回帰分析と相関分析の演習問題【QC検定®2級対策】

回帰分析

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回帰分析と相関分析の演習問題【QC検定®2級対策】
  • 問1. 回帰分析と相関分析の演習問題
本記事だけ読めば合格できます。
なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。

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●商標使用について、
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。
シンプルな問題ですが、重要な公式やパターンを網羅しています。制限時間内にさっと解けるかどうか何度も見てチェックしましょう。

回帰分析・相関分析は確実に点数を稼ぎたいので、何度も確認しましょう。

●You tube動画でも確認ください。

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問1. 回帰分析と相関分析の演習問題

問1 ある特性xとxの影響を受けるyについて10組のデータを取得した。
(1) 平方和Sxx, Sxy, Syyを求めよ。
(2) 分散分析表を作成し、回帰の有意性を有意水準5%で検定せよ。
(3) xとyの関係について、回帰式と寄与率Rと相関係数rを求めよ。
(4) x=10におけるyの予測値を求めよ。
(5) 無相関の検定にて、相関係数rが0であるかどうか、有意水準5%で検定したい。
① 無相関の検定について、検定統計量(t分布)の式を書け。
② ①を計算し、棄却限界値を求め、有意水準5%で検定せよ。
持ち時間10分
x y x2 xy y2
1 1.2 5.2 1.44 6.24 27.04
2 2.3 4.7 5.29 10.81 22.09
3 3.2 6.3 10.24 20.16 39.69
4 4.2 7 17.64 29.4 49
5 5.6 6.8 31.36 38.08 46.24
6 6 5.4 36 32.4 29.16
7 7.3 6.1 53.29 44.53 37.21
8 8.2 8.2 67.24 67.24 67.24
9 9.6 7.8 92.16 74.88 60.84
10 10.4 8.9 108.16 92.56 79.21
58 66.4 422.82 416.3 457.2
平均 5.8 6.64

回答欄

(1) Sxx
Sxy
Syy
(2) 平方和S 自由度φ 不偏分散V 分散比F F0
回帰R
残差e
合計T
検定結果
(3) 回帰式
寄与率R
相関係数r
(4) 予測値
(5) 検定統計量
棄却限界値
検定結果

解説(クリックで開きます)

(1)平方和を計算します。
●Sxx=\(\sum_{i=1}^{10} x_i^2-\frac{(\sum_{i=1}^{10}x_i)^2}{10}\)
=422.82-582/10=86.42
●Sxy=\(\sum_{i=1}^{10} x_i y_i-\frac{\sum_{i=1}^{10}x_i \sum_{i=1}^{10}y_i }{10}\)
=416.3-58×66.4/10=31.18
●Syy=\(\sum_{i=1}^{10} y_i^2-\frac{(\sum_{i=1}^{10}y_i)^2}{10}\)
=457.2-66.42/10=16.82

(2)回帰、残差、合計の平方和を計算します。
●回帰:SR=Sxy2/Sxx=31.182/86.42=11.25
●合計:ST=Syy=16.82
●残差:Se= ST– SR=5.57

F値を計算します。
●F=VR/Ve= (SR/ φR)/ (Se/ φe)=16.14
●F0=F(φR, φe,α)=F(1,8,0.05)=5.32

検定結果は 16.14> 5.32より、回帰は有意性あり。

(3)回帰式を求めます。
●傾きβ1=Sxy/Sxx=31.18/86.42=0.361
●切片β0=\(\bar{y}-β_1\bar{x}\)=6.64-0.361×5.8=4.55
●寄与率R=Sxy2/(SxxSyy)
=31.182/(86.42×16.82)=0.669
●相関係数r=\(\sqrt{R}\)=0.818

(4)予測値を求めます。
y=0.361×10+4.55=8.16

(5)無相関の検定もよく出題されます。
① \(t=\frac{|r|\sqrt{n-2}}{\sqrt{1-r^2}}\)
② ●t値:\(t=\frac{|0.818|\sqrt{10-2}}{\sqrt{1-0.818^2}}\)=4.024
●棄却限界値:t(n-2,α)=t(8,0.05)=2.31
●検定結果: 4.024>2.31より帰無仮説は棄却され、r=0ではないといえる。

すらすら解けるように何度も演習しましょう。

まとめると、

(1) Sxx 86.42
Sxy 31.18
Syy 16.82
(2) 平方和S 自由度φ 不偏分散V 分散比F F0
回帰R 11.25 1 11.25 16.14 5.32
残差e 5.57 8 0.7
合計T 16.82 9
検定結果 回帰は有意性あり
(3) 回帰式 y=0.361x+4.55
寄与率R 0.669
相関係数r 0.818
(4) 予測値 8.16
(5) 検定統計量 \(t=\frac{|r|\sqrt{n-2}}{\sqrt{1-r^2}}\)
4.024
棄却限界値 2.31
検定結果 r=0でないといえる

回帰分析と相関係数のワンセット演習問題を解説しました。

まとめ

QC検定®2級で、分散に関する検定と推定の解法を解説しました。
10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

  • 問1. 回帰分析と相関分析の演習問題

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