【必読】抜取検査の理論が最も重要【QC検定®2級対策】
「抜取検査のやり方はわかるが、何をやっているのかよくわからない」、「QC検定®2級は合格できても実務に活かせない」などと困っていませんか?
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
抜取検査で次の質問が答えられますか?
- 抜取検査はなぜ必要なのか?
- ②抜取検査のメリット・デメリットは何か?
- ③抜取検査の合否基準はどうやって決めるのか?
- ④サンプル数と出荷後の不良率はどうやって決めるのか?
- ⑤調整型のなみ、ゆるい、きついの定義はどうやって決めるのか?
おそらく、あなたの解答はすべて、
でしょう。
間違っていないけど、でもなぜJISはそう決めたのか?理論的に説明はできないはずです。
でも、どこにも理論は解説していない。
なので、本記事で抜取検査の理論を詳細にわかやすく解説します。
本記事を読む、読まないの差はでかいです。
頭で考えて抜取検査を勉強するか、
カンで抜取検査の問題演習をしているかの差があります。
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必勝メモ
必勝ドリル
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。
●リンクページ
抜取検査の理論を理解する
- ➀抜取検査が必要な理由が説明できる
- ②抜取検査のメリット・デメリットが説明できる
- ③抜取検査の合否基準が説明できる
- ④サンプル数と出荷後の不良率が設計できる
- ⑤調整型のなみ、ゆるい、きついの定義が決められる
- ⑥抜取検査をさらに勉強したい方へ
記事の信頼性
記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに独学で抜取検査の理論をまとめました。抜取検査の記事は超自信作です。
➀抜取検査が必要な理由が説明できる
●全数検査(全部検査する)
●抜取検査(部分的に検査する)
●無試験(検査しない)
3つの検査を比較すると、抜取検査が必要な場合を考えることでできます。
抜取検査が必要な場合
- 部品数が膨大で全部検査できない場合
- 破壊検査の場合(破壊したら出荷できないから)
抜取検査が必要な理由をまず説明できるようになりましょう。
②抜取検査のメリット・デメリットが説明できる
簡単に想像つくはずです。
●少ない数で検査判断できる(速くて、安くできる)
【デメリット】
●不良品が出荷されてしまう
デメリットである、不良品をいかに抑えるかを詰めておく必要があります。
③抜取検査の合否基準が説明できる
抜取検査を研究した結果、たどり着いた結論を紹介します。
すべてOC曲線で設計できる
計数・計量、規準型・選別型・逐次・調整型、・・・とすべての抜取検査はOC曲線で設計できます。
QCプラネッツは、QC検定®1級以上、1級、2級を対象に抜取検査50記事をまとめていますが、すべてOC曲線からスタートしています。
OC曲線から合否判定を決める方法
OC曲線を描きます。
見るべきポイントは以下です。暗記ではなく、しっかり理解しましょう。
- 2点(p0,1-α),(p1,β)を通るOC曲線で合否判定を決める
- p0,p1,α、βは製品の要求仕様に合わせて関係者と協議して決める
α、βはそれぞれ第1種の誤り、第2種の誤りですね。
α、βの値はJIS規格に準拠ではなく、必ず製品担当者で協議すべきです。出荷後の許容不良率は、予防コスト(検査コスト)と事後コスト(事故コスト)から考えて、コストやダメージが最小になるよう決めるべきです。ここは技術者の腕や経験が必要です。
④サンプル数と出荷後の不良率が設計できる
JISでロットサイズとサンプルサイズの関係が規定されていますが、自分で考えるようになってください。
サンプル数と出荷後の不良率もOC曲線から決める!
2点(p0,1-α),(p1,β)を通るOC曲線を必ず描きますが、この2点を通る(n,c)は複数あります。。つまり、複数案のうち、nが最小なものを選べばOKです。
抜取検査はサンプル数nにおいて、
検査精度とコストは相反します。
QCプラネッツは、実際に自分でOC曲線から(n,c)を計算してJISの主抜取表の値とほぼ一致することを確認しています。関連記事を紹介します。
調整型抜取検査(1回方式)の主抜取表の作り方がわかる 調整型抜取検査の抜取表のAc,Reの値の求め方やAQLが100以上のAc,Reの求め方について説明できますか?本記事では、OC曲線を描きながら調整型抜取検査の重要な値の導出方法を解説します。主抜取表を自分で作れるくらいマスターしたい方は必見です。 |
⑤調整型のなみ、ゆるい、きついの定義が決められる
調整型抜取検査から次の疑問を解説します。
- なみ検査、ゆるい検査、きつい検査の違いは何?
- AQLって何?
- 合格判定個数はどうやって決めている?
答えを端的に述べます。詳細は関連記事に書いています。ヒントは、すべてOC曲線から作れる!です。
- なみ検査、ゆるい検査、きつい検査の違いは、JISではAQLの1マス分の差。別の他の定義でもよい。
- AQLはなみ検査のp0(OC曲線)の値。
- 合格判定個数は、2点を通るOC曲線から求める。
⑥抜取検査をさらに勉強したい方へ
以上、抜取検査のエッセンスをさらっと解説しました。QC検定2級レベルはこの内容で十分です。しかし、抜取検査の世界の2%くらいしか紹介していません。もっと勉強がしたい方は、抜取検査のトップ記事を紹介しますので、確認してください。
究める!抜取検査 抜取検査は使い方だけ理解して終わっていませんか?実務で活用するには、抜取検査の理論の習得が必須です。本記事では、抜取検査全体の理論をわかりやすく解説します。品質にかかわる技術者は必読です。 |
まとめ
QC検定®2級で、抜取検査の理論を解説しました。
- ➀抜取検査が必要な理由が説明できる
- ②抜取検査のメリット・デメリットが説明できる
- ③抜取検査の合否基準が説明できる
- ④サンプル数と出荷後の不良率が設計できる
- ⑤調整型のなみ、ゆるい、きついの定義が決められる
- ⑥抜取検査をさらに勉強したい方へ
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