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【MBA】イノベーションのジレンマがわかる

経営戦略

「イノベーションのジレンマって何かわからない?」、と困っていませんか。

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【MBA】イノベーションのジレンマがわかる
  • ①イノベーションのジレンマとは
  • ②テレビ?それともYoutube?
  • ③ジレンマがいつか来ると考えておくべき
成功体験はいつか崩される!

①イノベーションのジレンマとは

●イノベーションのジレンマとは、

成功した企業ほど、市場を一変させる破壊的イノベーションが起こされても、それに対応することができない現象

よく使われる図が下図です。きれいな図なので引用します。

イノベーションのジレンマ

デジマ―ル(株)のサイトから引用
https://digimarl.com/syllabus/glossary-innovation-dilemma/

●一回成功すると、相手に負けないために成功要因をもっと強化しようと努力しますよね。
ところが、市場が求めるレベルをはるかに超えてしまい、「そこまで必要がない」ところまで到達しがちです。

一方、市場のニーズは気分屋くらい変わります。「そこそこのものでいいから、安いもの」、「違いものが欲しい」となると、成功者の成功する秘訣と全く異なる成功パターンができます。
これを「イノベーション」といいます。

●新しき挑戦者は新しい成功パターンで突き進んできますが、
すでに成功している方は、過去の成功体験を崩してまで新たな挑戦はリスクとして対応できません。

その結果、いつの間にか、新たな挑戦者の方が市場を勝ち取り、成功者は敗北するはめに遭います。
これは「ジレンマ」ですよね。

まとめると

今までの成功の秘訣が変わってしまう⇒イノベーション
過去の成功体験と、これからの成功の相反する2つが板挟みになってしまう⇒ジレンマ
まとめて「イノベーションのジレンマ」といいます。

②テレビ?それともYoutube?

●身の回りに起きている「イノベーションのジレンマ」は

テレビ と You tube

うちの子供はテレビスターよりYou tuberを知っている

●私の子供たちは、まだ幼少ですが、テレビはほとんど見ません。テレビにHDMIをつないでゲームするただの画面の大きいモニターです。

●一方で、You tubeはよく見てます。休日は数時間なんてざら。

テレビの有名人は今の子供たちは知りません。
お笑いBig3なんて、ただのじいさんです。

●でも、10年前までは、テレビが主流で、You tubeは一部の好きな人が見てた・やっていたくらいでしたよね。

テレビ と You tube
もイノベーションのジレンマが起きています!

You tubeが発展する理由(イノベーション)

●私も、まだ駆け出しのYou tubeです!

視聴者にとっても、演者によってもメリットが高い

視聴者側のメリット

●見たいときに見れる
●倍速で早く見れる
●見たいところがすぐに何度でも見れる
●テレビよりコンテンツがたくさん選べる

演者のメリット

●テレビより言いたいことが言える
●テレビの変なキャラではなく、素の自分が出せる
●編集は自分でコントロールできる
●広告費がテレビ並みにつけば、you tubeでもいい

テレビはYou tubeになれないのは何で?(テレビのジレンマ)

こんなにYou tubeにメリットがあれば、テレビも真似すればいいですよね。でもできないんです。これがジレンマですね。

テレビはYou tubeの真似ができない理由

●放送業界のしきたりや慣習、契約事項がたくさんある
●お偉いさんとの関係構築が崩したくない
●芸能プロダクションとの契約関係
●広告代理店の強い影響力

一方、You tubeは現在そんなのは一切ありません。

そのうち放送業界がなくなる?

テレビとインターネットの広告収入の推移が載っています。

広告費推移

アドタイby宣伝会議 の記事から引用

ネット広告はテレビ広告を超えたけど、ネットメディアはマスメディアを超えたのか?

少し前の記事なので、現在はもう少し変化していそうですが、あと数年経つと、テレビよりYou tubeが広告収入は上回る可能性もあります。

テレビ業界はどうなるのか?5F分析で考えてみましょう。外部環境分析については関連記事にもあります。確認ください。

【MBA】外部環境分析ができる(3C,PEST,5F)
自社の課題は何か?と聞かれて即答できますか? 本記事では経営課題やISOで要求される外部の課題をMBA分析ツールを使って簡単に課題抽出できるよう解説します。簡単ですぐにマスターできるので必読です!

5F分析

●新規参入の脅威は少ないですが、それ以外は脅威の猛威が振るっているのがわかります。
・収入の低下
・視聴率の低下
・魅力的なタレント・コンテンツの減少
・You tubeへの流出

放送業界はどうなるか?気になります。

③ジレンマがいつか来ると考えておくべき

●上の事例は、身近なものをあげましたが、

どの業界もイノベーションのジレンマにハマる!
グローバリゼーション、デジタルトランスフォーメーション、などもあり、
ますますイノベーションのジレンマが起きやすくなっています。

注意すべきは、

  1. 常にゲームチェンジされる
  2. 全く異なる業種から駆逐されるかもしれない
  3. 過去の成功体験がいつまでも続かない

この3点を解説します。

常にゲームチェンジされる

例えば、日本の半導体業界はどうですか?
・1980,90年代は世界を圧倒していました。
・今は壊滅

なぜか?わかりますか? これも、イノベーションのジレンマの例です

●1990年代まで世界を圧倒していた日本電機メーカーは、さらに半導体技術を高めていきました。
しかし、一方、アジア(韓国、台湾)は安かれ、悪かれでいいから、市場を先にとる戦略を取りました。これが成功したので、日本が負けたのです。

ここが「ゲームチェンジ」です。

●モバイル製品は皆さん何年使いますか?スマホを10年も使いますか?せいぜい2,3年で交換しますよね。なら、2,3年もつ安い半導体部品で世の中はOKです。でも、日本の半導体は、技術で成功したので、もっと高性能なものを(今でいえば蛇足ですけど)作っていたのです。そりゃ、いくら良くても要らないよね。

●市場をとった安かれ、悪かれなアジア勢も、お金が入ると工場、設備に投資ができ、いつの間にか日本の半導体技術に並び、多くの資金で、日本を抜いてしまいました。だから、日本は駆逐されたのです。

●こういう事例は、当然、
・自動車
・社会インフラ
・医療、薬
・食品
など、全業種もおこるリスクは常にあります。半導体がたまたま過去に起きてしまっただけです。

全く異なる業種から駆逐されることも考えておく

●さらに、グローバル化、AI,DX、プラットフォーマーなど、異業種をつないで新たなビジネスを作る勢力も近年出始めています。すると、

同業種競合ではなく、予想もしていない異業種が競合だったりします。

例えば、自動車の競合は自動車メーカーではなくWiFiだと考える人もいます。なぜなら、

リモートワーク普及によって、自動車通勤が不要になった。

自動車市場が通信によって減ることもあります。

敵がどこにいるか、わからない、面白い時代になっています。

過去の成功体験はいつまでも続かない

●だから、過去の成功体験も
・先輩や上司の教えを受けつつ
・今までにないことを挑戦する
姿勢も大事になります。

頭で考えるより、実際に行動して体感した人が、新しい競争の勝率が上がる時代になっていきます。
中学受験で、塾漬けもいいけど、面白い動画撮ってYou tuberで収入が出るのもあり。過去の成功体験が今も成功するわけではない。今生きて感じる肌感覚が重要ですね。

まとめ

【MBA】イノベーションのジレンマを解説しました。

  • ①イノベーションのジレンマとは
  • ②テレビ?それともYoutube?
  • ③ジレンマがいつか来ると考えておくべき


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