも公害と戦うのは難しい!と分かりますね。

(i)企業側の責任回避

企業は営利目的であるため、賠償責任や操業停止を避けたくなります。

不誠実な企業も多々あるでしょうから
「因果関係は不明」「他の原因も考えられる」と主張したり、
社内データを公開しない、調査を妨げることも考えられます。

(ii)行政の判断の遅れ

中立な立場をとるべき行政ですが、
地域経済が企業に依存していると、行政は強く出にくい事情もあります。

中立な立場を貫くあまり、
「科学的に完全に証明されるまで待つ」という姿勢が被害拡大を招くリスクもあります。

(iii)科学的証明のハードルの高さ

科学が発達した現代ですが、
公害は複雑で、原因物質の特定や経路の解明に時間がかかります。

企業や行政が積極的にデータを出さないと、研究が進まないこともあります。

水俣病では、早い段階でメチル水銀説が有力だったにもかかわらず、政治的理由で否定された経緯があります。

(iv)被害者側の声が届きにくい構造

まず、自分で被害者として立ち上がる覚悟がとれるのか?
被害者どうしで結束して強いパワーを作れるかどうか?
相手が企業、地域、国となるわけですから、相当なエネルギーが必要です。

そうなる前に、さっさと引っ越してしまうのも手かもしれません。

地域社会で企業に逆らいにくく、
医師や研究者が被害を訴えても「風評被害」と批判されることもあります。

(v)「確定的な証拠」を求めすぎる社会的傾向

公害は統計的・疫学的な証明が中心であり、100%の因果関係を求めると、認定は永遠に遅れてしまいます。

加害者を特定するのが難しく、「無過失責任」(被害者が 加害者の過失(落ち度)を証明しなくても損害賠償を請求できる仕組み)で被害を認めてもらう以外難しい。

たくさん困難を列挙しました。
公害による被害が今、あなたやあなたの大事な人が受けていたら
困難を乗り越えてでも戦いますか?

これは、過去など関係なく、今も十分に起こりうる話です。

⑤公害に近い事例を紹介

PFOA(ペルフルオロオクタン酸)汚染

について紹介します。

PFOA(ペルフルオロオクタン酸)汚染とは

PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、
人工化学合成物で、
環境中で分解されにくく、
人体や生態系に蓄積する「永続性化学物質(PFAS)」
の一種による深刻な問題
です。

日本では水道水や河川から基準値を大幅に超える濃度が検出され、健康リスクや規制強化が進められています。

フロン系を扱う工場や、空港などで消火剤を扱う場所周辺に高濃度で検知され、ニュースとなっています。

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014471451000 より引用

どう思いましたか?

ニュースで出ても

血液検査から高濃度の汚染物質が出ても
「ふーん」とピンと来ない対岸の火事として
新聞やニュースでみてもピン事ない

ではないでしょうか。

でも、公害になる事象はこういうところが
発端となっているのです。

頭の中が

「公害」=「過去、昭和」

ではないでしょうか。

企業、行政の対応

PFOA汚染の問題を取り上げても、

やはり、
企業や行政の消極的な姿勢があり、四大公害病のときと変わっていません。
住民がそこまで被害がないからかもしれませんが、
その前に手を打つのが本来のあるべき行動

ではどうしたらようのでしょうか?

⑥公害とどう向き合うか?

市民として、しんどい選択となりますが、

  1. 環境に過信しないこと
  2. 目の前の醜いものや臭い者に蓋をしないこと
  3. おかしいことはおかしいと言える覚悟
  4. 孤軍奮闘でも行動する覚悟

いろいろ覚悟が必要です。

でも、

勇気ある行動が、仇となるリスクもあります。
「逃げる」ことも手です。

水俣病の例も、
水俣から遠く離れた場所に引っ越せば、被害はない
と論理的には言えます。

しかし、当時の暮らしや社会インフラの状況から、
その場所でしか生計が立てられなかった。
ことも被害拡大させた要因と考えることができます。

その点、現代は移動の自由度はかなり高くなっています。

過去の災難を情報ではなく自分事として捉えること
勇気ある行動や覚悟は大事
それと逃げる勇気も大事!

綺麗な環境・社会を構築するためにも公害問題を通じて、しっかり考えることが大事です。

まとめ

以上、「「公害問題で今も考えておくこと」がわかる」を解説しました。

  • ①環境で一番大事なこと
  • ②公害の歴史
  • ③水俣病の苦難から学ぶべきこと
  • ④公害と認められるまでの道のりは長い
  • ⑤公害に近い事例を紹介
  • ⑥公害とどう向き合うか?

error: Content is protected !!