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多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析は一致する【必見】

実験計画法

「直交表の多水準法から出る分散分析の値は、元の完全配置実験の分散分析の結果と同じなのか?」と疑問に思いませんか?直交表と完全配置実験は全く別物と認識するため、疑問に思いにくいかもしれませんけど。

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析は一致する

多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析を比較

  • ➀そもそも直交表と完全配置実験からは同じ平方和、分散分析結果が得られる
  • ②4水準をもつ因子を直交表L16と完全配置実験から分散分析を導出
  • ③9水準をもつ因子を直交表L27と完全配置実験から分散分析を導出

記事の信頼性

記事を書いている私は、実験計画法に磨きをかけていますので、わかりやすく解説します。本記事は、どこに書いていない、私が研究して見つけた本記事限定の内容です。実験計画法の肝なので、必読です!

➀そもそも直交表と完全配置実験からは同じ平方和、分散分析結果が得られる

基本はデータの構造式

例として、3因子のデータの構造式を書きましょう。機械的に書けますね
xijk=μ+αikj
+(αβ) ij+(αγ) ik+(βγ) jk
ijk

直交表の列はデータの構造式の項

データの構造式の各項が直交表の列に該当し、その列にそれぞれの効果の平方和が計算できます。

直交表列 平方和
1 α a SA
2 β b SB
3 γ c SC
4 αβ a b SAB
5 βγ b c SBC
6 αγ a c SAC
7 ε a b c Se

データの構造式から完全配置実験も直交表も活用するので、分散分析結果は完全配置実験も直交表も同じ結果になります。

完全配置実験は全パターン実験する
直交表は実験回数が減らせる魔法の表
と理解しがちですが、同じものです。

本記事では、完全配置実験と多水準法(直交表)を使って分散分析が一致することを確認します。

平方和については、関連記事を読んでください。

②4水準をもつ因子を直交表L16と完全配置実験から分散分析を導出

4水準をもつ因子の三元配置実験から分散分析を導出

データを用意します。

B1 B2
A1 C1 12 30
C2 24 48
A2 C1 30 36
C2 42 48
A3 C1 60 66
C2 72 84
A4 C1 90 96
C2 102 120

三元配置実験
CT=\(\frac{1}{16}(12+30+…+120)^2\)=57600
ST=(122+302+…+1202)-CT=14904
SA=\(\frac{1}{4}(114^2+156^2+282^2+408^2)^2\)-CT=13230
同様に、
SB=576
SC=900
SA×B=\(\frac{1}{2}(36^2+78^2+…+216^2)^2\)- SA– SB-CT=126
同様に、
SA×C=18
SB×C=36
Se=18

分散分析表でまとめます。

S φ V F F0
A 13230 3 4410 735 9.28
B 576 1 576 96 10.13
C 900 1 900 150 10.13
AB 126 3 42 7 9.28
AC 18 3 6 1 9.28
BC 36 1 36 6 10.13
e 18 3 6
T 14904 15

直交表L16から分散分析を導出

直交表に割り当てます。

直交表成分 1 2 S
A 1 a 270 690 11025
A 2 b 396 564 1764
A 3 a b 522 438 441
B 4 c 432 528 576
AB 5 a c 474 486 9
AB 6 b c 468 492 36
AB 7 a b c 462 498 81
C 8 d 420 540 900
AC 9 a d 486 474 9
AC 10 b d 480 480 0
AC 11 a b d 474 486 9
BC 12 c d 492 468 36
ABC 13 a c d 474 486 9
ABC 14 b c d 480 480 0
ABC 15 a b c d 486 474 9

SA=S[1]+S[2]+S[3]=11025+1764+441=13230
SB=S[4]=576
SC=S[8]=900
SA×B= S[5]+S[6]+S[7]=9+36+81=126
SA×C= S[9]+S[10]+S[11]=9+0+9=18
SB×C= S[12]=36
Se= S[13]+S[14]+S[15]=9+0+9=18
ST= S[1]+…+S[16]=14904

S φ V F F0
A 13230 3 4410 735 9.28
B 576 1 576 96 10.13
C 900 1 900 150 10.13
AB 126 3 42 7 9.28
AC 18 3 6 1 9.28
BC 36 1 36 6 10.13
e 18 3 6
T 14904 15

完全配置実験と直交表でそれぞれ分散分析しても同じ結果になることがわかりました。

③9水準をもつ因子を直交表L27と完全配置実験から分散分析を導出

9水準をもつ因子の二元配置実験から分散分析を導出

データを用意します。

B1 B2 B3
A1 8 13 9
A2 -5 18 26
A3 4 21 26
A4 19 15 20
A5 11 25 24
A6 15 23 28
A7 23 28 24
A8 9 32 40
A9 15 32 37

二元配置実験
CT=\(\frac{1}{27}(8+13+…+37)^2\)=10800
ST=(32+132+…+372)-CT=2730
SA=\(\frac{1}{3}(30^2+39^2+…+84^2)^2\)-CT=912
同様に、
SB=1134
Se=684

分散分析表でまとめます。

S φ V F
A 912 8 114 2.67
B 1134 2 567 13.26
e 684 16 42.75
T 2730 26

直交表L27から分散分析を導出

直交表に割り当てます。

直交表成分 1 2 3 平方和
A 1 a 120 180 240 800
B 2 b 99 207 234 1134
e 3 a b 171 198 171 54
e 4 a 2b 171 171 198 54
A 5 c 159 180 201 98
A 6 a c 177 177 186 6
A 7 a 2c 174 180 186 8
e 8 b c 216 162 162 216
e 9 a b c 189 171 180 18
e 10 a 2b 2c 180 189 171 18
e 11 b 2c 216 144 180 288
e 12 a 2b c 171 180 189 18
e 13 a 2b 2c 189 171 180 18

SA=S[1]+S[5]+S[6]+S[7]=800+98+6+8=912
SB=S[2]=1134
Se= S[3]+S[4]+S[8]+…+S[13]=54+…18=684
ST= S[1]+…+S[13]=2730

多水準法において、3因子A,Cを9因子Aに統合して直交表に割り付けました。

分散分析表でまとめます。

S φ V F
A 912 8 114 2.67
B 1134 2 567 13.26
e 684 16 42.75
T 2730 26

完全配置実験と直交表でそれぞれ分散分析しても同じ結果になることがわかりました。

まとめ

多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析は一致する

多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析は一致する内容を詳細に解説しました。

  • ➀そもそも直交表と完全配置実験からは同じ平方和、分散分析結果が得られる
  • ②4水準をもつ因子を直交表L16と完全配置実験から分散分析を導出
  • ③9水準をもつ因子を直交表L27と完全配置実験から分散分析を導出


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