QCプラネッツ 品質のプロフェッショナルを育成するサイト

ISO9001 2015 10.3 継続的改善がわかる

ISO

「ISO9001要求事項やJISハンドブックを読んでもよくわからない」、「ISOコンサルタントに何を聞けばいいのかがわからない」と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

ISO9001 2015 10.3 継続的改善がわかる
  • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
  • ②継続的改善とは「ちょっとずつ改善し続ける事」
  • ③わかりやすい継続的改善の例
  • ④業務の継続的改善方法

①ISO9001要求事項、JISハンドブックの解説

最初に、自分の言葉でわかりやすく解釈するまえに、本家の解説を紹介します。難しいね~と思う程度でOKです。

ISO9001要求事項

10.3 継続的改善
組織は,品質マネジメントシステムの適切性,妥当性及び有効性継続的に改善しなければならない。 組織は,継続的改善の一環として取り組まなければならない必要性又は機会があるかどうかを明確にするために,分析及び評価の結果並びにマネジメントレビューからのアウトプットを検討しなければならない。

ISOコンサルタントや、品質管理の専門家が、この文章に即して解説するのですが、これがまた、理解できないものばかりですね。だから、品質管理は煙たがられるんですよね。

難解な文章は気にしなくていいです。多くの人が同じ解釈になるように抽象的に書く必要がある分、わかりにくくなるのです。

●気にすべき内容は、次の2点です。これだけ意識しましょう。

  1. 適切性,妥当性及び有効性
  2. 継続的に改善

JISハンドブックの解説

意外とたくさん規定されています。

  1. JIS Q9001品質マネジメントシステム-要求事項
  2. JIS Q9002 品質マネジメントシステム-JIS Q 9001の適用に関する指針
  3. JIS Q9004 品質マネジメント-組織の品質-持続的成功を達成するための指針
  4. JIS Q9024 マネジメントシステムのパフォーマンス改善 継続的改善の手順及び技法の指針

それぞれを読んだ印象をまとめます。

JIS 名称 単元 感想
JIS Q9001 品質マネジメントシステム
-要求事項
10.3 継続的改善 ISO9001 2015 10.3
と同じ内容
JIS Q9002 品質マネジメントシステム
-JIS Q 9001の適用に関する指針
10.3 継続的改善 JIS Q9001 10.3の補足
あまりよくわからない。
読まなくてもいい
JIS Q9004 品質マネジメント-組織の品質
-持続的成功を達成するための指針
11.2改善 さらに詳細説明がある。
わかった感じになるが、
何をしたらいいかがわからない
JIS Q9024 マネジメントシステムの
パフォーマンス改善
継続的改善の手順及び技法の指針
全部 改善方法・効果方法を解説。
その通りやればよいが、
自分の言葉では説明できないかも。

なので、結論は、

JISハンドブックを読めばわかった気がする。
その通りやればそれなりに改善できそう。
でも、頭で理解できず、自分の言葉で説明できない。

なので、品質管理部門へ問い合わせが、よく来ます。

「継続的改善って何すればいいの?」
「こんな感じでにすれば継続的改善したと言えるかな?」
「内部監査の時に、あまり突っ込まないで!」

②継続的改善とは「ちょっとずつ改善し続ける事」

品質管理はそもそも、シンプルで簡単です。なのに、皆難しくしたがるので困りますね。

●簡単に継続的改善がわかる解説をします。

継続的改善は
①ちょっとずつ
②改善を
③継続すること

これが一番理解しやすい解説と考えます。

なぜ、ちょっとずつなのか?

①ちょっとずつが最重要です。その理由は

  1. 急な改善では、ついていけないし、逆にストレス
  2. ストレスで嫌なことは終わったらしなくなる
  3. その結果、改善前より悪化するオチになる

いきなり、大きな目標を立てて改善すると、現行とのひずみが生じたり、無理が生じます。そんなしんどい改善はしたくありませんし、改善の監視が終わると、二度とやらない!となり、逆効果すらなります。

ですからちょっとずつ負荷をかけて、負荷がかかっても問題なければ、もう少し負荷をかけていく感じで行くのが良いです。

負荷をかけてもしんどくない状態、それが当たり前の状態になれば、過去から改善できた状態ができたことになります。これを長期的に続けるのが、継続的改善のポイントです。

継続的改善

③わかりやすい継続的改善の例

継続的改善をわかりやすく解説しました。私生活にも継続的改善例があります。

  1. ダイエット1年で15kg減量
  2. TOEICスコア1年で200点スコアアップ
  3. 相手からの自分の評価・信頼

どれも、すぐに目標達成したものばかりですが、時間をかけた方が、元の状態に戻ることはありませんよね。

ダイエットの例で解説しましょう。私も1年で15kgを落とした経験があり、それから10年経過しますが、いまだにもとの肥満状態に戻らず体重を維持しています。

継続的改善 ~ダイエットの例

よく広告で見かけませんか?

3か月で10kg減量

結構キツイし、そのストレスでリバウンドする人も多いです。

ダイエットは大変です。それは、1kg落とすのに9,000kcal(脂肪1g 9kcalで計算)と落とす必要があるからです。

1ヶ月で1kg落とすだけでも大変!でも「たった1kgかあ」と落胆しますよね。

でも、-1kg=-9,000kgで 1ヶ月で達成するには1日-300kcalが必須です。これは、1食のうち半分減らし、運動習慣をつけないと継続できません。

「無理」とするか、「ちょっとおかず減らして、ちょっと運動すればいいんでしょう!」となるかが、
継続的改善の第一歩ですね。

ポイントは,

  1. ちょっとしんどいけど、できそうな目標から始める
  2. しんどいけど、1ヶ月は続ける
  3. 徐々に、ダイエットの習慣を身に着ける
  4. しんどくないなら、もう少しダイエット対策を増やす
  5. すぐに結果を求めず、半年、1年くらい続ける

私は、これで1年で15kg落ちていきました。食事、運動、生活習慣を少しずつ変えていけば、時間はかかりますが、目標達成できます。

ダイエットの例から継続的改善のエッセンスを確認

ダイエットの内容は、わかりやすかったでしょう。これをISO9001 継続的改善の内容のエッセンスと合わせてみましょう。

ダイエット 継続的改善
ちょっとしんどいけど、
できそうな目標から始める
ちょっとしんどいけど、
できる改善目標からスタートする
しんどいけど、1ヶ月は続ける ある期間は継続して様子をみる
徐々に、ダイエットの習慣を
身に着ける
改善習慣に慣れるのを確認し、
元の状態ではダメとわかる
しんどくないなら、
もう少しダイエット対策を増やす
もっと、できそうなら
さらに改善目標を立てる
すぐに結果を求めず、
半年、1年くらい続ける
数年という長期的視野で
少しずつ確実に改善していく

④業務の継続的改善方法

ここまで読めば、部門、組織、業務での継続的改善は何をしたらよいかが見えてくるはずです。

私が、よくライン部門に指示している内容をまとめます。

  1. 目指したい高い目標は何か?
  2. 現状と目標の差(ギャップ)を明確化する
  3. ギャップを埋める期間を数年の視野で見るよう指示する
  4. 今できる改善策を立ててもらう
  5. すぐには結果が出ないことを伝えつつ、良くなった効果を評価する
  6. 改善策が部門に浸透してきたら、次の改善策を指示する
  7. ライン部門と一緒に走る姿勢を品質管理部門が見せる
  8. とにかく、ちょっとずつでいいから続けるようエンパワーメントする

ポイントは、

継続的改善は
①ちょっとずつ
②改善を
③継続すること

これが継続的改善につながるのです。

仕事でもプライベートでも使える
継続的改善
テクニックを是非手に入れてください。
何でもできるようになりますね!

人間ってすごい!

まとめ

ISO9001 2015 10.3 継続的改善をわかりやすく解説しました。

  • ①ISO9001要求事項、JISハンドブックISO9001の解説
  • ②継続的改善とは「ちょっとずつ改善し続ける事」
  • ③わかりやすい継続的改善の例
  • ④業務の継続的改善方法


Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/qcplanets/qcplanets.com/public_html/wp-content/themes/m_theme/sns.php on line 119

    Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/qcplanets/qcplanets.com/public_html/wp-content/themes/m_theme/sns.php on line 122
error: Content is protected !!