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品質監査(第一者監査、第二者監査、第三者監査)がわかる

第一者監査(内部監査)

「品質監査があるけど、何で必要なのかがわからない」、「品質監査して何が得られるのか?がわからない」、と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

品質監査(第一者監査、第二者監査、第三者監査)がわかる
  • ①どんな監査が必要かを考える?
  • ②監査実施に何が必要なのか?
  • ③ISO9001とISO19011をセットでおさえる

本記事の最も伝えたいこと

ISOを読む前に、自分で品質監査とは何かを考えましょう。
ISOや監査は手段、得たい目的を明確に!

①どんな監査が必要かを考える?

●なぜ監査が必要なのか?
●監査で得たい目的は?
●誰を監査するのか?

目的別に3つの監査が考えられる

目的と相手を考える

  1. まず、自分に対して品質が作りこめる組織かをチェック
  2. 次に、取引先に対して要求品質が作りこめているかをチェック
  3. ある標準の認証を得たいから認証機関がチェック
  4. 他に、目的があれば

それぞれを見ていくと、
●自分に対しては、第一者
●相手に対しては、第二者
●認証に対しては、第三者
●それ以外は、第四者

と区分できますね。

実際は、自分、相手、認証機関の第一者、第二者、第三者の3つがあります。もし4つ目以降があれば教えてください。第四者監査以降は聞いたことがありませんが、論理的に考えたらあっても良さそうですね。

ISO19011では監査のタイプをまとめています。暗記せず、自分で考えたものと同じですね。

第一者監査 第二者監査 第三者監査
内部監査 外部提供者監査 認証審査及び
/又は認定監査
外の外部利害関係者
による監査
法令、規制及び
類似の監査

第一者監査は、自分で監査するので、「内部監査」
第二者監査は、わかりやすく「取引先監査」
第三者監査は、よく「外部審査」
という言い方で区分します。

監査の実態

第一者監査(内部監査)はISO有無に関係ない

第一者監査(内部監査)は、ISO認証取得する/しないに関係なく、自主的に監査しても良いです。トップなどの責任者が監督することが多いです。

しかし、自ら面倒なことはしたくないですよね。
・よっぽど社会や外から叱られて、収益悪化した場合
・世界一を目指すストイックな組織
以外は内部監査を自主的に実施しないですね。

ISO9001取得すると内部監査、外部審査は必須

ISO9001の要求事項には、「9.2 内部監査」があります。もちろん、認証機関からの外部審査もあります。

ISO9001取得すると
●内部監査
●外部審査
が必須になります。

ISO9001になぜ「内部監査」を要求するのか?

自主的に実施する内部監査を、なぜISO認証の方が要求するのか?変ですよね!理由は2つあります。

  1. 自主的に内部監査しないから
  2. 外部審査は費用と時間を考慮すると全数検査ではなく抜取検査しかできない。一方、全数検査したエビデンスが欲しいため、内部監査で全組織を監査するよう要求

ISO9001の「内部監査」は「外部審査」の補完する形になります。けど、どうせ自主的に監査するなら、攻めの姿勢で監査して、組織力を高めましょう!

第二者監査は実施しづらい

自分VS相手 で利害関係は真逆です。

相手は監査を嫌がります。
第二者監査は必須、やれ!とはISOには書いていない
相手とは取引契約以外はできない

第二者監査は他の監査に比べて、実施のハードルが高いのが実態です。

相手は監査延期や中止しようと逃げます。コロナ禍なら、なおさら

②監査実施に何が必要なのか?

対応者

誰が何をしなければならないか? 登場人物を挙げて考えます。3者いますね。

  1. 監査する人(監査員)
  2. 監査される人(被監査員) 対象組織の部課長
  3. 事務局(品質担当)

監査をうまく運営するためには、3者に何が必要かを考えましょう。

何もない状態で、監査開始しても下図のようになります。

ISO19011

何をすれば、監査が機能するかを考えましょう。

監査者に必要なもの

考えると、

  1. 監査質疑する力
  2. 監査結果の評価する力

被監査者に必要なもの

考えると、

  1. 監査の回答への準備
  2. 品質関連の文書管理
  3. 自組織の戦略、実績、評価が自分の言葉で説明できること

ただし、1つだけ必要としなくてよいものがあります。

ISO,品質管理の専門用語は不要。自分の言葉でわかりやすく説明できたらOK

事務局が必要なもの

監査側と被監査側の両方をサポートしましょう。単なる事務員ではダメです。

  1. 監査員の育成、教育
  2. 組織内のルール構築、文書管理
  3. 監査の計画、運営、サポート
  4. 監査結果のフィードバック

自分で監査をすべてリードするのが品質事務局の役割です。

ISO,品質管理の専門用語を使ってはいけません。わかりやすく解説できる力も求められます。

③ISO9001とISO19011をセットでおさえる

ISO9001がベース

ISOと言ったら、「ISO9001」というくらい有名です。

品質管理はISO9001だけ見ておけばいいと思いがち。
ISO19011も要チェック!

ISOの文面は解釈が難しいです。QCプラネッツはわかりやすく関連記事で解説しています。ISO9001で理解が不安な場合、関連記事で確認ください。

大事なポイントは、

要求事項をそのまま読んで暗記せず、理解すること!

ISO19011に監査の指針がまとめてある

ISO19001は監査の方法、監査員についてまとめています。

何をやるか(what)は書いているが、どうやるか(how)は書いていない
あなたの組織で品質監査をしていたら、その質疑や記録書のフォーマットはどのように作られたのか?を考える必要があります。なぜなら、ISOで規定されていないから

監査の質疑やまとめ方は、組織内の過去の遺産をそのまま流用している可能性が高いです。間違っているわけではないけど、なぜこうなっているのか?は一度考えるとよいです。

QCプラネッツでは、なぜ?という部分を詳しく解説していきます。

まとめ

品質監査(第一者監査、第二者監査、第三者監査)をわかりやすく解説しました。

  • ①どんな監査が必要かを考える?
  • ②監査実施に何が必要なのか?
  • ③ISO9001とISO19011をセットでおさえる


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