【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる
「品質不正とQCDの関係性って何かわからない、30社も分析しているQCプラネッツはなぜQCDを使って説明するの?」と疑問に思いませんか?。
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
- ①品質不正の企業分析リンク
- ➁QCDとは?
- ➂QCDバランスと品質不正の関係性
- ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?
深い分析ができる方法を解説します。企業分析に役立つスキルです!
①品質不正の企業分析リンク
- ●雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
- ●不二家の品質不正を学ぶ
- ●赤福の品質不正を学ぶ
- ●船場吉兆の品質不正を学ぶ
- ●東洋ゴムの品質不正を学ぶ
- ●日立化成の品質不正を学ぶ
- ●富久娘酒造の品質不正を学ぶ
- ●フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
- ●三菱自動車の品質不正を学ぶ
- ●パロマの品質不正を学ぶ
- ●スバルの品質不正を学ぶ
- ●日産自動車の品質不正を学ぶ
- ●東レの品質不正を学ぶ
- ●三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
- ●東洋紡の品質不正を学ぶ
- ●京セラの品質不正を学ぶ
- ●トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
- ●KYBの品質不正を学ぶ
- ●ジャムコの品質不正を学ぶ
- ●丸善石油化学の品質不正を考える
- ●小林化工から品質不正を学ぶ
- ●日医工の品質不正を学ぶ
- ●神戸製鋼の品質不正を学ぶ
- ●IHIの品質不正を学ぶ
- ●タカタの品質不正を学ぶ
- ●スズキの品質不正を学ぶ
- ●三菱電機の品質不正を学ぶ
- ●宇部興業の品質不正を学ぶ
- ●シチズン電子の品質不正を学ぶ
- ●品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ
➁QCDとは?
QCDとは
●C:コスト(Cost)
●D:納期(Delivery)
ですね。 基本的なフレームワークですね。皆知っている!
むしろ期日を意味する(Dead line)のDが意味としてはあってそうだけど。。。
QCDは互いに相反する
単純に3つの要素を並べるだけでなく、互いの関係を考えることが大事!
つまり、
- Q(品質)を上げると、C(コスト)も上がるし、その逆もある。
- Q(品質)を上げると、D(納期)も長くなるし、その逆もある。
でも、実際の要求は、
Q(品質)を高めろ!
って、相反する無茶な要求が来ますよね。
図で見ると、互いに逆の要求が来るため、相反してしまいます。
QCDはバランスすることが大事
なので、バランスすることが大事です。
当然、有限なリソースの中で事業活動するので、QCDは下図のように有限なリソースである四角□の中に入り、その中でうまくバランスをとっていることが大事です。
➂QCDバランスと品質不正の関係性
上の図の事業内の有限なリソースである、四角□の中のQCDバランスと品質不正の関係性を説明します。これをQCプラネッツの企業分析記事で書いている「QCDバランスが崩れる」を意味しています。
- 正常な場合(青信号)
- CとDに圧力がかかり始めた場合(黄信号)
- 品質不正が生じた場合(赤信号)
それぞれのイメージを解説します。
>正常な場合(青信号)
有限なリソースの中で、QCDバランスがうまく取れている場合です。Q(品質)も維持できています。この状態では組織的な品質不正は発生しません。不正する必要がないから。
CとDに圧力がかかり始めた場合(黄信号)
ところが、Q(品質)以外の、C(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力がかかると、CとDの風船が膨らみます。すると徐々に、Q(品質)の風船が膨らんだCとDの風船によって圧縮されているのがわかります。
それでも何とかQ(品質)を維持しようと組織は努力します。黄信号状態です!
品質不正が生じた場合(赤信号)
さらに、C(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力がかかると、CとDの風船が膨らみ、最終的にはQ(品質)の風船が「パーン」と破裂してしまいました(点線)。Q(品質)が無くなってしまった状態です。
これが、組織が品質不正に走ってしまった状態なのです。赤信号でアカン状態です。
品質不正に組織が走っていく図をまとめると下図のようになります。よくわかるイメージ図だとQCプラネッツは考えたので、このモデルを使って、30社の企業分析を解説しています。
➃誰がCとDに圧力をかけるのか?
では、何が、誰がC(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力をかけるのでしょうか?なぜ圧力をかけるのでしょうか?
30社分析した結果、次の2つで、担当、組織ではなく経営側に原因があります。だから、品質不正は単なる品質部門の問題ではなく、組織全体の経営課題なのです。経営問題を解決しないと品質不正は除去できません。
- 事業収益改善からの圧力
- 権力者からの無茶な圧力
事業収益改善からの圧力
これは、非常によく理解できる理由です。生き残りをかけて
●受注能力以上を受注し売上拡大を狙うが、ムリがたたり不正に走る
●失注リスク回避のため納期至上主義に走り、製造・検査を端折る
などがあります。
そうならないような経営戦略が必須となります。
権力者からの無茶な圧力
収益が安定している優良企業なのに、不正に走るのは、この原因です。
理解しにくいものですが、なぜ権力者はミスするのかは、別の記事で解説します!
是非QCDバランスを活用ください。
まとめ
「【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる」を解説しました。
- ①品質不正の企業分析リンク
- ➁QCDとは?
- ➂QCDバランスと品質不正の関係性
- ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?
Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/qcplanets/qcplanets.com/public_html/wp-content/themes/m_theme/sns.php on line 119