カテゴリー: 実践

  • 保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説2】

    保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説2】

    このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

  • 保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説1】

    保護中: ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【解説1】

    このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

  • ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    問題内容を説明します。

    本記事のテーマ

    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】

    おさえておきたいポイント

    • ①本問題集を作った思い・背景
    • ➁本問題集は「問題テキスト」と「問題&解説ブログ」があります
    • ➂問題編
    • ➂問題編
    • ➃演習問題を公開します
    • 購入方法

    ①本問題集を作った思い・背景

    内部監査員、外部審査員を
    養成するための問題集の
    問題内容を説明します!

    ●ISO9001 2015要求事項のおさらい
    ●ISO9001 2015要求事項を満たす文書群の作成
    ●内部監査(外部審査)の模擬演習
    ●監査後の受審側の改善対応
    ●内部・外部の課題の変化との順応
    を1冊の問題集で演習できます!

    一般的な品質監査員の養成教育は
    ・2日コースで、2日間丸々拘束される
    ・一日目(終日)がISO9001 2015の復習、監査の基本的なやり方
    ・二日目(終日)が終日演習
    ・ディスカッション時間が多く、自分で考える時間が少ない
    ・監査報告書を書きやすくするために粗が多い問題設定が多くリアリティーに欠ける
    ・費用が5万円~10万円と高い

    など、費用のわりに、やや不完全燃焼な講義しかないのが現状です。

    そこで、

    ・自分の好きな時間で勉強ができて、
    ・ISO9001 2015の復習もできて、
    ・監査演習ができて、
    ・他にはない、監査後の改善活動まで考える演習ができる
    ・数千円で可能な問題集を作りました!

    ➁本問題集は「問題テキスト」と「問題&解説ブログ」があります

    問題テキスト

    「➄購入方法」で説明します。

    問題&解説ブログ

    問題編(本サイト)と3つの解説ブログ(パスワード付き)があります。演習を進めると、解説ブログを読むことができます。

    1. 問題編(本ブログ)
    2. 解説編1(パスワードあり)
    3. 解説編2(パスワードあり)
    4. 解説編3(パスワードあり)

    ➂問題編

    舞台は街中のパン屋さん

    パン屋さんの概要
    30歳の夫婦Aさん(夫)、Bさん(妻)(子供はいないが欲しいと願っている)でパン屋が今回の舞台。2人とも数年間修業して今回 街中に出店した。パン屋さん兼住宅を購入。
    ●営業時間:6:00-17:00
    ●定休日:月曜日(祝日なら火曜日)、年末年始、お盆

    パン屋さんの周辺は、半径200mにマンション 300世帯(1000人、車を持っている)、 戸建30世帯(100人、車を持っている)と、空地が多いが、今後建屋が増える見込みである。もう少し行って300m先に大きな高架駅がある。駅周辺に、10数階建ての大きなオフィスビル4棟が駅を囲むようにある。
    なお、街1km2にパン屋さんは少ない。また、住宅は1戸20m×30mくらいと大きな家が多く、土地が広いため、自動車を使う世帯が多い。パン屋さんに数台の駐車スペースがある。

    自分の店の強みの1つとして、ISO9001 2015を取得しようと、ISOプロのあなたにコンサル・内部監査官を依頼している。

    パン屋さんと街中のイメージ

    地図と、周辺の状況がわかる動画をYou Tubeにアップしています。ご確認ください。

    地図

    地図

    ●パン屋さん内部(ここからダウンロードできます)

    パン屋内部

    ●動画(You Tube) 10分程度

    パンの製造工程

    専門性を高くする必要はありませんが、販売しているパンの種類と製造方法を列挙します。
    パンの製造工程は
    ①ミキサ
    ➁フロアータイム(1次発酵)
    ➂分割
    ➃成型
    ➄ベンチタイム
    ⑥ホイロ(2次発酵)
    ⑦焼成
    一般的な工程でパンの種類によらず、一定の時間がかかるとします。
    販売パンは7種類
    A:レーズン
    B:食パン
    C:ソフトフランス
    D:フランス
    E:菓子パン
    F:ドーナツ
    G:バターロール
    とします。
     実際、パン屋工房内には、オーブンが1台しかないため、オーブンをフル活動できるように時間調整しながらパン製造をしていきます。

    process1

    パン屋さんの情報は以上です。だいぶイメージが付いたかと思います。では、ISO9001 2015と品質監査に向けた準備をしてきましょう。

    ➃演習問題を公開します

    21問あります。紹介します。

    第1章 ISO901 2015要求事項を満たす文書群を作成

    舞台の街中パン屋さんに必要なISO9001 文書群を構築します。ISO9001 の復習・応用演習になります。

    【1】ISO90012015の適用範囲

    パン屋さんで取得する場合の、ISO9001 2015の適用範囲をどう設定するか、考えよ。

    【2】外部の課題、内部の課題

    ISO9001 2015の要求事項4.1において、「パン屋」の外部の課題、内部の課題を列挙せよ。また、あなたがAさんになって、パン屋さんの数年間の中計を立てよ。

    【3】~【15】は略(ご購入後、確認できます。

    【16】内部監査

    ISO9001 2015の要求事項9.2において、「パン屋」の内部監査の監査実施結果報告書のフォーマットを作成せよ。

    第2章 初めての内部監査

    第1章で構築した文書群にさらに内容を肉付けして、第3章の内部監査の準備を整えましょう。

    【17】~【18】は略(ご購入後、確認できます。

    【19】監査員役であるあなたによる内部監査評価

    【17】【18】の資料をもとに、内部監査を実施したとする。その監査結果を評価し、内部監査報告書にまとめよ。

    第3章 初めての内部監査

    本問題集にしかないオリジナル問題で、監査後のフィードバックや継続的改善も演習しましょう。監査は手段、目的は改善ですからね!

    【20】不適合の是正処置

    【19】監査結果から不適合箇所がある。その不適合箇所の是正処置をあなたがAさんの立場で実施せよ。

    第4章 Aさんパン屋さんのハプニング

    本問題集にしかないオリジナル問題で、ISO9001取得組織にはあまりない事象かもしれませんが、常に内外の環境変化に対応していく強さも必要です。パン屋さんに降りかかるリスクを洗い出し、品質文書群のどこをどう更新・変更すればよいかを考える章です。

    【21】ハプニング発生時の対応

    次のハプニングが起こった場合、それぞれのリスクや機会を考えて、ISO文書群のどこをどう変更管理すればよいかを考えよ。
    (1) 実は、思っていたほど売上がなく、赤字になった場合
    (2)(3)略
    (4) 近くに競合パン屋さん(Aさんのパン屋さんより大きなパン屋さん)が開店した場合

    問題は以上となります。

    ●ISO9001 2015要求事項のおさらい
    ●ISO9001 2015要求事項を満たす文書群の作成
    ●内部監査(外部審査)の模擬演習
    ●監査後の受審側の改善対応
    ●内部・外部の課題の変化との順応
    を1冊の問題集で演習できます!

    解説も充実!

    丁寧な解説ページやQCプラネッツのブログ記事を活用してわかりやすく解けますので、ご安心ください。

    是非、ご購入ください。

    ➄購入方法

    本ブログとメルカリとnoteから販売しております。
    「QCプラネッツ」で検索ください。

    本ブログからのご購入

    ご購入いただけます。ご購入後、QCプラネッツからアクセスサイト先(アクセスのみ可)をご案内いたします。データの拡散を防ぐため、ダウンロードと印刷は不可とさせていただきます。

    メルカリでの販売

    「QCプラネッツ」で検索ください。

    3000円/1冊
    とさせていただきます。ご購入よろしくお願いいたします。

    noteでの販売

    電子販売もしています。こちらへアクセスください。

    noteからでもご購入できます!

    まとめ

    「ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集」を販売します」、ご購入よろしくお願いいたします。

    • ①本問題集を作った思い・背景
    • ➁本問題集は「問題テキスト」と「問題&解説ブログ」があります
    • ➂問題編
    • ➂問題編
    • ➃演習問題を公開します
    • 購入方法
  • ビッグモータの不正を学ぶ

    ビッグモータの不正を学ぶ

    「ビッグモータはなぜ不正に走ってしまっているのか? その本当の原因は何か?」と疑問に思いませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    ビッグモータの不正を学ぶ
    何度も品質不正する真因を解説!
    どの企業でも起こり得る!
    • ①品質マインド
    • ➁品質不正の内容・被害
    • ➂発覚した経緯
    • ➃品質不正分析で見逃がしてはいけない情報
    • ➄品質不正に至った真因
    • ⑥その後の結末
    • ⑦とるべき対応策

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    品質不正事例はQCプラネッツで何十社も取り上げて来ましたが、すべて原因のメカニズムは1つです。
    品質不正を解くとは、
    経営×品質の応用問題です。

    品質不正をした相手への批判ではなく、表に出ない真因を考え抜く力を身に着けるためにブログ記事として解説していきます。

    ①品質マインド

    品質不正を学ぶ最も大切なマインドを最初に解説します。

    ●関連記事で解説しています。まず、こちらを読んでください。

    ●大事な3つのマインドを再掲します。

    1. 品質不正を打ち明けた企業・組織を褒めよう!
    2. 対岸の火事ではない!
    3. 「失敗は成功のもと」につなげよう!

    ●悪い膿を出して、再生・復活する企業・組織を応援しましょう。もちろん、不正した相手の誠意が前提です。

    ➁品質不正の内容・被害

    情報元

    報告書があります。

    1カ月前の直近ですね。

    品質不正の内容

    ●テレビやネットニュースでいろいろ情報が飛び交っていますが、一番信頼できる調査報告書をベースに簡潔にまとめます。

    【不正行為】
    1.損傷の作出 車体を意図的に傷つけて修理範囲を拡大 器物損壊罪に当たりうる悪質な行為
    2.損傷の存在・範囲を誤認させる写真撮影  修理対象部位を増やす
    3.不要なタワー牽引の実施  工賃が高額とするため
    4.不要な塗装 塗装工賃請求のため
    5.不要な鈑金作業・部品交換 修理工賃を増加

    たくさん不正行為が報告されていますが、目的は1つで

    売上(ノルマ)達成のため

    です。

    大事なのは、批判ではなく、
    なぜ、売上至上主義に走ってしまったかを
    冷静に考える分析力です。
    主観・感情はここで一旦置いて考えていきましょう。

    被害状況

    ●エンドユーザーとのトラブル、
    ●保険会社の過剰な支払い

    ➂発覚した経緯

    内部告発です。ただし、社内でもみ消しがあったことも他のサイトで書いています。

    ➃品質不正分析で見逃がしてはいけない情報

    報告書に書かれた真因

    報告書P28~を引用します。

    1. 不合理な(売上に対する)目標値設定
    2. コーポレートガバナンスの機能不全とコンプライアンス意識の鈍麻
    3. 経営陣に盲従し、忖度する歪な企業風土
    4. 現場の声を拾いあげようとする意識の欠如
    5. 人材の育成不足

    と5つ原因分析を挙げており、さらに深い分析までしています。

    皆さん、どうですか? 「なるほど!」ですか?

    一方、QCプラネッツの感想は

    つまり、何が不正に走らせたのか?

    と不正に走らせた真犯人を特定したいところです。

    何が不正に走らせたのか?を明解にしよう!
    「QCD」で説明できます!
    真因を考える前に、
    中古車買取・販売業界の特性を考えてみよう!

    事業特性、その企業の特性、風土をイメージすると、真因がよりはっきり見えてきます。

    事業特性を考える

    中古車買取・販売業界の特性を考えてみよう!

    QCプラネッツは中古車買取・販売業界の素人ですが、素人でもいろいろ想像はできます。近所や周辺にある同業他社の中古車買取・販売業界をイメージしましょう。車に関係する会社なのでイメージしやすいです。

    1. 修理従業員は、車が大好きな人が多い。
      つなぎを着て、工具で車をいじるのが好きな人が多い。
    2. 修理・買取業務は、高い技術と経験が必要で店舗を急拡大しても技術者増加には時間がかかる。
    3. 事故車両に対する修理工賃(代金)は、対象車両の損傷状況によって決まるもので、修理従業員の営業努力で大きく上下するものではない。企業拡大は難しい。
    4. 自動車の市場、事故発生率は年々縮小傾向にあり、事故は本来無くすべきもの。その中店舗拡大を急に進める経営戦略は適切かどうかはよく吟味が必要

    など、イメージできます。

    不正を分析するQCDモデルの中で、どれが真因につながるかわかりますか?

    もう一度、不正行為を列挙すると、見えてきます。

    1. 不合理な(売上に対する)目標値設定
    2. コーポレートガバナンスの機能不全とコンプライアンス意識の鈍麻
    3. 経営陣に盲従し、忖度する歪な企業風土
    4. 現場の声を拾いあげようとする意識の欠如
    5. 人材の育成不足
    つまり、ムリな売上至上主義(C(コスト)とD(納期、スピード)が不正(Q(品質))につながったと言えます。

    列挙した不正行為をよく見ると

    1. 不合理な(売上に対する)目標値設定
    2. コーポレートガバナンスの機能不全とコンプライアンス意識の鈍麻
      →不正する企業の常。でもこうなる原因の元は何か?
    3. 経営陣に盲従し、忖度する歪な企業風土
      →まともな経営陣なら忖度しても不正にはつながらない。
      何が経営陣を狂わせたのか?が真因ではないか?
    4. 現場の声を拾いあげようとする意識の欠如
    5. 人材の育成不足
    経営陣がなぜ、
    過剰な売上至上主義に走ってしまったか?
    が本件の真因と言えます。

    組織の状況

    もう少し、組織内の状況をイメージするために、報告書を引用します。ただし、他社事例を知っていれば、不正する組織の内部は簡単にイメージできますね。

    1. 自動車板金・塗装事業では2014年から数年で工場が倍増。しかし、従業員不足や技量の低い作業者の急増、業務経験ないものが工場長やフロントとせざるを得ない状況
    2. 不正した理由は、①上司からの指示、➁売上ノルマ達成、➂自分の給料を上げるため
    3. 降格処分や厳しく、基本給の大幅減額+転勤など生活に大きな影響するため、過度に従業員を委縮 経営陣に逆らえない風土

    と書いています。

    他の情報は報道コンテンツでも多々あるでしょう。

    ここくらいで、一番考えるべき問いを立てます。

    なぜ、上に逆らえない歪な企業風土にしてまでも、企業急成長が必要だったのでしょうか?

    ➄品質不正に至った真因

    QCDバランスはどう崩れたか?

    不正が起きた原因は、他社事例と同様に、おそらくQCDバランスの崩れではないかと推測します。QCプラネッツでは、分析結果をさらに、「QCD」を使って整理します。

    ●企業の急成長のため、売上(C)とスピード(D)を優先させたことが、
    不正(Q)に走った原因であり、上に物が言えない風土が是正する機会を失った。

    なぜムリしてまでも企業急成長がほしかったのか?

    本件の真因はここです。QCDバランスの崩れの真因は、経営者にあります。

    なぜ、経営陣とくに社長トップは
    ムリしてまでも企業急成長がほしかったのか?

    社長トップがどんな人かを情報を集めるとその真因が見えます。

    【注意】冷静かつ客観的なマインドで!

    ただし、飛び交っている情報を集めているので、100%正確でない情報です。あくまで推測や仮説にすぎないことを先に了承ください。
    本ケースの経営陣を批判が目的ではなく
    同じ環境がそろえば、どの企業でも起こりうる視点で分析しています。
    ここは読者のあなたも理解してください。

    QCプラネッツは批判するためのブログではありません。今後、似た状況を再発防止するためサイトです。冷静に客観的に分析していきましょう。

    情報整理

    現在も社長は兼重宏行氏ですが、数年前から息子が経営のトップになっています。
    その頃から利益至上主義が顕著になってきました。
    特に2代目のトップは20代前半から企業経営側に入り、20代後半で国内MBA取得、そこから経営に関わっている。
    ああーなるほど
    とピンと来ましたね。

    ここからは推測・仮説となりますが、

    ●2代目トップは先代を超えたい野望があるが、これがムリな企業拡大につながったのではないか?
    ●MBA取得とはいえ、自社の事業特性やそこで働く従業員の風景を汗をかいて肌で感じていないため、数字(売上)が優先したのではないか?
    ●自信から周囲にイエスマンしかいない経営環境が実態と合わない経営にはいってしまったのではないか?

    本ケースは、経営陣側の対応に真因があると言えます。不正事例を数十社研究するとすぐわかります!

    ⑥その後の結末

    まだ、実際の影響は出ていませんが、

    1. 保険会社からの過剰請求の損害賠償
    2. 車体を意図的に傷つけて修理拡大などの器物損壊罪の刑事告訴
    3. 自動車を扱うため行政処分
    4. 顧客離れ
    が予想されます。

    ⑦とるべき対応策

    経営理念に戻れ!

    QCプラネッツもMBAホルダーですが、この2代目トップも同じMBAホルダーとして言いたいのは、

    経営理念に戻れ!
    企業の存在意義に立ち戻るべき
    経営理念の重要さをMBAで学んで来たはず!

    経営理念はただの言葉ですが、経営者は必ずここをベースに動きます。企業の中で一番重要な言葉なんです!

    ビッグモータの企業理念を引用すると

    お客様の車に関する全てのニーズに応える

    この言葉にぴったりはまる企業に変革していただきたいと願っております。

    とるべき対応策

    ●何社も品質不正の分析をすると、取るべき対策は1つに抽象化できます。

    品質不正を犯した所だけ、是正・修正しても効果はない。
    組織の経営そのものを是正・修正しないと再発する。

    ●対応策については、関連記事で詳しく解説しました。批判で終わらず、建設的な改善提案と成功へつなげましょう!

    QCプラネッツは、品質不正から立ち直る仲間を応援します!
    がんばりましょう!

    まとめ

    「ビッグモータの不正を学ぶ」を解説しました。

    • ①品質マインド
    • ➁品質不正の内容・被害
    • ➂発覚した経緯
    • ➃品質不正分析で見逃がしてはいけない情報
    • ➄品質不正に至った真因
    • ⑥その後の結末
    • ⑦とるべき対応策

  • 【まとめ】品質不正がよくわかる

    【まとめ】品質不正がよくわかる

    「品質不正の企業事例や、不正の原因をどうやって調査したらいいの?」と疑問に思いませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【まとめ】品質不正がよくわかる
    • ①不正した組織に必要なマインド
    • ➁企業分析に必要なマインド
    • ➂企業分析に必要なスキル
    • ➃企業事例

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    40記事、企業事例30社を調査・分析!
    複雑な品質不正の真因を、シンプルかつ明快に解説!
    不正した組織の批判ではなく、再発防止を一緒に考える姿勢が最も大事!
    • ①不正した組織に必要なマインド
    • ➁企業分析に必要なマインド
    • ➂企業分析に必要なスキル
    • ➃企業事例

    この順で関連記事を紹介していきます。

    第1に、不正を隠さず、公開するマインド
    第2に、批判は捨てて、応援するマインド
    第3に、複雑な真因をシンプルでかつ明快にわかる分析方法を伝授!
    第4に、30社を超える品質不正事例を分析!

    今後も品質不正を公表する組織・企業が出て来ますが、上の3つがあれば、すぐ、組織内の状況もわかるようになります。難しい内容が簡単にわかるように頑張って書いた渾身の記事です!

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    ①不正した組織に必要なマインド

    大事なのは、

    1. 隠さないこと。隠すと挽回が困難になる
    2. 優良企業でも倒産事例がある
    3. 社会の目は厳しくなってきている

    素直に、事実を公表する方がベターです。関連記事で詳細に解説しています。

    【必読】品質不正を隠すべきでない理由がわかる
    品質不正を隠すべきでない理由がわかりますか。本記事では品質不正を隠すとかなりヤバいことをわかりやすく解説します。隠そうとせず、きちっと明らかにして、不正を改善する姿勢が社会は強く求めている時代になっています。

    ところで、あなたの組織は、「不都合な事実をきちっと報告できる」体制や環境があるでしょうか? それがないと、閉鎖的な風土になり不正の温床になります。そんな組織ばかりです。

    【必読】ミス・トラブル・不正を堂々出せる環境を作れ!
    品質不正を起こさないためにどうすればよいかわかりますか?本記事では、嫌な報告を平然と出せる環境構築の大切さを解説します。そのためには何が必要か?がよくわかります。

    ➁企業分析に必要なマインド

    批判は捨てて、応援するマインド
    1. 相手を褒めて、応援しよう!
    2. 対岸の火事ではない!
    3. 失敗は成功のもとにつなげよう!

    という、愛にあふれたマインドがない人は、品質不正分析をやってはいけません。

    【必読】品質不正を考える正しいマインドがわかる【褒めて応援すべし!】
    品質不正の報道が出たら、その相手を叩こうとしていませんか?本記事では品質不正に対する正しいマインドを解説します。厳しい競争にさらされつつ、挑戦する社会では、失敗もつきものですよ。失敗をある程度許容して、反省して成功につなげやすいマインドが 必須です。

    そして、応援しましょう!

    批判、排除は絶対NG!
    【必読】品質不正からの名誉挽回方法がわかる
    品質不正に陥った組織をどうやって立て直すかわかりますか?本記事では、批判で終わる品質不正の記事とは違って、信頼回復・改革に何が組織には必要なのかをわかりやすく解説します。誰かに任せるのではなく、自分事として自らリーダーシップをとって良い組織に生き返らせましょう!社会は温かく見守るべきです。

    ➂企業分析に必要なスキル

    正しいマインドを身に着けた上で、冷静かつ客観的な分析スキルを紹介します。

    批判より、真因分析が目的だから。

    ●次の5つの手法を習得しておくと、自信もって真因分析できるし、相手に説得力高めの説明ができる!

    1. 数百ページある企業報告書を早く、ポイントをおさえて読む方法
    2. 情報が少なく、主観の多いニュースから必要な情報を抜き出す方法
    3. どの企業の品質不正事例をおさえられるシンプルで明解なフレームワークの活用方法
    4. 企業報告書よりさらに深い真因を見抜く思考力

    1つずつ、関連記事で解説しています。ご覧ください。品質不正に限らず、企業研究にも十分活用できるスキルです。

    品質不正の情報収集方法がすぐわかる
    品質不正を分析するための情報収集方法を解説します。企業から出て来る報告書の読み方や、新聞記事などの メディア、SNSからの情報をうまく抜き出す方法を解説します。感情移入しやすい不正問題だけに、冷静さと客観性が必須です。企業研究にも活かせる情報収集方法です。

    品質不正の分析方法がわかる
    品質不正を分析する方法を解説します。企業から出て来る報告書、新聞記事などの メディア、SNSからの情報から本当の真因をシンプルかつ明快に分析できる方法を解説します。企業研究にも活かせる情報収集方法です。

    【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる
    品質不正の真因がわかるフレームワーク「QCD」を解説します。相反するQCDバランスが品質維持に必須です。品質不正が発生するメカニズムをQCDを使ってわかりやすく解説します。企業研究にも活かせます。

    ●結局、リーダ、経営者が品質不正の真因ですが、なぜ、優秀なトップがおかしいことを、やらかすのか?が気になりませんか? これは、だれにでも起こりうることが原因とわかりました。関連記事で解説します。

    品質不正の真因「リーダーはなぜ暴走するのか?」がよくわかる!
    品質不正の真因は経営者です。カネも地位も名誉もあるのに、なぜ無茶な目標を組織に強いて品質不正に陥ってしまうのか? をわかりやすく解説します。人間の心理を考えると誰でもハマる罠があることがわかる、必読な記事です。

    品質不正にピッタリな「不正のトライアングル」を考える
    品質不正を表現する「不正のトライアングル」が説明できますか?一般的な三要素を品質不正に当てはめても、手ぬるいので、本記事では、品質不正する辛さにピッタリな三要素を提案します。単に用語を暗記せず、意味や本質を考えて自分の言葉を作ることも勉強する上で重要です。

    ●不正は、低確率だけど、やる人は組織にいます。でも、そこは問題ではありません。倫理観の高いプロの集団が不正に走る異常事態が起こる原因を考える事が大事です。

    品質不正する理由がよくわかる
    品質不正に入る理由がわかりますか? ある一部の倫理観の無い人が不正するレベルの話ではなく、ほとんどの倫理観の高いプロが集まる組織が不正に走ってしまう理由がわかりますか?本記事では、その理由をわかりやすく解説し、どの組織でも不正が起こることがよくわかります。

    ➃企業事例

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    30社程度、分析しました。ここまで書いている他のサイトはないでしょう。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    まとめ

    「【まとめ】品質不正がよくわかる」を解説しました。

    • ①不正した組織に必要なマインド
    • ➁企業分析に必要なマインド
    • ➂企業分析に必要なスキル
    • ➃企業事例

  • 品質不正する理由がよくわかる

    品質不正する理由がよくわかる

    「なぜ不正してしまうのか?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    不正する理由がよくわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁個人不正はある確率で発生
    • ➂ほとんどの人は真面目
    • ➃真面目な人が集まる組織が不正する理由

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    不正する人はある一定の確率でいます。
    その場合は、個人を処罰すればOK
    不正しないほとんどの人を組織的不正に走らせる圧力がかかっているのが本当の問題!

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    ➁個人不正はある確率で発生

    個人不正は確率論

    数%の社員は、倫理観の欠如やマインドが低いため、不正します。
    これは確率論だから仕方がない。

    横領 改ざん 個人不正 といろいろ手口がありますね。

    個人不正は解雇すれば解決

    なので、個人を処罰すれば問題解決します。ほとんどの人は倫理観が高い人なので、あまり組織的な問題にしなくてよいです。

    急な、退職メールが来ると、「何かやらかしたな!」と思えばよく
    組織は、注意メールや、教育を実施して注意喚起すればOKです。

    不正として社会広まる事はない

    ほんの一部の悪い社員の不正なので、確率的に発生するだけで、特に問題にしなくてよいです。

    QCプラネッツが取り上げる不正は
    このレベル感で言っているわけではない!
    不正しない倫理観高い人が不正に走る異常事態をブログで取り上げています。

    ➂ほとんどの人は真面目

    プロとしてのプライド

    よく品質不正した企業の報告書を見ると、

    1. 技術者マインドの欠如
    2. 倫理観の欠落
    3. など

    が書いていますが、

    言い過ぎ!
    社員や技術者をバカにしている!

    と感じています。

    確かに、数%の社員は悪意があり個人不正しますが、その低いレベルの話ではありません。

    品質不正を起こす組織にいる、95%以上の人は高い倫理観とプロ意識を持っていますよ。

    1. その組織で働くことを誇りに思い
    2. 自分のスキルを高めているプロ
    3. 社会を良くしようと志す人達の集合体

    じゃないと、みんなそんな組織から離れてしまうから。

    真面目な人、不真面目な人

    日本人は真面目な人が多いから、日本人的感覚や価値観で高い倫理観や品質マインドを醸成するのは簡単です。

    なお、不真面目な人までは言わないが、日本の価値観から離れた人がいれば、ルール化、契約で縛ればよいわけです。日本人があまり好きじゃない契約社会とすればよいです。

    真面目な人が集まる組織が不正するのはなぜでしょうか?

    個人では、不正はNG!と心得ているのに、集団化すると逆になります。変ですよね。

    ➃真面目な人が集まる組織が不正する理由

    真面目な人が集まる組織に異常な圧力がかかっているから不正に走らざるを得ない窮地に追い込まれている

    と考えるのが正しいでしょうね。

    1. 検査は最速でも3日かかるのに、今日が納期! どうしよう。。。
    2. 検査に必要な装置が無いから検査できないけど、規格では必須! どうしよう。。。
    3. チャンピオンデータで検査してOKとしないと納期が間に合わない!どうしよう。。。

    という、コスト(C)と納期(D)の異常な圧力がかかると、不正できる箇所に逃避して、正当化しようとなってしまいます。

    十分な納期と、検査環境があれば、まじめな人が多い組織では不正しようとなりませんよね。

    正直の方が本来ラク!
    変に嘘をつく方がむしろストレス!

    そうさせない、異常な圧力がかかっていると考えるべきです。

    個人、組織の批判より外圧除去が不正防止には有効

    だから、個人の処罰や個人の再教育、組織体制の改革などをしても、外圧除去しない限り、不正は再発します!

    外圧を除去できるのは、経営者しかいません。それを考えて経営するのだから。

    QCプラネッツでは、

    1. 不正原因の外圧を特定
    2. 外圧除去のための経営者へ依頼
    3. 担当、組織はまずできる不正再発防止化から

    をお願いする体で、記事を書いています。

    不正は2つあり、内容が混同したくないので本記事を作りました。
    (i)もともと不正する悪い人は数%組織にはいるが、個人処罰ですぐ解決
    (この内容をブログで解説しても意味が無い)
    (ii)倫理観の高いほとんどのプロが集まる組織が不正するのは、何かおかしな圧力がかかっているから
    その外圧をどう除去するかが経営者の腕にかかっている!

    この(i)(ii)を区別して、(ii)をよく考えることが大事です。

    まとめ

    「不正する理由がよくわかる」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁個人不正はある確率で発生
    • ➂ほとんどの人は真面目
    • ➃真面目な人が集まる組織が不正する理由

  • 品質不正にピッタリな「不正のトライアングル」を考える

    品質不正にピッタリな「不正のトライアングル」を考える

    「不正のトライアングルで品質不正が十分、分析できるのか?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    品質不正にピッタリな不正のトライアングルを考える
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁不正のトライアングルとは
    • ➂「機会」,「動機」ぐらいでは品質不正は起きない
    • ➃QCプラネッツが提案する不正のトライアングル

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    「動機」、「機会」、「正当化」
    なんて、甘すぎる!
    「動機」、「機会」、「正当化」くらいでは
    組織的な品質不正は発生しない!
    もっとキツイ
    不正のトライアングルを
    考えるべき

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    情報収集だけでは深い分析はできません。どうやって分析するか?気になりませんか?。

    ➁不正のトライアングルとは

    有名なフレームワークで、よく使われています。

    1. 動機
    2. 機会
    3. 正当化

    不正のトライアングル

    つまり、

    ●不正に走る「動機」があり、
    ●不正する「機会」があり、
    ●それを「正当化」すると
    不正に走ってしまう

    確かに、納得できますが、

    「動機」、「機会」、「正当化」
    なんて、甘すぎる!
    「動機」、「機会」、「正当化」くらいでは
    組織的な品質不正は発生しない!

    その理由を解説し、もっと、品質不正にぴったりなトライアングルを提案します。

    ➂「機会」,「動機」ぐらいでは品質不正は起きない

    「機会」の意味を考える

    「機会」というと、

    ●チャンスがある!
    ●ちょっとやってみたい!試してみたい!
    ●ポジティブな意味でよく使われる
    ●「リスクと機会」ってよく使う

    ポジティブな状況で、挑戦したい!時に使うのが「機会」です。

    ●不正するチャンスがある!
    ●ちょっと不正やインチキをやってみたい!不正を試してみたい!
    ってならないですよね!

    品質不正の入り口は、

    不正せざるを得ない状況、それ以外ない状況に追い込まれた状況ではないでしょうか?

    「動機」の意味を考える

    動機は「モチベーション」と訳します。

    ●チャンスがある!
    ●ちょっとやってみたい!試してみたい!
    ●テンションが上がる
    ●周囲、部下への動機づけ

    不正に当てると、

    ●不正するチャンスがある!
    ●ちょっと不正してみたい!
    ●不正するとテンションが上がる
    ●周囲、部下への不正する動機づけ

    っておかしくないですか?

    品質不正しようと行動する理由は、

    不正せざるを得ない状況で、何とか辻褄あわせできるいい逃げ場は無いかを必死に探すことではないでしょうか?

    ●検査の改ざんで、納期必達のプレッシャーに対応できるなら、改ざんに手を出すでしょうし、
    ●検査の改ざんができないシステムなら、会社を辞めて逃げてしまうでしょうし、
    ●何とかならないかと「対応」という逃げ場を必死で探す状況です。

    これを「動機」っという言葉を使うのは適切ではないでしょう。

    「正当化」の意味を考える

    これは、使える!と考えます。

    正当化は

    だって、しゃーなんやん。そうするしかなかったんだから。。。

    これは、不正する追い込まれた状況でも、使える言葉ですね。

    品質不正は「せざるを得ない窮地に追い込まれた状況」でやらかすこと

    ➃QCプラネッツが提案する不正のトライアングル

    上の説明をまとめると、

    ●不正開始は、そのキツイ状況に追い込まれた状況になること
    ●不正実施は、何とかいい逃げ場はないかと探すこと
    ●その後は、開き直るしかなく正当化するしかない

    これにピッタリな言葉を当てはめましょう。例えば、

    1. 動機窮地
    2. 機会逃避
    3. 正当化⇒正当化

    などは、いかがでしょうか。これなら、

    1. 品質不正した側の辛さがよく伝わる
    2. 軽々しさが出てこない
    3. 品質不正した大変さがわかり、対策を真剣に取り組もうと配慮

    が伝わってきませんか? あなたも、あなたらしい言葉を当てはめてみてください。

    周囲に合わせるために「動機」「機会」「正当化」を使うのはOK!
    でも、これじゃ、不要な不正をやった悪い奴という意味しか伝わらない
    品質不正に追い込まれた状況を考えた言葉を使ってほしい。
    与えられた用語や式使いつつ、本質が伝わるかどうか考え抜くことが最も大事です。
    1. 動機窮地
    2. 機会逃避
    3. 正当化⇒正当化

    まとめ

    「品質不正にピッタリな不正のトライアングルを考える」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁不正のトライアングルとは
    • ➂「機会」,「動機」ぐらいでは品質不正は起きない
    • ➃QCプラネッツが提案する不正のトライアングル

  • 品質不正の真因「リーダーはなぜ暴走するのか?」がよくわかる!

    品質不正の真因「リーダーはなぜ暴走するのか?」がよくわかる!

    「品質不正の真因 リーダーはなぜ暴走するのか? なぜ、リーダーは自滅に向かう経営を指示するのか?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正の真因 リーダはなぜ暴走するのか? がよくわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁安定した企業経営では面白くない
    • ➂人間は余計な枕詞が欲しがる
    • ➃急成長や急回復させたリーダがいたら要注意

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    人間の心理を考えたら、「そうなるよね!」と納得のいく記事です!
    偉くなると、こうなっちゃうんですよ!謙虚なあなたでも!!

    なので、要注意なんですよ!

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    すべてQCDバランスで説明できます!

    30社のうち、何社かは、「裸の王様」の無茶な要求が品質不正を招いた真因となっていましたよね。今もそんな会社があり、そのうち品質不正でたたかれるオチになるのは残念ですよね。

    ➁安定した企業経営では面白くない

    優良企業経営は小学生がやっても会社はつぶれない

    よくある話ですが、

    航空機の操縦士や機長になるのは、相当大変です! 技量、人間力、経験、緊急時の対応力、リーダーシップなど様々な能力・資質を兼ね備えた人じゃないとなれませんよね。

    でも、航空機の操縦のほとんどは、自動運転です。小学生が運転席に座っていても安全に運航できるんです!

    せっかく苦労して手にした操縦士! 安全のためとはいえ、子供でもできるなあと思うと、モチベーションが低下します。ひどいときは、無茶な操縦をする事故が昔起きていました。「自分はこんな操縦ができると見せたい」と、危険だからNGですけど。

    これと同じことが企業経営でも言えます。

    企業の経営者になるのは、相当大変です! 技量、人間力、経験、緊急時の対応力、リーダーシップなど様々な能力・資質を兼ね備えた人じゃないとなれませんよね。

    でも、安定した企業なら、小学生が社長でも安全に経営できるんです!

    せっかく苦労して手にした経営者! 安定経営のためとはいえ、子供でもできるなあと思うと、モチベーションが低下します。

    「苦労したい!」とか「無茶な挑戦や目標を立てよう!」とやりがち

    どうでしょう! 苦労して手にした地位や評価なのに、その頂点は意外と誰でもできるし、マニュアルかされたものなのです。

    この状況になると、トップになれた人の心情はどうなりますか?

    欲求不満!
    俺は過去の経営者とは違うし優秀だ!
    何か伝説を残したい!

    と、やりがいなり、無茶な目標を立てて、自分を追い込んだり、伝説を作ろうと企むようになります。

    安定したら、誰がトップやっても大丈夫だし! と言わせたくない!!

    優良企業なのに、なぜか組織が不正に手を出すきっかけであるケースが何社もありました。その動機はトップの欲求不満からあると考えています。

    余計なことをせんでいいから、じっと座っとけ!

    これが企業従業員の本音ですよね!

    ➂人間は余計な枕詞が欲しがる

    カネも地位も名誉もあるのに、何で余計なことをしたがるのか?

    会社のトップになれば、
    ●1億円以上の年収
    ●都市部のタワーマンションや別荘
    ●周囲からチラホラされる
    という、庶民にはないオプションがついてきます。

    それで十分なのに、まだ何が足りないの?

    と従業員や庶民は疑問に思いますよね。

    でも、このトップの感情は誰にもあるものです!

    誰でも余計な枕詞は欲しがるもの

    苦労して手にした成果、資格、学歴があったとしたら、皆さんどう思いますか? 余計な枕詞が欲しがるはずです。人間だから仕方がない!

    次のQCプラネッツの例を挙げてみましょう。

    難しい試験に合格!

    だけでいいのに、わざわざ

    難しい試験に一発合格

    と余計な「一発」を入れてますよね!(反省したいところなんですけど)

    なぜ余計な「一発」を入れたくなるのか?わかりますか?

    難しい試験に合格するのは、(合格率が5%以下なので)非常に難しい。
    だから「難しい試験に合格」で十分なはず。
    実は、余計な枕詞があるのは、
    他の合格者より自分の方が上であり、QCプラネッツは格別に上であると示したい
    から「一発合格」と入れたいのです。

    自分で書いてて、「めっちゃ嫌な奴で反省したいん」ですが、これが本来人間の心理でもあり、自分を良く見せたり、高く評価もらうための方法ですよね!

    ちなみに、
    ●合格率が最低回だったのに一発で合格!
    ●子育てが大変な中、一発で合格!
    ●会社の中で最初に合格!
    ・・・
    とか、合格した瞬間、こういうことが頭で浮かんできました。

    自分で書いてて、「嫌な奴」ですが、これが本来人間の心理です。

    難しい試験・資格、難関大学合格とかTOEIC900点以上とかに、変えても同じ表現ができて自分を権威アピールできますよね。

    大事なのは、

    苦労して手に入れた。滅多に手に入らない勲章は、それだけ余計な枕詞や威厳化がほしくなる。でもそれが人間ってもの!

    伝説化、周囲からの威厳が欲しくなる

    お前らとは違う!!

    経営トップになるのは大変だけど、
    「安定企業なら、誰でもトップはできるよ」という周囲の反応
    「苦労して、千載一遇のチャンスで手にしたトップ、周囲や過去の経営者より自分が優れていることをアピールしたい」
    にギャップが生じてしまいます。
    人間だから、しゃーない。これは経営でも政治家でも国王でも同じことが言えるし、そんな歴史ですよね。

    ➃急成長や急回復させたリーダがいたら要注意

    権力を振り回して、結果品質不正で終わってしまう、権力者はどうやって生まれるか?を考えましょう。

    急成長、V字回復をなせたリーダーがいると、後で厄介なことになる

    偉業を成しえると権力がついてくる

    フォルクスワーゲンのケースでも、権力者が、90年代に経営で紛糾する会社の経営を立て直して成長させていきました。そうなると、「この人しかいない!」、「この人についていく!」という姿勢が組織に形成されます。

    そこに、伝説を作ろうとなると厄介な話になっていきます。普通の経営しておけばいいのにねえ。

    周囲はyesマンしかいなくなる

    自分は、

    お前らとは違う!!
    俺の会社

    という思考で、無茶な目標を組織に強制するようになります。最初は、反対する勢力がいますが、速効で排除しますよね。

    1. yesマンしかいない
    2. 下から情報があがってこない
    3. 閉鎖的な組織風土

    など、品質不正報告書に書いている、組織がかかえる問題そのものに組織が腐っていきます。

    これは、企業だけでなく、国家も同じですよね。

    いつしか、裸の王様になってしまう

    結局、裸の王様となり、社内では王様でも、世間からは恥として見られるオチになってしまいます。

    トップが暴走するメカニズムを理解し、
    そうさせない人事や企業体制が大事です
    品質不正する・しないはここにあるから!!

    まとめ

    「【重要】品質不正の真因 リーダはなぜ暴走するのか?」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁安定した企業経営では面白くない
    • ➂人間は余計な枕詞が欲しがる
    • ➃急成長や急回復させたリーダがいたら要注意

  • 【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる

    【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる

    「品質不正とQCDの関係性って何かわからない、30社も分析しているQCプラネッツはなぜQCDを使って説明するの?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁QCDとは?
    • ➂QCDバランスと品質不正の関係性
    • ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?
    QCDバランスが視覚的にわかれば品質不正分析は楽勝です!

    深い分析ができる方法を解説します。企業分析に役立つスキルです!

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    すべてQCDバランスで説明できます!

    ➁QCDとは?

    QCDとは

    簡単なフレームワークだけど、活用度は絶大!
    ●Q:品質(Quolity)
    ●C:コスト(Cost)
    ●D:納期(Delivery)

    ですね。 基本的なフレームワークですね。皆知っている!

    DのDeliveryは配達のイメージが強いから、最初はピンと来ませんね。
    むしろ期日を意味する(Dead line)のDが意味としてはあってそうだけど。。。

    QCDは互いに相反する

    QCDの活用度が絶大なのは、互いに相反するから
    単純に3つの要素を並べるだけでなく、互いの関係を考えることが大事!

    つまり、

    1. Q(品質)を上げると、C(コスト)も上がるし、その逆もある。
    2. Q(品質)を上げると、D(納期)も長くなるし、その逆もある。

    でも、実際の要求は、

    C(コスト)を下げて、D(納期)も短くして
    Q(品質)を高めろ!

    って、相反する無茶な要求が来ますよね。

    図で見ると、互いに逆の要求が来るため、相反してしまいます。

    qcd1

    QCDはバランスすることが大事

    なので、バランスすることが大事です。

    Q(品質)を維持しつつ、C(コスト)を下げて、D(納期)も短くできる最適な場所にQCDはおちつく(バランスが取れる!)

    当然、有限なリソースの中で事業活動するので、QCDは下図のように有限なリソースである四角□の中に入り、その中でうまくバランスをとっていることが大事です。

    qcd2

    ➂QCDバランスと品質不正の関係性

    上の図の事業内の有限なリソースである、四角□の中のQCDバランスと品質不正の関係性を説明します。これをQCプラネッツの企業分析記事で書いている「QCDバランスが崩れる」を意味しています。

    1. 正常な場合(青信号)
    2. CとDに圧力がかかり始めた場合(黄信号)
    3. 品質不正が生じた場合(赤信号)

    それぞれのイメージを解説します。

    >正常な場合(青信号)

    有限なリソースの中で、QCDバランスがうまく取れている場合です。Q(品質)も維持できています。この状態では組織的な品質不正は発生しません。不正する必要がないから。

    qcd2

    CとDに圧力がかかり始めた場合(黄信号)

    ところが、Q(品質)以外の、C(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力がかかると、CとDの風船が膨らみます。すると徐々に、Q(品質)の風船が膨らんだCとDの風船によって圧縮されているのがわかります。

    qcd3

    それでも何とかQ(品質)を維持しようと組織は努力します。黄信号状態です!

    品質不正が生じた場合(赤信号)

    さらに、C(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力がかかると、CとDの風船が膨らみ、最終的にはQ(品質)の風船が「パーン」と破裂してしまいました(点線)。Q(品質)が無くなってしまった状態です。

    qcd4

    これが、組織が品質不正に走ってしまった状態なのです。赤信号でアカン状態です。

    品質不正に組織が走っていく図をまとめると下図のようになります。よくわかるイメージ図だとQCプラネッツは考えたので、このモデルを使って、30社の企業分析を解説しています。

    qcd5

    ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?

    では、何が、誰がC(コスト)とD(納期)の片方または両方に圧力をかけるのでしょうか?なぜ圧力をかけるのでしょうか?

    ここが、品質不正の真因がわかる重要なポイント!

    30社分析した結果、次の2つで、担当、組織ではなく経営側に原因があります。だから、品質不正は単なる品質部門の問題ではなく、組織全体の経営課題なのです。経営問題を解決しないと品質不正は除去できません。

    1. 事業収益改善からの圧力
    2. 権力者からの無茶な圧力

    事業収益改善からの圧力

    これは、非常によく理解できる理由です。生き残りをかけて
    ●受注能力以上を受注し売上拡大を狙うが、ムリがたたり不正に走る
    ●失注リスク回避のため納期至上主義に走り、製造・検査を端折る
    などがあります。

    そうならないような経営戦略が必須となります。

    権力者からの無茶な圧力

    収益が安定している優良企業なのに、不正に走るのは、この原因です。

    理解しにくいものですが、なぜ権力者はミスするのかは、別の記事で解説します!

    C(コスト)、D(納期)バランスから品質不正の真因が見えます。
    是非QCDバランスを活用ください。

    まとめ

    「【重要】品質不正とQCDの関係性がよくわかる」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁QCDとは?
    • ➂QCDバランスと品質不正の関係性
    • ➃誰がCとDに圧力をかけるのか?

  • 品質不正の分析方法がわかる

    品質不正の分析方法がわかる

    「品質不正の分析方法がわからない、30社も分析しているQCプラネッツはどうやって分析しているの?」と疑問に思いませんか?。

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【重要】品質不正の分析方法がわかる
    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁1次データの真因分析をチェック
    • ➂真因をさらにツッコむ
    • ➃シンプルなモデルで説明できるかを見極める

    品質不正問題の演習問題を販売します!

    品質不正問題が後を絶ちません。正しく深くその組織の深部までとらえられるための品質不正を解く問題集を作成しました。

    分析から、結果を統体することが大事

    深い分析ができる方法を解説します。企業分析に役立つスキルです!

    [themoneytizer id=”105233-2″]

    ①品質不正の企業分析リンク

    過去の企業ケースの分析記事がこちらです。

    ★2022年以前の過去の品質不正事例(30社)を分析しました★

    ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。ご覧ください

    No 企業事例
    1 1_雪印集団食中毒事件から品質不正を学ぶ
    2 2_不二家の品質不正を学ぶ
    3 3_赤福の品質不正を学ぶ
    4 4_船場吉兆の品質不正を学ぶ
    5 5_東洋ゴムの品質不正を学ぶ
    6 6_日立化成の品質不正を学ぶ
    7 7_富久娘酒造の品質不正を学ぶ
    8 8_フォルクスワーゲンの品質不正を学ぶ
    9 9_三菱自動車の品質不正を学ぶ
    10 10_パロマの品質不正を学ぶ
    11 11_スバルの品質不正を学ぶ
    12 12_日産自動車の品質不正を学ぶ
    13 13_東レの品質不正を学ぶ
    14 14_三菱マテリアル子会社から品質不正を学ぶ
    15 15_東洋紡の品質不正を学ぶ
    16 16_京セラの品質不正を学ぶ
    17 17_トーカン(三菱電機子会社)の品質不正を学ぶ
    18 18_KYBの品質不正を学ぶ
    19 19_ジャムコの品質不正を学ぶ
    20 20_丸善石油化学の品質不正を考える
    21 21_小林化工から品質不正を学ぶ
    22 22_日医工の品質不正を学ぶ
    23 23_神戸製鋼の品質不正を学ぶ
    24 24_IHIの品質不正を学ぶ
    25 25_タカタの品質不正を学ぶ
    26 26_スズキの品質不正を学ぶ
    27 27_三菱電機の品質不正を学ぶ
    28 28_宇部興業の品質不正を学ぶ
    29 29_シチズン電子の品質不正を学ぶ
    30 30_(速報)日本製鋼所の品質不正を学ぶ

    情報収集だけでは深い分析はできません。どうやって分析するか?気になりませんか?。

    ➁1次データの真因分析をチェック

    企業報告書に真因分析結果をチェック

    まずは、自分で考える前に、企業の品質不正に関する報告書を読んで、そこにある真因分析結果を抜き出しましょう。

    数社分析すると、報告書を読む前に真因がほぼ予想できるようになりますけど。

    よくある真因分析結果

    よく書いている結果は次の通りです。下の11のうち、いくつかを抜き出したり、組み合わせたものが報告書に記載されていることがほとんどです。

    1. 過度なコストカットにより設備・人への投資が不足
    2. 業務過多で試験が不十分
    3. 製品の品質に実質的な問題がないという過信
    4. 不適切行為が社内のみで対応し「問題を表面化させない閉鎖的な風土」
    5. 検査員の完成検査に関する法令・ルールに対する規範意識の著しい鈍麻
    6. 収益評価に偏った経営及び閉鎖的な組織風土
    7. 経営層が現場の状況を理解しておらず、問題の対応を現場任せ
    8. 内部監査が表層的なもので、不適切事実が発見できなかった
    9. 納期を優先するあまり、規則・手順を逸脱してでも作業を優先
    10. 上司と部下間のコミュニケーションが不足
    11. 作業者・検査員の技術力不足
    12.  

    ➂真因をさらにツッコむ

    その真因となった背景を考える

    「網羅された11の真因が、すでに弁護士などのお偉いさんがまとめたんだから、それで分析結果としていいじゃん!」

    と思いますけど、

    情報が多すぎて、頭の中で整理できる状態ではないし、
    よく考えると「なぜ?」ともう少し突っ込みたくなる真因が多い。

    完成度の高い真因分析とは、QCプラネッツはこう考えます。

    ●真因が3,4個くらいだが、どの企業もその3,4個で説明できる論破力があること
    ●真因3,4個ぐらいが、頭で整理しやすく応用が利きやすい

    真因をさらに絞る

    真因11個程度をさらにツッコんで、絞れるかを考えましょう。

    よく考えると「なぜ?」ともう少し突っ込みたくなる真因からツッコみます。

    実際にツッコんでみます。ここが深い真因を分析するQCプラネッツのやり方です。

    考え方は、

    1. 品質不正せざるを得ない状況に追い込んだ圧力を探す
    2. 正しい業務ができなくしたものは何か?を再度ツッコむ
    1. 過度なコストカットにより設備・人への投資が不足
      確かにコスト抑制されるとリソースは不足する!OK!
    2. 業務過多で試験が不十分
      業務が多いなら自動化など減らせばよいが、なぜそれが出来なかったのか? ツッコみが足りない
    3. 製品の品質に実質的な問題がないという過信
      自信ありはOKだが、検査省略や間引きの動機に直接関係性はない?自信ありでちゃんと検査すればいいじゃん!それができなくした真因があるはず!ツッコみが足りない
    4. 不適切行為が社内のみで対応し「問題を表面化させない閉鎖的な風土」
      閉鎖的な風土でも、不正しなければOK? 不正せざるを得なくした圧力は何かが見えない!ツッコみが足りない
    5. 検査員の完成検査に関する法令・ルールに対する規範意識の著しい鈍麻
      ちゃんと検査員を教育すればいいじゃん! 教育・倫理観が高められない状況にした真因が見えない!ツッコミが足りない!
    6. 収益評価に偏った経営及び閉鎖的な組織風土
      確かにコスト抑制や無理な目標・納期を設定されると不正に走りやすくなる!OK!
    7. 経営層が現場の状況を理解しておらず、問題の対応を現場任せ
      現場がちゃんとやっていれば問題ないし、むしろ経営陣が現場来るのはうざい事! ちゃんと現場が機能しない真因が見えない!ツッコミが足りない!
    8. 内部監査が表層的なもので、不適切事実が発見できなかった
      ISO,内部監査は、QMSの有効性しか見ないから、不正まで見抜けない。これを理由にするのは無意味。理由にするのは、監査の実務を知らないからではないか?
    9. 納期を優先するあまり、規則・手順を逸脱してでも作業を優先
      その通り! OK!
    10. 上司と部下間のコミュニケーションが不足
      コミュニケーションが無くても、上司が無能でも、部下がちゃんと業務すれば不正は起きない。不正せざるを得ない状況になった理由が見えない!ツッコミが足りない!
    11. 作業者・検査員の技術力不足
      技術を高めればいいし、優秀な人材を採用すればいいじゃん! それができない理由は?ツッコみが足りない

    と、マーカでツッコんでみました。

    ツッコミが浅い報告書が多いし、
    浅い分析だから、項目が11とたくさん上がってしまう

    ➃シンプルなモデルで説明できるかを見極める

    1つのシンプルなモデルを探す

    上のツッコミをもっとツッコンで見ましょう。シンプルな真因が見えてきます。

    No 報告書 ツッコみ さらにつっこみ 本当の真因
    1 業務過多で
    試験が不十分
    効率化すれば
    いいじゃん!
    工夫できない
    状況だったのでは?
    コスト抑制
    で投資難
    2 品質の過信 不正と関係ない! 業務を省きたい
    理由は?
    納期の圧力
    3 閉鎖的な風土 不正と関係ない! 表面化する
    と厄介になる
    納期の圧力
    4 規範意識が希薄 教育すれば
    いいじゃん!
    教育できない
    理由がある
    コスト抑制
    で投資難
    5 経営陣が現場任せ むしろその方が 指摘されると
    面倒なわりに
    何もしてくれない
    納期の圧力
    コスト抑制
    6 内部監査の軽薄 そもそも
    不正発見できない
    7 コミュニケーション
    不足
    コミュニケーション
    なくても正しく
    業務できる
    問題があっても
    報告したくない理由
    納期の圧力
    8 作業者の
    技術力不足
    教育・採用で
    カバーすればいい!
    それができない理由は? コスト抑制
    で投資難

    企業の報告書は一見、説得力がある内容ですが、
    別に他の手段を使えば、解決するじゃん!という真因が多いです。
    だから、

    現場が工夫もできず、不正に走らざるを得ない状況や圧力が何だったのか?を考えると本当の真因が見えて来る!

    自分で決めたモデルで説明できるかを見極める

    そして、シンプルなモデルを使って説明ができないか?どうかを考えると頭の中で整理しやすくなります。

    企業に関係なく、1つのモデルで真因を見抜けると、いつどんな品質不正問題が発覚しても冷静に分析でき、説明・指導・提言ができる!

    QCプラネッツは「QCDバランス」で解説

    さっきの「ツッコミ表」の右端の「本当の真因」をみると、

    コストカット(C)と納期の圧力(D)
    の2つですべて不正の真因が説明できる

    なので、

    QCプラネッツは「QCDバランス」で解説しています。

    例えば、
    ●閉鎖的な風土になるのは、提言やフォローされると、通常業務の遅延や、それにかかるコストの影響が出ます。でも、経営陣は何もせずに、結果だけフォローしてきます。 コスト抑制と納期必達の圧力がかかると、職場間の交流を避ける傾向が出ます。

    例えば、
    ●業務過多で不正になる真因は、業務効率化したいが、それをする時間も投資がないから、諦めて不正して業務したことにしようという動機が生まれます。

    など、QCプラネッツの30社の分析結果から、ほぼ全部の真因が「QCDバランスの崩れ」で説明できることが分かっています。

    QCプラネッツは「QCDバランス」の観点で企業分析をしています。

    「QCDバランスの崩れ」で説明できない事例が出たら、モデルを更新して分析力をさらに高めていきます。

    まとめ

    「【重要】品質不正の分析方法がわかる」を解説しました。

    • ①品質不正の企業分析リンク
    • ➁1次データの真因分析をチェック
    • ➂真因をさらにツッコむ
    • ➃シンプルなモデルで説明できるかを見極める

  • error: Content is protected !!