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【QC検定®3級】校正がわかる(管理がいい加減だとまずい)

QC検定®3級

「QC検定®3級でよく出る、校正がわからない」、と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【QC検定®3級】校正がわかる(管理がいい加減だとまずい)
監査でも必ずチェックされる「校正」
いい加減な管理だと、過去数年分の試験成績書が不正であるとされ、
すべて再検査対象になるので、要注意!
「校正」をナメると地獄に落ちます。
  • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
  • ①校正とは
  • ②校正で注意すべき点
  • ③監査で必ず校正はチェックされる

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●商標使用について、
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる

QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。

QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

【QC検定®3級】勉強方法がわかる
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考えて活かせる品質管理を伝授します。

①校正とは

校正とは

●定義を挙げます。

検査に必要な計測器が出す値の妥当性を保証するために、国際標準・国家標準などの
公的に認められた標準器を使って、精度の維持を図るもの。

簡単にいうと、

検査に使った測定器の妥当性を確認すること
測定器の値の担保は何をもって証明するか?

確かにそうですよね。
抵抗器を測定して、10kΩと表示されても、「本当に10kΩか?」と疑ってしまうようでは、計測器として価値がないですよね。

その測定器が「10kΩ」と表示して、「OK」と言える根拠が必要ということです。

校正の実際

校正は手間です!面倒!

  1. 同じ測定器が組織の多くの職場にあり、100台ある。
  2. 全部の測定器をわざわざ遠方の公的機関に持って行くのが面倒。
  3. 校正中、測定器が使えないのは困ると検査部門から言われる。

など、自組織の要望も沢山あるので、実際は次のように校正します。

  1. 自組織に1台標準器として用意
  2. 自組織の標準器1台を公的機関の標準器と校正する
  3. 自組織の標準器1台と、実際に使っている測定器を校正する

つまり、
公的機関の標準器 ー 自組織の標準器1台 ー 実際使っている測定器 数十台
の3者を合わせるのが一般的です。この流れを「校正のトレーサビリティ」とよく言います。

校正の実施の間隔

●毎日は大変です。ある決まった一定間隔で校正します。

1年に1回 、3年に1回など、
・測定器の使用頻度
・測定器に要求される精度レベル
・検査に求められる精度レベル
等を考慮して、妥当な校正間隔を決めます。

精度と手間・コストは相反関係ですね。

校正で注意すべき点

校正管理がいい加減だと、すべての検査を再検査対象になる

ここが一番注意すべき点です。

検査する計測器が保証されていないと、検査結果は「うそ」とみなされる。
前回校正したのが数年前になると、校正した時期から現在までに出荷した製品の検査記録は「正しくない」とされ、再検査対象になる。これは、地獄行きです!

●校正が面倒とか、
●校正するのを忘れたとか、
●校正する担当者との情報共有が疎で、校正していなかったとか、
数年経ってからわかると、すべて検査をやり直しになるので、要注意です。

品質に重要なことは、そもそも「面倒くさい」
●「検査」は面倒くさい
●でも「校正」はもっと面倒くさい
面倒なところをいい加減に管理すると、しっぺ返しがキツイ!

検査に関係のない部門であれ、品質を保証する「測定器の校正」だけは、意識しておく必要があります。再検査は全部門に関わってくるので、しっぺ返しが本当にキツイからです。

校正管理を意識する心得

●組織内の校正管理への意識を高める必要があります。

そのためには、いくつかポイントがあります。

  1. 検査結果を鵜呑みにしない。検査そのものは妥当なのかをチェックする
  2. 目的、本質を考える 目の前の事象が本当に正しいのか?を考える
  3. ものごとをじっくり考える環境を用意する
  4. 上司、顧客から独立した存在である
検査、納入などの下流工程では、
上流工程が遅れたため時間が無いとか、お金が無いとか、
急がされやすい工程になりがち
でも、検査、納入などの下流工程こそ、
じっくり環境を整えて、慌てず・独立した存在として妥当な結果につなげるべき

ばたばたした状況で急いで検査して出荷することが多いですが、この環境下では、「校正」管理もいい加減になりがちになります。

監査で必ず校正はチェックされる

実際、内部監査、外部審査、取引先監査で、校正記録、校正管理はしっかりみます。

●数年分の試験結果の妥当性をチェックするためです。

ISO9001 2015の要求事項

●ここに書いてあります。「校正」と明記していませんが、「妥当性確認」する手段の1つが「校正」と考えてください。

8.5.1 製造及びサービス提供の管理
c) プロセス又はアウトプットの管理基準,並びに製品及びサービスの合否判定基準を満たしていることを検証するために,適切な段階で監視及び測定活動を実施する。
f) 製造及びサービス提供のプロセスで結果として生じるアウトプットを,それ以降の監視又は測定で検証することが不可能な場合には,製造及びサービス提供に関するプロセスの,計画した結果を達成する能力について,妥当性確認を行い,定期的に妥当性を再確認する。

校正を監査する流れ

●校正管理を監査する流れは、次の通りです。

  1. 試験成績書を監査する
  2. 数値の妥当性を質疑する
  3. 検査測定器の校正記録を監査する

校正記録から、校正した測定器と標準器の記載、校正した内容、時期を調べます。

校正記録、管理が妥当でなければ、検査結果は妥当ではないとされます。
監査で指摘されても「不適合」ほどのキツイ評価ではなく、「改善の機会」とされます。

でも、再検査が必要となったら、数年分の製品の再検査が必要ということです。これは、地獄行きなので、「校正」管理はしっかり実施してください。

まとめ

【QC検定®3級】校正をわかりやすく解説しました。

  • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
  • ①校正とは
  • ②校正で注意すべき点
  • ③監査で必ず校正はチェックされる


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