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【MBA】責任と権限がわかる

組織

「責任と権限って何?」、「ISOの要求事項だけど何を満たせばいいの?」と疑問に思いませんか。

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【MBA】責任と権限がわかる
  • ①責任と権限は人選でほぼうまく機能する
  • ➁責任と権限が機能しない場合とは
  • ➂ISOで「責任と権限」の監査するポイント
責任と権限は大概問題ですが、不祥事が起こるところは、責任と権限が機能していません。そのわりにISO監査はさらっと流すところです。

①責任と権限は人選でほぼうまく機能する

責任と権限はほぼ機能する

●ISOでは「責任と権限」の要求事項はさらっと流します。
・組織体制表の確認
・人数、役割
・緊急時、責任者不在時の連絡連携
くらいを機械的にチェックします。

なぜなら、大概組織体制があるところは「責任と権限」が機能しているからです。

では、なぜ、多くの職場では、「責任と権限」が機能するのか考えましょう。

人選のポイント

●人選がうまくできていれば、その中の人は自然にその役割に適合します。

  1. 経験、能力、人柄の観点から、納得できる管理責任者の配置
  2. 管理責任者より若い担当者
  3. 互いにすでに知り合いで関係がある

長年継続する伝統的な組織では、組織内で評価が高い人がトップに選ばれ、経験・能力・評価順に責任と権限を与えるので、合理的かつ、説得力が高い体制が作れます。だから、下克上やクーデターは発生しません。

➁責任と権限が機能しない場合とは

では、あえて考えましょう! 「責任と権限が機能しないヤバい組織ってどんなん?」イメージできますか?

  1. ワンマン、独裁
  2. できない上司、できる部下
  3. できたばかりの組織、臨時のプロジェクトチーム
  4. 裏ルールがいっぱいあるネチネチしている職場

あるあるですね。1つずつ解説します。

ワンマン、独裁

●いわゆる「鶴の一声」ですよね。突然、上司を入れ替えたり、部下の案を受領したりすると、組織はめちゃくちゃになりますよね。独裁者の御機嫌取りする奴が上に上がったりして、責任も何もありません。

こういう組織は大体、大きな事件や事故を起こして自滅します。まだ、こういう会社多いですよね。

できない上司、できる部下

●能力がないのに管理職だったり、専門外からポストが空いているから異動させられた上司

その分野のプロで誰より詳しい担当者(部下)
の場合。

権限が上司になっても、部下はシカトするし、上司を無視して勝手に承認とったりします。専門外から来たり、経験年数が浅い上司は慣れるまでが結構大変です。でも部下から見て「給料高いから当たり前だろ!」と言われたり、怒るとパワハラって言われるし。

組織長、管理職が着任したばかりの組織は、責任と権限のバランスがくずれるので要注意です。

できたばかりの組織、臨時のプロジェクトチーム

社内から集められた人で構成するプロジェクトチームなどは、
最初は意見や価値観の違いから衝突がよく起こります。

共有すべき高い目標に向かって、衝突を無くしつつ、そこで評価された人をリーダにして、組織内のメンバーが納得のいく関係性を作れば、責任と権限は機能します。

裏ルールがいっぱいあるネチネチしている職場

臭そうな職場ですが、管理部門系にありありです。

●共通で目指す目標がなかったり、力量のない人の集まり、クビにもできないし、何年も異動がなく、互いに仲が悪い。職場の同僚がどんな仕事しているか興味がない。顧客などの外部に共通の敵がないため、圧力が内側にかかる。仲のいい人どおしで決めごとが勝手に進んでいくとか。
●役職者と担当者で責任と権限が異なるが、実は30年来の同僚の関係で、会話すると性格の違いから、役職者より担当者が偉そうにしている。

ヤダヤダ! うちの職場やん! ってマジなんですけど。

●外からは見えにくいですが、ありありな話です。責任と権限は機能しないか、機能しても内部からガタガタ文句を言われる環境にあります。って、ちゃんと仕事している側からして、マジで邪魔や奴が多い。

➂ISOで「責任と権限」の監査するポイント

ISOでは「責任と権限」は重要な監査ポイントです。わかりやすく関連記事で解説しています。

ISO9001 2015 5.3 組織の役割,責任及び権限 がわかる
ISO9001 2015 5.3 組織の役割,責任及び権限 が説明できますか? 本記事では「組織体制図の書き方」、「責任及び権限」の重要さを実務経験をもとにわかりやすく解説します。ISO9001 に関わる方は必読です。

ISOは経営者が「責任と権限」を要求しているが

●ISOの要求事項を読むと、主語は、トップマネジメントつまり経営者です。でも、その組織単位でも人がいるなら「責任と権限」は必要です。

「各担当者の責任と権限まで、しっかり監査せよ!」までは言っていませんが、組織が良い結果を出すには、各担当者の責任と権限が機能することは大事です。

ISO監査では、真の「責任と権限」までは見ない

●職場の責任と権限が機能していないと指摘すると、そこの受審部長は無能であるということです。これは言いづらいです。

●また、自分の職場の責任と権限が機能しないことを赤裸々に出すのもアホです。

だから、ISO監査では現状は見えて来ません。

でも、品質不正や事故・事件が発生して、取り調べると、その組織には「責任と権限が機能していない」ことがほとんどです。

  1. ワンマン、独裁
  2. できない上司、できる部下
  3. できたばかりの組織、臨時のプロジェクトチーム
  4. 裏ルールがいっぱいあるネチネチしている職場

な組織文化が根付いているからです。

「責任と権限」はいうのは簡単ですが、機能し続けるのは大変です。
・高い目標をもって、つまらないいざこざを起こさせない
・誰が見ても納得できるポジションに適切な人材をつける
・外部からきびしく監視されている組織体として、ワンマン化させない
などの、緊張感が必要です。

あなたの職場、あなた自身は、「責任と権限」が機能していますか?

まとめ

【MBA】責任と権限を解説しました。

  • ①責任と権限は人選でほぼうまく機能する
  • ➁責任と権限が機能しない場合とは
  • ➂ISOで「責任と権限」の監査するポイント


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