投稿者: QCプラネッツ

  • 【6】分割表(χ2乗分布)に関する検定【QC検定®2級対策】

    【6】分割表(χ2乗分布)に関する検定【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③分散値に関する検定と推定の必勝解法
    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。

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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類

    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)
    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)
    • (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    • (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)
    • (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    • (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)
    • (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    • (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)
    • (F)分割表による検定

    (A),(B),(C),(D),(E),(F)の6パターンに分けて、2つずつ解法パターンをおさえていきましょう。

    【まとめ】検定と推定のまとめの記事

    【必読】検定と推定を解く【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (A)平均値に関する検定に関する関連記

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    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (B)母平均差に関する検定に関する関連記事

    【2】母平均差に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (C)分散値に関する検定に関する関連記事(本記事です)

    【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (D)二項分布に関する検定に関する関連記事

    【4】二項分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (E)ポアソン分布に関する検定に関する関連記事

    【5】ポアソン分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (F)分割表による検定に関する関連記事

    【6】分割表(χ2乗分布)に関する検定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    ②検定と推定の解法は1つだけ

    11種類の解法の共通

    次のパターンの流れで解いていきます。QC検定®2級は11種類、QC検定®1級はもっと種類がありますが、下の6つの流れで解いていきます。

    1. 仮説を立てる(帰無仮説と対立仮説)
    2. 有意水準α(α=5%がほとんど)
    3. 検定統計量を設定
    4. 検定し有意性を判定
    5. 点推定の計算
    6. (100-α)%の推定区間を計算

    ③分散に関する検定と推定の必勝解法

    分散の検定はχ2乗分布とF分布です。χ2乗と平方和と分散2は慣れましょう。

    1. (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    2. (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)

    解き方をおさえましょう。

    (C)分散に関する検定
    (C-1) (C-2)
    検定 分散が変化したか 2変数の分散値の同異
    ①仮説の設定
    帰無仮説 H0:\(σ^2\)=\(σ_0^2\) H0:\(σ_A^2\)=\(σ_B^2\)
    対立仮説 H1:\(σ^2\)≠\(σ_0^2\) H1:\(σ_A^2\)≠\(σ_B^2\)
    ②有意水準の設定 α=5%、両側検定 α=5%、両側検定
    ③検定統計量 \(χ2\)=\(\frac{S}{σ2}\)(S:平方和) F=VA/VB(F>1とすること)
    ④検定
    有意である \(χ2\)≧\(χ2\) (φ,α) F≧F(φAB,α)
    有意でない \(χ2\) < \(χ2\) (φ,α) F < F(φAB,α)
    φA=nA-1, φB=nB-1
    ⑤点推定
    ⑥(100-α)%の推定区間 上限=\(\frac{S}{χ^2(φ,1-\frac{α}{2})}\)
    下限=\(\frac{S}{χ^2(φ, \frac{α}{2})}\)

    解法を確実におさえて、5分以内に全問正解しましょう。スピードは練習量で上がります。頭でわかっているから大丈夫な人は試験では時間内に解けません。確実に解けるように何度も繰り返して練習です。

    他の検定と推定の解き方も式が違うだけで解法は同じです。確実に習得しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、分散に関する検定と推定の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③分散値に関する検定と推定の必勝解法
  • 【5】ポアソン分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    【5】ポアソン分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    【5】ポアソン分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③ポアソン分布に関する検定と推定の必勝解法
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    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類

    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)
    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)
    • (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    • (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)
    • (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    • (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)
    • (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    • (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)
    • (F)分割表による検定

    (A),(B),(C),(D),(E),(F)の6パターンに分けて、2つずつ解法パターンをおさえていきましょう。

    【まとめ】検定と推定のまとめの記事

    【必読】検定と推定を解く【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (A)平均値に関する検定に関する関連記

    【1】平均値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (B)母平均差に関する検定に関する関連記事

    【2】母平均差に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (C)分散値に関する検定に関する関連記事(本記事です)

    【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (D)二項分布に関する検定に関する関連記事

    【4】二項分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (E)ポアソン分布に関する検定に関する関連記事(本記事です)

    本記事で解説します。

    (F)分割表による検定に関する関連記事

    【6】分割表(χ2乗分布)に関する検定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    ②検定と推定の解法は1つだけ

    11種類の解法の共通

    次のパターンの流れで解いていきます。QC検定®2級は11種類、QC検定®1級はもっと種類がありますが、下の6つの流れで解いていきます。

    1. 仮説を立てる(帰無仮説と対立仮説)
    2. 有意水準α(α=5%がほとんど)
    3. 検定統計量を設定
    4. 検定し有意性を判定
    5. 点推定の計算
    6. (100-α)%の推定区間を計算

    ●You tube動画もご覧下さい

    ③ポアソン分布に関する検定と推定の必勝解法

    ポアソン分布はあまり出ないし、理解しにくい分布ですが、慣れましょう。

    1. (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    2. (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)

    解き方をおさえましょう。

    (E)ポアソン分布に関する検定
    (E-1) (E-2)
    検定 1つの母不適合数 2つの母不適合数差
    ①仮説の設定
    帰無仮説 H0:λ=λ0 H0: λA= λB
    対立仮説 H1: λ≠λ0 H1: λA≠λB
    ②有意水準の設定 α=5%、両側検定 α=5%、両側検定
    ③検定統計量 Z=\(\frac{λ-λ_0}{\sqrt{λ_0/n}}\) Z=\(\frac{λ_B-λ_A}{\sqrt{λ(\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\)
    λ\(\frac{x_A+x_B}{n_A+n_B}\), \(λi\)=\(\frac{x_i}{n_i}\)(i=A,B)
    ④検定
    有意である Z≧|Z0| Z≧|Z0|
    有意でない Z < |Z0| Z < |Z0|
    |Z0|は正規分布から算出 |Z0|は正規分布から算出
    ⑤点推定 λ λAB
    ⑥(100-α)%の推定区間 λ±Z(\(\frac{α}{2}\sqrt{\frac{λ}{n}}\)) \(λ_A-λ_B\)
    ±Z(\(\frac{α}{2}\sqrt{\frac{λ_A}{n_A}+\frac{λ_B}{n_B}}\))

    公式がややこしいですね。何度も練習しましょう。

    解法を確実におさえて、5分以内に全問正解しましょう。スピードは練習量で上がります。頭でわかっているから大丈夫な人は試験では時間内に解けません。確実に解けるように何度も繰り返して練習です。

    他の検定と推定の解き方も式が違うだけで解法は同じです。確実に習得しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、分散に関する検定と推定の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③ポアソン分布に関する検定と推定の必勝解法
  • 【4】二項分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    【4】二項分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    【4】二項分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③二項分布に関する検定と推定の必勝解法
    本記事だけ読めば合格できます。
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    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類

    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)
    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)
    • (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    • (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)
    • (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    • (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)
    • (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    • (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)
    • (F)分割表による検定

    (A),(B),(C),(D),(E),(F)の6パターンに分けて、2つずつ解法パターンをおさえていきましょう。

    【まとめ】検定と推定のまとめの記事

    【必読】検定と推定を解く【QC検定®2級対策】
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    (A)平均値に関する検定に関する関連記

    【1】平均値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
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    【2】母平均差に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (C)分散値に関する検定に関する関連記事

    【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (D)二項分布に関する検定に関する関連記事(本記事です)

    本記事で解説します。

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    (F)分割表による検定に関する関連記事

    【6】分割表(χ2乗分布)に関する検定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    ②検定と推定の解法は1つだけ

    11種類の解法の共通

    次のパターンの流れで解いていきます。QC検定®2級は11種類、QC検定®1級はもっと種類がありますが、下の6つの流れで解いていきます。

    1. 仮説を立てる(帰無仮説と対立仮説)
    2. 有意水準α(α=5%がほとんど)
    3. 検定統計量を設定
    4. 検定し有意性を判定
    5. 点推定の計算
    6. (100-α)%の推定区間を計算

    ③二項分布に関する検定と推定の必勝解法

    二項分布はよく出るので慣れましょう。

    1. (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    2. (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)

    解き方をおさえましょう。

    (D)二項分布に関する検定
    (D-1) (D-2)
    検定 1つの母不適合品率 2つの母不適合品率
    ①仮説の設定
    帰無仮説 H0:P=P0 H0: PA= PB
    対立仮説 H1: P≠P0 H1: PA≠PB
    ②有意水準の設定 α=5%、両側検定 α=5%、両側検定
    ③検定統計量 Z=\(\frac{P-P_0}{\sqrt{P_0(1-P_0)}/\sqrt{n}}\) Z=\(\frac{P_B-P_A}{\sqrt{\bar{P}(1-\bar{P})(\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\)
    ④検定
    有意である Z≧|Z0| Z≧|Z0|
    有意でない Z < |Z0| Z < |Z0|
    |Z0|は正規分布から算出 |Z0|は正規分布から算出
    \(P_A\)=\(\frac{x_A}{n_A}\),\(P_B\)=\(\frac{x_B}{n_B}\),
    \(\bar{P}\)=\(\frac{x_A+x_B}{n_A+n_B}\)
    ⑤点推定 P=x/n PA-PB
    ⑥(100-α)%の推定区間 P±Z(\(\frac{α}{2}\sqrt{\frac{p(1-p)}{n}}\)) \(P_A-P_B\)
    ±Z(\(\frac{α}{2}\sqrt{\frac{P_A(1-P_A)}{n_A}+\frac{P_B(1-P_B)}{n_B}}\))

    公式がややこしいですね。何度も練習しましょう。

    解法を確実におさえて、5分以内に全問正解しましょう。スピードは練習量で上がります。頭でわかっているから大丈夫な人は試験では時間内に解けません。確実に解けるように何度も繰り返して練習です。

    他の検定と推定の解き方も式が違うだけで解法は同じです。確実に習得しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、分散に関する検定と推定の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③二項分布に関する検定と推定の必勝解法
  • 【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    【3】分散値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③分散値に関する検定と推定の必勝解法
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    QC検定®3級、QC検定®2級受験の方、QC検定®1級受験挑戦する方への問題集(80問)です。
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    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)
    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)
    • (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    • (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)
    • (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    • (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)
    • (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    • (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)
    • (F)分割表による検定

    (A),(B),(C),(D),(E),(F)の6パターンに分けて、2つずつ解法パターンをおさえていきましょう。

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    ②検定と推定の解法は1つだけ

    11種類の解法の共通

    次のパターンの流れで解いていきます。QC検定®2級は11種類、QC検定®1級はもっと種類がありますが、下の6つの流れで解いていきます。

    1. 仮説を立てる(帰無仮説と対立仮説)
    2. 有意水準α(α=5%がほとんど)
    3. 検定統計量を設定
    4. 検定し有意性を判定
    5. 点推定の計算
    6. (100-α)%の推定区間を計算

    ③分散に関する検定と推定の必勝解法

    分散の検定はχ2乗分布とF分布です。χ2乗と平方和と分散2は慣れましょう。

    1. (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    2. (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)

    解き方をおさえましょう。

    (C)分散に関する検定
    (C-1) (C-2)
    検定 分散が変化したか 2変数の分散値の同異
    ①仮説の設定
    帰無仮説 H0:\(σ^2\)=\(σ_0^2\) H0:\(σ_A^2\)=\(σ_B^2\)
    対立仮説 H1:\(σ^2\)≠\(σ_0^2\) H1:\(σ_A^2\)≠\(σ_B^2\)
    ②有意水準の設定 α=5%、両側検定 α=5%、両側検定
    ③検定統計量 \(χ2\)=\(\frac{S}{σ2}\)(S:平方和) F=VA/VB(F>1とすること)
    ④検定
    有意である \(χ2\)≧\(χ2\) (φ,α) F≧F(φAB,α)
    有意でない \(χ2\) < \(χ2\) (φ,α) F < F(φAB,α)
    φA=nA-1, φB=nB-1
    ⑤点推定
    ⑥(100-α)%の推定区間 上限=\(\frac{S}{χ^2(φ,1-\frac{α}{2})}\)
    下限=\(\frac{S}{χ^2(φ, \frac{α}{2})}\)

    解法を確実におさえて、5分以内に全問正解しましょう。スピードは練習量で上がります。頭でわかっているから大丈夫な人は試験では時間内に解けません。確実に解けるように何度も繰り返して練習です。

    他の検定と推定の解き方も式が違うだけで解法は同じです。確実に習得しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、分散に関する検定と推定の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③分散値に関する検定と推定の必勝解法
  • 【2】母平均差に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    【2】母平均差に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    【2】母平均差に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③母平均差に関する検定と推定の必勝解法
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    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。

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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類

    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)
    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)
    • (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    • (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)
    • (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    • (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)
    • (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    • (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)
    • (F)分割表による検定

    (A),(B),(C),(D),(E),(F)の6パターンに分けて、2つずつ解法パターンをおさえていきましょう。

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    【必読】検定と推定を解く【QC検定®2級対策】
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    (A)平均値に関する検定に関する関連記

    【1】平均値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
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    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

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    【4】二項分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (E)ポアソン分布に関する検定に関する関連記事

    【5】ポアソン分布に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    (F)分割表による検定に関する関連記事

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    ②検定と推定の解法は1つだけ

    11種類の解法の共通

    次のパターンの流れで解いていきます。QC検定®2級は11種類、QC検定®1級はもっと種類がありますが、下の6つの流れで解いていきます。

    1. 仮説を立てる(帰無仮説と対立仮説)
    2. 有意水準α(α=5%がほとんど)
    3. 検定統計量を設定
    4. 検定し有意性を判定
    5. 点推定の計算
    6. (100-α)%の推定区間を計算

    ③母平均差に関する検定と推定の必勝解法

    「ウェルチ」という言葉が出てきたら、母平均差の検定と察しましょう。

    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)

    解き方をおさえましょう。

    (B)母平均差に関する検定
    (B-1) (B-2)
    検定 2つの分散が同じ 2つの分散が異なる
    ①仮説の設定
    帰無仮説 H0AB H0AB
    対立仮説 H1A≠μB H1A≠μB
    ②有意水準の設定 α=5%、両側検定 α=5%、両側検定
    ③検定統計量 t=\(\frac{\bar{x_A}-\bar{x_B}}{\sqrt{V(\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}}\) t=\(\frac{\bar{x_A}-\bar{x_B}}{\sqrt{\frac{V_A}{n_A}+\frac{V_B}{n_B}}}\)
    ④検定
    有意である Z≧t(φ,α) Z≧t(φ’,α)
    有意でない Z < t(φ,α) Z < t(φ’,α)
    V=\(\frac{S_A+S_B}{(n_A-1)+(n_B-1)}\)
    φ=(n_A-1)+(n_B-1)
    φ’=(**)
    ⑤点推定 \(\bar{x_A}-\bar{x_B}\) \(\bar{x_A}-\bar{x_B}\)
    ⑥(100-α)%の推定区間 \(\bar{x_A}-\bar{x_B}\)±t(φ、α)\(\sqrt{V(\frac{1}{n_A}+\frac{1}{n_B})}\) \(\bar{x_A}-\bar{x_B}\)±t(φ’、α)\(\sqrt{(\frac{V_A}{n_A}+\frac{V_B}{n_B})}\)

    自由度φ*はサタースウェイトの等価自由度と言って、難しい式で導出します。これはQC検定®2級には出ません。1級は出ます。ですから、母平均差は分散が同じ場合だけQC検定®2級に出題されます。

    サタースウェイトの等価自由度

    サタースウェイトの等価自由度
    \(\frac{(\frac{V_A}{n_A}+\frac{V_B}{n_B})^2}{φ*}\)=\(\frac{(\frac{V_A}{n_A})^2}{φ_A}\)+\(\frac{(\frac{V_B}{n_B})^2}{φ_B}\)

    解法を確実におさえて、5分以内に全問正解しましょう。スピードは練習量で上がります。頭でわかっているから大丈夫な人は試験では時間内に解けません。確実に解けるように何度も繰り返して練習です。

    他の検定と推定の解き方も式が違うだけで解法は同じです。確実に習得しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、母平均差に関する検定と推定の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③母平均差に関する検定と推定の必勝解法
  • 【1】平均値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    【1】平均値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    【1】平均値に関する検定と推定【QC検定®2級対策】
    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③平均値に関する検定と推定の必勝解法
    本記事だけ読めば合格できます。
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    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。

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    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類

    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)
    • (B-1)母平均差に関する検定(2つの分散が同じ)
    • (B-2)母平均差に関する検定(2つの分散が異なる)
    • (C-1)分散値に関する検定(分散が変化したか)
    • (C-2)分散値に関する検定(2変数の分散値の同異)
    • (D-1)二項分布に関する検定(1つの母不適合品率)
    • (D-2)二項分布に関する検定(2つの母不適合品率)
    • (E-1)ポアソン分布に関する検定(1つの母不適合数)
    • (E-2)ポアソン分布に関する検定(2つの母不適合数)
    • (F)分割表による検定

    (A),(B),(C),(D),(E),(F)の6パターンに分けて、2つずつ解法パターンをおさえていきましょう。

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    【6】分割表(χ2乗分布)に関する検定【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級の頻出問題。検定から推定区間まで5分以内に解ける方法を伝授!

    ②検定と推定の解法は1つだけ

    11種類の解法の共通

    次のパターンの流れで解いていきます。QC検定®2級は11種類、QC検定®1級はもっと種類がありますが、下の6つの流れで解いていきます。

    1. 仮説を立てる(帰無仮説と対立仮説)
    2. 有意水準α(α=5%がほとんど)
    3. 検定統計量を設定
    4. 検定し有意性を判定
    5. 点推定の計算
    6. (100-α)%の推定区間を計算

    ③平均値に関する検定と推定の必勝解法

    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)既知)
    • (A-1)平均値に関する検定(\(σ_e^2\)未知)

    つまり、
    \(σ_e^2\)既知→正規分布
    \(σ_e^2\)未知→t分布
    の違いですね。

    解き方をおさえましょう。

    (A)平均値に関する検定
    (A-1) (A-2)
    検定 σ2既知 σ2未知
    ①仮説の設定
    帰無仮説 H0: \(\bar{x}\)=μ0 H0: \(\bar{x}\)=μ0
    対立仮説 H1: \(\bar{x}\)≠μ0 H1: \(\bar{x}\)≠μ0
    ②有意水準の設定 α=5%、両側検定 α=5%、両側検定
    ③検定統計量 Z=\(\frac{\bar{x}-μ_0}{σ/\sqrt{n}}\) t=\(\frac{\bar{x}-μ_0}{\sqrt{V/n}}\)
    ④検定
    有意である Z≧Kp Z≧t(φ,α)
    有意でない Z < Kp Z < t(φ,α)
    (5%両側検定:Kp=1.645)
    (5%片側検定:Kp=1.960)
    φ:自由度
    ⑤点推定 \(\bar{x}\) \(\bar{x}\)
    ⑥(100-α)%の推定区間 \(\bar{x}±Z(α)\frac{σ}{\sqrt{n}}\) \(\bar{x}±t(φ、α)\frac{\sqrt{V}}{\sqrt{n}}\)

    解法を確実におさえて、5分以内に全問正解しましょう。スピードは練習量で上がります。頭でわかっているから大丈夫な人は試験では時間内に解けません。確実に解けるように何度も繰り返して練習です。

    他の検定と推定の解き方も式が違うだけで解法は同じです。確実に習得しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、平均値に関する検定と推定の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級で出題される検定と推定は11種類
    • ②検定と推定の解法は1つだけ
    • ③平均値に関する検定と推定の必勝解法
  • 【必読】実験計画法を解く【QC検定®2級対策】

    【必読】実験計画法を解く【QC検定®2級対策】

    本記事のテーマ

    本記事だけ読めばQC検定®2級合格できる実験計画法の解き方
    不合格だったら、本記事のどこかの内容が習得しきれていないと断言できます。10問を1回ずつでなく、1問を10回解く練習しましょう。
    • ①実験計画法を初めて学ぶあなたにおさえてほしいポイント
    • ②なぜ、今も実験計画法を学ぶのかを理解する
    • ③実験計画法の用語を理解する
    • ④実験計画法の解法の流れを理解する
    • ⑤QC検定®2級の実験計画法は4種類しか出題されない
    • ⑥必勝法は、解き方を丸暗記で理論の理解は不要

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに実験計画法に磨きをかけています。

    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
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    ①実験計画法を初めて学ぶあなたにおさえてほしいポイント

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    ②なぜ、今も実験計画法を学ぶのかを理解する

    昭和の時代に実験計画法が発展したのは、

    計算機が未熟だったから
    1. 昭和の時代は計算機が未熟(すべて手計算)
    2. モデルやシミュレーションができない
    3. 実験で確かめるしかなかった
    4. でも実験が大変だから、回数を減らすいい工夫が必要だった

    この期待に応えたのが実験計画法でした。

    しかし、現在は実験計画法を実務で使いません。

    1. 現在は計算機が発達
    2. 実験の前にモデル式やシミュレーションで予測できる
    3. 予測結果と一致するか確かめるために部分的に実験する
    4. 計算機パワーがあるため全パターン解析も可能

    と大きく変化したため、実験計画法は必要ありません。
    私も、会社入社以来業務で一度も使ったことがありません。

    現代は実験の前に、モデル式を立ててシミュレーションで予測するのが当たり前。
    過去は計算機能力が低かったためにリアル実験の回数を減らす工夫が強く求められました。
    過去に重宝した実験計画法は時代遅れです。

    では、なぜ実験計画法を現代でも学ぶ必要があるでしょうか?それは、

    ただし、実験計画法の理論や考え方を理解すれば、マシーンパワーを頼りに
    やみくもなデータ解析する癖がなくせるご利益はあります。

    つまり、

    現代の私たちは、実験計画法の計算結果も大事ですが、
    各手法の目的や本質を理解することが求められています。計算は機械がやればよいのです。

    ③実験計画法の用語を理解する

    それぞれの用語を理解しましょう。慣れるしかないですけど。

    1. フィッシャーの三原則
    2. 帰無仮説と対立仮説
    3. データの構造式
    4. 因子と水準
    5. 主効果と交互作用と残差

    フィッシャーの三原則

    フィッシャーや実験計画法の歴史を紹介する教科書がありますが、読まなくてOKです。かえって混乱します。私はフィッシャーの農場の研究と実験計画法はあえて切り離して理解しています。

    フィッシャーの三原則は

    1. 反復
    2. 無作為化
    3. 局所管理

    どれも理解しにくいです。関連記事にわかりやすく解説しています。実験を計画するときに注意すべき3点で、反復、無作為化、局所管理を無視したら何が問題になるのかがイメージできればOKです。

    【簡単】実験計画法のフィッシャー3原則がすぐわかる方法
    実験計画法のフィッシャー3原則がどういう意味か説明できますか?本記事で説明できるようにしましょう。

    帰無仮説と対立仮説

    実験計画法の試験問題は分散分析とF検定と区間推定がメインになるので、帰無仮説・対立仮説が手薄になりがちです。出題されると受験者はイチコロです。なので理解しておきましょう。

    なぜ、実験計画法は分散で検定するのか?【初心者向け】
    本記事では、実験計画法ではなぜ分散分析、F検定、帰無仮説・対立仮説するかをわかりやすく解説!

    データの構造式

    実験計画法で最も重要なのがデータの構造式ですが、QC検定®2級受験では脇役でOKです。データxijkは平均μと主効果α、交互作用αβ 残差εの一次式で表現します。

    QC検定®2級では3種類しかデータの構造式はなく、すぐに暗記できる

    ●xij=μ+αiij
    ●xij=μ+αijij
    ●xijk=μ+αij+(αβ)jijk

    3つの式も関連性があるので、覚えやすいです。

    なお、データの構造式が実験計画法の肝であることを理解する関連記事を紹介します。でも、初めて実験計画法を学ぶ場合は後回しでもOKです。習うより慣れよ!ですから

    【簡単】データの構造式で実験計画法がわかる
    本記事を読めば、実験計画法はデータの構造式さえ理解すればすぐマスタできるとわかります。必見!

    データの構造式が重要なのは
    両辺を2乗和とすると
    ●互いの積の項の和はすべて0(これを内積=0から直交性といいますね)
    ●2乗項のみ残るため
    ST=SA+SB+SAB+Se
    と平方和の分解ができるからです。

    この利点があるから、データの構造式→平方和の分解→分散分析→F検定と実験計画法の解法につながるのです。

    因子と水準の違い

    慣れないと区別がつきませんが、
    因子:変数
    水準:レベル
    という認識でOKです。

    因子: A,Bとか
    水準: A1の1
    私は、QC2級受験のとき、因子と水準の区別がついていませんでした。。。

    主効果と交互作用と残差

    主効果: 因子そのもの A→α、B→β
    交互作用:複数の因子間の影響 A×Bなど×で表記
    残差: 誤差ではなく残差 残り物です。

    誤差→ランダムなばらつき
    残差→データから各効果を取り除いた残り物

    誤差と残差で混乱したら、本記事に戻ってきましょう。

    ④実験計画法の解法の流れを理解する

    QC検定®2級は、決まった問題しか出ません。その通り解けばよいので、解けるまで何度も同じ問題と解いて練習しましょう。

    1. 4つのパターンのうち、どのパターンの問題かをすぐに見分ける
    2. 平方和を計算(修正項CTと平方和S)
    3. 主効果、交互作用の平方和を計算
    4. 分散分析表を機械的に作成し、F検定
    5. 最適な組み合わせと推定区間の導出

    QC検定®2級受験者にとって、平方和ST、SAの計算は大変ですね。さらに田口の式、伊奈の式、F検定、t分布も必ず計算させてきます。何度も練習です!

    ⑤QC検定®2級の実験計画法は4種類しか出題されない

    本記事で⑤だけは試験開始30分まで何度も眺める重要か内容です。

    いつでも下の4パターンが解けるか確認しましょう。

    (1)一元配置実験(繰返し数同じ)

    【必読】一元配置実験(繰返し数が同じ)が解ける【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の一元配置実験(繰返し数が同じ)が7,8分で解けるポイントを解説!

    (2)一元配置実験(繰返し数違う)

    【必読】一元配置実験(繰返し数が異なる)が解ける【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の一元配置実験(繰返し数が異なる)が7,8分で解けるポイントを解説!

    (3)二元配置実験(繰返しなし)

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    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の二元配置実験(繰返し無し)が7,8分で解けるポイントを解説!

    (4)二元配置実験(繰返しあり)

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    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の二元配置実験(繰返し有り)が7,8分で解けるポイントを解説!

    ⑥必勝法は、解き方を丸暗記で理論の理解は不要

    理解しようとせず、解き方を何度も練習して解き方を覚えてしまいましょう。解き方を覚えていればQC検定®2級は合格でき、それ以上のレベルに上がるための基礎力となります。

    まとめ

    QC検定®2級で必ず出題される実験計画法の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ①実験計画法を初めて学ぶあなたにおさえてほしいポイント
    • ②なぜ、今も実験計画法を学ぶのかを理解する
    • ③実験計画法の用語を理解する
    • ④実験計画法の解法の流れを理解する
    • ⑤QC検定®2級の実験計画法は4種類しか出題されない
    • ⑥必勝法は、解き方を丸暗記で理論の理解は不要
  • 究める!実験計画法

    究める!実験計画法

    本記事のテーマ

    究める!実験計画法
    • ➀QCプラネッツの解説ブログを紹介します!
    • ②ブログだった記事を冊子にまとめました!
    • ③実験計画法はなぜ難しいのか?
    • ④実験計画法を究める学び方を開発
    • ⑤データの構造式をおさえたら実験計画法は究められる
    • ⑥よく誤解される実験計画法あるある

    教科書の専門用語を丸暗記しただけでは、すぐに実験計画法がわからなくなります。上の5つが自分の言葉で説明できることが重要です。不安ならば、記事を読んで理解を深めていきましょう。

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    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QCプラネッツの解説ブログを紹介します!

    多くの方に読んでいただいた自信作の記事を紹介します!
    一緒に勉強していきましょう!
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    【簡単】実験計画法とは何かがすぐわかる【初心者向け】

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    【簡単】実験計画法のフィッシャー3原則がすぐわかる方法

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    実験計画法のフィッシャー3原則を丸暗記だけしているあなた。どういう意味か説明できますか?本記事では、実験計画法のフィッシャー3原則がなぜ必要なのかをわかりやすく解説します。
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    なぜ、実験計画法は分散で検定するのか?【初心者向け】

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    丸暗記に走りがちですが、実験計画法は分散分析してF検定する理由をわかりやすく解説します。
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    【本記事限定】実験計画法では実験回数を減らすために直交性が必須

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    実験計画法の直交表はなぜ直交しなければならないのか?直交性とは何か?なぜ直交性があれば実験回数が減らせるのか?をわかりやすく解説します。
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    【簡単】実験計画法の交絡(別名)とはキャラがかぶっていること

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    本記事では、実験計画法の交絡(別名)を解説します。実験計画法のメリットである実験回数が減らせる理由など、交絡について知りたい方は必見です。
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    【簡単】実験回数を減らせるラテン方格法がわかる

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    本記事では、実験計画法で出てくるラテン方格法やグレコ・ラテン方格法を解説します。実験回数を減らす手法としてラテン方格法や直交表との違いを早く理解したい方は必見です。
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    実験計画法のプーリングがわかる

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    実験計画法のプーリングする判断基準やプーリングして変わる値、変わらない値やその理由をわかりやすく解説します。
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    二元配置実験(交互作用有り)の平方和の分解ができる【初心者必見】

    【ポイント】

    二元配置実験を例に、データの分解を解説し、主効果・交互作用・残差の値や平方和の分解を解説します。実験計画法の本質を理解するために必須な記事です。
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    【簡単】データの構造式で実験計画法がわかる

    【ポイント】

    多元配置実験、乱塊法、分割法など難解な解法はデータの構造式さえ理解すればすべてがわかります。実験計画法をマスターするために絶対読んでほしい記事です。
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    【簡単】データの構造式から母平均の点推定が導出できる

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    最適条件の母平均の点推定を求める式が、実験によって変わるため、公式暗記に困っていませんか?本記事では、データの構造式さえ理解すれば、すべての実験において、母平均の点推定値を求める式が導出できます。
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    【重要】データの構造式から有効反復数が導出できる

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    最最適条件の母平均の点推定から有効反復数の導出方法がわからず、田口の式や伊奈の式を丸暗記してませんか?実は、データの構造式さえあればすべて導出できます!
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    サタースウェイトの等価自由度が導出できる

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    サタースウェイトの等価自由度は導出できますので解説します。また乱塊法と分割法での活用方法を解説します。
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    一元配置実験の分散分析・区間推定が解ける【必見】

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    一元配置実験の分散分析、分散の期待値の導出、区間推定の導出を解説し、公式丸暗記ではなく本質を学ぶことができます。
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    三元配置実験(繰り返し有り)の分散分析・区間推定が解ける【必見】

    【ポイント】

    三元配置実験(繰り返し有り)の分散分析、分散の期待値の導出、区間推定の導出を解説します。これくらいはできるようになりましょう。
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    枝分かれ実験(直列型)の分散分析・区間推定が解ける【必見】

    【ポイント】

    直列型の枝分かれ実験の分散分析、分散の期待値の導出、区間推定の導出を解説し、自力で式が導出できるようになりましょう。
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    【簡単】2水準の直交表のつくり方【必見】

    【ポイント】

    直交表はデータの構造式から自力で作ることができます。暗記不要で本質を理解しましょう。
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    【本記事限定】直交表の実験回数と割当て列数が決まっている理由がわかる【必見】

    【ポイント】

    実験計画法の直交表の列数はなぜ1つに決まっているの?と説明できますか?本記事では、実験計画法の直交表の列数を求める方法を解説します。
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    実験計画法の線点図がわかる【必見】

    【ポイント】

    本記事では、直交表への割当て方に役立つ線点図の書き方と種類について解説し、線点図を活用するときの注意点を紹介します。
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    【本記事限定】3水準以上の直交表には交互作用が複数列ある理由

    【ポイント】

    実験計画法の直交表で3水準以上なら交互作用列が複数必要な理由が説明できますか?本記事では、データの構造式から直交表の交互作用列が複数必要な理由を解説します。
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    【本記事限定】直交表の各列の平方和の式は自力で導出できる【必見】

    【ポイント】

    本記事では、実験計画法の直交表の各列の平方和を導出する方法を詳しく解説します。

    ②ブログだった記事を冊子にまとめました!

    以前、ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。勉強に役立ててください。

    内容は以下です。応用レベルをわかりやすく解説しています。130ページあります。

    テーマ 内容
    1 一元配置実験の平方和の分解ができる【初心者必見】
    2 繰返し数が異なる場合は一元配置実験だけである理由がわかる
    3 繰返し数が異なる一元配置実験の分散の期待値が計算できる
    4 【簡単】母数因子と変量因子の違いがすぐわかる
    5 分散分析の比較(完全配置実験とラテン方格法と直交表)【必見】
    6 分散分析表の値を綺麗にするデータのつくり方
    7 【重要】分散分析の期待値は極限値としてとらえる
    8 二元配置実験(繰り返し無し)の分散分析・区間推定が解ける
    9 二元配置実験(繰り返し有り)の分散分析・区間推定が解ける
    10 四元配置実験(繰り返し有り)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    11 分割法(2因子1段分割)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    12 分割法(3因子1段分割)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    13 分割法(4因子3段分割)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    14 分割法(乱塊法無しの2因子1段分割)の分散分析・区間推定が解ける
    15 サタースウェイトの等価自由度の計算ができる【重要】
    16 乱塊法(2因子)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    17 乱塊法(3因子)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    18 乱塊法(4因子)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    19 分散分析の比較(完全配置実験と分割法)がわかる【必見】
    20 多水準法の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    21 多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析は一致する【必見】
    22 擬水準法(余る場合)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    23 擬水準法(不足する場合)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    24 擬水準法の分散分析の注意点【必見】
    25 【本記事限定】枝分かれ実験(並列型)の分散分析・区間推定が解ける
    26 2方分割法の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    27 直交表L16の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    28 直交表の列をランダムに割当てても分散分析は変わらない
    29 多くの因子を直交表に割り当てると分散の期待値が導出できない
    30 【本記事限定】直交表の拡張方法がわかる【必見】
    31 【本記事限定】交互作用を調べると直交表L27は複数ある【必見】
    32 【本記事限定】直交表の種類は無数にある【必見】
    33 【本記事限定】直交表の交互作用がある列は素数の水準系だけ【必見】
    34 【重要】直交表を繰返し使う場合の分散分析がわかる
    35 【本記事限定】残差eの分散の期待値の導出がわかる
    36 【簡単】分散分析表の検定結果とデータの関係が理解できる
    37 実験計画法で欠測値を推定する方法がわかる【重要】
    38 実験計画法の水準は等間隔が良い理由がわかる
    39 母平均差の区間推定の導出がわかる
    40 分散分析から母分散の推定区間が導出できる

    ③実験計画法はなぜ難しいのか?

    難しくしている理由

    1. 個々の手法をそれぞれ理解&暗記するような教科書の構成になっているから
    2. 昭和の時代から実験計画法の教科書の構成は決まっており、今更変えにくい
    3. 著者の書き方や解き方の癖があり、複数の教科書を比較するとかえって混乱する

    私は、日本にある実験計画法の教科書をほぼ全て読破しました。どの本も章立てが同じです。出版元が学会や規格団体なので、構成をそろえたのでしょう。それが難しくしている理由だと思います。

    よくある教科書の構成

    単元
    1 実験計画法の基本
    2 一元配置実験
    3 二元配置実験
    4 多元配置実験
    5 乱塊法
    6 分割法
    7 2水準系直交表実験
    8 3水準系直交表実験
    9 直交表を用いた分割法
    10 多水準法と擬水準法
    11 枝分かれ実験
    ・・・ ・・・

    上表のように、第1章で、因子、水準、交互作用、残差、データの構造式などの基本を一通り解説し、
    第2章以降は、章ごとにそれぞれの解法を解説するパターンがほとんどです。

    よくある教科書のメリット

    手法ごとに区分されているため、理解しやすい。

    よくある教科書のデメリット

    手法ごとに別々の解き方や公式を暗記しがちになる。結局、実験計画法とは何をするものなのか、本質が理解できない。
    さらに教科書の著者の書き方、解き方の癖の違いが理解しにくくしている。

    実際、私自身、多くの教科書を読んで研究しましたが、著者の癖が最後まで苦労しました。

    ④実験計画法を究める学び方を開発

    実験計画法を究める方法を提案

    1. 1つの解法でどの手法も解析できる
    2. 1人で書き上げ、著者によるばらつきを無くす
    3. みんなのすぐ手が届く所に提供する

    この3つが、重要と考え、ブログに挙げると決めました。

    再掲しますが、わかりやく実験計画法を究める順番を提示します。この順番でQCプラネッツは解説しています。

    単元
    1 実験計画法の基本
    2 データの構造式
    3 自由度の導出
    4 平方和の分解
    5 分散分析と分散の期待値の導出
    6 区間推定
    7 直交表の特徴
    8 その他(注意事項)
    9 演習問題集

    ⑤データの構造式をおさえたら実験計画法は究められる

    データの構造式をおさえる

    実験計画法は、分散分析表を作ることが重要と思われがちですが、実は違います。データの構造式をおさえてください。QCプラネッツは、実験計画法の全手法とも、データの構造式から入ります。

    なぜデータの構造式が最重要なのか?

    分析は自分が立てたモデル式が必要で、どんな実験や研究も自分が立てたモデル式と実データとの比較をするからです。モデル式が実験計画法の場合、データの構造式なのです。

    自分で立てたモデル式である、データの構造式が自由度、分散分析から推定区間などすべての分析結果を導きます。データの構造式の特徴によって手法の個性が出ているので、手法の違いはデータの構造式を比較すればよく理解できます。

    データの構造式を自分で立てて、手法によって比較することによって、実験計画法の本質が理解できるようになります。これをしないと、意味が理解できないややこしい問題となるだけです。

    データの構造式を活用した実験計画法の攻め方

    手法ごとに暗記せず、どの手法でも次の攻め方で解いていきます。

    1. データの構造式を作る
    2. データの構造式から自由度を算出
    3. データの構造式から平方和を分解
    4. データの構造式から分散分析、分散の期待値を導出
    5. データの構造式から工程平均μ、繰返し数neを導出

    手順1から5にすべて、「データの構造式」が入っていますね。1つの解法で、多元配置実験、直交表、乱塊法・分割法、多水準法・擬水準法などの手法が解けます。

    データの構造式を活用するメリットとデメリット

    データの構造式さえおさえれば実験計画法は簡単!までは言えません。メリットとデメリットを列挙します。

    データの構造式を活用するメリット

    1. 手法どおしの比較ができる。なぜなら、いろいろな手法(多元配置実験、乱塊法、分割法、直交表など)はデータの構造式の一部が変化しただけだから。
    2. データの構造式が変わると、分散分析や分散の期待値E[V]の何が変化するかがすぐわかる
    3. データの構造式がわかると実験計画法の本質がわかる

    データの構造式を活用するデメリット

    1. データの構造式から分散の期待値E[V]の導出が文字式が多く、慣れるまでが大変
    2. 毎回データの構造式書くのが面倒

    デメリットは、「慣れるまでが大変!でも慣れると究められる」です。実は教科書は、最初の慣れるまでの大変さを少しでも簡単にするために、手法ごとに章立てしているのです。しかし、それでは実験計画法が何をやっているのかが見えにくくなるのです。

    デメリットもありますが、デメリットである煩雑な計算や導出過程は、QCプラネッツの各記事で解説していますので、目を通すと早く慣れます。大丈夫です。

    ⑥よく誤解される実験計画法あるある

    データの構造式から実験計画法を分析すると、実験計画法はいろいろ誤解されていることに気が付きます。

    よくある誤解 実際
    実験計画法は実験回数が
    減らせる魔法の方法
    実験回数低減は交絡するリスク
    をとっていることに注意
    直交表は実験回数が
    減らせる魔法の方法
    実験回数低減は交絡するリスク
    をとっていることに注意
    多元配置実験と直交表実験
    は別物
    データの構造式が同じなので
    多元配置実験=直交表
    それぞれの直交表は
    1種類のみ
    無数に存在
    分散分析の計算が重要で、
    分散の期待値E[V]は付け足し
    E[V]の導出が実験計画法
    を究める登山口
    平方和が小さい効果
    は残差にプーリング
    大小判断より
    効果の意味を考慮
    実験計画法は暗記すべき公式や
    解き方が多くて煩雑
    手法間の関連付けが
    無いと暗記依存
    乱塊法などの
    難解用語に苦戦
    データの構造式の変化
    を理解することが重要
    直交表になるべく多くの因子
    を割当ることが良いこと
    交絡のリスクに注意

    まとめ

    実験計画法のすべてを解説しました。

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