月: 2022年8月

  • 品質不正の真因「リーダーはなぜ暴走するのか?」がよくわかる!

    品質不正の真因「リーダーはなぜ暴走するのか?」がよくわかる!

    「品質不正の真因 リーダーはなぜ暴走するのか? なぜ、リーダーは自滅に向かう経営を指示するのか?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正の真因 リーダはなぜ暴走するのか? がよくわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁安定した企業経営では面白くない
    • ➂人間は余計な枕詞が欲しがる
    • ➃急成長や急回復させたリーダがいたら要注意

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    人間の心理を考えたら、「そうなるよね!」と納得のいく記事です!
    偉くなると、こうなっちゃうんですよ!謙虚なあなたでも!!

    なので、要注意なんですよ!

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    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    すべてQCDバランスで説明できます!

    30社のうち、何社かは、「裸の王様」の無茶な要求が品質不正を招いた真因となっていましたよね。今もそんな会社があり、そのうち品質不正でたたかれるオチになるのは残念ですよね。

    ➁安定した企業経営では面白くない

    優良企業経営は小学生がやっても会社はつぶれない

    よくある話ですが、

    航空機の操縦士や機長になるのは、相当大変です! 技量、人間力、経験、緊急時の対応力、リーダーシップなど様々な能力・資質を兼ね備えた人じゃないとなれませんよね。

    でも、航空機の操縦のほとんどは、自動運転です。小学生が運転席に座っていても安全に運航できるんです!

    せっかく苦労して手にした操縦士! 安全のためとはいえ、子供でもできるなあと思うと、モチベーションが低下します。ひどいときは、無茶な操縦をする事故が昔起きていました。「自分はこんな操縦ができると見せたい」と、危険だからNGですけど。

    これと同じことが企業経営でも言えます。

    企業の経営者になるのは、相当大変です! 技量、人間力、経験、緊急時の対応力、リーダーシップなど様々な能力・資質を兼ね備えた人じゃないとなれませんよね。

    でも、安定した企業なら、小学生が社長でも安全に経営できるんです!

    せっかく苦労して手にした経営者! 安定経営のためとはいえ、子供でもできるなあと思うと、モチベーションが低下します。

    「苦労したい!」とか「無茶な挑戦や目標を立てよう!」とやりがち

    どうでしょう! 苦労して手にした地位や評価なのに、その頂点は意外と誰でもできるし、マニュアルかされたものなのです。

    この状況になると、トップになれた人の心情はどうなりますか?

    欲求不満!
    俺は過去の経営者とは違うし優秀だ!
    何か伝説を残したい!

    と、やりがいなり、無茶な目標を立てて、自分を追い込んだり、伝説を作ろうと企むようになります。

    安定したら、誰がトップやっても大丈夫だし! と言わせたくない!!

    優良企業なのに、なぜか組織が不正に手を出すきっかけであるケースが何社もありました。その動機はトップの欲求不満からあると考えています。

    余計なことをせんでいいから、じっと座っとけ!

    これが企業従業員の本音ですよね!

    ➂人間は余計な枕詞が欲しがる

    カネも地位も名誉もあるのに、何で余計なことをしたがるのか?

    会社のトップになれば、
    ●1億円以上の年収
    ●都市部のタワーマンションや別荘
    ●周囲からチラホラされる
    という、庶民にはないオプションがついてきます。

    それで十分なのに、まだ何が足りないの?

    と従業員や庶民は疑問に思いますよね。

    でも、このトップの感情は誰にもあるものです!

    誰でも余計な枕詞は欲しがるもの

    苦労して手にした成果、資格、学歴があったとしたら、皆さんどう思いますか? 余計な枕詞が欲しがるはずです。人間だから仕方がない!

    次のQCプラネッツの例を挙げてみましょう。

    難しい試験に合格!

    だけでいいのに、わざわざ

    難しい試験に一発合格

    と余計な「一発」を入れてますよね!(反省したいところなんですけど)

    なぜ余計な「一発」を入れたくなるのか?わかりますか?

    難しい試験に合格するのは、(合格率が5%以下なので)非常に難しい。
    だから「難しい試験に合格」で十分なはず。
    実は、余計な枕詞があるのは、
    他の合格者より自分の方が上であり、QCプラネッツは格別に上であると示したい
    から「一発合格」と入れたいのです。

    自分で書いてて、「めっちゃ嫌な奴で反省したいん」ですが、これが本来人間の心理でもあり、自分を良く見せたり、高く評価もらうための方法ですよね!

    ちなみに、
    ●合格率が最低回だったのに一発で合格!
    ●子育てが大変な中、一発で合格!
    ●会社の中で最初に合格!
    ・・・
    とか、合格した瞬間、こういうことが頭で浮かんできました。

    自分で書いてて、「嫌な奴」ですが、これが本来人間の心理です。

    難しい試験・資格、難関大学合格とかTOEIC900点以上とかに、変えても同じ表現ができて自分を権威アピールできますよね。

    大事なのは、

    苦労して手に入れた。滅多に手に入らない勲章は、それだけ余計な枕詞や威厳化がほしくなる。でもそれが人間ってもの!

    伝説化、周囲からの威厳が欲しくなる

    お前らとは違う!!

    経営トップになるのは大変だけど、
    「安定企業なら、誰でもトップはできるよ」という周囲の反応
    「苦労して、千載一遇のチャンスで手にしたトップ、周囲や過去の経営者より自分が優れていることをアピールしたい」
    にギャップが生じてしまいます。
    人間だから、しゃーない。これは経営でも政治家でも国王でも同じことが言えるし、そんな歴史ですよね。

    ➃急成長や急回復させたリーダがいたら要注意

    権力を振り回して、結果品質不正で終わってしまう、権力者はどうやって生まれるか?を考えましょう。

    急成長、V字回復をなせたリーダーがいると、後で厄介なことになる

    偉業を成しえると権力がついてくる

    フォルクスワーゲンのケースでも、権力者が、90年代に経営で紛糾する会社の経営を立て直して成長させていきました。そうなると、「この人しかいない!」、「この人についていく!」という姿勢が組織に形成されます。

    そこに、伝説を作ろうとなると厄介な話になっていきます。普通の経営しておけばいいのにねえ。

    周囲はyesマンしかいなくなる

    自分は、

    お前らとは違う!!
    俺の会社

    という思考で、無茶な目標を組織に強制するようになります。最初は、反対する勢力がいますが、速効で排除しますよね。

    1. yesマンしかいない
    2. 下から情報があがってこない
    3. 閉鎖的な組織風土

    など、品質不正報告書に書いている、組織がかかえる問題そのものに組織が腐っていきます。

    これは、企業だけでなく、国家も同じですよね。

    いつしか、裸の王様になってしまう

    結局、裸の王様となり、社内では王様でも、世間からは恥として見られるオチになってしまいます。

    トップが暴走するメカニズムを理解し、
    そうさせない人事や企業体制が大事です
    品質不正する・しないはここにあるから!!

    まとめ

    「【重要】品質不正の真因 リーダはなぜ暴走するのか?」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁安定した企業経営では面白くない
    • ➂人間は余計な枕詞が欲しがる
    • ➃急成長や急回復させたリーダがいたら要注意

  • 【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる

    【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる

    「品質不正とQCDの関係性って何かわからない、30社も分析しているQCプラネッツはなぜQCDを使って説明するの?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁QCDとは?
    • ➂QCDバランスと品質不正の関係性
    • ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?
    QCDバランスが視覚的にわかれば品質不正分析は楽勝です!

    深い分析ができる方法を解説します。企業分析に役立つスキルです!

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    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    すべてQCDバランスで説明できます!

    ➁QCDとは?

    QCDとは

    簡単なフレームワークだけど、活用度は絶大!
    ●Q:品質(Quolity)
    ●C:コスト(Cost)
    ●D:納期(Delivery)

    ですね。 基本的なフレームワークですね。皆知っている!

    DのDeliveryは配達のイメージが強いから、最初はピンと来ませんね。
    むしろ期日を意味する(Dead line)のDが意味としてはあってそうだけど。。。

    QCDは互いに相反する

    QCDの活用度が絶大なのは、互いに相反するから
    単純に3つの要素を並べるだけでなく、互いの関係を考えることが大事!

    つまり、

    1. Q(品質)を上げると、C(コスト)も上がるし、その逆もある。
    2. Q(品質)を上げると、D(納期)も長くなるし、その逆もある。

    でも、実際の要求は、

    C(コスト)を下げて、D(納期)も短くして
    Q(品質)を高めろ!

    って、相反する無茶な要求が来ますよね。

    図で見ると、互いに逆の要求が来るため、相反してしまいます。

    qcd1

    QCDはバランスすることが大事

    なので、バランスすることが大事です。

    Q(品質)を維持しつつ、C(コスト)を下げて、D(納期)も短くできる最適な場所にQCDはおちつく(バランスが取れる!)

    当然、有限なリソースの中で事業活動するので、QCDは下図のように有限なリソースである四角□の中に入り、その中でうまくバランスをとっていることが大事です。

    qcd2

    ➂QCDバランスと品質不正の関係性

    上の図の事業内の有限なリソースである、四角□の中のQCDバランスと品質不正の関係性を説明します。これをQCプラネッツの企業分析記事で書いている「QCDバランスが崩れる」を意味しています。

    1. 正常な場合(青信号)
    2. CとDに圧力がかかり始めた場合(黄信号)
    3. 品質不正が生じた場合(赤信号)

    それぞれのイメージを解説します。

    >正常な場合(青信号)

    有限なリソースの中で、QCDバランスがうまく取れている場合です。Q(品質)も維持できています。この状態では組織的な品質不正は発生しません。不正する必要がないから。

    qcd2

    CとDに圧力がかかり始めた場合(黄信号)

    ところが、Q(品質)以外の、C(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力がかかると、CとDの風船が膨らみます。すると徐々に、Q(品質)の風船が膨らんだCとDの風船によって圧縮されているのがわかります。

    qcd3

    それでも何とかQ(品質)を維持しようと組織は努力します。黄信号状態です!

    品質不正が生じた場合(赤信号)

    さらに、C(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力がかかると、CとDの風船が膨らみ、最終的にはQ(品質)の風船が「パーン」と破裂してしまいました(点線)。Q(品質)が無くなってしまった状態です。

    qcd4

    これが、組織が品質不正に走ってしまった状態なのです。赤信号でアカン状態です。

    品質不正に組織が走っていく図をまとめると下図のようになります。よくわかるイメージ図だとQCプラネッツは考えたので、このモデルを使って、30社の企業分析を解説しています。

    qcd5

    ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?

    では、何が、誰がC(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力をかけるのでしょうか?なぜ圧力をかけるのでしょうか?

    ここが、品質不正の真因がわかる重要なポイント!

    30社分析した結果、次の2つで、担当、組織ではなく経営側に原因があります。だから、品質不正は単なる品質部門の問題ではなく、組織全体の経営課題なのです。経営問題を解決しないと品質不正は除去できません。

    1. 事業収益改善からの圧力
    2. 権力者からの無茶な圧力

    事業収益改善からの圧力

    これは、非常によく理解できる理由です。生き残りをかけて
    ●受注能力以上を受注し売上拡大を狙うが、ムリがたたり不正に走る
    ●失注リスク回避のため納期至上主義に走り、製造・検査を端折る
    などがあります。

    そうならないような経営戦略が必須となります。

    権力者からの無茶な圧力

    収益が安定している優良企業なのに、不正に走るのは、この原因です。

    理解しにくいものですが、なぜ権力者はミスするのかは、別の記事で解説します!

    C(コスト)、D(納期)バランスから品質不正の真因が見えます。
    是非QCDバランスを活用ください。

    まとめ

    「【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁QCDとは?
    • ➂QCDバランスと品質不正の関係性
    • ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?

  • 品質不正の分析方法がわかる

    品質不正の分析方法がわかる

    「品質不正の分析方法がわからない、30社も分析しているQCプラネッツはどうやって分析しているの?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正の分析方法がわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁1次データの真因分析をチェック
    • ➂真因をさらにツッコむ
    • ➃シンプルなモデルで説明できるかを見極める

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    分析から、結果を統体することが大事

    深い分析ができる方法を解説します。企業分析に役立つスキルです!

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    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    情報収集だけでは深い分析はできません。どうやって分析するか?気になりませんか?。

    ➁1次データの真因分析をチェック

    企業報告書に真因分析結果をチェック

    まずは、自分で考える前に、企業の品質不正に関する報告書を読んで、そこにある真因分析結果を抜き出しましょう。

    数社分析すると、報告書を読む前に真因がほぼ予想できるようになりますけど。

    よくある真因分析結果

    よく書いている結果は次の通りです。下の11のうち、いくつかを抜き出したり、組み合わせたものが報告書に記載されていることがほとんどです。

    1. 過度なコストカットにより設備・人への投資が不足
    2. 業務過多で試験が不十分
    3. 製品の品質に実質的な問題がないという過信
    4. 不適切行為が社内のみで対応し「問題を表面化させない閉鎖的な風土」
    5. 検査員の完成検査に関する法令・ルールに対する規範意識の著しい鈍麻
    6. 収益評価に偏った経営及び閉鎖的な組織風土
    7. 経営層が現場の状況を理解しておらず、問題の対応を現場任せ
    8. 内部監査が表層的なもので、不適切事実が発見できなかった
    9. 納期を優先するあまり、規則・手順を逸脱してでも作業を優先
    10. 上司と部下間のコミュニケーションが不足
    11. 作業者・検査員の技術力不足
    12.  

    ➂真因をさらにツッコむ

    その真因となった背景を考える

    「網羅された11の真因が、すでに弁護士などのお偉いさんがまとめたんだから、それで分析結果としていいじゃん!」

    と思いますけど、

    情報が多すぎて、頭の中で整理できる状態ではないし、
    よく考えると「なぜ?」ともう少し突っ込みたくなる真因が多い。

    完成度の高い真因分析とは、QCプラネッツはこう考えます。

    ●真因が3,4個くらいだが、どの企業もその3,4個で説明できる論破力があること
    ●真因3,4個ぐらいが、頭で整理しやすく応用が利きやすい

    真因をさらに絞る

    真因11個程度をさらにツッコんで、絞れるかを考えましょう。

    よく考えると「なぜ?」ともう少し突っ込みたくなる真因からツッコみます。

    実際にツッコんでみます。ここが深い真因を分析するQCプラネッツのやり方です。

    考え方は、

    1. 品質不正せざるを得ない状況に追い込んだ圧力を探す
    2. 正しい業務ができなくしたものは何か?を再度ツッコむ
    1. 過度なコストカットにより設備・人への投資が不足
      確かにコスト抑制されるとリソースは不足する!OK!
    2. 業務過多で試験が不十分
      業務が多いなら自動化など減らせばよいが、なぜそれが出来なかったのか? ツッコみが足りない
    3. 製品の品質に実質的な問題がないという過信
      自信ありはOKだが、検査省略や間引きの動機に直接関係性はない?自信ありでちゃんと検査すればいいじゃん!それができなくした真因があるはず!ツッコみが足りない
    4. 不適切行為が社内のみで対応し「問題を表面化させない閉鎖的な風土」
      閉鎖的な風土でも、不正しなければOK? 不正せざるを得なくした圧力は何かが見えない!ツッコみが足りない
    5. 検査員の完成検査に関する法令・ルールに対する規範意識の著しい鈍麻
      ちゃんと検査員を教育すればいいじゃん! 教育・倫理観が高められない状況にした真因が見えない!ツッコミが足りない!
    6. 収益評価に偏った経営及び閉鎖的な組織風土
      確かにコスト抑制や無理な目標・納期を設定されると不正に走りやすくなる!OK!
    7. 経営層が現場の状況を理解しておらず、問題の対応を現場任せ
      現場がちゃんとやっていれば問題ないし、むしろ経営陣が現場来るのはうざい事! ちゃんと現場が機能しない真因が見えない!ツッコミが足りない!
    8. 内部監査が表層的なもので、不適切事実が発見できなかった
      ISO,内部監査は、QMSの有効性しか見ないから、不正まで見抜けない。これを理由にするのは無意味。理由にするのは、監査の実務を知らないからではないか?
    9. 納期を優先するあまり、規則・手順を逸脱してでも作業を優先
      その通り! OK!
    10. 上司と部下間のコミュニケーションが不足
      コミュニケーションが無くても、上司が無能でも、部下がちゃんと業務すれば不正は起きない。不正せざるを得ない状況になった理由が見えない!ツッコミが足りない!
    11. 作業者・検査員の技術力不足
      技術を高めればいいし、優秀な人材を採用すればいいじゃん! それができない理由は?ツッコみが足りない

    と、マーカでツッコんでみました。

    ツッコミが浅い報告書が多いし、
    浅い分析だから、項目が11とたくさん上がってしまう

    ➃シンプルなモデルで説明できるかを見極める

    1つのシンプルなモデルを探す

    上のツッコミをもっとツッコンで見ましょう。シンプルな真因が見えてきます。

    No 報告書 ツッコみ さらにつっこみ 本当の真因
    1 業務過多で
    試験が不十分
    効率化すれば
    いいじゃん!
    工夫できない
    状況だったのでは?
    コスト抑制
    で投資難
    2 品質の過信 不正と関係ない! 業務を省きたい
    理由は?
    納期の圧力
    3 閉鎖的な風土 不正と関係ない! 表面化する
    と厄介になる
    納期の圧力
    4 規範意識が希薄 教育すれば
    いいじゃん!
    教育できない
    理由がある
    コスト抑制
    で投資難
    5 経営陣が現場任せ むしろその方が 指摘されると
    面倒なわりに
    何もしてくれない
    納期の圧力
    コスト抑制
    6 内部監査の軽薄 そもそも
    不正発見できない
    7 コミュニケーション
    不足
    コミュニケーション
    なくても正しく
    業務できる
    問題があっても
    報告したくない理由
    納期の圧力
    8 作業者の
    技術力不足
    教育・採用で
    カバーすればいい!
    それができない理由は? コスト抑制
    で投資難

    企業の報告書は一見、説得力がある内容ですが、
    別に他の手段を使えば、解決するじゃん!という真因が多いです。
    だから、

    現場が工夫もできず、不正に走らざるを得ない状況や圧力が何だったのか?を考えると本当の真因が見えて来る!

    自分で決めたモデルで説明できるかを見極める

    そして、シンプルなモデルを使って説明ができないか?どうかを考えると頭の中で整理しやすくなります。

    企業に関係なく、1つのモデルで真因を見抜けると、いつどんな品質不正問題が発覚しても冷静に分析でき、説明・指導・提言ができる!

    QCプラネッツは「QCDバランス」で解説

    さっきの「ツッコミ表」の右端の「本当の真因」をみると、

    コストカット(C)と納期の圧力(D)
    の2つですべて不正の真因が説明できる

    なので、

    QCプラネッツは「QCDバランス」で解説しています。

    例えば、
    ●閉鎖的な風土になるのは、提言やフォローされると、通常業務の遅延や、それにかかるコストの影響が出ます。でも、経営陣は何もせずに、結果だけフォローしてきます。 コスト抑制と納期必達の圧力がかかると、職場間の交流を避ける傾向が出ます。

    例えば、
    ●業務過多で不正になる真因は、業務効率化したいが、それをする時間も投資がないから、諦めて不正して業務したことにしようという動機が生まれます。

    など、QCプラネッツの30社の分析結果から、ほぼ全部の真因が「QCDバランスの崩れ」で説明できることが分かっています。

    QCプラネッツは「QCDバランス」の観点で企業分析をしています。

    「QCDバランスの崩れ」で説明できない事例が出たら、モデルを更新して分析力をさらに高めていきます。

    まとめ

    「【重要】品質不正の分析方法がわかる」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁1次データの真因分析をチェック
    • ➂真因をさらにツッコむ
    • ➃シンプルなモデルで説明できるかを見極める

  • 品質不正の情報収集方法がすぐわかる

    品質不正の情報収集方法がすぐわかる

    「品質不正の情報収集方法がわからない、30社も分析しているQCプラネッツはどうやって情報収集しているの?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正の情報収集方法がわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁客観的に読むマインドが必須
    • ➂企業の報告書がベース
    • ➃ネット、ニュースから情報を取るときの注意点

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    ネットで十分情報は集まるけど、情報を組み合わせただけでは、
    非常に浅い真因分析で終わってしまう。。。

    深い分析につながる情報収集方法を解説します。企業分析に役立つスキルです!

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    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    情報収集力がなければ、記事は書けません。どうやって収集したか?気になりませんか?。

    ➁客観的に読むマインドが必須

    まず、情報収集するときの、マインドは必須です。関連記事をご覧ください。

    【必読】品質不正を考える正しいマインドがわかる【褒めて応援すべし!】
    品質不正の報道が出たら、その相手を叩こうとしていませんか?本記事では品質不正に対する正しいマインドを解説します。厳しい競争にさらされつつ、挑戦する社会では、失敗もつきものですよ。失敗をある程度許容して、反省して成功につなげやすいマインドが 必須です。

    大事なのは、

    • ①品質不正を打ち明けた相手を褒めて応援しよう!
    • ➁対岸の火事ではない!
    • ➂「失敗は成功のもと」につなげよう!
    批判、貶し(けなし)、悪者扱い、排除は絶対NG!

    愛を持って、客観的かつ冷静に情報収集し、分析することが大事です。

    マインドによって集めたい情報変わってしまう

    マインドセットしたところで、本題に入ります。

    ➂企業の報告書がベース

    特に、裏ルートで情報が入るコネはありません。皆さんと同じ、ググって検索です。

    集めた素材をどうやって深い分析につなげるか?が腕の見せ所ですね!

    情報収集と分析ができれば、誰でも深い分析ができます!

    基本は、企業からの第3者が作った品質不正に関する報告書が一番情報をもっていますので、まずこれを読みます。ただし、報告書を読む注意点を3つあるので解説します。

    1. 報告書は第3者がその企業に向けたもの
    2. 不正が発覚した事業所数によって報告書の厚さは変わる
    3. 真因分析は必読

    報告書は第3者がその企業に向けたもの

    報告書の作者は、その企業ではなく、第3者委員会など構成された弁護士や経営コンサルタントです。

    報告書のメリット・デメリットがあります。

    • 【メリット】:客観性が高く、企業が伏せたい情報が多い。分析に役立つ
    • 【デメリット】:企業先への忖度・配慮した報告書も見受けられる

    なので、報告書を読む際は、ある程度、真因に狙いを定めつつ、それに合う情報を見ていくと、客観性の高く、企業へ忖度していない情報を入手することができます。

    不正が発覚した事業所数によって報告書の厚さは変わる

    報告書を読もうとしても、すぐに挫折します。なぜなら、

    数百ページもあり、分厚いから

    全部、いちいち読んでいられません。。。 
    じゃーどうする?
    読み方があります。

    報告書は大概次の構成で成り立っています。

    1. 結論から入る報告書もある
      (数ページ)
    2. 報告書作成メンバー
      (数ページ)
    3. 社内アンケート実施調査時期と質疑内容
      (2,30ページくらい)
    4. 各事業所で発生した不正事例
      (事業所数×各事業所の報告(20ページくらい)
    5. 真因分析
      (10ページくらい)
    6. 再発防止提言
      (10ページくらい)

    事業所数が増えるとその分、報告書も分厚くなります。

    報告書の読み方を伝授します!

    QCプラネッツの読み方は以下のとおりです。

    1. 基本は1ページ目から全部見ていく
    2. 1ページを1枚の絵として読む
    3. 各ページで真因となりうる情報だけメモに書き写す
    4. 報告書の真因分析結果をさらに考え抜き抽象化する

    「基本は1ページ目から全部見ていく」ですが、
    真因分析が報告書に書いているからといって、鵜呑みしません。
    自分で真因を考えるための材料となる情報を集めるために全ページ目を通します。

    「1ページを1枚の絵として読む」ですが、
    細かくは読みません。専門用語などがたくさん出て来ますが、
    不正につながった真因を一般化したいので、必要な情報が各ページ無いかをチェックします。

    「各ページで真因となりうる情報だけメモに書き写す」ですが、
    真因はある程度自分で目をつけておき、それに合う情報を集めます。
    当然、偏った真因だけ集めてはいけません。客観性が最も重要です。

    「報告書の真因分析結果をさらに考え抜き抽象化する」ですが、
    一見「なるほど」という内容が書いていますが、さらに、
    「なぜ、そんなことをしたのか?」、「何が不正に走らせたか?」をもう一歩突っ込みます。

    真因がいくつもある報告書が多いですが、それをさらに深い分析・思考した結果、QCプラネッツでは、

    QCDバランスがC,Dの圧力によってQが崩れしてしまった

    という原因がどの企業にも当てはまることがわかっています。

    ➃ネット、ニュースから情報を取るときの注意点

    現在進行中のケースとか、あまり世間に公開しない消極的な企業の場合、報告書がありません。その場合どうすれば情報が集まるか?を解説します。

    企業報告書が無い場合の情報収集方法

    基本は、「新聞、テレビ、本、ネット検索、Youtube動画、SNS」でOKです。

    だたし、抽出する情報に気を付けて!

    報告書以外の情報は事実と悪意が含まれている

    メディアが情報を発信する目的は、

    情報を買ってもらうこと

    買ってもらいやすくなるような書き方をしている点に注意してください。つまり、

    ●買ってもらうために情報提供なので、事実とメディアの悪意が混在。
    ●人の不幸を喜ばせると情報は売れやすいのが世の常
    ●「だからメディアが悪い!」のではなく、その情報を真に受け取る読者に問題がある
    情報には、事実と悪意が混在しているので、悪意だけ除去しましょう。
    ・情報には嘘は書けないから事実が書いているが、
    ・情報を買ってもらうための悪意も混ざっている
    ・品質不正問題は悪意が入りやすい分野なので、感情移入しないよう注意するマインドが必要。

    事実と悪意を切り分ける事

    次の方法で、欲しい事実と、不要な悪意を分別しましょう。分別ある読者であれ!

    ●感情が入った書き方、文章に気にせず、事実だけ抜き出す。
    ●読者(あなた)は感情移入してはいけない
    ●事実の正確性を確認する用、他のメディアでも情報確認する
    ●必ず引用先を明記する

    事実と悪意を切り離す例題

    例題とする記事を紹介します。

    意図的な品質不正が66件、管理職が関与した品質不正が15件──。三菱電機の品質不正が拡大した。2022年5月25日、同社の品質不正を追及する外部調査委員会(以下、調査委員会)が、「調査報告書(第3報)」(以下、報告書)を公表した。2303件の要調査事項(社員から上がった品質不正の可能性がある案件)のうち、1933件の調査を終了。合計148件を品質不正と認定した。このうち、「悪質」と言える意図的な品質不正は約45%、同じく管理職が関与した品質不正は約10%を占めることが判明した。

    では、事実と悪意を切り離します。冷静さが不可欠です。

    ●事実
    ・管理職が関与した品質不正がある
    以上

    ●悪意(読者を引き付けるための書き方)
    意図的な品質不正が66件、管理職が関与した品質不正が15件──。三菱電機の品質不正が拡大した。2022年5月25日、同社の品質不正を追及する外部調査委員会(以下、調査委員会)が、「調査報告書(第3報)」(以下、報告書)を公表した。2303件の要調査事項(社員から上がった品質不正の可能性がある案件)のうち、1933件の調査を終了。合計148件を品質不正と認定した。このうち、「悪質」と言える意図的な品質不正は約45%、同じく管理職が関与した品質不正は約10%を占めることが判明した。

    とよくある記事ですけど。。。いくら日経とはいえ、「悪意」が多い記事です。

    三菱電機が発信した情報ではなく、日経が独自につけた文章です。事実ではなく、悪意です。
    ●「意図的な品質不正が66件」
    ●「品質不正が拡大した
    ●「「悪質」と言える意図的な品質不正は約45%」
    感情移入しやすく、読みやすいけど、品質不正分析する場合は、この感情表現はすべて除去します。

    取りたい情報(事実)は、あらかじめ考えておく必要があります。今回は「誰が不正したか?指示したか?」が知りたい情報なので、それ以外は感情・悪意が入った内容ですね。それは冷静に除去しましょう。

    膨大な情報から真因をつないでいく高い思考力が必要です。
    そうでないと、情報に溺れてしまい、本当の真因にたどり着けません。

    まとめ

    「【重要】品質不正の情報収集方法がわかる」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁客観的に読むマインドが必須
    • ➂企業の報告書がベース
    • ➃ネット、ニュースから情報を取るときの注意点

  • 品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ

    品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ

    「品質不正 2022年に発覚した企業からなぜ、学ぶのか?」と疑問に思いませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ
    どの企業でも品質不正の危機が襲ってきます。
    何社も品質不正を分析すると、すでに品質不正を起こした他社のケースも同じ真因であるとわかります。
    どの企業も現在調査進行中ですが、QCプラネッツとともにQCDバランスをみながら真因を分析しましょう!
    • ①品質マインド
    • ➁品質不正の内容・被害
    • ➂品質不正に至った真因を推測
    • ➃とるべき対応策

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    品質不正事例を解説しますが、上の①~⑦は共通の章立てで解説します。他社との比較がしやすくなり、品質不正してそうなヤバい空気を見抜くことができます!
    品質不正は、技術・製造・検査・品質部門だけの問題ではありません。
    経営課題として全社的な問題です。
    品質不正を解くとは、
    経営×品質の応用問題です。

    品質不正をした相手への批判ではなく、表に出ない真因を考え抜く力を身に着けるためにブログ記事として解説していきます。

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    ①品質マインド

    品質不正を学ぶ最も大切なマインドを最初に解説します。

    ●関連記事で解説しています。まず、こちらを読んでください。

    【必読】品質不正を考える正しいマインドがわかる【褒めて応援すべし!】
    品質不正の報道が出たら、その相手を叩こうとしていませんか?本記事では品質不正に対する正しいマインドを解説します。厳しい競争にさらされつつ、挑戦する社会では、失敗もつきものですよ。失敗をある程度許容して、反省して成功につなげやすいマインドが 必須です。

    ●大事な3つのマインドを再掲します。

    1. 品質不正を打ち明けた企業・組織を褒めよう!
    2. 対岸の火事ではない!
    3. 「失敗は成功のもと」につなげよう!

    ●悪い膿を出して、再生・復活する企業・組織を応援しましょう。もちろん、不正した相手の誠意が前提です。

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    ➁品質不正の内容・被害

    企業一覧

    4社、品質不正を公表しています。

    1. 日野自動車
    2. 昭和四日市石油(出光子会社)
    3. 川重冷熱工業
    4. 神東塗料
    5. 日本製鋼所

    (1)日野自動車の品質不正の内容

    報告書によると、

    ●性能が劣化し規制値に適合しない可能性を認識した上で、途中で交換し試験を継続
    ●試験結果が有利に働くような数値に設定し、実際よりも良い燃費値を燃費計に表示させるようにして試験を実施

    その結果、
    ●リコールによる約400億円を特別損失計上
    ●国交省は日本の自動車産業史上初となる型式指定の取り消す重い行政処分

    (2)昭和四日市石油(出光子会社)の品質不正の内容

    規定の試験方法を順守しなかったり、実際に測定していない数字を記載したりしていた。出光は子会社の東亜石油での検査不正を受け、グループ全社で調査。「検証の結果、品質に問題はないと判断している」不正の原因などについては調査委員会の報告を待つ

    (3)川重冷熱工業の品質不正の内容

    報告書によると、

    ➀検査成績書類への実測していないデータの記載
    【期間】1984~2022 年 【件数】1,950 件
    ②立会検査時の計測器の不適切な操作
    【期間】1984~2022 年 【件数】334 件/上記①1,950 件の内数
    (2)カタログ・仕様書の不適切な記載
    【期間】1986~2009 年 【対象機種】6 機種※5【現在の稼働台数】2,944 台

    ●発覚
    2021 年 8 月末、川重冷熱において、お客様に提出した検査成績書類と社内試験結果が異なることにア
    フターサービス部門の担当者が気づいて上司に報告して発覚した。

    (4)神東塗料の品質不正の内容

    報告書によると、

    ①日本水道協会の認証規格とは異なる条件で得られた試験結果により認証を取得した製品
    ➁規格改訂の際、使用されていた原料の報告を怠ったことにより指定外原料を使用する状態となった製品、及び同改訂後に指定外原料を使用して認証登録

    (5)日本製鋼所の品質不正の内容

    ●残留応力検査の結果の改ざん/ねつ造/虚偽記載
    ●浸透探傷検査における未報告
    ●寸法側的に伴うねつ造/不正検査
    ●指定原産地の原料が不足する場合、異なる原産地の原料混入

    ➂品質不正に至った真因を推測

    なぜ、各企業は不正に走ったのでしょうか?

    過去の企業ケースをヒントに考えましょう。過去の企業に関する関連記事はこちらです。
    企業の内外分析から、不正に入る真因を紐解いていきます。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    そのために、次の3つの観点で分析しましょう。ここは経営分析、MBAの領域です。品質不正でも活用します!

    1. 外部環境の観点
    2. 組織の状況
    3. 担当レベルの動き

    外部環境の観点

    環境分析(3C,PEST)からわかることを考えます。

    ●市場の変化、競合との競争はどれくらい厳しいのか?
    ●法改正、規格の改訂などの影響はあるか?
    ●原料の調達、エンドユーザからの要求は強いか?
    ●代替、新規参入リスクはあるのか?

    など各社の状況を見て、分析すると、厳しい事業展開かどうかが見えてきます。

    組織の状況

    品質不正に手を出す理由は2つあり、

    1. 収益安定なのに、無茶な目標を突きつけるトップがいる場合
    2. 収益悪化のため、ムリなコストダウンと納期の圧力がかかる場合

    そして、組織の風土あるあるですが、

    1. 上のモノ言う風土がない
    2. 閉鎖的な風土
    3. コミュニケーション不足
    4. 顧客クレームがないから、これくらいなら大丈夫だろうという変な自信

    が、各社に無いかどうかを想定しましょう。

    担当レベルの動き

    組織の状況からみると、

    1. 人員不足(特に検査・品質部門)
    2. 教育・OJT不足
    3. 正しい仕事をしていない先輩を真似
    4. 常に納期のプレッシャーがある

    が、各社に無いかどうかを想定しましょう。

    ➂品質不正に至った真因を推測

    QCDバランスはどう崩れたか?

    不正が起きた原因は分析できました。QCプラネッツでは、分析結果をさらに、「QCD」を使って整理します。

    コスト(C)、納期(D)へ過度な圧力がかかり続けた結果、品質不正に走ってしまうケースがほとんど。

    今後各社からの報告書が出るでしょうが、不正に走らざるを得ない理由がしっかり書いているはずです。
    QCDバランスの崩れが品質不正の原因と推測できる!

    もし、違っていて新たな真因があれば、ブログを更新します!

    どの企業でも品質不正が起こりうる!!
    も強く実感できますね!

    品質不正起こす企業を悪者扱いするのは、ナンセンスで、自分事としてとらえるべき!

    ➃とるべき対応策

    ●何社も品質不正の分析をすると、取るべき対策は1つに抽象化できます。

    品質不正を犯した所だけ、是正・修正しても効果はない。
    組織の経営そのものを是正・修正しないと再発する。

    ●対応策については、関連記事で詳しく解説しました。批判で終わらず、建設的な改善提案と成功へつなげましょう!

    【必読】品質不正からの名誉挽回方法がわかる
    品質不正に陥った組織をどうやって立て直すかわかりますか?本記事では、批判で終わる品質不正の記事とは違って、信頼回復・改革に何が組織には必要なのかをわかりやすく解説します。誰かに任せるのではなく、自分事として自らリーダーシップをとって良い組織に生き返らせましょう!社会は温かく見守るべきです。

    QCプラネッツは、品質不正から立ち直る仲間を応援します!
    がんばりましょう!

    まとめ

    「品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ」を解説しました。

    • ①品質マインド
    • ➁品質不正の内容・被害
    • ➂品質不正に至った真因を推測
    • ➃とるべき対応策

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