【MBA】リーダーシップがわかる
「リーダーシップって何?、リーダーシップなんて性格的なものだし、そもそもリーダーシップが平社員の私にも必要なの?」と疑問に思いませんか。
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
- ①リーダーシップは誰でも身につく
- ②組織の目指す方向にリーダーシップをとるべき
- ③リーダーシップはISO9001 2015要求事項
①リーダーシップは誰でも身につく
リーダーシップは天性的と思われがち
●子供の頃とかを思い出すと、クラスのリーダー的な人って決まっていたし、自分には縁遠い話と思われがちです。
ちょっと昔の昭和なドラマなど見ると、「みんな、俺について来い!」的なかっこいいヒーローが1人いるのがリーダシップのイメージです。
その割に、自分の会社には、「冴えない上司ばかり。なんでコイツが自分の上司なの?」が現実です。
行動理論でリーダーシップは誰でも習得できる
●経営学、組織論では、「リーダーシップは後天的に鍛え上げれば伸ばせるもの」としています。
●天性的なものではなくても、次のスキルがあれば、少しずつですが、あなたらしいリーダーシップが身に付きます。
- 自分を取り巻く環境を理解
- 相手を思いやる配慮
- 目標に向かって周囲と一緒に走る情熱
- 知性、経験
●業務で得た、知識・スキル・経験などを駆使すれば、行動理論で挙げているリーダーシップを習得することができます。上の4つはどれも、先天性ではなく、後発性なものばかりです。
目標(ゴール)を達成する道筋を示し、周囲をエンパワーメントするのがリーダーシップ
②組織の目指す方向にリーダーシップをとるべき
●ただし、1つ注意があります。
●好き勝手に、自分のやりたい方向に進むのではありません。逆効果です。
リーダーシップを取ってどこに向かうのか?
●私生活では、リーダーシップをとる必要はないので、主に仕事、業務、組織で求められます。
当たり前ですが、結構、外している人が組織に散見されます。
リーダーシップを取る前に理解しておくこと
●組織が向かうべき方向を理解することです。組織が向かうべき方向を考える上で大事なのが、
- 組織をとりまく環境分析
- 組織に必要な施策
経営分析としてマーケティングのフレームワーク主に駆使しながら、組織の課題、施策を考えていきます。
下表にまとめます。
経営分析 | ISO9001 2015 |
3C分析、5F分析、PEST分析 | 外部の課題 |
SWOT分析 | 内部の課題 |
5F分析 | 利害関係者 |
3C分析 | 顧客満足 |
組織目標 | 品質目標 |
理念・方針 | 品質方針 |
組織体制 | 組織、責任と権限など |
●経営を学ばなくても、ISO9001 2015を取得している組織なら、品質監査によって、強制的に組織の課題を分析することになります。
その課題を解決するようにリーダーシップを発揮すればよいのです。
リーダーシップを発揮する方向が分かれば、次に周囲の人をどのように巻き込めばよいでしょうか?
どのように周囲の人を巻き込むか?
●役職者だったら、ある程度、部下に指示・命令すればよいかもしれません。
でも、人間は、感情をもった動物なので、感情によってアウトプットが左右されます。
相手を配慮しつつ、目標に向かってともに走る姿を見せて、それをやる続けることが大事です。結構、途中で嫌になって骨が折れて挫折しますけど。
●相手がやりたいことを認めつつ、いくつか目標に向かって走ってもらう
●目標に向かうメリットを発信し続ける
●自ら進んで目標に向かっている姿を示す
●すぐ結果は出ないので、諦めず継続する
●途中で挫折しないように、管理職やリーダーは見守る
などのケアがチームには不可欠になります。
逆に、こんなチーム・組織では、個々のリーダーシップは発揮されません。
- 隣の人は何の業務をしているか、わからない
- 上司があれこれ、指示が変わる、指示があいまい
- 経営方針、目標が毎年同じ
- 相手を信用していない
自分のチームそのものですけど(笑)。
それでも、
●「変わらないとヤバい!」
●「変わるんだ!」
という空気感を作っていけば、徐々にリーダーシップを発揮するメンバーが増えてきます。
リーダーシップは鍛えて育つスキルですが、鍛えないといけない環境がないと育ちませんし、自分1人で鍛えられるものでもありません。
③リーダーシップはISO9001 2015要求事項
QCプラネッツは経営の解説をする理由
●QCプラネッツは経営の解説をする理由は、
「MBAホルダーだから」ではなく(そんなんどうでもいい!)
「品質管理の概念には、経営のエッセンスがとても大事だから」です。
上の表のように、経営分析とISO9001 2015の要求事項はよく似ています。だから経営分析を知らなくても、ISO9001 に従って分析していけばよいですが、
「仏作って魂入れず」状態です。
ISO9001 2015の要求事項によって、品質監査しても、本当に組織の課題を理解しているのか?怪しい人が結構います。
なので、経営学も少しかじっておきましょう。
ISO9001 2015は経営者寄りなリーダーシップ
「ISO9001 2015 リーダーシップ」は関連記事に解説しています。
ISO9001 2015 5.1 リーダーシップ及びコミットメント がわかる ISO9001 2015 5.1 リーダーシップ及びコミットメント が説明できますか? 本記事では「トップマネジメント」、「リーダシップ」「コミットメント」の重要な意味を実務経験をもとにわかりやすく解説します。ISO9001 に関わる方は必読です。 |
●要求事項を読むと、経営者に求めている内容がほとんどです。しかし、リーダーシップ自体は担当者全員持っておくべきスキルです。
もちろん組織の各人にリーダーシップは求められる
●ISO9001 2015の要求事項どおり監査質疑すると、経営者のリーダーシップのみ質疑されがちですが、組織内監査になった場合は各担当、管理職のリーダーシップも確認しましょう。
リーダーシップは平穏状態では生まれません。何かトラブルや、高い目標、改革が必要になった、いわば緊急事態になって、発揮されます。
他の要求事項、例えば
ISO9001 2015 8.7 不適合なアウトプットの管理
ISO9001 2015 9.1 監視,測定,分析及び評価
などを合わせて、組織の動きを確認すると、担当者のリーダーシップが確認できます。
組織が向かう目標からズレないこと
リーダーシップを発揮しやすい組織環境が大事
まとめ
【MBA】リーダーシップを解説しました。
- ①リーダーシップは誰でも身につく
- ②組織の目指す方向にリーダーシップをとるべき
- ③リーダーシップはISO9001 2015要求事項
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