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ISO9001 品質監査の監査員ってどんな人?がわかる

第一者監査(内部監査)

「品質監査の監査員って実際どんな人なの?」、って気になりますよね!

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

ISO9001 品質監査の監査員ってどんな人?がわかる
  • ①第一者監査(内部監査)の監査員あるある
  • ②第二者監査(取引先監査)の監査員あるある
  • ③第三者監査(外部審査)の監査員あるある
  • ④内部監査員って結構気を使って人選している

①第一者監査(内部監査)の監査員あるある

自分の組織内の監査員のあるあるを列挙します。

  1. 基本は、品質担当がやるべき。品質監査が本業だから
  2. 実際は、品質担当でも監査員に向かない人が多い
  3. ライン部門で仕事できる人に監査員を依頼する方がよい場合が多い

品質担当でも監査員に向かない人が多い

これができなかったら、何を普段仕事しているの?と思いますが、実際多いです。監査ができない理由を挙げます。

  1. ISO,QMSを理解していない
  2. 監査質疑ができる力がない
  3. 自分の偏った考えを押し付けて監査したことがある

監査とはいえ、監査する側も、される側も気持ちよく監査するために、監査員に求められるスキルがあります。それが足りない品質担当が結構多いです。

ライン部門で仕事できる人の方がベター

仕事できる人は、仕事の質も高いです。
仕事できる秘訣とISO,QMSがうまくつながっているので、監査員に向いています。

また、日ごろ顧客などの利害関係者と業務連携しているため、相手の接し方が上手です。こういう人望の厚い人へ監査をお願いしましょう。

②第二者監査(取引先監査)の監査員あるある

第二者監査(取引先監査)の監査自体が少ない

基本は、品質担当が監査してもよいですが、他社を監査する場合は、
・定期的に監査したい場合
・トラブル発生原因が取引先だったため品質チェックしたい
など、直接利害関係にあった組織の人を監査につけた方がよいです。

品質担当は、第3者的な位置になりがちだが、
直接利害にあった担当が行くと、自分事としてしっかり監査するから

品質担当はサポートも徹すること!

基本は、被監査側は、監査実施を嫌がります。なので、延期や中止の空気で連絡やり取りします。これでは、利害に合った部門の監査員候補も通常業務で忙しいので監査中止しようとなりがちです。

ここは、品質担当がしっかり監査実施へのサポートをしましょう。

監査報告先の上層部は、しっかり監査しろっていうけど、担当者間のモチベーションは低い。品質管理担当がうまくサポートしましょう。

③第三者監査(外部審査)の監査員あるある

外部審査員ってこんな人

数年、外部審査員とおつきあいありますが、大体こんな人たちです。

  1. シニアが多い(基本6,70代、50代は若手扱い)
  2. 出張が多いので元気で旅行好き
  3. 温厚な人が多いが、一部我の強い人もいる
  4. 審査のスピードはゆっくりでよく、早口は不要
  5. デジタルに疎な人が多いけど、コロナ禍によるリモート対応に慣れてきた

基本は、被監査側が監査側に監査費用を払っている形なので、監査員を選べる裏側もありますけど、大体こんな人たちが多いです。

シニアが多い理由

いくつか理由がありますが、

  1. 定年退職後の職業としての監査員
  2. 年上な監査員なら、被監査員もちゃんと対応する
  3. 品質管理は経験が必要

別に20代で社会人1年目でも、ISO、QMSに対して、バッチリ監査できたら、それでもOKです。

年齢、見た目で相手の態度が変わるのは事実です。これは仕方がない。ですが、ギャップが大きいとそれはそれでちゃんと相手も対応します。20代の若い監査員でも、鋭い指摘を連発すれば相手が50代の部課長でもビビるはずです。

見た目などの判断はある程度仕方がない
けど、ISO、QMSに長けた監査員ならどなたでもOK
経験が豊富ならベター、ないなら勉強量でカバーすればOK

今年は、どんな監査員に出会えるか、楽しみです。

④内部監査員って結構気を使って人選している

裏情報があちこちからやってくる

組織内から監査員候補や監査員一覧表を見ると、何人か監査やって欲しい人が入っていないことがあります。

その人を監査員にアサインしようとすると

ちょっとちょっと!

と、声がかかり、
●ここだけの話だけど・・・
●オフレコでお願いだけど・・・
と人選を変える依頼が指示がきます。

裏情報あるある

いくつか挙げますけど

  1. ISO,QMSを理解していない
  2. 監査質疑ができる力がない
  3. ふざけてやっている、真剣さがない
  4. 自分の偏った考えを押し付けたため口論になり監査中断になった
  5. 周囲からの評判が悪い人は監査員絶対NG

監査する能力が無いからとか、熱い思いがあるけどに相手のニーズに合わない、とかいろいろあります。

たかが監査員名簿だけど、ある意味、閻魔帳なんです。

私の前任者が作った内部監査員名簿ですが、見えない所に、「評価の○×列」がありました。,

氏名 部署 監査回数 評価
○○○○ A 2
△△△△ A 0(新任)
◆◆◆ B 5
★★★★★ C 4 ×
・・・ ・・・ ・・・ ・・・

上の表では、★★★★★さんが過去に4回監査したけど、評価は×になっており、この人を選ぶな!というメッセージがありました。

内部監査員名簿って
●監査員やって欲しい人

●監査員させてはいけない人
の両方の情報が入っています。

品質担当あるあるですが、結構重要な情報です。でも、こういう表を見ると、

「周囲からこういう目で見られているんだ」ってなっちゃいますね。

人が人を評価するのが監査なので、機械やロボットのようにばらつきなしの標準化ができないんですよね。

とくに、品質関連の業務は高齢な人が多くなる傾向があります。監査の相手は部課長なので、年齢や風貌もそれなりに対等でなければ、若くて優秀な監査員でも、相手がナメテかかることもあります。

けど、若い人の方が、吸収も早く、柔軟性に富んでいるし、将来管理職になったときに監査した経験がプラスに絶対働きます。

優秀な管理職な人と、背伸びしてもいいから若い人を監査員に推薦しましょう。
品質監査の監査員の人選・育成・評価って結構気を使うんだけど、誰も評価してくれないんですよね。実際にやってて、そう思います。

なかなか、外に出ない情報ですけど、貴重なので紹介しました。

まとめ

ISO9001 品質監査の監査員をやるメリットをわかりやすく解説しました。

  • ①監査員をやるメリットとデメリット
  • ②人間力が高まる
  • ③他組織のノウハウが学べる
  • ④品質から経営が学べる
  • ⑤顔が広がる


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