【QC検定®3級】5Sがすぐわかる
「QC検定®3級でよく出る、5Sでおさえておくべきポイントがわからない」、と困っていませんか?
こういう疑問に答えます。
本記事のテーマ
- ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
- ①5Sとは
- ②Sは5つも要らない
- ③5Sの実際
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。
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⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。
QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。
【QC検定®3級】勉強方法がわかる QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。 |
考えて活かせる品質管理を伝授します。
①5Sとは
5Sとは
各Sについて下表にまとめます。
S | 説明 | 品質 | 安全 | 環境 |
整理 | 必要なものと不要なものを分け、 不要なものを捨てること。 |
● | ー | ー |
整頓 | 必要なものがすぐに取り出せるように、 置き場所、置き方を決め、表示を確実に行うこと。 |
● | ● | ー |
清掃 | 掃除をして、ゴミ、汚れのないきれいな状態にする と同時に、細部まで点検すること。 |
● | ● | ● |
清潔 | 整理・整頓・清掃を徹底して実行し、 きれいな状態を維持すること。 |
● | ● | ● |
しつけ | 決められたことを決められたとおり に実行できるよう、習慣づけること |
● | ● | ー |
5Sの説明を確認すると、
●品質管理に限らず
●安全(安全衛生)
●環境
の観点にも範囲がわたることが分かります。
事務所しかない職場なら、あまりピンと来ないかもしれませんが、工事業務がある職場なら5Sは、品質・安全・環境を見るものであると分かりますね。
5Sでやるべきこと
「整理」、「整頓」
●5Sのうち、最初の2S「整理」、「整頓」は、あなたの家や職場の机からできることです。断捨離や、コンマリメソッドなどが整理整頓の有名な方法があります。好きな方法で整理整頓しましょう。
●「整頓」の中で、「必要なものがすぐに取り出せる」がありました。これは、関連記事ISO9001 2015 7_5_文書化した情報がわかる にも解説していますが、「必要な情報がすぐに取り出せる」状態でなければ、監査で改善の指摘対象となります。普段から整頓しましょう。
「清掃」、「清潔」
●「清掃」、「清潔」は単なる掃除の話だけではありません。特に工場や工事現場など、人・機械・モノが動き、事故発生しやすい環境ではよく目を見張ってチェックしましょう。
工場、工事現場で、ゴミや汚れが放置されていると、そこで働く人たちの関係性が悪い、製造や工事の品質が作りこめていないなど疑う必要があります。三現主義に従い、現地での空気感が悪いと感じる第1歩は目の前に落ちているゴミや汚れです。
●工場、工事の品質レベルや労働安全性の高さは「清掃」、「清潔」を見えれば明らかです。工場や現場事務所を品質監査する時は、最初に床を見て、次にそこで働く人の表情を診ます。
「躾」
●「躾」は身に美しいと書きます。決められたことを決められたとおりやることは、「標準化」にもつながります。
新人は、決められたことを決められたとおり業務ができることを目指し、仕事を覚えていきます。慣れて来ると、業務効率向上や新たな業務に革新するために、決められたことを変えていくことも必要です。 標準化した仕事を継続的に改善することが大事です。
②Sは5つも要らない
Sは1あればいい
5つも覚えるのは大変です。「整理整頓、で次何だったっけ?」で忘れてしまいます。
Sは1つあれば十分です。
では、どのSを選びますか?
「Simple is best!」じゃないですかね!これなら絶対忘れないし。
1Sあれば5Sがカバーできる
Simpleが最強な理由
- Simpleには最初から不要なものはない。よって、「整理」はできている。
- Simpleに配置すれば、必要なものがすぐに取り出せる。よって「整頓」もできている。
- Simpleであれば、ゴミや汚れもない。よって「清掃」、「清潔」もできている。
- Simpleな業務フローを追究するので、「躾」もできている。
Simple
は整理整頓、清掃、清潔、躾、はクリアし、他のSもカバーできます。
大事なのは、
③5Sの実際
でも、実際は5SもSimpleも理想ほどしっかりできないのが現状です。その理由を解説します。
- 仕事が無くなると反対する人がいる
- 整理方法が人によってばらばら
仕事が無くなると反対する人がいる
業務を「整頓」、「躾」すると、似た業務を複数人でやっていることがよくあり、それを一本化したり、電子化したりしようと考えます。ところが、それを猛反対する人が職場にいます。
「この業務で20年飯食ってきたんだ。今更変えたくない」
こういう人いませんか? 特に管理業務でコストセンターにいる頑固な人にこういう人がいます。
一方、会社も業務改善して人を減らすところまで、困っていないこともよくあります。
整理方法が人によってばらばら
ファイルの整理方法やサーバ内のフォルダーの構成を「整理整頓」したくなります。しかし、これが最も難しいし、意見が合いません。
- カテゴリー分け方が人によってばらばら
- 「なぜそのカテゴリに分けたいのか?」が職場全員に理解させるのが困難
職場の人は、同じ能力ではないし、価値観も違います。整理整頓方法を討議すると職場が絶対にもめます。
目の前を綺麗にするのが現実
なので、結局、自分の目の前の範囲だけ5Sして終わるのが現状ですね。あとは、床にゴミがあればゴミ箱に自主的に捨てたり、定期的にホコリを雑巾でふく程度です。
職場のサーバのフォルダーの構成がおかしいところがあったり、
同じ業務を部門内で複数の人が個別のやり方で担当したり、
と5Sの理想にはとどかない現状があります。
●目の前の整理整頓
●掃除の清潔・清掃、
自分の身のこなしや言葉の使い方の躾
に注意するくらいが現実的です。
まとめ
【QC検定®3級】5Sをわかりやすく解説しました。
- ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
- ①5Sとは
- ②Sは5つも要らない
- ③5Sの実際
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