★ 本記事のテーマ
必要な規程をあれこれ盛り込むと
大変です!
要求事項が多い情報セキュリティに
規程は重要です!
本ブログは、規程群はシンプルにし、
組織運営が円滑になるポイントをわかりやすく解説します。
- ① 規程の数は最小限にとどめる
- ② QMSと比較するとISMSの規程は作りやすい
- ③ ISMSの規程群の構成・特徴
- ④ ISO27001 2022要求事項・管理策に乗せると作りやすい
① 規程の数は最小限にとどめる
34の要求事項と93 の管理策
を網羅する規程が必須です。
–
でも、
規程は全部でいくつ必要?
1つの要求事項に1規程とすると133個になり、
なので、
最小限の規程数としましょう。
② QMSと比較するとISMSの規程は作りやすい
QCプラネッツはQMSからマネジメントシステムを学んでいますが
QMSと比較してみると、ISMSの規程の作り方のヒントがわかります。
組織が必要とするQMSの規程とは
QMS(品質マネジメントシステム)を運用している組織では、
大同小異ありますが、下の表の規程群でまとめられていると思います。

ここで、設計、製造、検査部門の個別の規程は不含とし、
本社、事業部全体のQMS規程を列挙しました。
10数個の規程しかないことがわかります。
組織が必要とするISMSの規程とは
QMSを参考にすると、
10数個の規程にしぼらないと
組織運営が厳しいことがわかります。
ただし、
ISMS:ISO27001 2022 要求事項+管理策=130個程度
と4倍の違いがあります。
1つの規程でなるべく多くの
ISO27001 2022 要求事項、管理策の内容を
含めておく必要があります。
それも、
少ない規程情報でなるべく多くの
ISO27001 2022 要求事項、管理策の内容を
含めるよう努力しましょう。
QMS規程とISMS規程を比較
組織が円滑に運用できるための、最小限のISMS規程をまとめると下表を考えることができます。

もちろん
- QMSとISMSで共通あるいは似通った規程
- QMS単独の規程
- ISMS単独の規程
がそれぞれあります。

③ ISMSの規程群の構成・特徴
ISMSに必要な規程群についてみていきましょう。
組織が必要とするISMSの規程とは
★まず自分で考えてみよう!
ルールを決めなければいけないものを列挙すると
- 情報セキュリティポリシー・方針
- 情報セキュリティ目標
- 情報セキュリティの年間活動
- 情報セキュリティマニュアル
- 組織の責任と権限
- 力量管理
- 監査(内部監査、第2者監査、外部審査)
- アクセス権限の管理
- 法規制関係
- セキュリティ事故(インシデント)対応
が思い浮かぶはずです。これは、情報セキュリティの専門知識が無くても、
セキュリティ(防御)に必要な項目を考えたらわかるものですね。
★ISO27001 2022要求事項を見てみよう
次に、以下の2つを検討します。
- 要求事項+管理策から必要な規程を探すこと
- それぞれの規程にどの要求事項+管理策を盛り込むかを考えること
要求事項+管理策から必要な規程を探すと
- 事業継続
(QMSよりISMSの方が深刻だから) - 物理的・環境的管理
(管理策7にあり、比較的理解しやすい) - リスクマネジメント管理
(リスクアセスメント運営を重視するため)
についての規程が追加で必要とわかります。
少ない規程情報でなるべく多くの
ISO27001 2022 要求事項、管理策の内容を
含めるよう努力しましょう。
となります。
④ ISO27001 2022要求事項・管理策に乗せると作りやすい
実際に組織に合うISMS規程群を作ってみましょう。
ISMSの組織運営のための規程群
ISMSの組織運営のための規程群は
- QMSをヒントに最小限の規程群にする
- 要求事項+管理策からISMS個別の規程群を盛り込む
- 規程の内容は少な目であるが、要求事項+管理策を網羅するように、細かくではなく内容を統体して書く
とQCプラネッツから提唱しました。
ISMSの規程群の作り方
下図のように、

- 必要最低限のISMS規程を一回作る。
- 個別の「要求事項+管理策」に合う規程を探し割り当てる。
- 「要求事項+管理策」に合わせるが、どうしても個別の規程が必要な場合は、規程を増やす
- 「要求事項+管理策」のうち、複数の事項が1つにまとめることができる場合は、なるべくまとめる。まとめるために規程内容が少々抽象化してもよい。
- 「要求事項+管理策」が全て入り切るまで何度も見直す
結構大変で何度もフィードバックや修正が必要な作業になります。
ISMSの規程群の例(QCプラネッツ)
QCプラネッツも実際に作ってみた規程群を例に
「要求事項+管理策」との関係図も紹介します。
いかがでしょうか?
ここがISMSを有効に組織運営する大事なポイントです!
実際に規程群を泥臭く作ってみて実感しましたので、解説しました!
ISMSって結構泥臭い仕事
情報セキュリティの専門性の高さより
組織全体が目的に向かって進むために
いろいろ泥臭いことです。
情報セキュリティの専門の高さが高ければISMS,ISO27001が回せると思われがちですが、
ISMSを自力で構築(書類群をつくってみて)わかりました。
ソフトウェアや情報セキュリティが苦手でも、
組織運営を支える泥臭い仕事が好きであれば
ISMS,ISO27001は回せると言えます。
まとめ
以上、「ISMS,ISO27001 運用する組織に必要な規程が何かがわかる」を解説しました。
- ① 規程の数は最小限にとどめる
- ② QMSと比較するとISMSの規程は作りやすい
- ③ ISMSの規程群の構成・特徴
- ④ ISO27001 2022要求事項・管理策に乗せると作りやすい
