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外部審査の審査する側・される側の関係がわかる

第三者監査(外部審査)

「外部審査って厳しいの?」、「審査側とどう付き合えばよいかわからない」と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

外部審査の審査する側・される側の関係がわかる
  • ①審査者の顧客は被審査側
  • ②本来は独立した関係で審査したいが
  • ③事務局(品質管理担当)の調整が肝
  • ④目的は品質向上・組織の発展

本記事の結論

外部審査の審査する側・される側の関係は
誰が審査側にお金を払っているかでわかります。

①審査者の顧客は被審査側

審査の費用はだれが払っているのか?

単純に、

審査される側が、審査する側に審査費用やISO認証費用を支払います。
外部審査

現状はお客様を審査

審査する方は、お客様を審査するわけで、お客の顔を伺いながら、審査すると甘い審査結果になりがちです。

そうならないように、被審査側の品質管理部門が間に入って、審査する・される両者の独立な空気を作る事が大事です。

とは言っても、審査員の中には、主観で審査する人や、被監査側の依頼を聞こうともしない人もいます。そういう審査員は随時交代するなど、納得できる質疑で審査してもらうよう、顧客として要求します。

客づらは良くないが
良い審査になるよう審査側に要望は出すべき

②本来は独立した関係で審査したいが

例えば、下図のように間に第3者機関を入れることも考えられます。

部屋を貸す・借りる両者の間に入る賃貸の仲介業者とか、
出品者と購入者の間に入るフリマアプリ業者とか
のイメージです。

外部審査

仲介のメリット・デメリット

現状はISO認証の審査には、審査側と被審査側の間には仲介はいません。なぜでしょうか? 仲介のメリットとデメリットを考えましょう。

仲介のメリット

審査側、被審査側は完全に独立なので
互いに本音で審査に望めること

いいですね。なら、仲介業者を起業してISO認証で一儲けできそうです。
でも、ないですよね。デメリットは何でしょうか?

仲介のデメリット

●互いの要望を受け取るのに時間や手間がかかる。
●忖度なしの審査だと審査・被審査の関係が悪化しがち。

現行のように、直接互いの要望を聞いて、両者の良い関係を構築するのが良いと考えます。

③事務局(品質管理担当)の調整が肝

質のよい審査ができる環境をサポート

実際に、審査する側とされる側の間に入るが、審査される側の事務局です。

確かに、審査される側が費用を払うが、
これを被審査部門に言わなければ、意外と組織内に知られることはない。
意外と、審査する・される側の独立性が保てる。

事務局(品質管理担当)の調整って、見えないし、地味だけど、品質維持・向上やISO認証継続にはとても重要なんです

ただ、審査の計画すればいいのではなく、
組織の品質維持・向上を支える重要な業務なんですね。

こう書くと、事務局(品質管理担当)の人は救われるかな?

審査員も対顧客審査であることはわかっている

ほとんどの審査員は対顧客審査であることを十分認識しています。それと同時にISO認証にふさわしい組織かどうかも見なければなりません。

対顧客への丁寧な対応と、ISOのあるべき審査が求められます。

納得できる質の高い審査質疑をしてもらった方が、組織の品質向上につながるし、費用対効果が出るで、お互いに良い関係につながる。

被審査側はISO,QMSに集中させること

審査の裏側をいろいろ解説しましたが、

被審査側はISO,QMSに集中しましょう。

品質管理担当が、被審査部門出身で、被審査部門の同僚とつながっていることがよくあります。互いの業務の愚痴を言い合うのはOKですが、審査の裏側まではべらべら話さないでください。

品質管理部門は、本来、組織内で独立した位置にあるべき

品質管理担当が、被審査部門から見て、「この人誰?」くらいがよいでしょう。組織内で知らない人同士なら、緊張感が保てます。

④目的は品質向上・組織の発展

手段に目が行き過ぎない事

外部審査の裏側を解説しましたが、それはそれで、組織内の業務の品質が向上できることが最も大切です。

内部監査、外部審査を通じて、1年に1回でも組織内の業務のやり方やあり方を見直しましょう。

●毎年審査結果に問題ないが、
・メンバーの長時間労働が多いのはよいのか?
・審査に出てこない、メンタル不調者増加しててよいのか?
・IT導入が遅く、いつまでも効率の悪い業務でよいのか?
・経営陣のぱっとしない目標でよいのか?
など、

品質監査には言いたくない、本当の課題が組織・部門にはそれぞれたくさんあります。

監査・審査を切り抜けるのが目的になっていて
組織・部門内の不満がずっと変わらないことは大いにある

本当は、言えない不満をリスクと課題に挙げて、品質目標に入れるようにしたらいいのでしょうけど、ただでさえ多忙な業務があるので、なかなかそこまで首をつっこんで指示・指摘はできません。

品質管理の指摘とはいえ
相手が解決・達成できる課題にしないといけません。

自組織の発展につながる審査をサポート

ISO認証審査では、「ISOの要求事項を満たしているか」の観点で審査しますが、同時に、自組織の発展につながる課題や良い事例を審査官からいっぱい抽出してもらいましょう。

外部の審査官が指摘して報告書を書いてもらったら
対応しないといけない。
だから、強制的に課題解決や発展につながる

自分を自ら変えることは非常に難しいです。自組織なら、いろいろな意見があるので、なおさら変革するのは難しいです。だから、外から言われた方がよいですね。

指摘対応は短期的には面倒くさい
けど、その積み重ねがその組織の強さに変わる
強くなる組織のために品質部門はサポートしましょう。

外部審査の裏側を理解した上で、自組織がより強くなるよううまく審査を活用しましょう。

まとめ

外部審査の審査する側・される側の関係をわかりやすく解説しました。

  • ①審査者の顧客は被審査側
  • ②本来は独立した関係で審査したいが
  • ③事務局(品質管理担当)の調整が肝
  • ④目的は品質向上・組織の発展


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