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品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ

品質不正

「品質不正 2022年に発覚した企業からなぜ、学ぶのか?」と疑問に思いませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ
どの企業でも品質不正の危機が襲ってきます。
何社も品質不正を分析すると、すでに品質不正を起こした他社のケースも同じ真因であるとわかります。
どの企業も現在調査進行中ですが、QCプラネッツとともにQCDバランスをみながら真因を分析しましょう!
  • ①品質マインド
  • ➁品質不正の内容・被害
  • ➂品質不正に至った真因を推測
  • ➃とるべき対応策
品質不正事例を解説しますが、上の①~⑦は共通の章立てで解説します。他社との比較がしやすくなり、品質不正してそうなヤバい空気を見抜くことができます!
品質不正は、技術・製造・検査・品質部門だけの問題ではありません。
経営課題として全社的な問題です。
品質不正を解くとは、
経営×品質の応用問題です。

品質不正をした相手への批判ではなく、表に出ない真因を考え抜く力を身に着けるためにブログ記事として解説していきます。

①品質マインド

品質不正を学ぶ最も大切なマインドを最初に解説します。

●関連記事で解説しています。まず、こちらを読んでください。

【必読】品質不正を考える正しいマインドがわかる【褒めて応援すべし!】
品質不正の報道が出たら、その相手を叩こうとしていませんか?本記事では品質不正に対する正しいマインドを解説します。厳しい競争にさらされつつ、挑戦する社会では、失敗もつきものですよ。失敗をある程度許容して、反省して成功につなげやすいマインドが 必須です。

●大事な3つのマインドを再掲します。

  1. 品質不正を打ち明けた企業・組織を褒めよう!
  2. 対岸の火事ではない!
  3. 「失敗は成功のもと」につなげよう!

●悪い膿を出して、再生・復活する企業・組織を応援しましょう。もちろん、不正した相手の誠意が前提です。

➁品質不正の内容・被害

企業一覧

4社、品質不正を公表しています。

  1. 日野自動車
  2. 昭和四日市石油(出光子会社)
  3. 川重冷熱工業
  4. 神東塗料
  5. 日本製鋼所

(1)日野自動車の品質不正の内容

報告書によると、

●性能が劣化し規制値に適合しない可能性を認識した上で、途中で交換し試験を継続
●試験結果が有利に働くような数値に設定し、実際よりも良い燃費値を燃費計に表示させるようにして試験を実施

その結果、
●リコールによる約400億円を特別損失計上
●国交省は日本の自動車産業史上初となる型式指定の取り消す重い行政処分

(2)昭和四日市石油(出光子会社)の品質不正の内容

規定の試験方法を順守しなかったり、実際に測定していない数字を記載したりしていた。出光は子会社の東亜石油での検査不正を受け、グループ全社で調査。「検証の結果、品質に問題はないと判断している」不正の原因などについては調査委員会の報告を待つ

(3)川重冷熱工業の品質不正の内容

報告書によると、

➀検査成績書類への実測していないデータの記載
【期間】1984~2022 年 【件数】1,950 件
②立会検査時の計測器の不適切な操作
【期間】1984~2022 年 【件数】334 件/上記①1,950 件の内数
(2)カタログ・仕様書の不適切な記載
【期間】1986~2009 年 【対象機種】6 機種※5【現在の稼働台数】2,944 台

●発覚
2021 年 8 月末、川重冷熱において、お客様に提出した検査成績書類と社内試験結果が異なることにア
フターサービス部門の担当者が気づいて上司に報告して発覚した。

(4)神東塗料の品質不正の内容

報告書によると、

①日本水道協会の認証規格とは異なる条件で得られた試験結果により認証を取得した製品
➁規格改訂の際、使用されていた原料の報告を怠ったことにより指定外原料を使用する状態となった製品、及び同改訂後に指定外原料を使用して認証登録

(5)日本製鋼所の品質不正の内容

●残留応力検査の結果の改ざん/ねつ造/虚偽記載
●浸透探傷検査における未報告
●寸法側的に伴うねつ造/不正検査
●指定原産地の原料が不足する場合、異なる原産地の原料混入

➂品質不正に至った真因を推測

なぜ、各企業は不正に走ったのでしょうか?

過去の企業ケースをヒントに考えましょう。過去の企業に関する関連記事はこちらです。






























企業の内外分析から、不正に入る真因を紐解いていきます。

そのために、次の3つの観点で分析しましょう。ここは経営分析、MBAの領域です。品質不正でも活用します!

  1. 外部環境の観点
  2. 組織の状況
  3. 担当レベルの動き

外部環境の観点

環境分析(3C,PEST)からわかることを考えます。

●市場の変化、競合との競争はどれくらい厳しいのか?
●法改正、規格の改訂などの影響はあるか?
●原料の調達、エンドユーザからの要求は強いか?
●代替、新規参入リスクはあるのか?

など各社の状況を見て、分析すると、厳しい事業展開かどうかが見えてきます。

組織の状況

品質不正に手を出す理由は2つあり、

  1. 収益安定なのに、無茶な目標を突きつけるトップがいる場合
  2. 収益悪化のため、ムリなコストダウンと納期の圧力がかかる場合

そして、組織の風土あるあるですが、

  1. 上のモノ言う風土がない
  2. 閉鎖的な風土
  3. コミュニケーション不足
  4. 顧客クレームがないから、これくらいなら大丈夫だろうという変な自信

が、各社に無いかどうかを想定しましょう。

担当レベルの動き

組織の状況からみると、

  1. 人員不足(特に検査・品質部門)
  2. 教育・OJT不足
  3. 正しい仕事をしていない先輩を真似
  4. 常に納期のプレッシャーがある

が、各社に無いかどうかを想定しましょう。

➂品質不正に至った真因を推測

QCDバランスはどう崩れたか?

不正が起きた原因は分析できました。QCプラネッツでは、分析結果をさらに、「QCD」を使って整理します。

コスト(C)、納期(D)へ過度な圧力がかかり続けた結果、品質不正に走ってしまうケースがほとんど。

今後各社からの報告書が出るでしょうが、不正に走らざるを得ない理由がしっかり書いているはずです。
QCDバランスの崩れが品質不正の原因と推測できる!

もし、違っていて新たな真因があれば、ブログを更新します!

どの企業でも品質不正が起こりうる!!
も強く実感できますね!

品質不正起こす企業を悪者扱いするのは、ナンセンスで、自分事としてとらえるべき!

➃とるべき対応策

●何社も品質不正の分析をすると、取るべき対策は1つに抽象化できます。

品質不正を犯した所だけ、是正・修正しても効果はない。
組織の経営そのものを是正・修正しないと再発する。

●対応策については、関連記事で詳しく解説しました。批判で終わらず、建設的な改善提案と成功へつなげましょう!

【必読】品質不正からの名誉挽回方法がわかる
品質不正に陥った組織をどうやって立て直すかわかりますか?本記事では、批判で終わる品質不正の記事とは違って、信頼回復・改革に何が組織には必要なのかをわかりやすく解説します。誰かに任せるのではなく、自分事として自らリーダーシップをとって良い組織に生き返らせましょう!社会は温かく見守るべきです。

QCプラネッツは、品質不正から立ち直る仲間を応援します!
がんばりましょう!

まとめ

「品質不正 2022年に発覚した企業から学ぶ」を解説しました。

  • ①品質マインド
  • ➁品質不正の内容・被害
  • ➂品質不正に至った真因を推測
  • ➃とるべき対応策


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