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【QC検定®3級】「製品及びサービス」がわかる

QC検定®3級

「QC検定®3級でよく出る、製品及びサービスはなぜいつもセットなのかがわからない」、と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【QC検定®3級】製品及びサービスがわかる
「製品」または「サービス」の1本化でいいのに、いつも
「製品及びサービス」なのはなぜでしょうか?
こういう気になるところを見逃さないことが、品質管理には必須のスキルです。
  • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
  • ①製品及びサービスとは?
  • ②なぜ「製品及びサービス」なのか?
  • ③気になる用語は意味や背景を考察すると力がつく

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●商標使用について、
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる

QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。

QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

【QC検定®3級】勉強方法がわかる
QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。

試験直前の丸暗記ではなく、
考えて活かせる品質管理を伝授します。

①製品及びサービスとは?

「製品」とは

●ISOの定義を見ましょう。

組織と顧客との間の処理・行為なしに生み出され得る、組織のアウトプット
(ISO Q9000 3.7.6製品)
ハードウェア、ソフトウェアが対象

●うーん、わかりくにいですが、要は販売物ですね。

●顧客が欲しいとする対象が「製品」ですね。

「サービス」とは

●ISOの定義を見ましょう。

組織と顧客との間で必ず実行される、少なくとも一つの活動を伴う組織のアウトプット
(ISO Q9000 3.7.7サービス)
サービスは無形である。
・有形の製品に対して行う活動。(修理される車)
・無形の製品に対して行う活動。(納税申告に必要な収支情報)
・顧客のための雰囲気づくり。(ホテル、レストラン)

●これも、わかりにくいですが、要は販売前後のサポートするものでしょうか?

●顧客が欲しい気にさせることや、満足を維持させるサポートが「サポート」ですね。

②なぜ「製品及びサービス」なのか?

もともとは「製品」だけだった

●古いISOでは、「製品」単独でした。サービスは過去から習慣としてありましたが、規格に載せるものではなく、組織の粋なはからいやおもてなしという自主的なものでした。

●昔は、「供給」が「需要」に追いつかない時代であり、「安かれ悪かれ」でもありました。だから、購入する「製品」の性能や品質が強く求められていました。

何もなく、とにかくモノが欲しい状況だったら、購入させる良い雰囲気なんて要らないでしょう。
数日間何も食べてなく、空腹の限界まで来ていたら、少々味が良くなくても、大量にご飯が食べられたらそれで満足ですし、その店の雰囲気なんて気にもしませんよね。食べて生き抜くのに精一杯な状況だったら。

「サービス」が追加された理由

●豊な時代に入ると、「供給」が「需要」を上回るため、モノが売れにくくなってきます。「車がすでに1台ある家庭にもう1台車買って!」と言っても、普通買いませんよね。

空腹すぎて何でも食べたい状況でもなく、「お腹はすいてないけど、ランチの時間だし、食べるなら少量で一番おいしいものを!」と顧客側の要求レベルがどんどん上がっていくようになります。

そこで、「製品」の購入前後に、顧客に「買う気にさせるもの」や「買ってよかった」と満足を維持する「サービス」が必要になってきました。

時代の流れや顧客志向の変化に合わせて、先に「製品」、後から「サービス」が重要になってきたのです。そして、「製品及びサービス」の両方を強化する必要性がある時代に来ています。

なぜ、「製品」と「サービス」を統合しないのか?

こういう疑問を是非、持ってください。単に丸暗記しても品質管理のエッセンスは習得できません。

「サービス」も「製品を買ってもらうための必要なプロセスだから製品の中に入れてもいいのではないか?」

つまり、「製品及びサービス」⇒「製品」に統合してもよいはずですよね。
あと、逆に、

「製品」は「サービスのプロセスの一部だから、サービスに統合してもいいのではないか?」

つまり、「製品及びサービス」⇒「サービス」に統合してもよいはずですよね。
どちらにせよ、1本化してもよいですよね。でもなぜ、2本化するのでしょうか?

「製品」と「サービス」を統合しない理由

●ISOも我々も、活動を意味する「プロセス(過程、工程)」を重要視します。
顧客に渡すためには、仕様・設計・製造・納品・保守と全プロセスを日々改善することが求められています。
全プロセスを含む意味が分かる用語にするには、「製品」と「サービス」の2本立てがベターではないかと考えられます。

●「製品」だけなら、設計・製造・納品だけのイメージ
●「サービス」だけなら、工程全体をイメージできるが、製品がイメージしにくくなる
顧客に渡すための必要な全プロセスをイメージできる用語は、「製品」と「サービス」の2本立てが良いと考えられます。

全プロセスが簡単にイメージできる他の用語があれば、その用語を使っても別に問題はありません。

③気になる用語は意味や背景を考察すると力がつく

「製品及びサービス」から、何で、「製品」と「サービス」の2本立てなの?となかなか疑問に思わないかもしれませんが、品質管理用語には「?」という用語がたくさんあります。暗記の前に、「?」と思ったら、なぜそうなのか?を調べながら考える習慣をつけましょう。
品質管理力を高める最短ルートは、自分で考えることです。

●とはいっても、どこに疑問をつけて、考えたらよいかは、初めはわかりにくいので、いくつかパターンを挙げます。

  1. 何回見ても意味が分からない用語
  2. 違和感ある用語

●残念なことを1つ言います。

品質管理用語の疑問を解決する教科書や、唯一の正解はありません。
自分で考えて説明できることが求められます。

楽観的に言えば、自分で説明する解説でOKです。方程式の解のように決まった説明や解釈はありません。考える習慣をつけてください。

何回見ても意味が分からない用語

●例えば、

・プロセスアプローチ
・関係性管理
・力量
・重点指向
・品質機能展開
・など

何回みても、意味が分かりませんし、説明を求められたら、自分の言葉で説明しますね。「重点指向」なら「優先順位」で十分伝わりますよね。自分の言葉で説明できたらOKです。

違和感ある用語

・プロセスアプローチ
・製品及びサービス(なぜ統合しないのか?)
・環境側面(他の面はないのか?)
・源流管理(上流管理ではなぜだめのか?)
・誤差と残差(何がちがうの?)
・FMEA(FMとEAがなぜくっつくのか?)
・など

●疑問に思ったら、絶対にツッコんでください。ツッコむことで解釈が深まるし、すぐ解釈できるようになります。解釈できるスピードはツッコみ量に比例します。

「製品」と「サービス」の2本化からそれぞれの違いや統合しない背景を解説しました。これができるためには常にわからない用語は自分なりの説明で解釈できる訓練が必須です。

試験直前の丸暗記で正解しても、本質はまったく理解できていないレベルのままです。すぐに忘れてしまいます。どうせ勉強して一生使えるツールにするには、自分で考えることが大事です。急がば回れです。

まとめ

【QC検定®3級】製品及びサービスをわかりやすく解説しました。

  • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
  • ①製品及びサービスとは?
  • ②なぜ「製品及びサービス」なのか?
  • ③気になる用語は意味や背景を考察すると力がつく


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