【MBA】経営理念がなぜ必要なのか?がわかる
【MBA】経営理念がなぜ必要なのか?がわかる
「経営理念って何?、読んでもピンとこない、そんなに大事なの?」と疑問に思いませんか。
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
- ①いろいろな会社の経営理念
- ②経営理念がなぜ必要なのか?
- ③経営理念は時代、組織規模によって変えていく
- ④自分で経営理念を作ってみる
①いろいろな会社の経営理念
いろいろな会社の経営理念
会社のカラーがはっきりするのが経営理念
●せっかくなので、何社か経営理念を見てみましょう。
Panasonic
世界文化の進展に寄与せんことを期す。
(https://recruit.jpn.panasonic.com/philosophy/ より引用)
有名な松下幸之助の理念が継承されており、会社というより、産業界、世界レベルの理念になっていますね。
イオン
(https://www.aeon.info/company/concept/ より引用)
イオンもPanasonicと同様に、社会貢献、平和など利益追求より、社会、世界のための理念となっています。
メルカリ
(https://visionguide.jp/corp/mercari/ より引用)
ここ10年で急成長した企業です。Panasonicやイオンのように「相手、地域のため」よりは、「これから自分たちが広げていく可能性」を書いています。
イグニス
(https://1923.co.jp/about-us/missionより引用)
ベンチャー企業になると、上の3社より、「尖り」が出て来ます。
●経営理念を見ると、
- 自分たちのカラーを出す
- 利益第一主義ではないこと
- 読み手にインパクト、共感を得やすいこと
などがわかります。
②経営理念がなぜ必要なのか?
立場によって、それぞれ経営理念の大切さがあります。
経営者にとっての経営理念
●確かに、利益追求が経営者には厳しく求められます。だからといって、安全・環境・品質より利益を第一に優先すると、大きな事故・事件に遭遇し、事業継続ができなくなる恐れもあります。
●経営者は日々の経営と、中長期な成長計画を立てますが、その内容が自社の経営理念と整合しているか?を必ずチェックしています。
●短期的な利益に走らず、中長期的でかつ、高い視座から企業の価値を考えるために、経営理念が必要です。
従業員にとっての経営理念
一方、従業員にとっても経営理念は大事です。
という声が、聞こえてきます。
ただ、従業員も日々悩みながら業務に取り組んでいるのも事実です。
- どうしてこの会社に入ったんだっけ?
- しんどい、困った時どうしたらいいの?
- 何のために働いているんだっけ?
- 組織のみんなとどうかかわればいいの?
- 不正やヤバい情報聞いた、ていうかやってしまいそう。。。どうしようか?
●業務を長年やっていると、上の5つの困った状況に遭遇します。
●確かに、あなたの倫理観、正義感と戦うでしょうけど、一旦経営理念に戻りましょう。
●会社・組織に入るときは、経営理念なんて見ませんが、属していると、何となく経営理念に合う生活になっているはずです。その価値観とあなたが整合しているか?を確認しましょう。
●社会のために働きたいなら、「世界にインパクトを与えなければ、気がすまない」会社に行っても合わないでしょうし、
自分の限界に挑戦したいなら、「平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」会社に行っても合わないでしょう。
利害関係者にとっての経営理念
●取引先、エンドユーザー、地域住民にとって、直接的・間接的に関わる会社がどんな会社なのか?気になりますよね。最初に経営理念を確認します。
自社の利益しか考えていない理念なら、そんな企業が地域に来ても困りますよね。
外からでは、対象とする組織・会社ははっきり見えないため、経営理念などを確認して、仲間として扱ってよいかをチェックします。
その理念が利害関係者・地域・社会と整合しているかを周囲からチェックされています。
③経営理念は時代、組織規模によって変えていく
起業したての会社が、大手企業と同じ経営理念を謳っても、整合しません。
経営理念は時代、組織規模によって変えていきます。
段階的に経営理念をどのように変えていくかを解説します。
起業した瞬間は経営理念を考えるヒマはない
●起業したばかりでは、資金繰りが最も苦しいし、利益、売上増加が第1に考えます。また、社員も数名か1人とかなので、理念なくても、情報共有ですぐ浸透できます。
最初は、成功するか失敗するかだけ考えておけばよいです。というかそれ以外やる余裕すらない。
若い企業は尖った経営理念で攻める
●起業してある程度社員が増えて来ると、全員へのコントロールができなくなります。すると、尖った社員が多いので、皆好き勝手やり始めます。好き勝手を辞めさせるために、判断基準を明確にする必要が出て来ます。
例えば、
・ルール作り
・意思決定の仕方、考え方
・社員に求める考え、スキル
・会社の目標
とかを入れます。
●残念ながら、理念で統一を図ると、何人かは「気が合わない」として辞めていく社員もいますが、経営理念である程度のばらつきを抑えるためにも辞める人がいても仕方がありません。
規模拡大、社会的影響が高まると経営理念もそれに合わせる
●規模拡大して、社会認知度も上がってくると、
・社員のタイプが尖った人から普遍的な人へ
・ステークホルダーも業界よりから一般よりへ
・会社・組織の責任が重荷へ
と変わってきます。
社会責任をもった公共物に変わっていきます。
●尖った人を統制する経営理念から、どんな人でも理解・納得する経営理念に変えていく必要があります。
例えば、
・世界No.1を目指す圧倒的能力をもつ と尖った経営理念でも
↓
・明日、私たちのために、社会貢献を実行する
みたいな、尖りのない経営理念に変わっていきます。
経営理念は与えられるルールではなく、自分たちで考えて作り上げるものです。
④自分で経営理念を作ってみる
経営理念の理解を深める方法は、「実際に自分で作ってみること」です。
自分で作ると経営理念の大切さがよくわかる
●経営理念を良い言葉で固めて、「いい子ちゃん」してもだめです。
●経営理念に入れる言葉、内容は、
- 日々の事業活動を通じて、常に思うこと、考えていること
- ブレない軸
- 社会から何を求められているのか
- 自分たちはどうなりたいのか
などの思いを込めたものであるべきです。
シンプルで短文の方が、読み手にダイレクトに伝わり、
その真意を考えるからです。
経営理念を浸透させる難しさ
でも、経営理念を一回作って終わりでは、ただの言葉の羅列です。
●組織で共有する最上位概念を定期的に確認することが大事です。当たり前にやっている組織の儀式や活動は、経営理念を浸透させるためでもあります。
- 経営陣トップからの定期的な言葉発信
- 組織内の集会
- 社内教育、啓蒙活動
- CSR活動報告による外部へのアピール
- など
経営を勉強すると経営理念の大事さもわかる
●経営理念は最上位概念で、戦略・行動の軸となる、とても大事な考えです。
なので、経営を勉強するのが一番で、一回自分の理念を作ると良い勉強になります。
●経営理念は多くの人は気にしていないですが、
・経営する意義
・組織の意義
・これらが倫理観 正義感 醸成
・品質管理やISO9001監査では最初に問われる質問
ととても重要な概念です。
どの活動も その意義から入ると 目的・課題・施策がみえてきます。
●品質管理においても、品質監査の最初の質疑は経営理念に関するものです。この質疑によって、審査対象側の「リスク、機会」である課題を抽出することができるからです。
自分の行動規範を作ると、自分らしい理念を作ることができます。
まとめ
【MBA】経営理念がなぜ必要なのか?を解説しました。
- ①いろいろな会社の経営理念
- ②経営理念がなぜ必要なのか?
- ③経営理念は時代、組織規模によって変えていく
- ④自分で経営理念を作ってみる
Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/qcplanets/qcplanets.com/public_html/wp-content/themes/m_theme/sns.php on line 119