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スタージェスの公式がよくわかる

信頼性工学

「スタージェスの公式がよくわからない」、と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

スタージェスの公式がよくわかる
  • ①スタージェスの公式を導出
  • ➁二項分布を用意
  • ➂二項定理を活用
  • ➃区切り数を定義
  • ➄区切り数の例
導出は簡単です。

①スタージェスの公式を導出

公式の導出過程は次の流れのとおりです。

  1. 二項分布を用意
  2. 二項定理を活用
  3. 区切り数を定義

➁二項分布を用意

二項分布の式を用意します。
\(P(i)\)=\({}_n C_i p^i (1-p)^{n-i}\)

ここで、不良率p=\(\frac{1}{2}\)を代入すると、
\(P(i)\)=\({}_n C_i (\frac{1}{2})^n \)

➂二項定理を活用

ここで、サンプル数N=\(2^n\)を考え、二項分布の式と掛け算します。
\(NP(i)\)=\( 2^n {}_n C_i (\frac{1}{2})^n \)
=\( {}_n C_i \)

\(i=1,…,n\)の和をとります。
\(\sum_{i=1}^{n} NP(i)\)= \(\sum_{i=1}^{n} {}_n C_i \)
=\({}_n C_0\)+\({}_n C_1\)+…+\({}_n C_n\)
=\((1+1)^n\)=\(2^n\)

➃区切り数を定義

ここで、さらに\(m=n+1\)として変数\(m\)を定義します。
変数\(m\)は1~nを0~nに分けた区分数としてみます。

N=\(\sum_{i=1}^{n} NP(i)\)と置き換えて
N=\(2^n\)=\(2^{m-1}\)
(両辺)にlogをとって
\(log N\)=\((m-1)log 2\) (自然対数eで計算)

\(m\)=1+\(\frac{log N}{log 2}\)

なお、常用対数をとると
\(m\)=1+\(\frac{log_{10} N}{log_{10} 2}\)
\(\frac{1}{log_{10} 2}\)≒3.32

よって、
\(m\)=1+3.32 \(log_{10} N\)

➄区切り数の例

100個のデータ、つまりn=100の場合は、
\(m\)=1+3.32 \(log_{10} N\)
=1+3.32 \(log_{10} 100\)
=7.64

m=8と区分数を8にするとなります。

ヒストグラムの区分数はよく、データ数の平方根としますが、スタージェスの公式を使ってもよいとなります。
ヒストグラムの区分数がいくらにしたらよいかは、都度でグラフ化して妥当なグラフかどうかを見ながら確認するとなります。

以上、スタージェスの公式の導出を解説しました。

まとめ

「スタージェスの公式がよくわかる」を解説しました。

  • ①スタージェスの公式を導出
  • ➁二項分布を用意
  • ➂二項定理を活用
  • ➃区切り数を定義
  • ➄区切り数の例


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