ISO9001 2026への改訂とやるべきこと

本記事のテーマ

ISO9001 2026への改訂とやるべきこと
  • ①ISO9001 2026は2026年9月に改訂
  • ②ISO9001 2026改訂の焦点
  • ③ISO9001改訂に慌てず、日々の事業品質活動に集中する

結論

ISO9001 取得しているユーザの皆さまに伝えたいことは、

  1. 急に対応しようと焦る必要はない。
  2. 2026年度に改訂されることは知っておこう。
  3. ISOのためだけでなく日々継続的改善をしましょう。

①ISO9001 2026は2026年9月に改訂

ISO9001 2026は2026年9月に改訂

2023年あたりから、改訂に向けた協議が進んでいましたが、
2026年改訂は1つの節目となります。

②ISO9001 2026改訂の焦点

要求事項やバックグラウンドの改訂内容はまだ決まっていませんが、

  1. リーダーによる倫理と誠実性の推進
  2. リスクマネジメントの強化
  3. ステークホルダーエンゲージメントの重視
  4. 他のマネジメントシステムとの整合性の向上(ISO 14001(環境マネジメント)、ISO 45001(労働安全衛生)等)(8の運用 8.2~8.7が縮約されるかも?)
  5. サプライチェーンマネジメント・変更管理・組織の知識管理の強化
  6. DXやAI導入による外部・内部課題への対応がより明確化

などがあるようです。

③ISO9001改訂に慌てず、日々の事業品質活動に集中する

最も伝えたいこと

  1. 急に対応しようと焦る必要はない。
  2. ISO要求事項に関係なく、日々継続的改善をしましょう。

その理由は、

  1. ISOは手段。目的のために活動すべき
  2. ISO9001改訂の際、改訂の前後の違いを理解するには今のISO9001 2015をマスターすべき。
  3. ISO9001は要求事項4~7,9,10は経営に関するもので完成度が高い。おそらく改定後も根幹は変わらないはず。
  4. ISO9001 2015の要求事項で満足すること、足りないことを今のうちに洗い出しておく方がよい。

認定機関、認証機関が検討する段階

2025年9月に記事を書いていますが、今は、
認定機関、認証機関が検討する段階です。
専門がしっかり構築する時期です。

ユーザはむしろISO9001 2015をしっかり継続しましょう。

今の段階でプロにISO9001 2026のことを聞くと、かえって混乱するので、改訂時期だけ知っておけばよいです。余裕があれば情報収集してもよいでしょう。

QCプラネッツも「知らない体」で、2026年9月になって、じっくり対応したいと考えています。

移行期間内にゆっくり環境変化に合わせていく

QCプラネッツはISO9001を始めたのが
ISO9001 2008→ISO9001 2015に移行した時期でした。

その時を思い出すと、

●2016年、2017年は認定機関、認証機関からの教育、指示を仰ぎ、
●2018年に移行審査を実施。
●2019年からISO9001 2015の本格審査開始
でした。

正直、

事業全体を新たな規格に合わせるとはいえ、
時間かけてゆっくり移行していくなあと
と思いました。

そうです。あわてる必要はありません。

ここで今やっておいた方がよいおススメを1つ提案します。

規格移行は事務局担当育成のチャンス!

品質部門の皆さまへ是非やってほしいのが

規格移行は事務局担当育成のチャンス!
若手や年数の少ない担当に移行対応の経験を与えてほしいこと!

10年から15年に1回の機会です。品質の技量継承やさらなる向上のために、新しい人に挑戦させてあげましょう。

そのためにこの1年でISO9001 2015の基礎やQMS,QCの復習をしっかりやりましょう!

QCプラネッツの役目

ISO9001 2026移行に入る中、感じたことや留意したい点をブログで書いていきますので、一緒に規格を楽しんでいきましょう。

移行の背景、移行のポイント、QMS構築のポイント、内部監査・外部審査のポイント、QC検定® などさまざまな情報が今後飛びかい、焦るかもしれません。

大事なのは、

専門用語や難しい概念に惑わされず、改訂のポイントを自分の言葉でわかりやすく職場のメンバーに伝えることです。このあたり、QCプラネッツがしっかり発信していきますので、ご安心ください!

楽しみですね。

まとめ

ISO9001 2026への改訂とやるべきこと をわかりやすく解説しました。

  • ①ISO9001 2026は2026年9月に改訂
  • ②ISO9001 2026改訂の焦点
  • ③ISO9001改訂に慌てず、日々の事業品質活動に集中する

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