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【MBA】エンパワーメントがわかる

組織

「エンパワーメントって何?」、「リーダシップにエンパワーメントが大事なの?」と疑問に思いませんか。

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【MBA】エンパワーメントがわかる
  • ①エンパワーメントとは?
  • ➁リーダシップのタイプ
  • ③エンパワーメントリーダシップ
  • ④やらされ感は業績・品質悪化につながる
エンパワーメントするリーダでなければ、知らぬ間に業績不振や品質不正に陥ります。単に上から強制しても人は動きません。人は感情を持っていますから。

①エンパワーメントとは?

●エンパワーメントとは、

強制ではなく、自発的に目標に向かうように動機づけること

●リーダは、
「俺についてこい!」
「お前はこれをやれ!」
と上から指示すべきではありません。誰も相手にしません。

「お前こそやれ!」、「何でお前に言われなアカンねん!」と思うし、
仕事に自信がある部下から面と向かって、言ってきます。

また、昔より、仕事の流動性も上がっているので、優秀な人ほど、去っていきます。

かと言って、強制せざるを得ない状況を作っても、士気は低下したままです。戦争に生かされるどこかの兵士と同じです。

むしろ、強制ではなく、自発的に目標に向かうように動機づけることが大事!

➁リーダシップのタイプ

エンパワーメントリーダシップの解説の前に、従来型の「命令指示型」を解説します。最近ではだいぶ減りましたが、まだ、現場作業ではこの空気感は残っています。

命令指示型

基本は、

  1. 上司からの指示・命令に従う
  2. 組織の中で決まっているルールに従う
  3. 逆らうと罰せられる、殴られる
  4. 仕方が無く指示・命令を受けなければならない
何か昭和の臭いがします。

昔は、これが普通でしたが、

  1. 逃げ道がなかった
  2. 命令指示型が普通だった
  3. 言われることをやれば、給料も生活も向上した
  4. よく上司に叱られた後、飲みに連れてってくれた

という、「アメとムチ」の関係があり、その環境下でも生活が豊かになっていったので、そんなに違和感がなかったわけです。

エンパワーメント型

●しかし、時代も平成に入り、環境がガラッと変わります。

  1. 逃げ道はある、嫌なら転職・起業OK
  2. 年功序列型から実力主義型
  3. 給料水準が30年間変わっていない
  4. 飲み行かない
  5. 価値観が多様化
  6. 共働き、パパの育児は当たり前
  7. ハラスメント撲滅の動き

●価値観も、考えも、育った環境もまったく違う人が1つの組織に入って、目標を目指すわけです。環境が変わると、「命令・指示」では人は動きません。上司でも部下はシカトして、SNSで愚痴を吐くだけです。

でも、自らやりたい動機づけがうまくできたら、皆、自ら行動して成果を出してくれる環境でもあります。

今の時代は、命令より、自分にとって大事!価値がある!ことを実践します。これにうまく乗せるのがリーダーシップとして求められるスキルです。

③エンパワーメントリーダシップ

エンパワーメントリーダシップのやり方

●難しそうに見えますが、簡単です。コツは1つだけ

相手がやりたくなる方向を示せばよい!

部下、周囲の人も自分にとっての大事な顧客と思えば、相手が満足するように仕向けたら勝ちです!

一歩引いて、みんなが主役として自発的に成果を出すように仕向けるのが、エンパワーメントリーダシップ!

エンパワーメントリーダシップのステップ

5つあります。

  1. 目標・ビジョンの共有
  2. 相手を把握
  3. 適切な業務の割り振り
  4. コーチング・動機付け
  5. 支援

どのステップも、「命令」、「指示」のニュアンスがありませんね。

(i)目標・ビジョンの共有

●組織の方向性と、相手・部下の方向性をそろえることが大事です。あまりに合わない場合は異動など、環境を変える必要があります。

方向性を確認することで、互いの納得感を増すことができるし、逆に部下・周囲からの提案ももらうことができる。

組織は上下関係と言いますが、上の人からすると、下から提案が欲しいというのも現実です。良い提案がいつでも出る環境を作る事が大事です。

(ii)相手を把握

●伝える相手を理解することが大事です。
・能力、スキル、経験、適性
・家族、健康面などのケア
・相手が求めていること

相手がわかっていると、相手も納得して話を聞いてくれます。話を聞いてくれない、一方的な人がリーダーになると、誰も相手にしません。
「お前に言っても無駄だろ!」と期待値0なリーダではNGです。

(iii)適切な業務の割り振り

●なかなか適切な業務を質・量で割り振るのは、難しいですが、常に対話して相談を受けながら進めていくことですね。

業務量が多い、難しい仕事でも、相談を常に乗るだけでも、上手にエンパワーメントできています。

(iv)コーチング・動機付け

●コーチングといっても、「命令・指示」ではありません。アドバイスを求められますが、あくまで自分で考えさせて振り返ってもらうように質問を工夫して、傾聴することです。

自発的に動けるまでが非常に時間と手間がかかりますが、ここを乗り切れば、自然と
みんなが自発的に目標に向かって進んでくれます。それを見守ればよいのです。

(v)支援

●支援、援助も時には必要です。やり方がわからなければ指導すればよいですが、本人に考えさせて、失敗してもいいから、自分でやらせることです

エンパワーメントリーダシップは子育てと同じ。
・命令・指示で育った子供は、ストレスが多く、指示待ち型になる
・エンパワーメントで育った子供は、ストレスが少なく、自分から行動する

家も組織も同じですね。

④やらされ感は業績・品質悪化につながる

エンパワーメントは品質管理のコア

●QCプラネッツは品質管理のブログです。なぜMBAの記事を書くか?

組織の風土、環境、品質管理は
そこで働く人の動機付け、エンパワーメントから大きな影響を受けるから
業績悪化、品質不正に陥った組織は、ほぼ、「命令・指示」や「やらされ感」が漂い、「事なかれ主義」に陥っています。
業績悪化、品質不正に陥った組織は、ほぼ、「命令・指示」や「やらされ感」が漂い、「事なかれ主義」に陥っています。

この状態に陥ってから、どうやって組織をもとの良い状態に戻せますか?
上から「改革せよ!」と言っても、誰も相手にしませんよね。「お前が変われ!」と反発するだけ。
優秀な人から組織を去ります。

士気、風土、品質悪化は密接に関わっています。

いくら、ルール化したり、上から命令・指示が下りても、誰も良くしようとなりません。

●士気、風土を良くするために、時間と手間を惜しまず、組織の人をエンパワーメントしていくことが大事なのです。

人を動かすことは至難の業

●「人は動くと最大の結果を出すが、動かすのが最も大変な動物」と思っています。

人から指示されたり、言われると、やりたいですか? 嫌ですよね! いくら給料もらっているからと言っても。中には「カネ返すから、従いたくない」と言う人もいます。

人を動かすことは至難の業です。

リーダたるもの

故事成語で、「隗より始めよ」
とか、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」(山本五十六)
が有名ですよね。

  1. リーダ自ら行動する姿を見せる
  2. 相手の考え、気持ちを理解する
  3. 失敗してもいいから信頼して挑戦する
  4. 根気よく動機付けをし続ける

●エンパワーメントリーダシップのコツを解説しました。人間力が無いと、上に立ってはいけないことがわかりますね。器量のない、雑魚が上司だと、組織が終わってしまいます。。。それが現実。

まとめ

【MBA】エンパワーメントを解説しました。

  • ①エンパワーメントとは?
  • ➁リーダシップのタイプ
  • ③エンパワーメントリーダシップ
  • ④やらされ感は業績・品質悪化につながる


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