月: 2022年2月

  • ISO9001 2015 8_1 運用の計画及び管理がわかる

    ISO9001 2015 8_1 運用の計画及び管理がわかる

    「運用の計画及び管理って何をやればいいの?」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 8_1 運用の計画及び管理がわかる
    • ①要求事項の簡略化
    • ②ISO9001要求事項 8 運用の構成図
    • ③プロセスって何?
    • ④事例紹介
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    ①要求事項の簡略化

    ISO9001要求事項

    8.1 運用の計画及び管理
    組織は,次に示す事項の実施によって,製品及びサービスの提供に関する要求事項を満たすため,並びに箇条6で決定した取組みを実施するために必要なプロセスを,計画し,実施し,かつ,管理しなければならない(4.4参照)。
    a) 製品及びサービスに関する要求事項の明確化
    b) 次の事項に関する基準の設定
    1) プロセス
    2) 製品及びサービスの合否判定
    c) 製品及びサービスの要求事項への適合を達成するために必要な資源の明確化
    d) b) の基準に従った,プロセスの管理の実施
    e) 次の目的のために必要な程度の,文書化した情報の明確化,維持及び保持
    1) プロセスが計画どおりに実施されたという確信をもつ。
    2) 製品及びサービスの要求事項への適合を実証する。
    この計画のアウトプットは,組織の運用に適したものでなければならない。 組織は,計画した変更を管理し,意図しない変更によって生じた結果をレビューし,必要に応じて,有害な影響を軽減する処置をとらなければならない。 組織は,外部委託したプロセスが管理されていることを確実にしなければならない(8.4参照)。

    難しいですね。わかりやすく理解するために、ポイントを部分的に取り出しましょう。

    8.1 運用の計画及び管理
    組織は,プロセスを,計画・実施・管理する。
    a) 製品及びサービスに関する要求事項の明確化
    b) プロセスと合否判定を管理する
    c) 必要な資源
    e)文書化した情報の維持及び保持
    1) プロセスの計画と実績の管理
    2) 要求事項への適合を実証
    組織は,変更を管理し,必要に応じてリスクの対する処置をとる

    こう簡略すると、理解しやすいですね。

    ●ISO9001 2015 8.1は8章の構成を書いたものです。全体の構成図を次に解説します。

    ②ISO9001要求事項 8 運用の構成図

    構成図

    あなたが所属する組織(会社、組織)の関係性とプロセスについて下図にまとめます。

    プロセス

    縦が人間の関係性、横が業務のプロセスの関係性です。

    縦の関係性、横の関係性

    ●縦は、上から顧客・エンドユーザ、下は自社です。自社はさらに三段階に分けて、Top,Middle,Bottomに分かれます。それぞれの段階で求められる品質の要求事項があります。

    ●横は、自社のプロセスの流れと関係性です。ISO9001はあらゆる業種に対応していますが、大まかに、
    受注・仕様⇒設計・開発⇒購買⇒製造⇒引渡(出荷)⇒不適合(保守)
    の流れで製品及びサービスを提供します。

    ISO9001 要求事項

    縦と横の関係性とISO9001の要求事項の関係をまとめます。

    ●縦は4,5,6,7,9,10章の組織の運営について
    ●横は8章のプロセスの在り方(プロセスアプローチ)について

    と分けて考えるとわかりやすいです。

    品質監査でも、
    ●前半は4,5,6,7,9,10章を監査して
    ●後半は8章のプロセス(具体的な製造及びサービスの現在進行形な業務)を監査します。

    ③プロセスって何?

    プロセスって何?

    ●プロセスは日本語では、工程、過程とよく訳します。
    しかし、プロセスアプローチなどの用語になるとプロセスって何か?が理解しにくくなります。

    ●品質におけるプロセスは、次のように解釈するとわかりやすいです。

    プロセスとは、
    インプットをアウトプットに変えるもの

    プロセス

    漠然としていますね、わかったようで、わからない(笑)。
    プロセス=工程、過程よりもう少し広い意味でとらえるとよいです。

    プロセス

    上の図を見ると、いろいろなものがプロセスとして定義できることがわかります。

    プロセス

    ●数学の関数fもプロセスです。インプットxをアウトプットyに変える式ですね。
    ●会議もプロセスです。インプットの資料をもとに協議してアウトプットの議事録を作りますね。
    ●設計もプロセスです。インプットの仕様書をもとに、設計して、アウトプットの設計図に落とし込みます。

    ●関数、会議、設計と粒度がそれぞれ異なりますが、1つにプロセスとまとめてOKです。

    インプット、アウトプットの明確化も大事

    ●プロセスを評価するのと同時に、インプット・アウトプットもしっかり確認します。

    インプットがヌケモレや曖昧だと、よいプロセスでもアウトプットの質は良くありません。また、インプットとアウトプットが明確でもプロセスに不備がある場合もあります。

    ●インプット、プロセス、アウトプットを明確にヌケモレがないように注意しましょう。

    インプット、アウトプットのどこをチェックすべきか?

    ●5W1Hが明確かを最初にチェックします。
    ・誰が?(Who)
    ・いつ(いつまでに)? (When)
    ・どこで? (Where)
    ・何を?(What)
    ・なぜ?(Why)
    ・どのように?(How)
    がインプット、アウトプットともに明確かどうか?を確認します。例えば、設計プロセスを見る場合、アウトプットから逆算して、必要な要素がそろっているかを確認します。

    ●5W1Hが明確な場合は、インプットープロセスーアウトプット間に整合性がとれているか?
    明らかに、要求のアウトプットにできない場合(レベル、期日、価格、安全性など)かどうかを見ましょう。例えば、5W1Hが明確な仕様書をもとに、その設計プロセスのレベルを見て、要求のアウトプットができるかどうかなどです。

    ●品質トラブルになる場合は、インプット、アウトプットが明確でない、インプットープロセスーアウトプット間に整合性が取れていないなどを疑いましょう。

    ④事例紹介

    プロセスの具体例をいくつか挙げて、イメージしやすくしましょう。3例を挙げてみましょう。

    1. 装置製造などのハードウェアの工場
    2. システム開発などのソフトウェア会社
    3. ISO9001を取得した保育園

    ん? 保育園? 保育園がISO9001取得しているの? そうです。取得している保育園があります。Google で「ISO9001 保育園」で検索してください。

    ●では、上の3例のプロセスを具体的挙げてみましょう。

    装置製造などのハードウェアの工場

    ハードウェアの製造業が一番ISO9001 の要求事項と相性が強いです。なぜなら、ISO9001 は1987年から規定していますが、当時はハードウェアの製造業しかなかったためです。なお、要求事項「8章運用」は、ISO9001 の初期からの名残として今も残っています。

    ハードウェアの場合は、要求事項とプロセスは次の関係になります。

    No 要求事項 プロセス
    8.1 運用の計画及び管理 全般の管理
    8.2 製品及びサービス
    に関する要求事項
    受注・仕様
    8.3 製品及びサービス
    の設計・開発
    設計・開発
    8.4 外部から提供されるプロセス,
    製品及びサービスの管理
    購買
    8.5 製造及び
    サービス提供
    製造
    8.6 製品及び
    サービスのリリース
    引渡・出荷
    8.7 不適合なアウト
    プットの管理
    保守

    システム開発などのソフトウェア会社

    ここ、20年ほどでソフトウェアーやサービス業にもISO9001を取得する組織が増えています。基本的には、ハードウェアと同じプロセスを通るはずです。

    ソフトウェアの場合は、要求事項とプロセスは次の関係になります。

    No 要求事項 プロセス
    8.1 運用の計画及び管理 全般の管理
    8.2 製品及びサービス
    に関する要求事項
    受注・仕様
    8.3 製品及びサービス
    の設計・開発
    設計・開発
    8.4 外部から提供されるプロセス,
    製品及びサービスの管理
    購買
    8.5 製造及び
    サービス提供
    インプリメンテーション
    8.6 製品及び
    サービスのリリース
    インストール(引渡・出荷)
    8.7 不適合なアウト
    プットの管理
    保守・更新

    ●製造をインプリメンテーション
    ●引渡、出荷をインストール
    ●保守に更新を追加
    など、ソフトウェア独自のプロセスが入ります。

    ISO9001を取得した保育園の場合

    製造業なら、わかりやすいですが、保育園の運用って何でしょうね? もし、保育園を品質監査してと言われたら、あなたは何を質疑しますか?

    ●製造業では、
    ①受注・仕様⇒②設計・開発⇒③購買⇒④製造⇒⑤引渡・出荷⇒⑥保守
    でした。

    保育園では、どんなプロセスが該当するのでしょうか?

    例えば、園児を中心に考えると、次の表の案が考えられます。

    No 要求事項 プロセス
    8.1 運用の計画及び管理 運営
    8.2 製品及びサービス
    に関する要求事項
    募集・入園
    8.3 製品及びサービス
    の設計・開発
    保育計画
    8.4 外部から提供されるプロセス,
    製品及びサービスの管理
    購買
    8.5 製造及び
    サービス提供
    育児・保育
    8.6 製品及び
    サービスのリリース
    退園・卒園
    8.7 不適合なアウト
    プットの管理
    苦情対応
    ISO9001を取得して達成した目標は何か?に合わせてプロセスを考えましょう。上の例は、園児の教育・成長を目標にしたので、それに合わせたプロセスを例に挙げました。その他のプロセスでもOKです。

    ISO9001は手段、目的は達成したいことです。達成したい目標に向かって
    インプット、プロセス、アウトプットが明確で有用に機能していることが重要です。

    まとめ

    ISO9001 2015 8_1 運用の計画及び管理がわかる をわかりやすく解説しました。

    • ①要求事項の簡略化
    • ②ISO9001要求事項 8 運用の構成図
    • ③プロセスって何?
    • ④事例紹介

  • ISO9001 2015 7_4 コミュニケーションがわかる

    ISO9001 2015 7_4 コミュニケーションがわかる

    「コミュニケーションすれば、本当に品質向上につながるの?」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 7_4 コミュニケーションがわかる
    • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
    • ②コミュニケーションって何をしたらいいの?
    • ③品質トラブルの原因の多くがコミュニケーション
    • ④コロナ禍でのコミュニケーションの工夫
    • ⑤コミュニケーションさせる状況を作っているか?
    コミュニケーションが大切なら、単に、ワイワイ会話する職場にすればいいんでしょう!
    でも、そんなんでいいの? コミュニケーションは何をすれば品質向上につながるの?

    半分正解で、半分不足しているので解説します。

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    ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説

    ISO9001要求事項

    7.4 コミュニケーション
    組織は,次の事項を含む,品質マネジメントシステムに関連する内部及び外部のコミュニケーションを決定しなければならない。
    a) コミュニケーションの内容
    b) コミュニケーションの実施時期
    c) コミュニケーションの対象者
    d) コミュニケーションの方法
    e) コミュニケーションを行う人

    シンプルだからわかりやすい?

    JISハンドブックの解説

    次のように規定されています。

    1. JIS Q9001品質マネジメントシステム-要求事項
    2. JIS Q9002 品質マネジメントシステム-JIS Q 9001の適用に関する指針

    それぞれを読んだ印象をまとめます。

    JIS 名称 単元 感想
    JIS Q9001 品質マネジメントシステム
    -要求事項
    7_4_コミュニケーション ISO9001 2015 7.4
    と同じ内容
    JIS Q9002 品質マネジメントシステム
    -JIS Q 9001の適用に関する指針
    7_4_コミュニケーション より詳細な説明

    ちょっとわかりにくいので、わかりやすく解説していきます。

    ②コミュニケーションって何をしたらいいの?

    コミュニケーションとは?

    コミュニケーションとは、意思疎通です。
    伝えたい内容を100%正しく相手に伝えることです。

    なので、

    1. 言葉で正しく相手に伝えること
    2. 相手に伝えられる文書であること

    が重要で、相手に要求事項や仕様が正しく伝わらないと、品質悪化につながります。

    コミュニケーションには、相手によって2種類分けます。
    ●内部コミュニケーション⇒社内、組織内
    ●外部コミュニケーション⇒社外、顧客

    それぞれ見ていきましょう。

    内部コミュニケーション

    普段の業務においては次の3点に注意しましょう。よく連絡取りあう仲である分、関係が悪いと嫌ですよね。

    1. 話しかけやすい人になること
    2. 定期会議、朝昼例の運営と記録
    3. リモートワークでの、素早い反応

    ●話しかけやすい人になること
    ⇒基本ですね。けど、話が長く、自分のことばかり話す人もいるので、適度に「話しかけるオーラ」も必要です。友達の関係ではないからです。

    ●定期会議、朝昼例の運営と記録
    ⇒報連相の基本です。社内の記録をいちいち書くのは面倒ですが、外部コミュニケーションで対外への文書を作るための訓練として役立てるといいですね。

    ●リモートワークでの、素早い反応
    ⇒チャット、電話など、来たらすぐに反応しましょう。相手が見えないため、余計な不安や疑心を持ち、関係性が悪化します。

    外部コミュニケーション

    対取引先なので、次の3つがあります。

    1. 対面での対話
    2. 電話
    3. メール、仕様書、請求書、打合せ記録などの文書

    ●対話、電話
    ⇒人間の基本行動ですが、一番難しいし、あとで品質トラブルにもつながりやすいです。あいまいなやりとり、相手に対する思い込むなど、特に対外業務が慣れた人がやりがちです。

    ●文書
    ⇒面倒ですが、精度高く相手に伝える・確認するために、文書を作成し維持保持しておくとよいです。トラブったときのエビデンスになり、自分も相手も守ることにつながります。

    ③品質トラブルの原因の多くがコミュニケーション

    なぜコミュニケーションが品質トラブルの主原因か?

    それは、

    品質を作りこむ上流工程では、コミュニケーションがほとんどを占めるから

    ●最初の工程である、仕様では、
    ・顧客と打合せで仕様を詰めていく
    ・仕様が電話・メールなどで頻繁に変わっていく
    ・仕様を決めるときは簡単に内容が変わっていく

    しかし、下流工程になると製造が始まり
    ・簡単に仕様変更ができない
    ・仕様の完成度が悪いとできばえも悪い
    ・出来が悪いと、相手と「言った、言わない」でもめる
    と、営業担当が電話でよく「ぎゃーぎゃー」やるシーンをよく見ますよね。

    品質を作りこむ上流工程では、コミュニケーションがほとんどを占める。上流品質の作りこみが最も大事だから。
    その割に、いい加減なコミュニケーションで仕様を作りこむ現状も多い

    では、高品質につながるために、どんなコミュニケーションをすればよいのでしょうか?
    コミュニケーションの上手な方法って、意外と教えてもらえず、先輩の背中を見て育つことが多いですよね。

    コミュニケーションで品質を作りこむ

    次の3点を提示します。面倒ですが、最初が肝心です。

    1. 電話で決めたことは内容確認書を作ってメールで送る
    2. 5W1Hと主語述語をはっきり書く
    3. 誰が書いても同じ結果になる文書のフォーマットに注意する
    ISO9001というより、営業の基本だよね!
    そうなんです!

    営業の基本が高い品質を作りこむため、
    ISO9001のコミュニケーションは営業の基本です。

    仕事の基本は、若いうちに身に着けないと、いつまで経ってもできない人になりますよね。だから、ISO9001でも要求しているのです。

    電話で決めたことは内容確認書を作ってメールで送る

    電話で、QCDに関わるやりとりをした場合は、記録を残して共有した方が、後々リスクが下がります。そして、誰が仕様面の注意に気が付くと、下流工程でのやり直しリスクも下がります。

    5W1Hと主語述語をはっきり書く

    相手に対して、はっきり書くのは躊躇しがちですが、あえてはっきり伝えましょう。
    「誰が、何を、どこに、いつまでに、どのようにやるか?」をはっきり書くと相手も助かるはずです。

    「言った、言わない」の喧嘩が無くなり、「どう解決するか」を相手と詰めることがすぐできます。

    誰が書いても同じ結果になる文書のフォーマットに注意する

    何でも書けそうな文書枠、記入欄にしないことです。品質監査でもよくチェックします。機械的に記入できるほど、具体的な業務・作業内容が書けるように、文書を作りこむと良いです。

    コミュニケーションは相手に正しく伝えることです。ISO9001というよりは、仕事の基本をちゃんとやりましょう!です。若い時に身に着けてましょう。評価も上がり昇進にもつながります。

    ④コロナ禍でのコミュニケーションの工夫

    コロナ禍でコミュニケーションが難しくなりました。どんな工夫をするかがポイントです。品質監査でもここのポイントを高く評価する流行りがあります。

    コロナ禍では、あなたはコミュニケーションでどんな工夫をしていますか?

    ちょっと考えてみましょう。

    コロナ禍のような大きな環境変化があっても、我々は意外と対応できることも実感できていますよね! 対応能力こそ、生き延びる力!

    いくつか例を挙げます。

    ●対面打合せができなくなったが、客先への移動は不要な分、社内関係者を普段よりたくさんリモート打合せに呼び、情報共有を強化した。

    ●電子ツールやアプリを導入して、報連相を1対1から1対Nに変えた。現場の状況が瞬時に職場の関係者に伝わり、全員ですぐ協議できるメリットがある。

    ●仕様を今まで口頭で決めていたが、DXの波にのって、プラットフォームを使って仕様を詰める方法に切り替えた。営業の経験によらず、プラットフォームからヌケモレを自動チェックするので、仕様品質が一気に向上した。

    監査でもらった回答事例の一部です。
    意外とPCやプログラミングが苦手そうな人からこういう回答をもらうので、いざとなったら、何でも対応できるじゃん!と対応力の高さを改めて理解できました。

    知恵を活かすのも生き延びるために必須です。
    知恵を出しあい、変革するのもコミュニケーションです。

    ⑤コミュニケーションさせる状況を作っているか?

    単に会話したり、会議すればいいってことではない!
    コミュニケーションとらないといけない状況を作れているか?
    コミュニケーションしないとできない状況にうまく追い込んでいけているか?
    が大事!

    わかりきった業務なら、会話は不要で、むしろ黙って淡々と仕上げたらいいです。

    1. 初めての業務をさせて、成長させる状況を作っているか?
    2. しゃべったことがない人・部門・パートナーのところに行って、コミュニケーションをとれる状況になっているか?
    3. 初めての状況で不安や緊張させる状況が作れているか?

    コミュニケーションは、相手との相互作用や価値創造を促すものであるため、
    廊下でペチャクチャ同僚と話ししたり、
    惰性の会議をやり続けることではありません。

    初めてで本当は話したくないけど、しないと先に進めない!でも、緊張する! うまく伝えて事を進めるにはどうしたらいい?と緊張と汗をかくことがコミュニケーションでは大事です。

    報連相や日頃の会話も大事ですが、
    コミュニケーションせざるを得ない状況を組織が各担当に上手に追い込むことも必要です。

    新たな業務や配置転換、標準化など定期的に半強制的に実施すると、汗をかいてしゃべったことがない相手とコミュニケーションが進みます。

    その回数が多いほど、人脈もでき、多くの人からの知恵がもらえる恩恵があり、組織が強くなっていきます!

    惰性や忖度は
    コミュニケーションの最大の敵!
    コミュニケーションは緊張と汗の数ともいえます!

    コミュニケーションだけに、口だけではなく行動で実施していきましょう!

    まとめ

    ISO9001 2015 7_4_コミュニケーションがわかる をわかりやすく解説しました。

    • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
    • ②コミュニケーションって何をしたらいいの?
    • ③品質トラブルの原因の多くがコミュニケーション
    • ④コロナ禍でのコミュニケーションの工夫
    • ⑤コミュニケーションさせる状況を作っているか?

  • ISO9001 2015 7_3_認識がわかる

    ISO9001 2015 7_3_認識がわかる

    「認識って何?」、「どうやれば認識されるの?」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 7_3_認識がわかる
    • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
    • ②認識(Awareness)って何?
    • ③何を認識させ、どうやって認識させるか?
    • ④認識がない組織はどうなるか?

    結論

    品質やISOだけの認識ではなく
    あなたの人生が有意義になるよう認識することが重要です。

    ISO9001の要求事項に合わせるレベルではなく、もっと視座を上げて、あなたの人生の意義を先に認識しましょう。そうすれば、やるべきことが明確になるし、人生の質も、業務の質も向上するからです。

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    ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説

    ISO9001要求事項

    7.3 認識
    組織は,組織の管理下で働く人々が,次の事項に関して認識をもつことを確実にしなければならない。
    a) 品質方針
    b) 関連する品質目標
    c) パフォーマンスの向上によって得られる便益を含む,品質マネジメントシステムの有効性に対する自らの貢献
    d) 品質マネジメントシステム要求事項に適合しないことの意味

    認識ってそもその何? でつまづきますよね!

    JISハンドブックの解説

    次のように規定されています。

    1. JIS Q9001品質マネジメントシステム-要求事項
    2. JIS Q9002 品質マネジメントシステム-JIS Q 9001の適用に関する指針

    それぞれを読んだ印象をまとめます。

    JIS 名称 単元 感想
    JIS Q9001 品質マネジメントシステム
    -要求事項
    7.3 認識 ISO9001 2015 7.3
    と同じ内容
    JIS Q9002 品質マネジメントシステム
    -JIS Q 9001の適用に関する指針
    7.3 認識 より詳細な説明

    書いている内容は、それなりに理解できるが、認識って何?を自分の言葉で説明できないと理解できないでしょう。

    では、わかりやすく解説していきます。

    ②認識(Awareness)って何?

    辞書の意味

    認識していない状態は、下図のような感じですね。わかってなくて、ボケっとしている様子です。

    辞書を引くと、

    ●認識⇒その物事を知り、その本質を理解すること

    そして、認識の英訳をAwarenessとしていますが、Awarenessを辞書で引くと、

    ●Awareness⇒自覚すること

    まとめると、

    その物事の本質を理解し、自覚すること

    なるほど、

    認識とは、
    ●業務を認識すること⇒業務の本質を理解し、自覚して取り組むこと
    これだけでも、品質向上しそうですね!

    さらに認識の対象範囲を広げてみましょう。

    ●日々の生活を認識すること⇒何を目指して毎日頑張っているか?を考えてみる
    ●人生を認識すること⇒自分の将来、人生の目標を再設定する
    人生の質が上がりそうですね!まだまだイケる!とテンションが上がりますね!

    本質を理解して、自覚する認識が高まると
    業務の質、品質、人生の質すべてが向上できるパワーがつきます!

    認識の一般的な理解をした上で、ISOやJISにおける認識も理解しましょう。

    ISOやJISにおける「認識」とは?

    人生の質に比べると、業務や組織の質の向上と範囲が狭くなります。認識の一般的な理解をしていれば、仕事の認識はその一部であると考えればOKです。

    ●ISOやJISにおける「認識」とは、次の5つと考えます。

    1. よい品質を作りこむために何をすべきかを理解すること
    2. 品質目標を理解して、貢献すること
    3. 自ら行動すること
    4. 品質マネジメントシステムを有効に機能させたり、できないことを明確にすること
    5. PDCA,継続的改善につなげること

    業務の中の狭い「認識」です。ポイントは、
    ●経営者の意志を反映した品質方針、品質目標とあなたの認識が整合していること
    ●自ら行動するリーダシップを持つこと
    ●ちょっとずつでいいから、改善を継続すること
    です。

    でも、本音は、

    認識を考えるなら、業務に限らず、あなたの人生の質を高めるよう認識することが大事!

    ③何を認識させ、どうやって認識させるか?

    認識の重要性を解説しました。では、何を、どうやって、周囲の人たちに「認識」させればよいでしょうか?

    相手の心に響かせないと、相手は「認識」しない。
    仕組みをそろえただけでは、「認識」しない。

    何を「認識」させるか?

    認識してほしいもの

    1. 目の前の業務
    2. 組織の品質・収益向上
    3. あなたの人生

    考え方

    最初に、

    1. 目の前の業務

    だけだと、相手は認識したいとなりませんね。もう少し上の目標を与えてもいいでしょう。

    1. 目の前の業務
    2. 組織の品質・収益向上

    少し上の目標を与えて、組織の品質・収益向上によって、あなたが評価されたり給与がアップすることを伝えると、少し認識しようとなるでしょう。

    でも、仕事だけか?と疑問に思ってくれたら勝ちです!

    1. 目の前の業務
    2. 組織の品質・収益向上
    3. あなたの人生

    まで提案すると、人生と業務、と長期的視野と、短期的視野の両面で自分の生きる意義が理解できます。自発的な行動が高まり、ISO,JISの「認識」もカバーできるでしょう。

    どうやって「認識」させるか?

    相手の心に響かせないと、相手は「認識」しない。
    仕組みをそろえただけでは、「認識」しない。

    「認識」の響かせ方は、

    1. トップマネジメントとミドルマネジメントが連携して本気さを伝えること
    2. 業務や生活に「認識」が有効であると分からせること
    3. 「認識」して自発的に行動すれば評価される環境を構築
    4. 時間と手間はかかるが諦めないこと

    ですね。
    契約だから、認識して仕事しないとクビとか厳しく縛っても、無意味です。自ら行動できるようにサポートしないと、相手は「認識」しません。

    子供に勉強させようと「認識」させるのと同じ。
    「ヤレっと」言ってもやらないでしょ!
    やらして、褒めて、自信つけさせて、徐々に自分で勉強するのと同じです。

    「認識」できる環境に必要な要素

    1. トップマネジメントの本気さ
    2. トップマネジメントとミドルマネジメントの良い関係性
    3. ミドルマネジメントが組織担当者へのエンパワーメント
    4. 認識できた結果を高評価すること

    ●トップマネジメント(経営陣)が本気でないと、誰もしませんよね。「隗より始めよ」です。

    ●トップマネジメントとミドルマネジメントの良い関係性が難しくて、誰もが納得いく人がトップマネジメントになれば、スムーズです。しかし、「なんであいつや上なん?」な人ならギクシャクするかもしれませんし、何かテコ入れが必要でしょう。

    ●ミドルマネジメントが組織担当者へのエンパワーメントですが、「何度も伝える事」、「少しでも担当者の意識が変わったら褒める!」につきます。人は褒めて伸びます!日頃の変化に着目しましょう。愛が必要ですね。「お前やっとけ!」な指示型だとダメ。

    ●認識できた結果を高評価することですが、業務表彰や、給与への反映などに対応すればよいでしょう。

    相手の心に響かせないと、相手は「認識」しない。
    仕組みをそろえただけでは、「認識」しない。
    最初は少しずつでよいから、継続することが重要です。

    ④認識がない組織はどうなるか?

    逆のパターンですね。当然、組織が悪くなり、腐っていきます。

    1. 業務の意義を理解せずに独断でやっている
    2. ばらばらに動く
    3. 業務が属人化して伝達されない
    4. 業務の質が落ちる結果、不正や隠ぺい・改ざんに走る

    ISO9001認証取得した有名企業で、よく品質不正で非難されますが、その原因の元は、「認識」が有効に機能していないことです。

    過剰なノルマ要求、顧客より社内政治を優先する環境だと、ISO9001 7.3を認証取得しても、実態は「認識」が有効に機能していないのです。

    「認識」が有効に機能するよう、組織全体で改革しなければなりません。

    相手の心に響かせないと、相手は「認識」しない。
    仕組みをそろえただけでは、「認識」しない。
    最初は少しずつでよいから、継続することが重要です。

    ここまで読めば、「認識」の重要さが「認識」できたはずです。

    まとめ

    ISO9001 2015 7_3_認識がわかる をわかりやすく解説しました。

    • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
    • ②認識(Awareness)って何?
    • ③何を認識させ、どうやって認識させるか?
    • ④認識がない組織はどうなるか?

  • ISO9001 2015 6.3 変更の計画(品質目標)がわかる(品質目標は期の途中でも変更OK!)

    ISO9001 2015 6.3 変更の計画(品質目標)がわかる(品質目標は期の途中でも変更OK!)

    「品質目標って期の途中でも変更していいのかわからない」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 6.3 変更の計画(品質目標)がわかる
    • ①ISO9001要求事項の解説
    • ②品質目標はいつでも変更OKです
    短い記事ですが、どうしても伝えておくべき内容なので解説します。
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    ①ISO9001要求事項の解説

    ISO9001要求事項

    6.3 変更の計画 組織が品質マネジメントシステムの変更の必要性を決定したとき,その変更は,計画的な方法で行わなければならない(4.4参照)。 組織は,次の事項を考慮しなければならない。
    a) 変更の目的,及びそれによって起こり得る結果
    b) 品質マネジメントシステムの“完全に整っている状態”(integrity)
    c) 資源の利用可能性 d) 責任及び権限の割当て又は再割当て

    うーん、ちょっと難しいですね。

    かなり正当な理由が無いと、品質目標は変えてはダメ!っと受けてしまいますよね。

    ②品質目標はいつでも変更OKです

    結論

    品質目標はいつでも、期の途中でも変更OKです!
    品質目標を変更したら、履歴書いて、revision管理すればOKです。

    品質目標

    大したことない記事と思うかもしれませんが、

    品質目標は簡単に変えてはいけない!
    「品質目標を途中で変更してもいいですか?」と各部門の部課長からよく問い合わせがきます。
    変更してええよ!(笑)

    なぜ変えてはいけないと思い込んでいるのか?変更して最新の状態に維持しないと何がまずいか?を解説します。これが現状なんですよね。

    品質目標は途中で変えてはいけないと思っている人が多い

    おそらく、
    ●品質管理担当が、ネチネチうるさい人、煙たがられる人がいるとか
    ●経営陣側が「ころころ変えるな!」的な空気感があるとか
    ●単に組織内の手続きが面倒くさいとか
    とかで、「期の途中で更新はしない方がいい」と思うのかもしれません。

    品質目標は維持しなければならない文書です!
    (維持は最新版に更新すること、変更禁止の保持ではありません!)

    「途中で変更してはいけない品質目標」はかえって監査で悪評価とされる

    達成率が100%に行かない目標があり、監査で指摘されると、
    組織長:「期の途中で件数が変わったが、目標値は期初の値だったから、値が100%に行かない。」
    監査員:「期の途中で品質目標を更新して、目標値をあるべき値にしてください」
    として、改善の指摘を受けるハメになります。

    すると、監査員へ
    組織長:「期の途中で品質目標を更新していいんですか?」

    変更してええよ!(笑)

    ただし、履歴管理はしっかりやってください。

    品質目標

    品質目標は維持しなければならない文書です!
    (維持は最新版に更新すること、変更禁止の保持ではありません!)

    まとめ

    ISO9001 2015 6.3 変更の計画(品質目標)をわかりやすく解説しました。

    • ①ISO9001要求事項の解説
    • ②品質目標はいつでも変更OKです

  • ISO9001 2015 6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定 がわかる

    ISO9001 2015 6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定 がわかる

    「品質目標って何を書けばいいの?」、「品質目標を書いて効果があるの?」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定
    • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
    • ②品質目標の具体的な書き方
    • ③品質監査でチェックされるポイント

    品質目標って何?

    組織、部門、担当者が、各期にやるべきことを書いたものです。
    品質目標を達成すれば組織全体の品質が高まり、トップが示す品質方針につながります。
    みんな好き勝手やったら、あかんよ!というものです。
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    ①ISO9001要求事項、JISハンドブックの解説

    最初に、自分の言葉でわかりやすく解釈するまえに、本家の解説を紹介します。何となくわかりけど、実際に何をすればいいの?と思う程度でOKです。

    ISO9001要求事項

    6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定
    6.2.1 組織は,品質マネジメントシステムに必要な,関連する機能,階層及びプロセスにおいて,品質目標を確立しなければならない。
    品質目標は,次の事項を満たさなければならない。
    a) 品質方針と整合している。
    b) 測定可能である。
    c) 適用される要求事項を考慮に入れる。
    d) 製品及びサービスの適合,並びに顧客満足の向上に関連している。
    e) 監視する。
    f) 伝達する。
    g) 必要に応じて,更新する。
    組織は,品質目標に関する文書化した情報を維持しなければならない。
    6.2.2 組織は,品質目標をどのように達成するかについて計画するとき,次の事項を決定しなければならない。
    a) 実施事項
    b) 必要な資源
    c) 責任者
    d) 実施事項の完了時期
    e) 結果の評価方法

    うーん、ちょっと難しいですね。わかりやすく解説しますね。

    JISハンドブックの解説

    次のように規定されています。

    1. JIS Q9001品質マネジメントシステム-要求事項
    2. JIS Q9002 品質マネジメントシステム-JIS Q 9001の適用に関する指針

    それぞれを読んだ印象をまとめます。

    JIS 名称 単元 感想
    JIS Q9001 品質マネジメントシステム
    -要求事項
    6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定 ISO9001 2015 5.2
    と同じ内容
    JIS Q9002 品質マネジメントシステム
    -JIS Q 9001の適用に関する指針
    6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定 より詳細な説明

    JIS Q9002に書いている重要なポイント

    いつもISOやJISは書いていることが難しいですが、おさえる重要なポイントもあります。

    重要なポイント

    ●品質目標は、

    1. 品質方針と整合すること
    2. 測定可能な指標で評価すること
    3. ちょっとしんどいけど頑張れば達成できるレベルを目標にすること
    4. 品質目標の達成に向けた進捗を監視すること
    5. 必要に応じて更新すること

    それぞれ解説します。

    ●品質方針と整合すること
    ⇒そりゃ、そうですよね。トップと違う内容を目標にしても意味がありません。

    ●測定可能な指標で評価すること
    ⇒必ず 「10件、100%」などの数字で評価します。状態を目標にすると評価基準があいまいになるからです。

    ●ちょっとしんどいけど頑張れば達成できるレベルを目標にすること
    ⇒簡単でも、無理な目標でもダメで、少し上のレベルにしましょう。

    ●品質目標の達成に向けた進捗を監視すること
    ⇒目標は半年、3カ月、毎月のどれかの間隔で、進捗フォローしましょう。やりっぱなしはだと、目標達成のために期末に成果が集中しがちで、組織内に品質の作りこみが浸透しません。

    ●必要に応じて更新すること
    ⇒期の途中で目標値を更新するのはOKです。ただし、正当な理由が必要です。しんどいからはダメです。

    なお、JIS Q9002には、品質目標に必要な要素を、SMARTに書いています。さすが!

    SMART

    単語 意味
    S Specific 具体的
    M Measurable 測定可能
    A Achievable 達成可能
    R Relevant 関連のある
    T Time-bound 期間が限定

    ②品質目標の具体的な書き方

    品質目標に必要な要素

    もう一度説明すると、品質目標は、

    1. 品質方針と整合すること
    2. 測定可能な指標で評価すること
    3. ちょっとしんどいけど頑張れば達成できるレベルを目標にすること
    4. 品質目標の達成に向けた進捗を監視すること
    5. 必要に応じて更新すること

    ですね。では、品質目標の書き方の順序を解説します。

    品質目標の書き方の順序

    1. 品質方針と整合した目標を作る
    2. 品質目標を達成するための具体的な施策を作ること
    3. 具体的な施策の達成基準を数字で作成すること
    4. ある一定期間ごとに品質目標の達成状況を監視すること
    5. 期末の結果を評価すること
    6. 次年度の目標を考えること

    1つずつ解説しながら、具体的な品質目標を作っていきましょう。

    品質方針と整合した目標を作る

    あなたの会社、組織のトップから今年度の品質方針を指示してきました。

    品質方針
    1 顧客満足
    2 法令遵守
    3 品質向上
    4 技術力向上

    ちょっと淡泊な内容です。実際はもう少し肉付けした文章ですが、まとめると上の4項目だったとしましょう。

    トップから、「品質目標を策定して」っと指示がきたら、どうやって品質目標を作るかを次に解説します。

    品質目標を達成するための具体的な施策を作ること

    何度も書きますが、

    1. 品質方針と整合した目標を作る
    2. 品質目標を達成するための具体的な施策を作ること

    品質方針と整合して、達成できる具体的な施策を考えていきます。1つの品質方針に対して、複数の目標とそれに応じた具体的施策を考えればよいでしょう。

    例えば、次のように作ったとしましょう。

    品質方針 品質目標
    1 顧客満足 顧客からの情報収集
    クレーム対策強化
    2 法令遵守 確実な法令遵守
    コンプライアンス意識向上
    3 品質向上 品質コスト削減
    品質マネジメントシステム向上
    4 技術力向上 人材育成強化
    技術標準の情報共有加速

    品質方針に対して、複数の目標を立てて、品質方針と整合しているかをチェックします。上の表から見ると大丈夫ですね。

    次に具体的な施策を追加します。

    品質方針 品質目標 施策
    1 顧客満足 顧客からの情報収集 顧客アンケート強化
    クレーム対策強化 クレーム分析と対策推進
    2 法令遵守 確実な法令遵守 諸官庁届出
    コンプライアンス意識向上 コンプライアンス教育
    3 品質向上 品質コスト削減 品質コスト低減強化
    品質マネジメントシステム向上 内部監査の確実な実施
    4 技術力向上 人材育成強化 資格取得強化
    技術標準の情報共有加速 社内標準規定作成

    品質方針、品質目標、施策の整合性と、施策が測定可能なものであることを確認します。

    具体的な施策の達成基準を数字で作成すること

    具体的な数値目標を入れてみましょう。ちょっとしんどいけど達成可能な値にしましょう。

    品質方針 品質目標 施策 評価基準P
    1 顧客満足 顧客からの
    情報収集
    顧客アンケート強化 アンケート回収率
    90%以上
    クレーム対策強化 クレーム分析と
    対策推進
    クレーム数
    5件/月以下
    2 法令遵守 確実な
    法令遵守
    諸官庁届出 実施率100%
    コンプライアンス
    意識向上
    コンプライアンス
    教育
    実施率100%
    3 品質向上 品質コスト
    削減
    品質コスト
    低減強化
    品質コスト
    3億円削減
    品質マネジメント
    システム向上
    内部監査の
    確実な実施
    実施率100%
    4 技術力
    向上
    人材育成
    強化
    資格取得
    強化
    年間資格
    取得10人
    技術標準の
    情報共有加速
    社内標準
    規定作成
    規定50件
    作成

    ある一定期間ごとに品質目標の達成状況を監視すること

    例えば、半年ごとに結果をまとめて、評価・監視しましょう。次のような結果が得られました。

    品質目標 施策 評価基準P 達成状況D
    上期 下期 年間
    1 顧客からの
    情報収集
    顧客アンケ
    ート強化
    アンケート
    回収率
    90%以上
    133%
    (60/45)
    78%
    (35/45)
    106%
    (95/90)
    クレーム
    対策強化
    クレーム
    分析と対策
    推進
    クレーム数
    5件/月以下
    4.5/5 6.5/5 5.5/5
    2 確実な
    法令遵守
    諸官庁
    届出
    実施率
    100%
    100%
    (80/80)
    100%
    (43/43)
    100%
    (123/123)
    コンプライ
    アンス
    意識向上
    コンプライ
    アンス
    教育
    実施率
    100%
    48%
    (96人/200人)
    120%
    (240人/200人)
    84%
    (336人/400人)
    3 品質コスト
    削減
    品質コスト
    低減強化
    品質コスト
    3億円削減
    2.6億/1.5億 1.4億/1.5億 4億/3億
    品質マネジメントシステム向上 内部監査の
    確実な実施
    実施率100%
    部門数
    100%
    (20/20)
    100%
    (20/20)
    4 人材育成強化 資格取得強化 年間資格
    取得10人
    5人/5人 6人/5人 11人/10人
    技術標準の
    情報共有加速
    社内標準
    規定作成
    規定50件
    作成
    6件/25件 28件/25件 34件/50件

    期末の結果を評価すること

    結果を評価します。
    ●100%以上なら⇒◎
    ●100%なら⇒〇
    ●100%未満なら⇒×

    品質目標 施策 評価基準P 達成状況D 評価C
    上期 下期 年間
    1 顧客からの
    情報収集
    顧客アンケ
    ート強化
    アンケート
    回収率
    90%以上
    133%
    (60/45)
    78%
    (35/45)
    106%
    (95/90)
    クレーム
    対策強化
    クレーム
    分析と対策
    推進
    クレーム数
    5件/月以下
    4.5/5 6.5/5 5.5/5 ×
    2 確実な
    法令遵守
    諸官庁
    届出
    実施率
    100%
    100%
    (80/80)
    100%
    (43/43)
    100%
    (123/123)
    コンプライ
    アンス
    意識向上
    コンプライ
    アンス
    教育
    実施率
    100%
    48%
    (96人/200人)
    120%
    (240人/200人)
    84%
    (336人/400人)
    ×
    3 品質コスト
    削減
    品質コスト
    低減強化
    品質コスト
    3億円削減
    2.6億/1.5億 1.4億/1.5億 4億/3億 ×
    品質マネジメントシステム向上 内部監査の
    確実な実施
    実施率100%
    部門数
    100%
    (20/20)
    100%
    (20/20)
    4 人材育成強化 資格取得強化 年間資格
    取得10人
    5人/5人 6人/5人 11人/10人
    技術標準の
    情報共有加速
    社内標準
    規定作成
    規定50件
    作成
    6件/25件 28件/25件 34件/50件 ×

    次年度の目標を考えること

    1年間の実績を評価して次年度の目標を考えます。

    1. 目標を継続するか?中止するか?完了するか?
    2. 目標値を更新するか?継続するか?

    大事なのは、

    1. 組織を取り巻く内部・外部の環境や課題の変化に対して、目標内容を考えること。
    2. 少しずつ目標値を変える(継続的改善)こと

    一通り、品質目標の作り方を解説しました。

    ③品質監査でチェックされるポイント

    品質マネジメントシステムが成熟した組織を品質監査する場合、品質マネジメントシステムの上流である品質目標を一番重視して監査します。

    品質目標

    先ほどの結果を図にします。

    品質目標

    よくまとまった品質目標ですね。項目、施策、数値、PDCAの評価が1枚の紙ですべて情報が網羅されています。

    組織・部門の経営・品質状況は品質目標1枚をみればすぐわかるようになっていることが重要です。

    なので、監査の重要なポイントとして、しっかり質疑されます。

    表を埋めるのではなく、自分の組織の経営・品質戦略をよく考えて落とし込んでください。

    次に、品質目標のどこが監査されるかを解説します。

    品質目標で監査されるポイント

    下図の赤枠に質疑例を書きました。いっぱい突っ込まれるのが分かります。

    ここで、監査の半分弱の時間が費やされます。ここで抽出した課題や監査で疑問に思ったことを理解して、個別の要求事項を監査していくからです。

    品質目標

    ポイントは、

    1. 施策・評価基準の内容や数字は品質目標や品質方針と整合しているか?
    2. 目標は達成か?未達か?そして、その理由は?
    3. 期毎の数値にムラやばらつきがあれば、その理由は?あわてて達成させようとしていないか?
    4. 前年度から大きく実績値が変化したら、それはなぜか?
    5. 次年度をとりまく組織の内部・外部の環境や課題に整合した目標になっているか?
    6. 次年度への目標変更はするか、しないか、その理由は?

    ネチネチ聞かれますが、その質疑の中で、
    ●品質マネジメントシステムが機能しているか?
    ●責任者が説明責任を果たしているか(自分の言葉で説明できるか)
    ●組織に必要なリソース・要素が十分あるか?機能しているか?
    を確認していきます。

    品質目標は奥が深いので、よく自分の組織のことを考えて内容を埋めていってください。

    ここまで、読んで理解できたら、品質のかなりのプロのレベルになっています。

    まとめ

    ISO9001 2015 6.2 品質目標及びそれを達成するための計画策定をわかりやすく解説しました。

    • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
    • ②品質目標の具体的な書き方
    • ③品質監査でチェックされるポイント

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