【QC検定®3級】方針管理と日常管理がわかる
「QC検定®3級でよく出る、方針管理と日常管理がよくわからない」、と困っていませんか?
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
方針管理の対義語が日常管理でもないし、
用語から関係性がわかりにくいですよね。
なので、わかりやすく解説します!
- ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
- ①「方針管理」と「日常管理」が覚えにくい理由
- ②方針管理と日常管理のよくある誤解
- ③本来あるべき方針管理と日常管理
- ④方針管理と日常管理を使う意義
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。
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⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。
QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。
【QC検定®3級】勉強方法がわかる QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。 |
考えて活かせる品質管理を伝授します。
①「方針管理」と「日常管理」が覚えにくい理由
●方針管理と日常管理はセットで覚えるので、対義語など、関係性があると覚えやすいですよね!
●方針管理⇒上層部、期初
●日常管理⇒担当者、日常
とイメージが対になっているので
でも英語にしても関係性が無い用語です。
●方針管理⇒Policy Management
●日常管理⇒Daily Management
方針の対義語は無いし、日常の対義語は「非日常」,「臨時」とかですよね。
だから、もっとわかりやすい用語や説明に変えたらよいです!
②方針管理と日常管理のよくある誤解
●教科書や他のサイトで勉強すると、試験では正解できますが、やや間違った解釈になりがちです。よくある誤解や勘違いは、
●経営陣:方針管理だけ、期初だけ
●管理職・担当:日常管理だけ、日々の業務だけ
●表にすると、ヌケモレがあることがわかります。
経営陣(TOP) | 中間管理職(Middle) | 担当(Bottom) | |
方針管理 | 中長期経営計画 品質方針 内部・外部環境分析 目標・実績の差異分析 |
なし | なし |
日常管理 | なし | 文書・標準類の承認 担当の進捗フォロー 部下の育成 異常時の指揮・窓口 品質点検 |
文書・標準類の作成 通常業務 緊急時の対応 業務の改善 関係者対応 変化点管理 |
確かに、
●中間管理職と担当者:方針を作らず通常業務をしてよいのか?
よく考えると、役職に関係なく、方針管理も日常管理も必要なはずです。
③本来あるべき方針管理と日常管理
役職関係なく両方とも考えるべき
●「経営者は方針を作って、部下にやらしておけば勝手に利益が出る」というほど、甘くありませんよね。
●「中間管理職と担当者は上からの指示に従って日々業務すればよい」というほど、質の高い結果が出るとは思えません。
方針管理と日常管理は考えるべきで、
各役職の考えや行動がリンクしていることが大事
つまり、横の関係も縦の関係もリンクして関連づけて行動することが、組織の成功へつなげるために必須なのです。
役職関係なく両方とも考えるべき
上の表を修正しましょう。
●役職に関係なく、「方針管理」と「日常管理」を盛りこみ
●縦の関係で見ると内容が整合していること
に注意します。すると下の表のように改善できます。
経営陣(TOP) | 中間管理職(Middle) | 担当(Bottom) | |
方針管理 | 中長期経営計画 品質方針 内部・外部環境分析 目標・実績の差異分析 |
品質目標 業務分掌 責任と権限 体制づくり 目標・実績の差異分析 |
目標管理 業務分掌 |
日常管理 | 緊急時の指揮 トップ診断 |
文書・標準類の承認 担当の進捗フォロー 部下の育成 異常時の指揮・窓口 品質点検 |
文書・標準類の作成 通常業務 緊急時の対応 業務の改善 関係者対応 変化点管理 |
●いかがでしょうか。表の縦と横のつながりと、各担当のやるべき内容がはっきりしましたね。これを「方針管理」や「日常管理」と呼んだ方がわかりやすくでしょうね。
PDCAとリンクすると考えやすい
「方針管理」や「日常管理」は役職に関係なく、全員で取り組む重要さは理解できましたが、言葉の関係性はまだよくわかりませんよね。
方針の対義語は無いし、日常の対義語は「非日常」,「臨時」とかですよね。
今回はPDCAを使って理解しましょう。
よく考えると、
●「方針管理」はPDCAの「PA」に該当し、期初の計画・期末フィードバックにあたります。
●「日常管理」はPDCAの「DC」に該当し、日々の業務の実行とその結果の評価をします。
となると、
「PDCA」でいいじゃん!
となりますね。
ただ、「方針管理」や「日常管理」を使った方が良い理由があります。
④方針管理と日常管理を使う意義
内容はPDCAでいい
はっきりいうと、
「PDCA」でいいじゃん!
ですが、
「PDCA」より「方針管理」や「日常管理」を使うと伝わりやすいです。
組織全体の品質管理がイメージしやすい
●「方針管理」や「日常管理」が使う場面は、
品質経営とかTQM(総合的品質管理)を考えるときです。
●一方、PDCAはいつでもどこでも誰でも使える用語で、便利だが、用語として軽い。
経営者に向かって「PDCAを回しましょう」とか、失礼にあたるので言いにくいです。そのときは、「方針管理」とか「戦略」などの経営用語を使います。慣習的なものですね。
品質は横も縦の関係も大事
●品質は経営を見るので、横の関係性も、縦の関係性も大事です。
内容はPDCAで同じでも、位の高い相手に使う用語や概念には気を使って、伝えるのも品質担当の腕の見せ所です。
●相手の気分を害するより、アップしてもらった方が、相手は動きやすくなりますし、相手に動いてもらうのが品質担当のミッションです。
そうすると、
●「方針管理」や「日常管理」は役職に関係なく両方やるべきこと
●中身は「PDCA」だが、相手によって用語を使い分ける秘訣がある
の2点に気づきましたね。
●こういう、用語や概念をうまく使っていくのが品質の面白さでもあります。機械的に暗記せず、遠回りでもいいから、考える習慣をつけましょう。
まとめ
【QC検定®3級】方針管理と日常管理をわかりやすく解説しました。
- ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
- ①「方針管理」と「日常管理」が覚えにくい理由
- ②方針管理と日常管理のよくある誤解
- ③本来あるべき方針管理と日常管理
- ④方針管理と日常管理を使う意義
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