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【QC検定®3級】QC7つ道具がわかる

QC検定®3級

「QC検定®3級でよく出る、QC7つ道具は、どこをおさえておけばよいかがわからない」、と困っていませんか?

こういう疑問に答えます。

本記事のテーマ

【QC検定®3級】QC7つ道具がわかる
QC7つ道具の種類と図表の暗記は試験対策には有効です。
だけど、手段だけ理解しても相手に伝わらない図表を作るだけです。
相手に伝えるためにQC7つ道具を有効活用する方法を解説します!
  • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
  • ①QC7つ道具とは
  • ②QC7つ道具を使う注意点
  • ③QC7つ道具を使った演習問題
●商標使用について、
①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる

QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。

QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

【QC検定®3級】勉強方法がわかる
QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。

試験直前の丸暗記ではなく、
考えて活かせる品質管理を伝授します。

①QC7つ道具とは

●確認しましょう。図表は他のサイトや教科書に描いているので、省略します。本記事では、他のサイトや教科書に書いていない大事なことを解説します。

  1. パレート図
  2. 特性要因図
  3. グラフ
  4. ヒストグラム
  5. 散布図
  6. 管理図
  7. チェックシート

②QC7つ道具を使う注意点

QC7つ道具の名前と図表を当てる試験問題が正解しても、
実務では全く役に立ちません。
相手に何を伝え、どんな行動をさせるかを考えさせる
ためのQC7つ道具です。

●QC7つ道具を使う注意点を2つ挙げます。

  1. (i)手段が目的化しないこと
  2. (ii)道具の活用より大事なことがある

演習問題も付けて、一緒に学んでいきましょう。

(i)手段が目的化しないこと

つまり、

だから何なの?と言いたくなる図表は描くな!

●下図はイケてない図です。これは、ある変化要因A,B,C,Dを「層別」して、「グラフ」にしたものです。実務でもよく見るあるあるな図です。

QC7つ道具

この図から何がわかりますか? 何もわかりませんね。こんな図、あなたの職場にたくさんありませんか?

しかも、

エクセルが得意、不得意関係なく、図表が下手な人が多い
エクセルが得意で好きな人ほど
「だから何なの?」というグラフを一生懸命作る

QC7つ道具を駆使しても、相手に伝わらないと、意味がありません。
なぜ、こうなるかわかりますか?

次に解説します。

(ii)道具の活用より大事なことがある

実は、

相手に伝わりやすい図表を作るには
QC7つ道具の手段より
目的を考える思考力
の方が重要。

本音で言えば、

何を伝えるべきかの目的を考えてから
図表、データを取りに行くべき

QC7つ道具とか知らなくてもいい

では、目的を考える思考力がある人と無い人の違いを書いてみます。

図表を作るために必要な流れ

目的を考える思考力がある人と無い人の違いは、下表のとおりです

流れ 伝わらない図表を描く人 伝わる図表を描く人
1 最初にデータを集める 相手に伝えたいメッセージを考える
2 データから作れる図表を探す 相手に伝わるための図表を設計する
3 図表を細かく作りこむ 図表を満たすデータを探す、作る
4 相手に伝えるメッセージを考える データが集まったら、図表を作成
5 終了 終了
結果 「だから何なの?」 「相手が納得」

「なるほど!」と納得いただけたと自負します。

最初からデータありきで、何とかエクセルを駆使して図表を描ききってから、結論を無理やり出そうとしても、結論も出しにくいし、相手も納得しません。

まず、結論を最初に考え抜くことです。結論を促す図表やデータを設計しましょう。データがそろったら図表にして結論につなげます。その方が、相手にダイレクトに伝わります。

でも、結論を最初に作って、それに対応したデータを用意するのは、
結構難しいです。
何でもかんでも、データを取ってから図表を描いた方が、手は動かすけど、結構簡単です。だから、「仏作って魂入れず」な図表ができてしまうのです。

だから、QC7つ道具、新QC7つ道具=「so what?」な図表が多いです。
それは、「思考不足」が原因です。

目的を考える思考力を意識してQC7つ道具を使った事例を次に解説します。ここが一番大事!

③QC7つ道具を使った演習問題

2問紹介します。よく考えましょう。

演習1

問:組織にいる人々の品質意識が低下しているのが心配である。口頭で伝えても説得力がない。だから図表を使って上司にうまく説明したい。どんな図表を使って説明しますか?

実は、目的から考えると、抽象的な問いになりやすいです。だから、難しい!。でも、一緒に慣れていきましょう!

伝わる図表の描き方

再掲しますが、

  1. 相手に伝えたいメッセージを考える
  2. 相手に伝わるための図表を設計する
  3. 図表を満たすデータを探す、作る
  4. データが集まったら、図表を作成

ですね。

実は、
(i) 相手に伝えたいメッセージを考える⇒すでにある!
(ii)相手に伝わるための図表を設計する⇒これが無い!どうやって探すか?
(iii)図表を満たすデータを探す、作る⇒これが無い!どうやって探すか?
(iv) データが集まったら、図表を作成⇒やるだけ簡単
なので、(ii)と(iii)が最も難しく、腕の見せ所です。

しかも、相手に伝わる図表やデータは、伝わればよいので、いろいろなデータがあり、それらからあなたが選ぶ必要があります。ここが難しいですけど。

例えば、
・品質関連の会議の実施数が減少傾向にある
・デザインレビュー実施率が100%から低下傾向になる
・文書のチェックバック回数が増加傾向にある
・QC検定®の組織内の合格率が低下傾向である
など
間接的ではあるが、品質意識が低下につながりそうなデータは無いか?と考えて、探してみましょう。

その中で、例えば、「デザインレビュー実施率が100%から低下傾向になる」データが取れたら、図表にしてみましょう。

QC7つ道具

どうでしょうか?シンプルにダイレクトに伝わる図表になりましたね。

気になるは、相手が「品質意識低下とデザインレビュー実施率低下傾向は関係性がある」の認識があるか
どうかです。認識が無い相手もいます。その場合は、別のデータで表現しましょう。

●一方、イケてない図表を描く人は、
・品質関連の会議の実施数
・デザインレビュー実施率
・文書のチェックバック回数
・QC検定®の組織内の合格率
のデータを持っていて、これらのデータを使ってQC7つ道具からイケてない図表を作ります。
なぜなら、「相手に伝える結論が無いから」

演習2

これは、実際に考えてみてください。問い合わせでQCプラネッツに回答質疑いただいてもOKです。

問:コロナ禍によって、部品の調達遅延、他社部品の代替使用、製造担当者の感染によるメンバー交代など工程管理への悪影響が心配である。コロナ禍により、納入先の製品・サービスの不具合によって発生した無償修理費(品質コスト)が増大したかどうかが心配だ。コロナ禍によってどんな影響が出たかを図表で教えてほしい。

さて、どんな図表で表現しますか?

伝わる図表の描き方

再掲しますが、

  1. 相手に伝えたいメッセージを考える
  2. 相手に伝わるための図表を設計する
  3. 図表を満たすデータを探す、作る
  4. データが集まったら、図表を作成

ですね。データ集めは後でいいですよ!

QC7つ道具の使い方より、使う前の思考力が大事です!

まとめ

【QC検定®3級】QC7つ道具をわかりやすく解説しました。

  • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
  • ①QC7つ道具とは
  • ②QC7つ道具を使う注意点
  • ③QC7つ道具を使った演習問題


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