天皇制(シラス統治)がわかる

本記事のテーマ

天皇制(シラス統治)がわかる

おさえておきたいポイント

  • ①通説
  • ➁通説に対する疑問点・気になる点
  • ➂通説を検証して見えた真相
学校や試験対策の社会では、
真相はわからない!
自分で調べて考え抜く
本当の社会科を勉強しよう!

①通説

天皇制(通説)

教科書、学校、塾、親から教えてくれる内容は以下ですよね!

  1. 日本における君主制の一形態であり、天皇を国家の中心的存在とする制度。歴史的・政治的・文化的に多層的な意味を持ち、時代によってその性質は大きく変化してきた。
  2. 現在は、象徴天皇制で、天皇は政治に関与せず、国民統合の象徴として機能している。
報道から「常に優しく人で国民を思いやるいい人」な印象

➁通説に対する疑問点・気になる点

調べると気づく疑問点

参考文献やYoutube動画を調べていくと、通説と異なることがわかります。それを陰謀論として片づけてしまってもよいですが、物事は多面的に見て、客観視する必要があります。QCプラネッツは品質管理を専門としています。品質管理は客観視が必須です。同じ姿勢で取り組みます!

  1. 天皇はどういう存在? 神? 天皇は皇帝ではないし?
  2. 日本と他国の統治の違いって何?
  3. 武力で支配していた幕府がなぜ大政奉還し、短い期間で天皇主権とする明治政府が誕生したのか?

いかがでしょうか?疑問が湧きますよね!

日本の歴史で幾度か襲い掛かった、危機的状況を脱したのは天皇の存在が大きいからとわかるが、なぜそれができたのか?教科書は結果だけ学ぶが、国民がそう考えた理由や背景が今の私たちにはイマイチ理解できない。

真相を説明します。

➂通説を検証して見えた真相

日本独自の「シラス統治」

  • 日本の豊かな自然環境が、支配・略奪型ではなく、統治・共生型統治が日本には向いている。(一方、他国は自然環境が厳しく支配・略奪型の統治傾向へ)
  • 古事記には、天照大御神が、大国主神に向けて発したとされる言葉があり、「汝がうしはける葦原中国(地上世界)は、我が御子のしらす(知らす)国である」と「天孫降臨(てんそんこうりん)」の一文がある。天皇は国のこと知る(知らす)ことが「シラス統治」である。
  • 日本の「シラス統治」は最高権威(=神)が存在し、民衆は神の大御宝(おおみたから)であり、その統治を神が権力者に親任するという構図である。これは朝廷、幕府、明治政府以降一切変わらない。権威と権力が分散されている。
  • 武力(実力)で勝ち取った征夷大将軍による幕府も天皇が任命している。だから、大政奉還もできた。(武家社会時代は幕府が日本を支配し、京で天皇と朝廷が大人しくいたイメージがつきがちだがそうではなかった。)
  • 一方、最も能力があり、最も優秀な人間が国民を支配する「ウシハク統治」が一般的である。権威と権力が集中するが、常に権力闘争があり国家の滅亡・誕生を繰り返す。

「シラス統治」と「ウシハク統治」の違い

日本の天皇制やシラス統治という独特のシステムがあることがわかりましたが、他国の統治との違いを確認しましょう。

  • 「ウシハク統治」は一番強く優秀な1人が権威と権限を持ち、民衆を支配する。世界中ではこの統治方法が一般的。
  • 「シラス統治」は天皇という権威がいるが政治に口出しはしない。天皇が任命したものが統治する。天皇にとって民衆は宝として大事にする。民衆は普段政治に従うが、民衆も為政者にとって天皇は権威がある。権威と権限が分離されている。

「ウシハク統治」になると国家興亡を繰り返す理由

「実力主義社会」=「ウシハク統治」であり、実力社会な現代によく当てはまる統治方法です。ウシハク統治の方が理解しやすいですよね。

でも実力者が常に支配するわけですから、実力者どおしの争いが常に絶えないことがわかります。

そして、常に「民衆は支配される奴隷」という扱いになります。
これでは、トップの一部だけ富を支配し民衆は豊かになれません。このような歴史をもつ他国はたくさんあります。

「シラス統治」で平和だった日本

たしかに、武力で支配する幕府時代が鎌倉時代から江戸時代まで長く日本にもありました。しかし、実態は、

  • 「幕府」は「朝廷の出張所」
  • 征夷大将軍は天皇が任命する
  • 幕府が政治を行うが、権威は天皇に保持されていた
  • 天皇の権威があったからこそ、武力で日本を支配しようとならなかった
  • もちろん、島国で海外からの侵略リスクは低い理由も重要

という、理由で日本は平和な時代が多く、産業革命までは世界トップクラスの国でもありました。

下図のように、日本はいつの時代も「シラス統治」でカバーされています。だから他国に比べ平安な豊かな国だったわけです。

国家興亡を繰り返す歴史の中で、日本だけがヤマト王権成立以後、長きにわたり、一度の王朝交代や国家の入れ替えもなく今に至る。
豊かな自然がある日本にできた「シラス統治」、戦国時代などの戦乱はあったにせよ、他地域に比べ短く平和な時代が多く豊かな国であり続けること
現代は、国際競争などグローバル化が進むが、だからこそ教科書や学校であまり教えない「シラス統治」や天皇の存在をよく「知る」ことが大事である。

まとめ

「天皇制(シラス統治)がわかる」を解説しました。

  • ①通説
  • ➁通説に対する疑問点・気になる点
  • ➂通説を検証して見えた真相
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