QCプラネッツ 品質のプロフェッショナルを育成するサイト

【必読】品質不正からの名誉挽回方法がわかる

品質不正

「品質不正って批判して蹴落として終わりだけど、どうやって名誉挽回するのかわからない」と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【必読】品質不正からの名誉挽回方法がわかる
  • ①経営理念を見直す
  • ➁トップを見直す
  • ➂経営戦略を見直す
  • ➃組織風土を見直す
  • ➄変な自信や慢心を見直す
  • ⑥規定類・ルールを見直す
  • ⑦監査の目を厳しくする
  • ⑧まとめ
批判、蹴落として終わりな記事ばかりって、世の中おかしい!
品質不正した部門だけ是正・修正しても意味が無い!
組織全体を見直さないと根本原因が除去できない!

●そこで、次の7つを見直す必要があります。1つずつ解説します。

  1. 経営理念を見直す
  2. トップを見直す
  3. 経営戦略を見直す
  4. 組織風土を見直す
  5. 変な自信や慢心を見直す
  6. 規定類・ルールを見直す
  7. 監査の目を厳しくする

①経営理念を見直す

薄っぺらい言葉である経営理念を見直す価値はあるの?
あります!

数行に過ぎない経営理念ですが、
その会社・組織の考え、生き方、そこで働く人たちの価値観が詰まっています。
また、利害関係者も必ず見るものです。

経営理念は最上位概念である理由がここにあります。

なので、品質不正から立ち直る、姿勢や本気度を見せるためにも、経営理念を見直すべきです。

➁トップを見直す

こんなトップは下して、経営陣の血を入れ替えましょう。

  1. 伝説・権力のために、無茶な圧力を組織にかけるトップ
  2. 腐った組織風土で勝ち上がってきたトップ

前者は意外と多いです。
安定した企業なら、小学生が社長でも経営できますよ! それが憎くなる! だから無茶して伝説化したいんでしょう。

企業・組織はトップのためのものではなく、社会のためにあると心得るべきです。

意外と腐った組織でも、うまく出世していく曲者がいます。
それがトップに上がると、現状維持にしたいし
それが自分にとって有利なんだから。
でもそれでは困ります。

そんなトップを入れ替えないと組織の血は濁ったままです。
血を入れ替えた後はもっと大事です。

改革への姿勢・本気も組織内に見せるべきです。メール・動画など何度も発信しないと、組織内の人達への心に届きません。

  1. トップを見直す
  2. トップから改革を始める
  3. 本気で改革する姿勢を何度も見せること

➂経営戦略を見直す

トップが腐っている原因もありますが、無茶な戦略や中計を立てていませんか?

品質不正で信頼がた落ちなので、誰も期待しません。それを逆手に、
身の丈に合った目標に見直しましょう。

モノ言う株主やマスコミの批判もありますが、自分たちがしっかり信頼を取り戻せる計画を立て直す時期です。

➃組織風土を見直す

①➁➂はトップの改革の話をしましたが、組織内のネチネチした腐った風土を改革しないと、組織内の人達がうまく改革の効果を引き出してくれません。

また、品質不正がバレる前からの腐った組織風土や上下関係は、改革後も継続されがちです。

思い切って、膿を出し切りましょう。

腐った組織風土あるあるを列挙します。

腐った組織風土あるある

  1. 顧客より上司への叱責が恐ろしい
  2. 上司の指示・命令は絶対!
  3. 上司の機嫌取りが重要!
  4. 上の報告や横展開のために過剰な会議やすり合わせがある
  5. 失敗したら叱責で怖い
  6. 公のルールより、組織内にある暗黙のルールがたくさんある
  7. 言ったもん負け、言ったとおりやっておけ!
  8. 同調圧力
  9. 上司が可愛がる無責任な奴ほど出世する
  10. 過去からこのやり方でやってきたんだから、別にいいじゃん!
  11. 顧客が困っていないなら大丈夫
  12. 人員配置が固定で、組織が閉鎖的、周囲は嫌いな奴ばかり
  13. 業務方法が明文化せず、先輩の背中を見て真似する
  14. 自分たちは優れているから、自己ルールで何が悪い!
  15. 敵は外(顧客)ではなく、内(社内)

どの組織にも絶対ある、腐った風土ですが、中間管理職、担当員が一丸となって、意識改革しないと、トップだけ入れ替えても、品質不正は撲滅できません。

担当者は、自分の組織のルールで動くし、それが不正でダメ!なんて思っていませんよ。今までそれで飯を食ってきたし、周囲もやってるから、俺だけわるいのはなぜ?と思いますよね。

上の腐ったあるあるの改善策は「⑧まとめ」にあります。

➄変な自信や慢心を見直す

●よく、「不正が30年前からあった」と驚愕する事実があります。

何で昔から不正していたの?
何で、今までバレずに、今バレたの?

不思議ですよね。この理由は簡単です

社内の試験合否条件が厳しいため、不正があっても外では問題がなかった。
しかし、
(i)社会の要求レベルの向上
(ii)自社のレベルの低下
(iii)コンプライアンス強化
によって、バレやすく、公表しないとヤバい状況になった。

もともとは、JISなどの規格や、顧客要求より高いレベルで社内合否判定条件を作ります。それによって、変な自信や慢心が出ます。しかし、技術力が徐々に低下している状況を見落としていながら、慢心して検査する状況が現在増えています。

人口も下がり、多様性を許容し、産業の多角化が進んだ現代社会です。高い能力を持った技術者が過去と同じくらい手に入る時代ではありません。当然、

過去からの当たり前が、当たり前ではなくなっている状況に陥っているが、現場は気が付かないことが多々あります。

過去では不正していても、問題ないレベルだったのが、現在では、問題になるレベルまで落ちていることがあります。

自社の技術力は低下していると思え!

⑥規定類・ルールを見直す

あるあるを挙げます

  1. ルール化していない、暗黙のルールがたくさんある
  2. コミュ障な人が担当する業務が属人化している
  3. 使いにくいツールが多く、ミスしやすい
  4. ツールの管理方法などのすり合わせで時間がかかりまくる

「まさに、自分の職場やん!」とツッコみたい「あるある」です。

ルールの明確化と、使いやすいツールの運営を考えたいですよね。

こういう管理部門の業務って、基本雑用なので、優秀なリソースが付きませんが、そのツールで利益を稼ぐライン部門が毎日不平不満を言いながら、ツールを使っているのが現実です。

⑦監査の目を厳しくする

●内外への説明責任として、監査の目を厳しくせざるを得ません。

だからと言って、外部からの監査だけ実施しても、品質不正の撲滅はしきれません。やはり、組織風土や人の意識改革、環境整備が必須です。

⑧まとめ

①~⑦の解説をまとめて表にします。腐った組織を改革し、品質不正の温床を撲滅する方法をまとめます。参考ください。

すぐできる策はない!
1つずつ地道に改善していくしかない!

改善っていうのは、すぐにはできず、日々の努力の積み重ねです。でもその苦労が、元の悪い状態に戻さなくするためにも必要なのです。

不正原因 挽回策
理念 会社が生まれ変わる姿勢を
内外に示す
トップ 自分が伝説になりたいから、
ムリを課している
社会への責任を果たすべき
形だけ、威張っている ●隗より始めよ!
本気で改革する姿勢
(通知、動画等で社員に何度も説明)
経営
戦略
●ムリな目標を押し付けている
●苛政は虎より猛し(顧客より上司が怖い)
目標の見直し
(社内外への説明責任を果たす)
組織
風土
上の指示は絶対! Noと言える風土
●上の機嫌のお伺いが必須
(上司の御機嫌取りのための過剰な会議で担当・現場の不正がわからない)
ものが言える風土
失敗は叱責のもと 失敗を許容する風土
公のルールより、暗黙のルール 組織の風通し、ルールの運営強化
●言ったもん負け、やるだけ無駄
●同調圧力
(変な提案するとお叱りを受ける)
●言われた通りやっておけばいいし
●提案を評価する姿勢
●部下が上司に相談しやすい環境
●無責任な奴ほど上司に
可愛がられ出世する
●ゴマすり、ヨイショ、ご機嫌取り
提案を評価する姿勢
部下が上司に相談しやすい環境
●基本、思考停止状態
●言われた通りやっておけ!
●提案を評価する姿勢
●いつまでも勝ち続けられない危機感を持つ
●バレなければ大丈夫
●上司も周りだって過去
同じことやってたんだから
いいじゃん!
品質マインド醸成、教育
●配置が固定化して、組織が閉鎖的
●周囲は嫌いな人ばかりで
会話にならない
人事異動による交流活性化
品質不正を忘れさせない教育
慢心 社内検査の方が厳しいから大丈夫 実力は年々低下していると思え!
顧客に迷惑かけてないから
自己流検査でOK
●正しい業務の再認識
●技術者レベルは低下の危機感
自社の高い技術力だから大丈夫 ●資格要な技術者の育成、
試験員の育成への対応
規定類 ●あいまいな業務指示
●暗黙のルール
●ルールは服従という思考
●ルールの明確化
●ルールは作るもの 
ツール ●複雑で使いにくいツールが蔓延
●使い方を質問したいが、
嫌いな奴だから聞きたくない
●暗黙のルール、
自己流のルールで対応化
●使いやすいツール
●ツールの統合化
●簡単に使えるツールへ
監査 第三者監査強化
●形だけの内部監査
●本社の御機嫌取りな監査
社内監査強化
QMSのPDCAしか
見ない外部審査
ISO再認証

品質不正記事は、批判と貶して終わりなものが多いですが、本来はどうやって改善して品質不正を撲滅できる組織体にするかが一番大事です。QCプラネッツはその改善策を提示し、品質不正から信頼を取り戻そうと必死に戦う皆様を心から応援しています!

頑張っている皆は偉い!

まとめ

【必読】品質不正からの名誉挽回方法を解説しました。

  • ①経営理念を見直す
  • ➁トップを見直す
  • ➂経営戦略を見直す
  • ➃組織風土を見直す
  • ➄変な自信や慢心を見直す
  • ⑥規定類・ルールを見直す
  • ⑦監査の目を厳しくする
  • ⑧まとめ


Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/qcplanets/qcplanets.com/public_html/wp-content/themes/m_theme/sns.php on line 119

    Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/qcplanets/qcplanets.com/public_html/wp-content/themes/m_theme/sns.php on line 122
error: Content is protected !!