品質業務は若手には無理なのか? (⇒楽勝です!)
「品質部門って若い人がいないのは何で?」と疑問に思いませんか。
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
- ①品質、ISO業界は高齢業界
- ➁なぜ品質業務は高齢傾向が強いの?
- ➂品質は技術と経営(MBA)が必須
じゃ、若手でも品質コンサルタントができるのはなぜか?となるはず。
品質=技術×経営(MBA)
の2つの技量が必須です。
①品質、ISO業界は高齢業界
●品質部門に行くと、白髪の人ばっかりですよね。
・パソコン苦手
・人の話を聞くのも苦手
・頑固
・出世コースでないのでモチベ低い
な人が多いです。
品質部門は50代がざら
●品質部門の平均年齢50代以上どころか、50代後半寄りですね。雇用延長で60代もいます。3,40代はほぼいない。
というわりに、貧弱、品弱(ひんじゃく)
ISO審査員の平均年齢は60代
●もっとすごいのは、ISO認定審査のためにやってくる審査員はもっと高齢で、60代は中堅、ベテランは70代ですね。元気なシニアでびっくりします。40代の審査員なんてガキに見えます。
➁なぜ品質業務は高齢傾向が強いの?
ならば、3,40代のエース級を品質部門に配置しないのはなぜでしょうか?
それは品質業務の難しさがあるからです。その難しさとは、4つあります。
- 技術と経営(MBA)の両方が必須
- 経営(MBA)の代わりに経験でカバ―することが多い
- 相手に配慮できる姿勢が必須
- 相手は部課長以上が多い
MBAについては、あとで解説します。
技術と経験が必要だから
●品質がある組織は、技術者が多い傾向にあります。ほとんどは技術者として採用されて、一定期間技術を磨く人が多いです。
もちろん、その技術・工程管理から品質管理・品質保証、トラブル時の不適合・是正処置の一連の流れを経験するので、品質畑がわかるようになります。
でも、品質の本質を理解しようとすると、経営が必須です。でも、経営を勉強する技術者はほぼいません。だって興味がないから。
経営の代わりに経験や年齢でカバーすることが多いです。だから、経験豊富な年齢層の高い人が品質業務に入るわけです。
相手に配慮できる思いやりが品質業務に必須
●よく、「品質はこうあるべきだ!」と一方的に、ライン部門に押し付ける人がいますが、それはNG
相手に合わせて、相手の課題を解決する提案力が必須です。このスキルは経営学の座学ではなく、MBAでよく勉強させられます。
相手を優しく・深く理解するには、人生経験が必要ですよね。若い人に言っても、軽く受け止められがちですし、若い人も軽くみられる傾向があります。
現実、現状をそこの実力に合った方法で少し上に向かわせる技量が必要!
相手は部課長以上が多い
●品質業務では、ライン部門との連携が不可欠で、
・品質方針
・品質目標
・品質監査
・関連会議
などが実際にあります。これらのライン部門側の窓口は大概、管理職です。管理職と常にメールするので、若手だと、ちょっとメンタルに負荷がかかるでしょう。
実際、品質側の平のシニアで、ライン部門の後輩管理職間が連絡するケースが多いです。やっぱ、年齢って強いよ。
➂品質は技術と経営(MBA)が必須
では、若手でも品質業務はできるのか?
品質は手段、目的は経営
●品質はなぜ重要なのか? 品質とは何か? と目的を考え抜くと、
に行き着きます。
●なので、
活きた経営学を身に着ければ、誰でも品質業務はできる!
この「活きた経営学」こそ
MBAなのです。
座学で経営学を学ぶよりは、ケーススタディ&討議で学ぶ活きた経営を学んでほしい。
ISO、品質のベースはMBAで学ぶ、
・マーケテイング
・組織論
・アカウンティング
・リーダシップ
です。
これがわかっていないと、ISOの要求事項の内容を、本質を理解しないまま丸暗記することになります。
これはMBAで磨かないと本質までは理解できないと思う。
ISOの要求事項はマーケテイング、組織戦略がベース
ISO9001 2015の要求事項を眺めると、
- 4 組織の状況はマーケテイング分析
- 5 リーダシップは組織論・リーダシップ
- 6 計画,7 支援は経営戦略
から要求事項が来ているとみてよいでしょう。
MBAのケーススタディでいくつかの企業分析に慣れていると、ISO9001 2015の要求事項もすっと頭に入っていきます。
ISOの要求事項に沿って確認ではなく、対象とする組織を改善するには、
・マーケテイング
・組織論
・アカウンティング
・リーダシップ
それぞれの観点からチェックすればOKです。あとで、ISO要求事項の番号を合わせればよいのです。
経営、MBAを知らない人は、ISOの要求事項をベースに、
・組織の状況
・リーダシップ
・計画
・資源
・プロセス
を見ていけばOKです。経営、MBAがわかっていなくても、ISO要求事項によって、同等のチェックができます。
やはりMBAを学ぶと深いチェック・解説・提案ができますね。
QCプラネッツがMBA記事を書く理由
いくつか理由があります。
- ISO、品質を深く理解するには、活きた経営学が必須
- 技術と経営を学んだ人に品質業務はぴったりはまる
- 深い分析、相手も気づいていないところまで提案できる
ISOの表面的な理解しかしていないと、
ISOの要求事項の内容しか、品質改善しようとしません。
●なぜ、その改善が必要なのか?
●組織はなぜ、改善が必要な状況なのか?
●改善が必要としている外圧は何か?
●世の中の変化から組織はどう影響しているのか?
●そこで働いている人の本音は何か?
●逆に当たり前にできるのはなぜか?
など深く考え抜く姿勢が大事です。この習慣はMBAくらいやらないと習得できません。
質問側はそれでは納得しません。ISO辞めたら、改善しなくてもいいのか?と思うよね。
組織の課題や経営戦略から、個々の品質の改善理由をわかりやすく解説することが大事です。これは経験ではなく、活きた経営を習得しているかにかかってきます。
経営は、品質にも応用できるし、経営そのものなので、あなたが起業しやすい環境にいるってことです。
品質=技術×経営ですが、 品質、技術、経営の3つのどれかのスキルで飯を食えばよいのです。
まとめ
品質業務は若手には無理なのか?を解説しました。
- ①品質、ISO業界は高齢業界
- ➁なぜ品質業務は高齢傾向が強いの?
- ➂品質は技術と経営(MBA)が必須
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