00-04 12歳の学力はあてにならない(その1)
「中学受験で負けたら、人生負け組ですか?」、などと困っていませんか?
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
- ①同じ大学に行った3人の事例
- ➁中学受験塾のトップだったA君
- ➂私
- ➃私より1つランク下の高校に行ったB君
- ➄3人の比較からわかること
QCプラネッツ本人は中学受験の負け組です。
「不合格=人生終わった…」と思ったけど(笑)
今は、難関なQCや統計学に挑戦しています。
でも、中高大と進むにつれて
中学受験からの成長は人それぞれで
成長や転落などいろいろあって皆苦労していることを
友人を見て感じた。
という安易な考えはキケン!
子供をしっかり見て、成長を見守る事が大事!
①同じ大学に行った3人の事例
私は、関西の難関大学に現役合格しましたが、同じ大学を同時に合格した2人の友人を紹介します。
- 中学受験塾のトップだったA君
- 私
- 私より1つランク下の高校に行ったB君
と簡単に言われますが、いろいろなタイプがいて、
皆それなりに苦労してきた道があります。
いろいろなケースを知る事で、あなたのお子さんやあなた自身にあった成長戦略が有るはずです。点数を稼ぐことより、自分なりに勝てる環境や方法を知る方が大事です。
➁中学受験塾のトップだったA君
12歳の学力差がどんどん拡大していく?
私と同じ中学受験塾にいたA君。A君は常にトップで私は、半分以下でした。当然、A君は中学受験に合格し、私は落ちました。
A君は東大楽勝で
自分はザコのまま
という思いがありました。
でも、この後、想像もしないことが起きます。
中1で塾を辞めた理由が凄かった!
A君は同じ塾で中学1年の夏で辞めます。その理由がカッコよく! 「さすが天才は違うなあ!」でした。
高2の英語塾で彼と再会して驚愕の事実を目の当たりに!
中1で彼が塾を辞めて5年が経ち、高2の冬の話です。私は英語専門塾に通い始めました。そしたら、天才A君がいたのです。
でも何で、受験私学にいて、塾にいるんだろうと
不思議に思ってはいました。
その後、同じ塾にいましたが、彼と同じクラスではなかったので、
きっと特待生クラスでVIP対応なんだろうなあと思っていましたが、
でも、実は、
ランクが下のクラスにいました。
結局、同じ大学に合格しますが、学力が高校に入って、A君は落ちていたわけです。
何が起きたんだろう?
なぜ、小学時代の天才の切れ味が全くなくなってしまったのだろうか?
と疑問に思っていました。
その原因を分析する中で、「私より1つランク下の高校に行ったB君」が高3で急成長してA君と私と同じ大学に合格できた理由を分析するとA君の苦悩が理解できたのです。後でその種明かしをします。
➂私
中学受験の負け組
中学受験は塾では半分以下で、塾での優越感もないし、週4塾で、土日は缶詰め状態で、学校も楽しくなく、辛い思い出しかなかったですね。
受験が終わった時、「やっと終わった、疲れた。。。」、「小学校やっと卒業。。。」と複雑な気持ちが強かったですね。
中学から学力向上
でも、小6の苦労はある意味、数年分勉強したわけなので、中学から成績が上がり、しっかり自信をもっていきました。
高1で学力爆上がりも、そこからはパットせず
高1の最初の全国模試で偏差値80が出て、難関大学に行ける自信を持ち、ブログのように毎日コツコツ勉強を積み上げていきます。
でも「高3の夏を制する者が受験を制する!」
という言葉を信じたけど、高3の夏はまったく学力が伸びず
かなり焦りました。
毎日勉強していたら、もともとやっているんだから、そりゃ急に伸びませんよね。
高3の夏までやっていなかった子が急に勉強するから急成長するわけで
という理由を後で気づきましたけど。
結局、私は、急成長や実力以上の力が本番に発揮することは一切なく
コツコツ積み上げたタイプだったと思います。
本番に弱いタイプで、奇跡とかは全く信じなくなりましたね。
劇的でドラマがあった記憶はないですね。ブログもそうですけど(笑)
やった分だけ成果がでるってことでしょうか。
➃私より1つランク下の高校に行ったB君
私とB君は仲良しで、同じ地域の公立中学に通っていて、私よりB君はテストでいつも10点下な人でした。高校も1つランク下の高校に通っていました。
頭がいいならもっと優秀な高校に合格できるはずですよね。
特に高2まで、部活や恋愛などして、私もB君に負ける気もなく、気にもかけていないくらいでしたが、高3の夏から急激に学力がアップして、最後は追いつかれました。
頭がいいならもっと優秀な高校に合格できるはずですよね。
でも、何で急に伸ばせたんだろう? と不思議ですよね。
でも、なぜB君は急に伸びたのか?18歳当時は疑問でした。なので、私なりに分析した時に、さっきの天才A君のことを思い出し、私を含めて3人の違いは何か?を考えました。
すると、面白い事がわかり、中学受験の過熱に乗るのは良くない!とわかりました。別に、中学受験で敗れた言い訳をしたいわけではありません(笑)
➄3人の比較からわかること
3人の特徴を比較
●A君は、中学受験で天才だったけど、高2以降は伸びがさえなかった
●私はコツコツ積み上がったけど、急成長も伸び悩みもないビミョウな感じ
●一方、B君は高3から急成長した。
成長曲線は3つある。
3人を比較して思い浮かんだグラフが下図です。これは私が18,19歳の時に思いついたグラフですが、20年以上経過しても、正しいと思っています。
(i) 早熟タイプ(天才A君タイプ)(\(y=\sqrt{x}\)型)
(ii) 地道タイプ(私) (\(y=x\)型)
(iii) 逆転タイプ(B君) (\(y=x^2\)型)
で18歳のときが\(x=y=1\)と互角の能力になるが、
それまでの軌跡が異なっている!
というグラフを仮説に置くと、3人のタイプが進んだ軌跡の納得がいきます。
(i)A君は早熟だったから12歳くらいは天才だったが、あとは伸び悩んだかもしれない
(ii)私は可もなく不可もなく、やった分だけ伸びたタイプ
(iii)B君は力はあるが、小中学時代はまだ未開発状態だったかもしれない。
という仮説です。
大学時点で互角、でも、その先は?
で、もう1つ気になったのが
無名な公立高校から来る人の方が成績がよかった。
普通、逆ですよね。
でもなぜだろう? と疑問に思いましたが、
上のグラフで説明がつきます!
3人のタイプでいうと18歳時点の能力は同じでも、
その能力の傾き\(dy/dx\)は全く違います。
グラフで見ると傾きの大きさは
B君 、私、 A君の順なんです。
大学から社会人になって、高い能力で優利に進めるには、
小中学より高校でしっかり能力を上げていった方がよいのではないか?
という仮説にたどり着きました。
もちろん、小中学から優秀でそのままどんどん上がる人もいますが、そうでない場合の方が多い可能性があります。
中学受験が当てにならない理由
さらに、グラフを見ると
その後の軌跡は個人差があるので、
12歳の成功体験はあまり当てにならないのではないか?
と考えています。
一部の超優秀な人は、中学受験後もそのまま伸びていくでしょうが、
12歳後、どういう軌跡で能力アップしていくかは個人差があるため、
その子に合った学習環境で見守る必要があります。
その子が、一生懸命勉強に打ち込みたい強い気持ちがあれば、中学受験や進学をさせてもよいですが、親や塾の圧力でムリに通わせるのは逆効果と考えています。
本人に合う環境をしっかりサポートすることが一番大事です。
QCプラネッツ私自身は子供に対しては、
●まず体を大きくする
●過剰な受験熱に一切乗らない
●各学年で必要・重要な内容・演習問題だけしっかり見て
●高校はのびのびできる学校として
●高1から勉強を強化していく
と決めています。
私は関西出身なので、この考えは関西の方では割と普通ですが、
生活している東京の親から見ると、偏った考えと見えるかもしれません。
でも、過去の友人のたどった軌跡を分析してわかったことなので、
私の考えに自信があります。
でも大人の圧力があるならNG。
子供が勉強を好きになって知的好奇心が高まるのを
サポートしたらよいでしょう。
長文でしたが、読んでいただきありがとうございます。
まとめ
「00-04 12歳の学力はあてにならない(同じ大学合格した3人のエピソード)」を解説しました。
- ①同じ大学に行った3人の事例
- ➁中学受験塾のトップだったA君
- ➂私
- ➃私より1つランク下の高校に行ったB君
- ➄3人の比較からわかること
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