投稿者: QCプラネッツ

  • 【必読】実験計画法を解く【QC検定®2級対策】

    【必読】実験計画法を解く【QC検定®2級対策】

    「QC検定®2級で出題される実験計画法が理解できない」、「実験計画法で点数稼ぐにはどうしたらいいの?」など、試験に合格できるかどうか悩んでいませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    本記事だけ読めばQC検定®2級合格できる実験計画法の解き方

    不合格だったら、本記事のどこかの内容が習得しきれていないと断言できます。10問を1回ずつでなく、1問を10回解く練習しましょう。

    QC検定®2級の必勝法(実験計画法)

    • ①実験計画法を初めて学ぶあなたにおさえてほしいポイント
    • ②なぜ、今も実験計画法を学ぶのかを理解する
    • ③実験計画法の用語を理解する
    • ④実験計画法の解法の流れを理解する
    • ⑤QC検定®2級の実験計画法は4種類しか出題されない
    • ⑥必勝法は、解き方を丸暗記で理論の理解は不要

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに実験計画法に磨きをかけています。

    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。
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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ①実験計画法を初めて学ぶあなたにおさえてほしいポイント

    実験計画法が何かがわかる関連記事

    関連記事にわかりやすく解説しています。

    【簡単】実験計画法とは何かがすぐわかる【初心者向け】
    実験計画法が難しい、何を算出しているかわからない、など困っていませんか?本記事では、実験計画法の入り口がすぐ理解でき、分散分析、主効果、誤差、残差など実験計画法の基本がすぐ理解できます。早く実験計画法をマスターした方は必見です。

    実験計画法の目的を理解する

    実験のデータの変化や特徴が、調べたい要因によってなのか?それとも誤差によってなのか?をはっきりさせたい時に、実験計画法を活用します。

    それ以外の何もわかりません。計算が大変な割に、要因と誤差の比較しかわかりません。

    要因と誤差の違いを比較するため、要因と誤差の分散を比較します。分散比が必要なるため、実験計画法は分散分析してF検定します。

    なぜ、分散比で判断するのか?

    関連記事にあるように、検定力の低下を防ぐためです。必ず読んでください。

    なぜ、実験計画法は分散で検定するのか?【初心者向け】
    実験計画法で分散分析してF検定する流れを丸暗記しているあなた。なぜ分散で検定するのか説明できますか?本記事では、実験計画法のベースである分散分析、F検定、帰無仮説・対立仮説についてわかりやすく解説します。実験計画法で分散分析する理由を理解したい方は必見です。

    ②なぜ、今も実験計画法を学ぶのかを理解する

    昭和の時代に発展した実験計画法で、計算機が未熟だったからです。

    • 昭和の時代は計算機が未熟(すべて手計算)
    • モデルやシミュレーションができない
    • 実験で確かめるしかなかった
    • でも実験が大変だから、回数を減らすいい工夫が必要だった

    この期待に応えたのが実験計画法でした。

    しかし、現在は実験計画法を実務で使いません。

    • 現在は計算機が発達
    • 実験の前にモデル式やシミュレーションで予測できる
    • 予測結果と一致するか確かめるために部分的に実験する
    • 計算機パワーがあるため全パターン解析も可能

    と大きく変化したため、実験計画法は必要ありません。
    私も、会社入社以来業務で一度も使ったことがありません。

    特に、実験の前に、モデル式を立ててシミュレーションで予測してから
    リアルな実験に入るのが当たり前の現在に、実験回数を減らす工夫が
    わかる実験計画法は時代遅れです。

    ただし、実験計画法の理論や考え方を理解すれば、マシーンパワーを頼りに
    やみくもなデータ解析する癖がなくせるご利益はあります。

    ③実験計画法の用語を理解する

    それぞれの用語を理解しましょう。慣れるしかないですけど。

    • フィッシャーの三原則
    • 帰無仮説と対立仮説
    • データの構造式
    • 因子と水準
    • 主効果と交互作用と残差

    フィッシャーの三原則

    フィッシャーや実験計画法の歴史を紹介する教科書がありますが、読まなくてOKです。かえって混乱します。私はフィッシャーの農場の研究と実験計画法はあえて切り離して理解しています。

    フィッシャーの三原則は

    • 反復
    • 無作為化
    • 局所管理

    どれも理解しにくいです。関連記事にわかりやすく解説しています。実験を計画するときに注意すべき3点で、反復、無作為化、局所管理を無視したら何が問題になるのかがイメージできればOKです。

    【簡単】実験計画法のフィッシャー3原則がすぐわかる方法
    実験計画法のフィッシャー3原則を丸暗記だけしているあなた。どういう意味か説明できますか?本記事では、実験計画法のフィッシャー3原則がなぜ必要なのかをわかりやすく解説します。実験計画法のフィッシャー3原則を理解したい方は必見です。

    帰無仮説と対立仮説

    実験計画法の試験問題は分散分析とF検定と区間推定がメインになるので、帰無仮説・対立仮説が手薄になりがちです。出題されると受験者はイチコロです。なので理解しておきましょう。

    なぜ、実験計画法は分散で検定するのか?【初心者向け】
    実験計画法で分散分析してF検定する流れを丸暗記しているあなた。なぜ分散で検定するのか説明できますか?本記事では、実験計画法のベースである分散分析、F検定、帰無仮説・対立仮説についてわかりやすく解説します。実験計画法で分散分析する理由を理解したい方は必見です。

    データの構造式

    実験計画法で最も重要なのがデータの構造式ですが、QC検定®2級受験では脇役でOKです。データxijkは平均μと主効果α、交互作用αβ 残差εの一次式で表現します。

    QC検定®2級では3種類しかデータの構造式はなく、すぐに暗記できる

    xij=μ+αiij
    xij=μ+αijij
    xijk=μ+αij+(αβ)jijk

    3つの式も関連性があるので、覚えやすいです。

    なお、データの構造式が実験計画法の肝であることを理解する関連記事を紹介します。でも、初めて実験計画法を学ぶ場合は後回しでもOKです。習うより慣れよ!ですから

    【簡単】データの構造式で実験計画法がわかる
    実験計画法が難しい、多元配置実験、乱塊法、分割法、などたくさんの手法を学ぶのが大変など困っていませんか?本記事では、データの構造式さえ理解すれば実験計画法がすぐマスタできるように、わかりやすく解説します。早く実験計画法をマスターした方は必見です。

    データの構造式が重要なのは
    両辺を2乗和とすると
    ●互いの積の項の和はすべて0
    ●2乗項のみ残るため
    ST=SA+SB+SAB+Se
    と平方和の分解ができるからです。

    この利点があるから、データの構造式→平方和の分解→分散分析→F検定と実験計画法の解法につながるのです。

    因子と水準の違い

    慣れないと区別がつきませんが、
    因子:変数
    水準:レベル
    という認識でOKです。

    因子: A,Bとか
    水準: A1の1
    私は、QC2級受験のとき、因子と水準の区別がついていませんでした。。。

    主効果と交互作用と残差

    主効果: 因子そのもの A→α、B→β
    交互作用:複数の因子間の影響 A×Bなど×で表記
    残差: 誤差ではなく残差 残り物です。

    誤差→ランダムなばらつき
    残差→データから各効果を取り除いた残り物

    誤差と残差で混乱したら、本記事に戻ってきましょう。

    ④実験計画法の解法の流れを理解する

    QC検定®2級は、決まった問題しか出ません。その通り解けばよいので、解けるまで何度も同じ問題と解いて練習しましょう。

    1. 4つのパターンのうち、どのパターンの問題かをすぐに見分ける
    2. 平方和を計算(修正項CTと平方和ST)
    3. 主効果、交互作用の平方和を計算
    4. 分散分析表を機械的に作成し、F検定
    5. 最適な組み合わせと推定区間の導出

    QC検定®2級受験者にとって、平方和ST、SAの計算は大変ですね。さらに田口の式、伊奈の式、F検定、t分布も必ず計算させてきます。何度も練習です!

    ⑤QC検定®2級の実験計画法は4種類しか出題されない

    本記事で⑤だけは試験開始30分まで何度も眺める重要か内容です。

    いつでも下の4パターンが解けるか確認しましょう。

    一元配置実験(繰返し数同じ)

    【必読】一元配置実験(繰返し数が同じ)が解ける【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の一元配置実験(繰返し数が同じ)が7,8分で解けますか?いろいろな対策本や参考書に手を出しても合格できないで悩んでいませんか?本記事は、7,8分で解ける一元配置実験(繰返し数が同じ)の解法を解説します。QC検定®2級合格に必須な実験計画法を速く習得したい方は必見です。

    一元配置実験(繰返し数違う)

    【必読】一元配置実験(繰返し数が異なる)が解ける【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の一元配置実験(繰返し数が異なる)が7,8分で解けますか?いろいろな対策本や参考書に手を出しても合格できないで悩んでいませんか?本記事は、7,8分で解ける一元配置実験(繰返し数が異なる)の解法を解説します。QC検定®2級合格に必須な実験計画法を速く習得したい方は必見です。

    二元配置実験(繰返しなし)

    【必読】二元配置実験(繰返し無し)が解ける【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の二元配置実験(繰返し無し)が7,8分で解けますか?いろいろな対策本や参考書に手を出しても合格できないで悩んでいませんか?本記事は、7,8分で解ける二元配置実験(繰返し無し)の解法を解説します。QC検定®2級合格に必須な実験計画法を速く習得したい方は必見です。

    二元配置実験(繰返しあり)

    【必読】二元配置実験(繰返し有り)が解ける【QC検定®2級対策】
    QC検定®2級で頻出な、実験計画法の二元配置実験(繰返し有り)が7,8分で解けますか?いろいろな対策本や参考書に手を出しても合格できないで悩んでいませんか?本記事は、7,8分で解ける二元配置実験(繰返し有り)の解法を解説します。QC検定®2級合格に必須な実験計画法を速く習得したい方は必見です。

    ⑥必勝法は、解き方を丸暗記で理論の理解は不要

    理解しようとせず、解き方を何度も練習して解き方を覚えてしまいましょう。解き方を覚えていればQC検定®2級は合格でき、それ以上のレベルに上がるための基礎力となります。

    まとめ

    QC検定®2級で必ず出題される実験計画法の解法を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ①実験計画法を初めて学ぶあなたにおさえてほしいポイント
    • ②なぜ、今も実験計画法を学ぶのかを理解する
    • ③実験計画法の用語を理解する
    • ④実験計画法の解法の流れを理解する
    • ⑤QC検定®2級の実験計画法は4種類しか出題されない
    • ⑥必勝法は、解き方を丸暗記で理論の理解は不要

  • 究める!実験計画法

    究める!実験計画法

    「実験計画法がよくわからない」、「実験計画法は多くの教科書があるけど、どれもよくわからない」など、疑問に思いませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    究める!実験計画法

    最初におさえておきたいポイント

    • ➀QCプラネッツの解説ブログを紹介します!
    • ②ブログだった記事を冊子にまとめました!
    • ③実験計画法はなぜ難しいのか?
    • ④実験計画法を究める学び方を開発
    • ⑤データの構造式をおさえたら実験計画法は究められる
    • ⑥よく誤解される実験計画法あるある
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    教科書の専門用語を丸暗記しただけでは、すぐに実験計画法がわからなくなります。上の5つが自分の言葉で説明できることが重要です。不安ならば、記事を読んで理解を深めていきましょう。

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、QC検定®1級合格した後、さらに実験計画法に磨きをかけていますので、わかりやすく解説します。

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    ➀QCプラネッツの解説ブログを紹介します!

    多くの方に読んでいただいた自信作の記事を紹介します!
    一緒に勉強していきましょう!
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    実験計画法が難しい、何を算出しているかわからない、など困っていませんか?本記事では、実験計画法の入り口がすぐ理解でき、分散分析、主効果、誤差、残差など実験計画法の基本がすぐ理解できます。早く実験計画法をマスターした方は必見です。

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    実験計画法のプーリングをしてよい理由がわかりますか?プーリングの判断基準やプーリングしても変わらないものが何かわかりますか?本記事では、実験計画法のプーリングについて解説します。プーリングした場合の分散分析を導出する方法が知りたい方は必見です。

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    【重要】データの構造式から有効反復数が導出できる
    実験計画法が難しく、分散分析した後、最適条件の母平均の点推定から有効反復数の導出方法がわからず、田口の式や伊奈の式を丸暗記していませんか?本記事では、データの構造式さえ理解すれば、すべての実験において、母平均の点推定値から有効反復数が導出できますことを解説します。早く実験計画法をマスターした方は必見です。

    サタースウェイトの等価自由度が導出できる【本記事限定】
    実験計画法の、サタースウェイトの等価自由度の導出ができますか?公式暗記で済ませていませんか?本記事は、サタースウェイトの等価自由度を導出し、乱塊法と分割法での活用方法を解説します。サタースウェイトの等価自由度をマスターしたい方は必見です。

    一元配置実験の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    実験計画法の、一元配置実験の分散分析、分散の期待値の導出、主効果・交互作用の区間推定の導出ができますか?公式暗記で済ませていませんか?本記事は、一元配置実験の分散分析、分散の期待値の導出、区間推定の導出を解説します。分散分析、期待値の導出、区間推定をマスターしたい方は必見です。

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    実験計画法の、三元配置実験(繰り返し有り)の分散分析、分散の期待値の導出、主効果・交互作用の区間推定の導出ができますか?公式暗記で済ませていませんか?本記事は、三元配置実験(繰り返し有り)の分散分析、分散の期待値の導出、区間推定の導出を解説します。分散分析、期待値の導出、区間推定をマスターしたい方は必見です。

    枝分かれ実験(直列型)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    実験計画法の、枝分かれ実験の分散分析、分散の期待値の導出、主効果・交互作用の区間推定の導出ができますか?公式暗記で済ませていませんか?本記事は、直列型の枝分かれ実験の分散分析、分散の期待値の導出、区間推定の導出を解説します。分散分析、期待値の導出、区間推定をマスターしたい方は必見です。

    【簡単】2水準の直交表のつくり方【必見】
    実験計画法の直交表のつくり方や平方和の分解や水準の数の求め方をご存知ですか?本記事では、教科書では書いていない直交表の構成やデータの構造式から直交表が作れることをわかりやすく解説します。直交表を鵜呑みでわかった気で済ませているが不安な方は必見です。

    【本記事限定】直交表の実験回数と割当て列数が決まっている理由がわかる【必見】
    実験計画法の直交表の列数はなぜ1つに決まっているの?と説明できますか?本記事では、実験計画法の直交表の列数を求める方法を解説します。本記事しか書いていない、直交表の知見を広げたい方は必見です。

    実験計画法の線点図がわかる【必見】
    直交表によく使う、線点図について説明できますか?本記事では、直交表への割当て方に役立つ線点図の書き方と種類について解説し、線点図を活用するときの注意点を紹介します。線点図をマスターしたい方は必見です。

    【本記事限定】3水準以上の直交表には交互作用が複数列ある理由
    実験計画法の直交表で3水準以上なら交互作用列が複数必要な理由が説明できますか?本記事では、データの構造式から直交表の交互作用列が複数必要な理由を解説します。実験計画法の直交表をもっと知りたい方は必見です。

    平方和 【本記事限定】直交表の各列の平方和の式は自力で導出できる【必見】

    本記事では、実験計画法の直交表の各列の平方和を導出する方法を詳しく解説します。直交表の知見を広げたい方は必見です。

    ②ブログだった記事を冊子にまとめました!

    以前、ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。勉強に役立ててください。

    内容は以下です。応用レベルをわかりやすく解説しています。130ページあります。

    テーマ 内容
    1 一元配置実験の平方和の分解ができる【初心者必見】
    2 繰返し数が異なる場合は一元配置実験だけである理由がわかる
    3 繰返し数が異なる一元配置実験の分散の期待値が計算できる
    4 【簡単】母数因子と変量因子の違いがすぐわかる
    5 分散分析の比較(完全配置実験とラテン方格法と直交表)【必見】
    6 分散分析表の値を綺麗にするデータのつくり方
    7 【重要】分散分析の期待値は極限値としてとらえる
    8 二元配置実験(繰り返し無し)の分散分析・区間推定が解ける
    9 二元配置実験(繰り返し有り)の分散分析・区間推定が解ける
    10 四元配置実験(繰り返し有り)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    11 分割法(2因子1段分割)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    12 分割法(3因子1段分割)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    13 分割法(4因子3段分割)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    14 分割法(乱塊法無しの2因子1段分割)の分散分析・区間推定が解ける
    15 サタースウェイトの等価自由度の計算ができる【重要】
    16 乱塊法(2因子)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    17 乱塊法(3因子)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    18 乱塊法(4因子)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    19 分散分析の比較(完全配置実験と分割法)がわかる【必見】
    20 多水準法の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    21 多水準法(直交表)と完全配置実験の分散分析は一致する【必見】
    22 擬水準法(余る場合)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    23 擬水準法(不足する場合)の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    24 擬水準法の分散分析の注意点【必見】
    25 【本記事限定】枝分かれ実験(並列型)の分散分析・区間推定が解ける
    26 2方分割法の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    27 直交表L16の分散分析・区間推定が解ける【必見】
    28 直交表の列をランダムに割当てても分散分析は変わらない
    29 多くの因子を直交表に割り当てると分散の期待値が導出できない
    30 【本記事限定】直交表の拡張方法がわかる【必見】
    31 【本記事限定】交互作用を調べると直交表L27は複数ある【必見】
    32 【本記事限定】直交表の種類は無数にある【必見】
    33 【本記事限定】直交表の交互作用がある列は素数の水準系だけ【必見】
    34 【重要】直交表を繰返し使う場合の分散分析がわかる
    35 【本記事限定】残差eの分散の期待値の導出がわかる
    36 【簡単】分散分析表の検定結果とデータの関係が理解できる
    37 実験計画法で欠測値を推定する方法がわかる【重要】
    38 実験計画法の水準は等間隔が良い理由がわかる
    39 母平均差の区間推定の導出がわかる
    40 分散分析から母分散の推定区間が導出できる

    ③実験計画法はなぜ難しいのか?

    難しくしている理由

    1. 個々の手法をそれぞれ理解&暗記するような教科書の構成になっているから
    2. 昭和の時代から実験計画法の教科書の構成は決まっており、今更変えにくい
    3. 著者の書き方や解き方の癖があり、複数の教科書を比較するとかえって混乱する

    私は、日本にある実験計画法の教科書をほぼ全て読破しました。どの本も章立てが同じです。出版元が学会や規格団体なので、構成をそろえたのでしょう。それが難しくしている理由だと思います。

    よくある教科書の構成

    単元
    1 実験計画法の基本
    2 一元配置実験
    3 二元配置実験
    4 多元配置実験
    5 乱塊法
    6 分割法
    7 2水準系直交表実験
    8 3水準系直交表実験
    9 直交表を用いた分割法
    10 多水準法と擬水準法
    11 枝分かれ実験
    ・・・ ・・・

    上表のように、第1章で、因子、水準、交互作用、残差、データの構造式などの基本を一通り解説し、
    第2章以降は、章ごとにそれぞれの解法を解説するパターンがほとんどです。

    よくある教科書のメリット

    手法ごとに区分されているため、理解しやすい。

    よくある教科書のデメリット

    手法ごとに別々の解き方や公式を暗記しがちになる。結局、実験計画法とは何をするものなのか、本質が理解できない。
    さらに教科書の著者の書き方、解き方の癖の違いが理解しにくくしている。

    実際、私自身、多くの教科書を読んで研究しましたが、著者の癖が最後まで苦労しました。

    ④実験計画法を究める学び方を開発

    実験計画法を究める方法を提案

    1. 1つの解法でどの手法も解析できる
    2. 1人で書き上げ、著者によるばらつきを無くす
    3. みんなのすぐ手が届く所に提供する

    この3つが、重要と考え、ブログに挙げると決めました。

    再掲しますが、わかりやく実験計画法を究める順番を提示します。この順番でQCプラネッツは解説しています。

    単元
    1 実験計画法の基本
    2 データの構造式
    3 自由度の導出
    4 平方和の分解
    5 分散分析と分散の期待値の導出
    6 区間推定
    7 直交表の特徴
    8 その他(注意事項)
    9 演習問題集

    ⑤データの構造式をおさえたら実験計画法は究められる

    データの構造式をおさえる

    実験計画法は、分散分析表を作ることが重要と思われがちですが、実は違います。データの構造式をおさえてください。QCプラネッツは、実験計画法の全手法とも、データの構造式から入ります。

    なぜデータの構造式が最重要なのか?

    分析は自分が立てたモデル式が必要で、どんな実験や研究も自分が立てたモデル式と実データとの比較をするからです。モデル式が実験計画法の場合、データの構造式なのです。

    自分で立てたモデル式である、データの構造式が自由度、分散分析から推定区間などすべての分析結果を導きます。データの構造式の特徴によって手法の個性が出ているので、手法の違いはデータの構造式を比較すればよく理解できます。

    データの構造式を自分で立てて、手法によって比較することによって、実験計画法の本質が理解できるようになります。これをしないと、意味が理解できないややこしい問題となるだけです。

    データの構造式を活用した実験計画法の攻め方

    手法ごとに暗記せず、どの手法でも次の攻め方で解いていきます。

    1. データの構造式を作る
    2. データの構造式から自由度を算出
    3. データの構造式から平方和を分解
    4. データの構造式から分散分析、分散の期待値を導出
    5. データの構造式から工程平均μ、繰返し数neを導出

    手順1から5にすべて、「データの構造式」が入っていますね。1つの解法で、多元配置実験、直交表、乱塊法・分割法、多水準法・擬水準法などの手法が解けます。

    データの構造式を活用するメリットとデメリット

    データの構造式さえおさえれば実験計画法は簡単!までは言えません。メリットとデメリットを列挙します。

    データの構造式を活用するメリット

    1. 手法どおしの比較ができる。なぜなら、いろいろな手法(多元配置実験、乱塊法、分割法、直交表など)はデータの構造式の一部が変化しただけだから。
    2. データの構造式が変わると、分散分析や分散の期待値E[V]の何が変化するかがすぐわかる
    3. データの構造式がわかると実験計画法の本質がわかる

    データの構造式を活用するデメリット

    1. データの構造式から分散の期待値E[V]の導出が文字式が多く、慣れるまでが大変
    2. 毎回データの構造式書くのが面倒

    デメリットは、「慣れるまでが大変!でも慣れると究められる」です。実は教科書は、最初の慣れるまでの大変さを少しでも簡単にするために、手法ごとに章立てしているのです。しかし、それでは実験計画法が何をやっているのかが見えにくくなるのです。

    デメリットもありますが、デメリットである煩雑な計算や導出過程は、QCプラネッツの各記事で解説していますので、目を通すと早く慣れます。大丈夫です。

    ⑥よく誤解される実験計画法あるある

    データの構造式から実験計画法を分析すると、実験計画法はいろいろ誤解されていることに気が付きます。

    よくある誤解 実際
    実験計画法は実験回数が
    減らせる魔法の方法
    実験回数低減は交絡するリスク
    をとっていることに注意
    直交表は実験回数が
    減らせる魔法の方法
    実験回数低減は交絡するリスク
    をとっていることに注意
    多元配置実験と直交表実験
    は別物
    データの構造式が同じなので
    多元配置実験=直交表
    それぞれの直交表は
    1種類のみ
    無数に存在
    分散分析の計算が重要で、
    分散の期待値E[V]は付け足し
    E[V]の導出が実験計画法
    を究める登山口
    平方和が小さい効果
    は残差にプーリング
    大小判断より
    効果の意味を考慮
    実験計画法は暗記すべき公式や
    解き方が多くて煩雑
    手法間の関連付けが
    無いと暗記依存
    乱塊法などの
    難解用語に苦戦
    データの構造式の変化
    を理解することが重要
    直交表になるべく多くの因子
    を割当ることが良いこと
    交絡のリスクに注意

    まとめ

    実験計画法のすべてを解説しました。

    • ➀QCプラネッツの解説ブログを紹介します!
    • ②ブログだった記事を冊子にまとめました!
    • ③実験計画法はなぜ難しいのか?
    • ④実験計画法を究める学び方を開発
    • ⑤データの構造式をおさえたら実験計画法は究められる
    • ⑥よく誤解される実験計画法あるある

  • 実験計画法のプーリングがわかる

    実験計画法のプーリングがわかる

    「プーリングの判断基準は何?」や「プーリングしても残差eの分散期待値E[V]が\(σ_e^2\)のまま変わらないのはなぜ?」と疑問に思いませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    実験計画法のプーリングがわかる

    実験計画法のプーリングがわかる

    • ➀プーリングの判断基準はよく考えるべき
    • ②プーリングしても残差eの分散期待値が変化しない理由がわかる

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法に磨きをかけていますので、わかりやすく解説します。本記事は、どこに書いていない、私が研究して見つけた本記事限定の内容です。実験計画法の肝なので、必読です!

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    ➀プーリングの判断基準はよく考えるべき

    効果の大小でプーリングを判断することが多い

    3因子(Aが4水準、Bが5水準、Cが3水準の計60個)から構成される三元配置実験の分散分析をまとめます。

    S φ V F
    A 24 3 8 4
    B 16 4 4 2
    C 10 2 5 2.5
    A×B 3 12 0.25 0.125
    A×C 24 6 4 2
    B×C 2 8 0.25 0.125
    e 48 24 2
    T 127 59

    教科書どおりだと、F値の小さいものは無視できるので、交互作用A×B、B×Cを残差eへプーリングしますね。

    S φ V F
    A 24 3 8 6.64
    B 16 4 4 3.32
    C 10 2 5 4.15
    A×C 24 6 4 3.32
    e 53 44 1.2
    T 127 59

    プーリングして効果を消してよいかよく考えること

    プーリングはよく試験に出るので、練習しておくことは大事ですが、単にF値の大小で残差eに含めるかどうかはよく考えるべきです。

    プーリングすべきかどうかは、その効果の意味をよく考えることが大事です。

    調べたい効果が小さければ、影響が無いという知見が得られます。それを残差に入れて、無かったことにするのはもったいないです。

    私は、F値に関係なく、一旦は全効果の平方和を調べることをおすすめします。
    その理由は、各効果の関係を分散の大小から理解して、自分がやりたい実験が適正に計画できているかをチェックすることができるからです。

    全体を俯瞰する意味で、全効果の平方和を調べた方がよいです。エクセルで簡単に計算できますから。,

    まとめると、

    試験対策にはプーリングをマスターしよう!
    でも実務は全効果を一旦見た方がよい!

    ②プーリングしても残差eの分散期待値が変化しない理由がわかる

    口で説明するのは簡単

    理由は口で言うと簡単です。

    プーリングすると自由度も平方和も変化するがその比である分散は変化しない

    大正解です!

    でも、数式で説明できますか?

    口で言うのは簡単だけど、本当にも残差eの分散の期待値は変化しないのでしょうか?と言い寄られると、ちょっと不安になりますよね。

    事例1(三元配置実験でプーリングする前)

    プーリングする前の各効果を式で表現すると下表のようになります。

    A B C AB AC BC e T
    \(\bar{x_{i・・}}\) 1 -1 -1 1 0
    \(\bar{x_{j}}\) 1 -1 -1 1 0
    \(\bar{x_{k}}\) 1 -1 -1 1 0
    \(\bar{x_{ij}}\) 1 -1 0
    \(\bar{x_{ik}}\) 1 -1 0
    \(\bar{x_{jk}}\) 1 -1 0
    \(x_{ijk}\) 1 1
    \(\bar{\bar{x}}\) -1 -1 -1 1 1 1 -1 -1

    黄色枠を見て、残差eの平方和の期待値が導出できます。
    E[\(S_e\)]=E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)

    \((x_{ijk}-\bar{x_{ij・}}-\bar{x_{i・k}}-\bar{x_{・jk}}\)
    \(+\bar{x_{i・・}}+\bar{x_{・j・}}+\bar{x_{・・k}}-\bar{\bar{x}})^2\)
    =E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)

    \((ε_{ijk}-\bar{ε_{ij・}}-\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{・jk}}\)
    \(+\bar{ε_{i・・}}+\bar{ε_{・j・}}+\bar{ε_{・・k}}-\bar{\bar{ε}})^2\)
    =(a-1)(b-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    となるのですが、簡単に導出方法を書いておきます。

    \((ε_{ijk}-\bar{ε_{ij・}}-\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{・jk}}\)
    \(+\bar{ε_{i・・}}+\bar{ε_{・j・}}-\bar{ε_{・・k}}-\bar{\bar{ε}})^2\)
    を(A)とします。

    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(ε_{ijk}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (abc-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}((A))^2\)] (??)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{ε_{ij・}}-\bar{ε_{i・・}}-\bar{ε_{・j・}}+\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)(b-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{i・・}}-\bar{ε_{・・k}}+\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{ε_{・jk}}-\bar{ε_{・j・}}-\bar{ε_{・・k}}+\bar{\bar{ε}})^2\)] (b-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{i・・}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (b-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{・・k}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (c-1)\(σ_e^2\)

    よって、(A)は
    (abc-1)-(a-1)(b-1)-(a-1)(c-1)-(b-1)(c-1)
    -(a-1)-(b-1)-(c-1)
    =abc-ab-ab-bc+a+b+c-1
    =(a-1)(b-1)(c-1)
    E[\(S_e\)]=(a-1)(b-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    となります。

    データの構造式で、全効果を展開すると、添え字が
    そのまま自由度になります。

    添え字:(ijk-ij-jk-ik+i+j+k-1)
    →自由度:(abc-ab-ac-bc+a+b+c-1)

    よって、分散の期待値は、自由度で割ります。
    残差eの自由度は(a-1)(b-1)(c-1)なので、
    E[\(V_e\)]=\(σ_e^2\)
    とシンプルになります。

    事例2(三元配置実験でプーリングする場合1)

    交互作用A×Bをプーリングします。

    交互作用A×Bをプーリングした後の各効果を式で表現すると下表のようになります。

    A B C (AB) AC BC e T
    \(\bar{x_{i・・}}\) 1 0 0 eへ -1 0 0 0
    \(\bar{x_{j}}\) 0 1 0 eへ 0 -1 0 0
    \(\bar{x_{k}}\) 0 0 1 eへ -1 -1 1 0
    \(\bar{x_{ij}}\) 0 0 0 eへ 0 0 0 0
    \(\bar{x_{ik}}\) 0 0 0 eへ 1 0 -1 0
    \(\bar{x_{jk}}\) 0 0 0 eへ 0 1 -1 0
    \(x_{ijk}\) 0 0 0 eへ 0 0 1 1
    \(\bar{\bar{x}}\) -1 -1 -1 eへ 1 1 0 -1

    残差eの項が少し変わりました。

    黄色枠を見て、残差eの平方和の期待値が導出できます。
    E[\(S_e\)]=E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)

    \((x_{ijk}-\bar{x_{i・k}}-\bar{x_{・jk}}\)
    \(+\bar{x_{・・k}})^2\)
    =E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)

    \((ε_{ijk}-\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{・jk}}\)
    \(+\bar{ε_{・・k}})^2\)
    =(a-1)(b-1)(c-2)\(σ_e^2\)
    となるのですが、簡単に導出方法を書いておきます。

    \((ε_{ijk}-\bar{ε_{ i・k }}-\bar{ε_{・jk }}+\bar{ε_{・・k}})^2\)
    を(B)とします。

    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(ε_{ijk}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (abc-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}((B))^2\)] (??)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{i・・}}-\bar{ε_{・・k}}+\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{ε_{・jk}}-\bar{ε_{・j・}}-\bar{ε_{・・k}}+\bar{\bar{ε}})^2\)] (b-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{i・・}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (b-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{・・k}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (c-1)\(σ_e^2\)

    よって、(B)は
    (abc-1)-(a-1)(b-1)-(a-1)(c-1)-(b-1)(c-1)
    -(a-1)-(b-1)-(c-1)
    =(a-1)(b-1)(c-1)-(a-1)(b-1)
    =(a-1)(b-1)(c-2)
    E[\(S_e\)]=(a-1)(b-1)(c-2)\(σ_e^2\)
    となります。

    (A)の自由度からプーリングした交互作用A×Bの自由度(a-1)(b-1)を引けばOKです。

    よって、分散の期待値は、自由度で割ります。
    残差eの自由度は(a-1)(b-1)(c-2)なので、

    E[\(V_e\)]=\(σ_e^2\)
    とプーリングする前の期待値と等しくなります。

    事例2(三元配置実験でプーリングする場合2)

    さらに交互作用A×B、B×Cをプーリングします。

    交互作用A×B、B×Cをプーリングした後の各効果を式で表現すると下表のようになります。

    A B C (AB) AC (BC) e T
    \(\bar{x_{i・・}}\) 1 0 0 eへ -1 eへ 0 0
    \(\bar{x_{j}}\) 0 1 0 eへ 0 eへ -1 0
    \(\bar{x_{k}}\) 0 0 1 eへ -1 eへ 0 0
    \(\bar{x_{ij}}\) 0 0 0 eへ 0 eへ 0 0
    \(\bar{x_{ik}}\) 0 0 0 eへ 1 eへ -1 0
    \(\bar{x_{jk}}\) 0 0 0 eへ 0 eへ 0 0
    \(x_{ijk}\) 0 0 0 eへ 0 eへ 1 1
    \(\bar{\bar{x}}\) -1 -1 -1 eへ 1 eへ 0 -1

    さらに残差eの項が変わりました。

    黄色枠を見て、残差eの平方和の期待値が導出できます。
    E[\(S_e\)]=E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)

    \((x_{ijk}-\bar{x_{i・k}}-\bar{x_{・j・}})^2\)
    =E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)

    \((ε_{ijk}-\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{・j・}}\)
    =(b-1)(ac-2a-2c+3)\(σ_e^2\)
    となるのですが、簡単に導出方法を書いておきます。

    \((ε_{ijk}-\bar{ε_{ i・k }}-\bar{ε_{・j・}})^2\)
    を(C)とします。

    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(ε_{ijk}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (abc-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}((B))^2\)] (??)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{ε_{i・k}}-\bar{ε_{i・・}}-\bar{ε_{・・k}}+\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)(c-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{i・・}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (a-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (b-1)\(σ_e^2\)
    E[\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(\bar{x_{・・k}}-\bar{\bar{ε}})^2\)] (c-1)\(σ_e^2\)

    よって、(C)は
    (abc-1)-(a-1)(b-1)-(a-1)(c-1)-(b-1)(c-1)
    -(a-1)-(b-1)-(c-1)
    =(a-1)(b-1)(c-1)-(a-1)(b-1)-(b-1)(c-1)
    =(b-1)(ac-2a-2c+3)
    E[\(S_e\)]=(b-1)(ac-2a-2c+3)\(σ_e^2\)
    となります。

    (A)の自由度からプーリングした交互作用A×B,B×Cの自由度(a-1)(b-1)と(b-1)(c-1)を引けばOKです。

    よって、分散の期待値は、自由度で割ります。
    残差eの自由度は(b-1)(ac-2a-2c+3)なので、

    E[\(V_e\)]=\(σ_e^2\)
    とプーリングする前の期待値と等しくなります。

    プーリングすると自由度も下がるので、残差eの分散の期待値は変わりません。実際に式を使って期待値が変わらないことを確認しました。

    まとめ

    実験計画法のプーリングについて詳細に解説しました。

    • ➀プーリングの判断基準はよく考えるべき
    • ②プーリングしても残差eの分散期待値が変化しない理由がわかる

  • 【必読】一元配置実験(繰返し数が同じ)が解ける【QC検定®2級対策】

    【必読】一元配置実験(繰返し数が同じ)が解ける【QC検定®2級対策】

    「QC検定®2級で出題される一元配置実験(繰返し数が同じ)のどこを学べばOKなの?」、「対策本や問題集が多く、ページ数が長いから時間もないし、難しいからわからない」など、一元配置実験(繰返し数が同じ)の学習がうまくできず、試験に合格できるかどうか悩んでいませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    本記事だけ読めば合格できる一元配置実験(繰返し数が同じ)の解き方

    【これだけで試験に十分】一元配置実験(繰返し数が同じ)の解法

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに実験計画法に磨きをかけています。

    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。
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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない

    1. 一元配置実験(繰返し数同じ)
    2. 一元配置実験(繰返し数異なる)
    3. 二元配置実験(繰返し無し)
    4. 二元配置実験(繰返し有り)

    の4種類だけです。
    何が違いのか? 識別できますか?
    それは、「データ表が違う」だけでOKです。

    慣れるとデータの構造式が違うと言えるようになりますが、
    QC検定®2級合格には、データ表を見て、どのパターンかがすぐ判断できたらOKです。

    本記事は、1つ目の一元配置実験(繰返し数が同じ)の必勝パターンを解説します。

    必勝方法

    本記事だけに集中して、いつでも解けるように何度も練習してください。
    合格できない人は、本記事のどこかが消化不良のまま受験しているはずです。

    ②2乗表を作る

    データを用意

    A1 A2 A3 A4
    1 11 20 21 22
    2 13 12 24 25
    3 17 19 27 28
    4 19 18 28 19
    5 20 16 20 21
    80 85 120 115
    合計 400

    データの構造式(見るだけ)

    データの構造式こそ、実験計画法の本質ですが、最初は無視しましょう。
    xij=μ+αiij
    まずは分散分析表攻略を優先して、推定区間の式を習得しましょう。

    2乗表を作る

    データ表を2乗します。

    A1 A2 A3 A4
    1 121 400 441 484
    2 169 144 576 625
    3 289 361 729 784
    4 361 324 784 361
    5 400 256 400 441
    8450

    試験では、合計が問題文に与えられていますが、必ず、2乗表がすぐに作れるように練習してください。

    ③平方和を計算する

    公式は確実に覚えて使いこなせるように何度も練習しましょう。

    「数学苦手だから」、「年だから」は関係ありません。能力、年齢ではなく、復習不足なだけです。

    ●ST=\(\sum_{i}x_i^2-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =8450-\(\frac{400^2}{20}\)=450

    ●SA=\(\frac{\sum_{i}x_A^2}{n_A}-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =\(\frac{80^2}{5}\)+\(\frac{85^2}{5}\)+\(\frac{120^2}{5}\)+\(\frac{115^2}{5}\)-\(\frac{400^2}{20}\)=250

    ●Se= ST– SA
    =450-250=200

    この計算を確実に何度も練習しましょう。試験では4因子×5データまでは出ませんが、本記事の例題がさっと解けるになるとよいでしょう。

    ④分散分析表を作る

    分散分析表を作ります。

    自由度や平均平方(不偏分散ということもあります)V,F値の計算は大丈夫か確認しましょう。

    S φ V(=S/φ) F(=V/Ve) F0
    A 250 3 83.33 6.67 3.13
    e 200 16 12.5
    T 450 19

    ⑤F検定する

    分散分析表から確認します。
    F(φAe,α)=F(3,16,0.05)=3.13<6.67より有意である。
    因子Aだけ有意であるとわかりました。

    F値の比較は、意味を知らなくてもOKで、
    有意かどうか区別つけば、まずはOK。
    有意有無は、その因子に効果があるかどうかです。
    有意でなければ誤差の影響が強いという意味です。

    この後、試験でよくプーリングして、再度分散分析する問題も頻出です。

    ⑥推定を算出

    点推定

    A1=(11+13+17+19+20)/5=16
    A2=17
    A3=24
    A4=23

    信頼区間

    QC検定®では電卓を使います。分数と平方根を速く計算できるように練習しましょう。

    A1=16±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A1}}\)
    =16±t(16,0.05) \(\sqrt{\frac{12.5}{5}}\)
    A2=17±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A2}}\)
    =17±t(16,0.05) \(\sqrt{\frac{12.5}{5}}\)
    A3=24±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A3}}\)
    =24±t(16,0.05) \(\sqrt{\frac{12.5}{5}}\)
    A4=23±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A4}}\)
    =23±t(16,0.05) \(\sqrt{\frac{12.5}{5}}\)

    最適な組合せの点推定と信頼区間

    工程平均の式の導出は、関連記事に解説していますが、QC検定®2級受験の場合は、公式暗記で済ませましょう。

    最適な組合せは、最も値が大きい場合が多いです。A3ですね。

    A3=24±t(16,0.05) \(\sqrt{\frac{12.5}{5}}\)
    =24±2.120×1.581=24±3.352

    となります。一連の流れを何度も読んで、マスターしましょう。
    試験時間を考慮すると、ここまでで7,8分程度で来れるように何度も練習しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、二元配置実験(繰返し無し)で必ず出題される内容を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

  • 【必読】一元配置実験(繰返し数が異なる)が解ける【QC検定®2級対策】

    【必読】一元配置実験(繰返し数が異なる)が解ける【QC検定®2級対策】

    「QC検定®2級で出題される一元配置実験(繰返し数が異なる)のどこを学べばOKなの?」、「対策本や問題集が多く、ページ数が長いから時間もないし、難しいからわからない」など、一元配置実験(繰返し数が異なる)の学習がうまくできず、試験に合格できるかどうか悩んでいませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    本記事だけ読めば合格できる一元配置実験(繰返し数が異なる)の解き方

    【これだけで試験に十分】一元配置実験(繰返し数が異なる)の解法

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに実験計画法に磨きをかけています。

    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。
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    QC検定® 2級合格対策講座を販売します。合格だけでなく、各単元の本質も理解でき、QC検定® 1級合格も狙える59題をぜひ活用ください。

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    必勝ドリル

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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない

    1. 一元配置実験(繰返し数同じ)
    2. 一元配置実験(繰返し数異なる)
    3. 二元配置実験(繰返し無し)
    4. 二元配置実験(繰返し有り)

    の4種類だけです。
    何が違いのか? 識別できますか?
    それは、「データ表が違う」だけでOKです。

    慣れるとデータの構造式が違うと言えるようになりますが、
    QC検定®2級合格には、データ表を見て、どのパターンかがすぐ判断できたらOKです。

    本記事は、2つ目の一元配置実験(繰返し数が異なる)の必勝パターンを解説します。

    必勝方法

    本記事だけに集中して、いつでも解けるように何度も練習してください。
    合格できない人は、本記事のどこかが消化不良のまま受験しているはずです。

    ②2乗表を作る

    データを用意

    A1 A2 A3 A4
    1 11 20 21 22
    2 13 12 24 25
    3 17 19 27 28
    4 19 18 28
    5 16
    60 85 100 75
    合計 320

    データの構造式(見るだけ)

    データの構造式こそ、実験計画法の本質ですが、最初は無視しましょう。
    xij=μ+αiij
    まずは分散分析表攻略を優先して、推定区間の式を習得しましょう。

    2乗表を作る

    データ表を2乗します。

    A1 A2 A3 A4
    1 121 400 441 484
    2 169 144 576 625
    3 289 361 729 784
    4 361 324 784
    5 256
    6848

    試験では、合計が問題文に与えられていますが、必ず、2乗表がすぐに作れるように練習してください。

    ③平方和を計算する

    公式は確実に覚えて使いこなせるように何度も練習しましょう。

    「数学苦手だから」、「年だから」は関係ありません。能力、年齢ではなく、復習不足なだけです。

    ●ST=\(\sum_{i}x_i^2-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =6848-\(\frac{320^2}{16}\)=448

    ●SA=\(\frac{\sum_{i}x_A^2}{n_A}-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =\(\frac{60^2}{4}\)+\(\frac{85^2}{5}\)+\(\frac{100^2}{4}\)+\(\frac{75^2}{3}\)-\(\frac{320^2}{16}\)=320
    Aの分母の数字に注意

    ●Se= ST– SA
    =448-320=128

    この計算を確実に何度も練習しましょう。

    ④分散分析表を作る

    分散分析表を作ります。

    自由度や平均平方(不偏分散ということもあります)V,F値の計算は大丈夫か確認しましょう。

    S φ V(=S/φ) F(=V/Ve) F0
    A 320 3 106.67 10 3.29
    e 128 12 10.67
    T 448 15

    ⑤F検定する

    分散分析表から確認します。
    F(φAe,α)=F(3,12,0.05)=3.29<10より有意である。
    因子Aだけ有意であるとわかりました。

    F値の比較は、意味を知らなくてもOKで、
    有意かどうか区別つけば、まずはOK。
    有意有無は、その因子に効果があるかどうかです。
    有意でなければ誤差の影響が強いという意味です。

    この後、試験でよくプーリングして、再度分散分析する問題も頻出です。

    ⑥推定を算出

    点推定

    A1=(11+13+17+19)/4=15
    A2=(20+12+19+18+16)/5=17
    A3=(21+24+27+28)/4=25
    A4=(22+25+28)/3=25

    信頼区間

    QC検定®では電卓を使います。分数と平方根を速く計算できるように練習しましょう。

    A1=15±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A1}}\)
    =15±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{10.66}{4}}\)
    A2=17±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A2}}\)
    =17±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{10.66}{5}}\)
    A3=25±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A3}}\)
    =25±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{10.66}{4}}\)
    A4=25±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A4}}\)
    =25±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{10.66}{3}}\)

    最適な組合せの点推定と信頼区間

    工程平均の式の導出は、関連記事に解説していますが、QC検定®2級受験の場合は、公式暗記で済ませましょう。

    最適な組合せは、最も値が大きい場合が多いです。A3とA4ですね。

    A3max=25+t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{10.66}{4}}\)
    =25+2.179×1.633=28.56
    A4max=25+t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{10.66}{3}}\)
    =25+2.179×1.886=29.11
    A4maxが最も特性値が高くなります。

    となります。一連の流れを何度も読んで、マスターしましょう。
    試験時間を考慮すると、ここまでで7,8分程度で来れるように何度も練習しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、二元配置実験(繰返し無し)で必ず出題される内容を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

  • 【必読】二元配置実験(繰返し無し)が解ける【QC検定®2級対策】

    【必読】二元配置実験(繰返し無し)が解ける【QC検定®2級対策】

    「QC検定®2級で出題される二元配置実験(繰返し無し)のどこを学べばOKなの?」、「対策本や問題集が多く、ページ数が長いから時間もないし、難しいからわからない」など、二元配置実験(繰返し無し)の学習がうまくできず、試験に合格できるかどうか悩んでいませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    本記事だけ読めば合格できる二元配置実験(繰返し無し)の解き方

    【これだけで試験に十分】二元配置実験(繰返し無し)の解法

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに実験計画法に磨きをかけています。

    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。

    【QC検定® 2級合格対策講座】で必勝!

    QC検定® 2級合格対策講座を販売します。合格だけでなく、各単元の本質も理解でき、QC検定® 1級合格も狙える59題をぜひ活用ください。

    必勝メモ

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    必勝ドリル

    必勝ドリル
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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない

    1. 一元配置実験(繰返し数同じ)
    2. 一元配置実験(繰返し数異なる)
    3. 二元配置実験(繰返し無し)
    4. 二元配置実験(繰返し有り)

    の4種類だけです。
    何が違いのか? 識別できますか?
    それは、「データ表が違う」だけでOKです。

    慣れるとデータの構造式が違うと言えるようになりますが、
    QC検定®2級合格には、データ表を見て、どのパターンかがすぐ判断できたらOKです。

    本記事は、3つ目の二元配置実験(繰返し無し)の必勝パターンを解説します。

    必勝方法

    本記事だけに集中して、いつでも解けるように何度も練習してください。
    合格できない人は、本記事のどこかが消化不良のまま受験しているはずです。

    ②2乗表を作る

    データを用意

    データ表 B1 B2 B3
    A1 13 9 14 36
    A2 8 19 21 48
    A3 21 20 25 66
    A4 22 32 36 90
    64 80 96 240

    データの構造式(見るだけ)

    データの構造式こそ、実験計画法の本質ですが、最初は無視しましょう。
    xij=μ+αijij
    まずは分散分析表攻略を優先して、推定区間の式を習得しましょう。

    2乗表を作る

    データ表を2乗します。

    2乗表 B1 B2 B3
    A1 169 81 196 446
    A2 64 361 441 866
    A3 441 400 625 1466
    A4 484 1024 1296 2804
    1158 1866 2558 5582

    試験では、合計が問題文に与えられていますが、必ず、2乗表がすぐに作れるように練習してください。

    ③平方和を計算する

    公式は確実に覚えて使いこなせるように何度も練習しましょう。

    「数学苦手だから」、「年だから」は関係ありません。能力、年齢ではなく、復習不足なだけです。

    ●ST=\(\sum_{i}x_i^2-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =5582-\(\frac{240^2}{12}\)=782

    ●SA=\(\frac{\sum_{i}x_A^2}{n_A}-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =\(\frac{36^2}{3}\)+\(\frac{48^2}{3}\)+\(\frac{66^2}{3}\)+\(\frac{90^2}{3}\)-\(\frac{240^2}{12}\)=552

    ●SB=\(\frac{\sum_{i}x_B^2}{n_B}-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =\(\frac{64^2}{4}\)+\(\frac{80^2}{4}\)+\(\frac{96^2}{4}\)-\(\frac{240^2}{12}\)=128

    ●Se= ST– SA– SB
    =782-552-128=102

    この計算を確実に何度も練習しましょう。

    ④分散分析表を作る

    分散分析表を作ります。

    自由度や平均平方(不偏分散ということもあります)V,F値の計算は大丈夫か確認しましょう。

    S φ V(=S/φ) F(=V/Ve) F0
    A 552 3 184 9.02 5.41
    B 128 2 64 3.14 5.79
    e 102 5 20.4
    T 782 11

    ⑤F検定する

    分散分析表から確認します。
    F(φAe,α)=F(3,5,0.05)=5.41<9.02より有意である。
    F(φBe,α)=F(2,5,0.05)=5.79>3.14より有意ではない。
    因子Aだけ有意であるとわかりました。

    F値の比較は、意味を知らなくてもOKで、
    有意かどうか区別つけば、まずはOK。
    有意有無は、その因子に効果があるかどうかです。
    有意でなければ誤差の影響が強いという意味です。

    この後、試験でよくプーリングして、再度分散分析する問題も頻出です。

    ⑥推定を算出

    点推定

    A1=(13+9+14)/3=12
    A2=16
    A3=22
    A4=30

    B1=(13+8+21+22)/4=16
    B2=20
    B3=24

    信頼区間

    QC検定®では電卓を使います。分数と平方根を速く計算できるように練習しましょう。

    A1=12±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =12±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{3}}\)
    A2=16±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =16±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{3}}\)
    A3=22±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =22±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{3}}\)
    A4=30±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =30±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{3}}\)

    B1=16±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_B}}\)
    =16±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{4}}\)
    B2=20±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_B}}\)
    =20±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{4}}\)
    B3=24±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_B}}\)
    =24±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{4}}\)

    最適な組合せの点推定と信頼区間

    工程平均の式の導出は、関連記事に解説していますが、QC検定®2級受験の場合は、公式暗記で済ませましょう。

    最適な組合せは、最も値が大きい場合が多いです。A4B3ですね。

    μ(A4B3)=\(\bar{A_4}+\bar{B_3}-\bar{T}\)
    =90/3+96/4-240/12=30+24-20=26
    μ(A4B3)の信頼区間は
    μ±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_e}}\)
    =26±t(5,0.05) \(\sqrt{\frac{20.4}{2}}\)

    信頼区間=t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_e}}\)
    ここで、neが伊奈の式や田口の式が出てきます。

    ne
    田口の式
    =\(\frac{abc}{1+φ_A+φ_B}\)=\(\frac{12}{1+3+2}\)=2
    伊奈の式
    =\(\frac{1}{\frac{1}{3}+\frac{1}{4}-\frac{1}{12}}\)=2

    となります。一連の流れを何度も読んで、マスターしましょう。
    試験時間を考慮すると、ここまでで7,8分程度で来れるように何度も練習しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、二元配置実験(繰返し無し)で必ず出題される内容を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

  • 【必読】二元配置実験(繰返し有り)が解ける【QC検定®2級対策】

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    「QC検定®2級で出題される二元配置実験(繰返し有り)のどこを学べばOKなの?」、「対策本や問題集が多く、ページ数が長いから時間もないし、難しいからわからない」など、二元配置実験(繰返し有り)の学習がうまくできず、試験に合格できるかどうか悩んでいませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    本記事だけ読めば合格できる二元配置実験(繰返し有り)の解き方

    【これだけで試験に十分】二元配置実験(繰返し有り)の解法

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法を全く知らない状態から3ヶ月にQC検定®2級を合格し、さらに、QC検定®1級合格して、さらに実験計画法に磨きをかけています。

    本記事だけ読めば合格できます。
    なお、QC検定®2級合格対策本や参考書は1冊までにしてください。
    たくさん本を持っている人ほど、合格しません。
    合格する方法が重要で、対策本や参考書にはその方法が書いていません。
    品質管理・統計の初心者にとって分厚い本はキツイです。

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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない

    1. 一元配置実験(繰返し数同じ)
    2. 一元配置実験(繰返し数異なる)
    3. 二元配置実験(繰返し無し)
    4. 二元配置実験(繰返し有り)

    の4種類だけです。
    何が違いのか? 識別できますか?
    それは、「データ表が違う」だけでOKです。

    慣れるとデータの構造式が違うと言えるようになりますが、
    QC検定®2級合格には、データ表を見て、どのパターンかがすぐ判断できたらOKです。

    本記事は、4つ目の二元配置実験(繰返し有り)の必勝パターンを解説します。

    必勝方法

    本記事だけに集中して、いつでも解けるように何度も練習してください。
    合格できない人は、本記事のどこかが消化不良のまま受験しているはずです。

    ②2乗表を作る

    データを用意

    データ表
    B1 B2 B3
    A1 4 5 14 36
    -4 7 10
    A2 7 10 16 54
    1 10 10
    A3 15 13 15 72
    5 17 7
    A4 18 10 11 78
    10 16 13
    56 88 96 240

    また、SABを算出するために、AiBjの合計した表も作ります。

    繰返しの和 B1 B2 B3
    A1 0 12 24 36
    A2 8 20 26 54
    A3 20 30 22 72
    A4 28 26 24 78
    56 88 96 240

    データの構造式(見るだけ)

    データの構造式こそ、実験計画法の本質ですが、最初は無視しましょう。
    xijk=μ+αij+αβijijk
    まずは分散分析表攻略を優先して、推定区間の式を習得しましょう。

    2乗表を作る

    データ表と、繰返し分の和の表もどちらも2乗します。

    2乗和
    B1 B2 B3
    A1 16 25 196 402
    16 49 100
    A2 49 100 256 606
    1 100 100
    A3 225 169 225 982
    25 289 49
    A4 324 100 121 1070
    100 256 169
    756 1088 1216 3060

    繰返しの和も2乗和します。

    繰返しの和 B1 B2 B3
    A1 0 144 576 720
    A2 64 400 676 1140
    A3 400 900 484 1784
    A4 784 676 576 2036
    1248 2120 2312 5680

    試験では、合計が問題文に与えられていますが、必ず、2種類のデータ表と2種類の2乗和表がすぐに作れるように練習してください。

    ③平方和を計算する

    公式は確実に覚えて使いこなせるように何度も練習しましょう。

    「数学苦手だから」、「年だから」は関係ありません。能力、年齢ではなく、復習不足なだけです。

    ●ST=\(\sum_{i}x_i^2-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =3060-\(\frac{240^2}{24}\)=660

    ●SA=\(\frac{\sum_{i}x_A^2}{n_A}-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =\(\frac{36^2}{6}\)+\(\frac{54^2}{6}\)+\(\frac{72^2}{6}\)+\(\frac{78^2}{6}\)-\(\frac{240^2}{24}\)=180

    ●SB=\(\frac{\sum_{i}x_B^2}{n_B}-\frac{(\sum_{i}x_i^2)}{n}\)
    =\(\frac{56^2}{8}\)+\(\frac{88^2}{8}\)+\(\frac{96^2}{8}\)-\(\frac{240^2}{24}\)=112

    ●SAB=\(\frac{5680}{2}-\frac{240^2}{24}\)=440

    ●SA×B= SAB– SA– SB
    =440-180-112=148

    ●Se= ST– SA– SB– SA×B
    =660-180-112-148=220

    この計算を確実に何度も練習しましょう。

    ④分散分析表を作る

    分散分析表を作ります。

    自由度や平均平方(不偏分散ということもあります)V,F値の計算は大丈夫か確認しましょう。

    S φ V=S/φ F=V/Ve F0
    A 180 3 60 3.27 3.49
    B 112 2 56 3.05 3.89
    A×B 148 6 24.67 1.35 3.00
    e 220 12 18.33
    T 660 23

    ⑤F検定する

    分散分析表から確認します。
    F(φAe,α)=F(3,12,0.05)=3.49>3.27より有意ではない。
    F(φBe,α)=F(2,12,0.05)=3.89>3.05より有意ではない。
    F(φA×Be,α)=F(6,12,0.05)=3.00>1.35より有意ではない。

    F値の比較は、意味を知らなくてもOKで、
    有意かどうか区別つけば、まずはOK。
    有意有無は、その因子に効果があるかどうかです。
    有意でなければ誤差の影響が強いという意味です。

    この後、試験でよくプーリングして、再度分散分析する問題も頻出です。

    ⑥推定を算出

    点推定

    A1=(4+5+14-4+7+10)/6=6
    A2=9
    A3=12
    A4=13

    B1=(4-4+7+1+15+5+18+10)/8=7
    B2=11
    B3=12

    信頼区間

    QC検定®では電卓を使います。分数と平方根を速く計算できるように練習しましょう。

    A1=6±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =6±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{6}}\)
    A2=9±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =9±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{6}}\)
    A3=12±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =12±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{6}}\)
    A4=13±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_A}}\)
    =13±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{6}}\)

    B1=7±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_B}}\)
    =7±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{8}}\)
    B2=11±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_B}}\)
    =11±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{8}}\)
    B3=12±t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_B}}\)
    =12±t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{8}}\)

    最適な組合せの点推定と信頼区間

    工程平均の式で、交互作用を無視しない場合とします。
    無視する場合は、関連記事(【必読】二元配置実験(繰返し無し)が解ける【QC検定®2級対策】)を見てください。

    工程平均の式の導出は、関連記事に解説していますが、QC検定®2級受験の場合は、公式暗記で済ませましょう。

    最適な組合せは、最も値が大きい場合が多いです。A3B2ですね。

    点推定=(13+17)/2=15
    信頼区間=t(φe,α) \(\sqrt{\frac{V_e}{n_e}}\)
    ここで、neが伊奈の式や田口の式が出てきます。

    ne=\(\frac{abc}{1+φ_A+φ_B+φ_{A×B}}\)=\(\frac{24}{1+3+2+6}\)=2
    信頼区間=t(12,0.05) \(\sqrt{\frac{18.33}{2}}\)

    となります。一連の流れを何度も読んで、マスターしましょう。
    試験時間を考慮すると、ここまでで7,8分程度で来れるように何度も練習しましょう。

    まとめ

    QC検定®2級で、二元配置実験(繰返し有り)で必ず出題される内容を解説しました。
    10問を1回ずつ解くのではなく、1問を10回解いて解法を覚えてしまいましょう。
    試験本番に緊張した状態でも解けるよう何度も練習しましょう。

    • ➀QC検定®2級の実験計画法は4種類しかない
    • ②2乗表を作る
    • ③平方和を計算する
    • ④分散分析表を作る
    • ⑤F検定する
    • ⑥推定を算出

  • 二元配置実験(交互作用有り)の平方和の分解ができる【初心者必見】

    「平方和がなぜ分解できるのかがわからない、解けない」、「主効果、交互作用、残差の各値が計算できない」、「主効果、交互作用、残差の和が0になる理由がわからない」、など、実験計画法や分散分析に不慣れで困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    二元配置実験(交互作用有り)の平方和の分解ができる【初心者必見】

    二元配置実験(交互作用有り)の平方和の分解

    • ①二元配置実験(交互作用有り)のデータの分解方法がわかる
    • ②二元配置実験(交互作用有り)の主効果、残差の平方和がデータの分解から計算できる
    • ③二元配置実験(交互作用有り)の主効果、交互作用、残差の和が0である理由がわかる

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、QC検定®1級合格した後、さらに実験計画法に磨きをかけています。とはいえ、QC検定®1級合格前の1.5年前までは、実験計画法すら知りませんでした。実験計画法を初めて勉強して3ヶ月後にQC検定®2級を合格しました。実験計画法はまったく理解できていませんでしたが、計算方法だけ暗記して点数を稼ぐレベルでした。

    本記事は、実験計画法を学び始めるときに、なぜ?と不思議に思う内容をわかりやすく解説します。すぐ読めます!

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    ●商標使用について、
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    ①二元配置実験(交互作用有り)のデータの分解方法がわかる

    データの構造式

    二因子の完全配置実験のデータの構造式からスタートします。
    実験計画法は慣れないうちは、分散分析ができることを最優先するので、
    データの構造式は見なくてもOKです。
    しかし、データの構造式さえあれば全部計算できるので、機械的に書きましょう。

    二元配置実験(交互作用有り)のデータの構造式

    xijk=μ+αij+(αβ)ij+eijk

    二元配置実験をデータ分解する

    因子と水準の違いは説明できますか?
    関連記事に解説していますが、

    一言でいうと次の通りです。

    【簡単】因子と水準の違い

    因子は変数の種類
    水準はレベル(英語にするとわかりやすい)

    二元配置実験(交互作用有り)のデータを用意します。

    xijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 11 4 19 19
    5 14 7 1
    A2 3 21 15 31
    13 9 23 21
    A3 24 15 46 54
    10 33 34 48

    データの分解方法

    1. 全体の平均μを求める
    2. 主効果\(α_i\)、\(β_j\)の各値を求める
    3. 交互作用\((αβ)_{ij}\)の各値を求める
    4. 残差\(e_{ijk}\)は残りの値

    計算して、表を作ってみた方がわかりやすいです。

    (i)全体の平均μを求める。
    μ=合計/個数=480/24=20

    xijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 11 4 19 19
    5 14 7 1
    A2 3 21 15 31
    13 9 23 21
    A3 24 15 46 54
    10 33 34 48

    (ii)主効果\(α_i\)の各値(i=1,2,3)を求める
    \(α_1\)=(水準1の平均)―μ=\(\frac{11+4+19+19+5+14+7+1}{8}\)-20=-10
    \(α_2\)=(水準2の平均)―μ=\(\frac{3+21+15+31+13+9+23+21}{8}\)-20=-3
    \(α_3\)=(水準3の平均)―μ=\(\frac{24+15+46+54+10+33+34+48}{8}\)-20=13

    αi
    B1 B2 B3 B4
    A1 -10
    A2 -3
    A3 13

    (ii)主効果\(β_j\)の各値(j=1,2,3,4)を求める
    \(β_1\)=(水準1の平均)―μ=\(\frac{11+5+3+13+24+10}{6}\)-20=-9
    \(α_2\)=(水準2の平均)―μ=\(\frac{4+14+21+9+15+33}{6}\)-20=-4
    \(α_3\)=(水準3の平均)―μ=\(\frac{19+7+15+23+46+34}{6}\)-20=4
    \(α_4\)=(水準4の平均)―μ=\(\frac{19+1+31+21+54+48}{6}\)-20=9

    βj
    B1 B2 B3 B4
    A1 -9 -4 4 9
    A2
    A3

    (iii)交互作用\((αβ)_{ij}\)の各値を求める

    \((αβ)_{11}\)~\((αβ)_{34}\)の全12種類を計算します。
    \(αβ_{11}\)=(AB11の平均)―μ―α1―β1=\(\frac{11+5}{2}\)-20-(-10)-(-9)=7
    \(αβ_{12}\)=(AB12の平均)―μ―α1―β2=\(\frac{4+14}{2}\)-20-(-10)-(-4)=3

    \(αβ_{14}\)=(AB14の平均)―μ―α1―β4=\(\frac{19+1}{2}\)-20-(-10)-9=-9

    \(αβ_{34}\)=(AB34の平均)―μ―α3―β4=\(\frac{54+48}{2}\)-20-13-9=9
    ちょっとややこしい計算ですが、
    SA×B=SAB– SA– SB
    と連想すれば計算式が理解しやすいですね。

    (αβ)ij
    B1 B2 B3 B4
    A1 7 3 -1 -9
    A2 0 2 -2 0
    A3 -7 -5 3 9

    (iv) 残差\(e_{ijk}\)は残りの値

    \(ε_{ijk}\)=\(x_{ijk}\)-μ-\(α_i\)-\(β_j\)-\((αβ)_{ij}\)
    例えばi=2,j=3,k=2としましょう。
    \(ε_{232}\)=\(x_{232}\)-μ-\(α_2\)-\(β_3\)-\((αβ)_{23}\)
    =23-20-(-3)-4-(-2)=4
    これをすべてのijkについて計算します。

    εijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 3 -5 6 9
    -3 5 -6 -9
    A2 -5 6 -4 5
    5 -6 4 -5
    A3 7 -9 6 3
    -7 9 -6 -3

    まとめると次のようにデータが分解できます。

    データの分解のまとめ

    xijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 11 4 19 19
    5 14 7 1
    A2 3 21 15 31
    13 9 23 21
    A3 24 15 46 54
    10 33 34 48

    =

    μ
    B1 B2 B3 B4
    A1 20
    A2
    A3

    +

    αi
    B1 B2 B3 B4
    A1 -10
    A2 -3
    A3 13

    +

    βj
    B1 B2 B3 B4
    A1 -9 -4 4 9
    A2
    A3

    +

    (αβ)ij
    B1 B2 B3 B4
    A1 7 3 -1 -9
    A2 0 2 -2 0
    A3 -7 -5 3 9

    +

    εijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 3 -5 6 9
    -3 5 -6 -9
    A2 -5 6 -4 5
    5 -6 4 -5
    A3 7 -9 6 3
    -7 9 -6 -3

    ②二元配置実験(交互作用有り)の主効果、残差の平方和がデータの分解から計算できる

    データの構造式
    xijk=μ+ αij+(αβ)ij+eijk
    の、各i,j,kに対する値について、表を使って計算しました。

    次に平方和を導出しましょう。

    平方和の分解を導出

    データの構造式
    xijk=μ+ αij+(αβ)ij+eijk

    xijk-μ=αij+(αβ)ij+eijk
    と変形し、両辺を2乗したものにΣiΣjΣkをつけます。

    \(\sum_{i=1}^{a}(αβ)_{ij}\)=0, \(\sum_{j=1}^{b}(αβ)_{ij}\)=0

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}( x_{ijk}-μ)^2\)
    =\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(α_i+β_j+(αβ)_{ij}+e_{ijk})^2\)

    右辺は、
    (右辺)= \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)\((α_i^2+β_j^2+(αβ)_{ij}^2+e_{ijk}^2)\)
    +2\((α_i β_j+α_i (αβ)_{ij}+α_i e_{ijk}+β_j (αβ)_{ij} +β_j e_{ijk} +(αβ)_{ij} e_{ijk})\)

    ここで、(右辺の) 2乗項以外の中間項の和はすべて0になるため、
    (右辺)= \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)\((α_i^2+β_j^2+(αβ)_{ij}^2+e_{ijk}^2)\)
    となります。中間項の和が0になることを後で1つずつ数値をいれて計算して確かめましょう。

    まとめると、
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}( x_{ijk}-μ)^2\)
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)\((α_i^2+β_j^2+(αβ)_{ij}^2+e_{ijk}^2)\)
    これが、
    ST= SA+ SB+ SA×B+ Se
    となり、平方和の分解ができるのです。

    2乗項以外の中間項の和はすべて0になる性質があるため、
    平方和は分解できるのです。
    でも、慣れないうちは難解なので、
    次の表を使って平方和の分解ができることを理解しましょう。

    データの分解した表から平方和の分解を導出

    データの構造式
    xijk=μ+ αij+(αβ)ijeijk
    の、各i,jに対する値について、表を使って計算しました。

    すべての値を2乗しましょう。

    xijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 121 16 361 361
    25 196 49 1
    A2 9 441 225 961
    169 81 529 441
    A3 576 225 2116 2916
    100 1089 1156 2304
    14468

    μ
    B1 B2 B3 B4
    A1 400 400 400 400
    400 400 400 400
    A2 400 400 400 400
    400 400 400 400
    A3 400 400 400 400
    400 400 400 400
    9600

    αi
    B1 B2 B3 B4
    A1 100 100 100 100
    100 100 100 100
    A2 9 9 9 9
    9 9 9 9
    A3 169 169 169 169
    169 169 169 169
    2224

    βj
    B1 B2 B3 B4
    A1 81 16 16 81
    81 16 16 81
    A2 81 16 16 81
    81 16 16 81
    A3 81 16 16 81
    81 16 16 81
    1164

    (αβ)ij
    B1 B2 B3 B4
    A1 49 9 1 81
    49 9 1 81
    A2 0 4 4 0
    0 4 4 0
    A3 49 25 9 81
    49 25 9 81
    624

    εijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 9 25 36 81
    9 25 36 81
    A2 25 36 16 25
    25 36 16 25
    A3 49 81 36 9
    49 81 36 9
    856

    表の和をまとめると、
    14468=9600+2224+1164+624+856
    と一致します。あら、不思議!

    実際、合計,因子A,残差eに対する平方和Sは、
    ST14468-9600=4868
    SA=2224
    SB=1164
    SA×B=624
    Se=856
    となります。

    表から中間項の和が0になることを確認

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}α_i β_j\)=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}α_i (αβ)_{ij}\)=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}α_i e_{ijk}\)=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}β_j (αβ)_{ij}\)=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}β_j e_{ijk} \)=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(αβ)_{ij} e_{ijk}\)=0
    となります。式変形で証明しても良いですが、慣れないうちは、具体的に計算して確認しましょう。

    6つ紹介するとくどいので、1つだけ代表例をみましょう。
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}(αβ)_{ij} e_{ijk}\)=0
    をやってみましょう。

    (αβ)ij
    B1 B2 B3 B4
    A1 7 3 -1 -9
    A2 0 2 -2 0
    A3 -7 -5 3 9

    ×

    εijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 3 -5 6 9
    -3 5 -6 -9
    A2 -5 6 -4 5
    5 -6 4 -5
    A3 7 -9 6 3
    -7 9 -6 -3

    =

    (αβ)ij×εijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 21 -15 -6 -81 0
    -21 15 6 81
    A2 0 12 8 0 0
    0 -12 -8 0
    A3 -49 45 18 27 0
    49 -45 -18 -27
    0 0 0 0 0

    黄色枠のとおり、合計は0になります。

    ③二元配置実験(交互作用有り)の主効果、交互作用、残差の和が0である理由がわかる

    数式から理由を理解する

    【簡単】主効果、交互作用、残差の和が0である理由

    データxijkの合計と、平均μの総和は同じだから。
    その他の主効果、交互作用、残差の和は0になるのは当然!

    データの構造式
    xijk=μ+ αij+(αβ)ij+ eijk
    から、両辺に和をとります。

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}x_{ijk}\)=\(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}μ\)=abcμ
    より、
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)αij+(αβ)ij+ eijk
    =0
    で、α,β、εは独立した関係なので、
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)αi=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)βj=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)(αβ)ij=0
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\) eijk=0

    となります。

    データの分解した表から理由を理解する

    表でも確認しましょう。

    主効果αi

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)αi=0
    を確認します。

    αi
    B1 B2 B3 B4
    A1 -10 0
    A2 -3
    A3 13

    主効果βj

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)βj=0

    を確認します。

    βj
    B1 B2 B3 B4
    A1 -9 -4 4 9 0
    A2
    A3

    交互作用αβij

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)αi=0
    を確認します。さらにいうと、
    \(\sum_{i=1}^{a}\)(αβ)ij=0
    \(\sum_{j=1}^{b}\)(αβ)ij=0
    が成り立つことを確認します。

    (αβ)ij
    B1 B2 B3 B4
    A1 7 3 -1 -9 0
    A2 0 2 -2 0 0
    A3 -7 -5 3 9 0
    0 0 0 0 0

    残差eij

    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)eijk=0
    を確認します。さらにいうと、
    \(\sum_{i=1}^{a}\sum_{k=1}^{c}\)eijk=0
    \(\sum_{j=1}^{b}\sum_{k=1}^{c}\)eijk=0
    が成り立つことを確認します。

    εijk
    B1 B2 B3 B4
    A1 3 -5 6 9 0
    -3 5 -6 -9
    A2 -5 6 -4 5 0
    5 -6 4 -5
    A3 7 -9 6 3 0
    -7 9 -6 -3
    0 0 0 0 0

    公式暗記の前に、具体的な数字を使った計算結果を見て、慣れていきましょう。

    問:
    次のデータから成る三元配置実験において、データの分解と平方和の分解をせよ。

    C1 C2 C3 C4
    A1 B1 10 11 15 18
    12 14 16 19
    B2 13 19 16 20
    14 22 17 22
    B3 15 16 20 23
    16 17 21 24
    A2 B1 11 13 13 14
    12 14 15 15
    B2 14 20 17 21
    15 23 18 23
    B3 17 15 20 13
    19 16 21 15

    (詳細は解説集にあります。)

    まとめ

    二元配置実験の平方和の分解を詳細に解説しました。

    • ①二元配置実験(交互作用有り)のデータの分解方法がわかる
    • ②二元配置実験(交互作用有り)の主効果、残差の平方和がデータの分解から計算できる
    • ③二元配置実験(交互作用有り)の主効果、交互作用、残差の和が0である理由がわかる

  • 【重要】データの構造式から有効反復数が導出できる

    【重要】データの構造式から有効反復数が導出できる

    「分散分析から有効反復数を求める方法がわからない」、「田口の式や伊奈の式がうまく暗記できない」など困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【簡単】データの構造式から有効反復数が導出できる

    データの構造式から有効反復数が導出できる

    • ➀データの構造式から有効反復数を導出する方法
    • ②田口の式、伊奈の式の紹介
    • ③有効反復数の導出事例

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法に磨きをかけていますので、わかりやすく解説します。

    本記事で扱う、データの構造式や点推定は、関連記事にあります。計算の流れを理解するために先に読んでください。

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    ➀データの構造式から有効反復数を導出する方法

    導出方法が理解できたら、公式暗記は不要になります。
    田口の式、伊奈の式を使えば有効反復数はすぐ求まりますが、
    自力で有効反復数を求めることができます

    【重要】有効反復数の導出方法

    • (A)データの構造式を用意する(関連記事)
    • (B)母平均の式を作る(関連記事)
    • (C)母平均の式に含まれる項を再度データの構造式に戻す
    • (D)戻したデータの構造式の分散を求める

    (A)(B)は、関連記事にあります。(C)(D)は本記事です。

    この4つの流れで、多元配置実験、直交表、乱塊法、分割法、多水準法などすべてのパターンに適応できます。

    4つの流れを理解して、速く計算したくなったら、田口の式や伊奈の式に代入でしましょう。

    二元配置実験の場合

    (A)データの構造式を用意する(関連記事)
    \(x_{ijk} =μ+α_i+β_j+(αβ)_{ij}\)+\(e_{ijk}\)

    とします。因子A,Bと繰り返しの自由度はそれぞれa,b,cとします。
    最適条件\(μ(A_i B_j)\)の点推定値の有効反復数を求めます。
    ここで、\((αβ)_{ij}\)を無視した場合を紹介します。
    その方が導出過程が理解しやすいからです。

    (B)母平均の式を作る(関連記事)
    \(μ(A_i B_j)\)
    =\(μ+α_i+β_j\)
    =\(\bar{\bar{x}}\)+\((\bar{x_{i‥}}-\bar{\bar{x}})\)+\((\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{x}})\)
    =\(\bar{x_{i‥}}+\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{x}}\)

    (C)母平均の式に含まれる項を再度データの構造式に戻す
    \(μ(A_i B_j)\)
    =\(\bar{x_{i‥}}+\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{x}}\)
    =(\(μ+α_i+\bar{e_{i‥}}\))
    +(\(μ+β_j+\bar{e_{・j・}}\))
    -(\(μ+\bar{\bar{e}}\))
    =(\(μ+α_i+β_j+\bar{e_{i‥}}+\bar{e_{・j・}}-\bar{\bar{e}}\))

    (D)戻したデータの構造式の分散を求める
    V[\(μ(A_i B_j)\)]
    =V[(\(μ+α_i+β_j+\bar{e_{i‥}}+\bar{e_{・j・}}-\bar{\bar{e}}\))]
    =V[(\(\bar{e_{i‥}}+\bar{e_{・j・}}-\bar{\bar{e}}\))]
    = \((\frac{1}{bc}+\frac{1}{ac}-\frac{1}{abc})σ_e^2\)
    =\(\frac{a+b-1}{abc}σ_e^2\)

    初めて見ると難しそうと思いますが、この(A)から(D)の方法で、全実験パターンで使えます。
    以下応用事例を挙げますが、同じ方法で解説します。

    ②田口の式、伊奈の式の紹介

    田口の式、伊奈の式の紹介

    田口の式、伊奈の式

    (A) 田口の式
    \(\frac{1}{n_e}\)=\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\)
    (B) 伊奈の式
    \(\frac{1}{n_e}\)=点推定量の式で、各合計にかかっている係数の和

    二元配置実験の場合を田口の式で導出

    \(\frac{1}{n_e}\)=\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\)
    \(\frac{1}{n_e}\)=\(\frac{1+(a-1)+(b-1))}{abc}\)
    =\(\frac{a+b-1}{abc}\)
    となり、データの構造式から導出した結果と一致します。

    二元配置実験の場合を伊奈の式で導出

    \(\frac{1}{n_e}\)=点推定量の式で、各合計にかかっている係数の和
    \(\frac{1}{n_e}\)=\((\frac{1}{bc}+\frac{1}{ac}-\frac{1}{abc})\)
    =\(\frac{a+b-1}{abc}\)
    となり、データの構造式から導出した結果と一致します。

    田口の式、伊奈の式を使わずにデータの構造式から導出する理由

    公式暗記ではなく、導出過程を理解してほしいから

    田口の式、伊奈の式は便利です。でも、
    (i)式を理解せず、暗記公式しても、実験計画法はマスターできない。
    (ii)データの構造式から実験計画法はすべてがわかることが本質。
    (iii)分割法、多水準法など応用事例になると公式が増加。
    に注意しましょう。

    また、
    田口の式:無視しない要因の自由度の和
    伊奈の式:点推定量の式で、各合計にかかっている係数の和
    が日本語を式にするのは、慣れるまでは結構ミスります。

    ならば、遠回りしてもデータの構造式から有効反復数を
    1パターンの解法でどんな応用事例も対処できます。

    次に、複雑にした応用事例を解説します。

    ③有効反復数の導出事例

    どんどん、複雑なデータの構造式にしますが、導出方法は同じです。もう一度、書いておきます。

    【重要】有効反復数の導出方法

    • (A)データの構造式を用意する(関連記事)
    • (B)母平均の式を作る(関連記事)
    • (C)母平均の式に含まれる項を再度データの構造式に戻す
    • (D)戻したデータの構造式の分散を求める

    多因子を割り当てた直交表の事例

    直交表\(L_{16} 2^{15}\)に因子A,B,C,D,Fと交互作用A×B,C×Dを割り付けた。
    データの構造式は
    x=μ+a+b+c+d+f+(ab)+(cd)+e (eは誤差)
    とする。この時、ABCDFの水準組み合わせで母平均を推定する。
    この母平均の有効反復数を導出します。

    同じデータの構造式は、関連記事にあります。

    (A)から(D)の方法で導出します。全く同じ方法で攻略できるので大丈夫です。

    (A)データの構造式を用意する(関連記事)
    x=μ+a+b+c+d+f+(ab)+(cd)+e

    (B)母平均の式を作る(関連記事)
    μ(ABCDF)
    =μ+a+b+c+d+f+(ab)+(cd)
    =\(\bar{\bar{x}}\)+(\(\bar{x_a}-\bar{\bar{x}}\))+(\(\bar{x_b}-\bar{\bar{x}}\))+(\(\bar{x_c}-\bar{\bar{x}}\))
    +(\(\bar{x_d}-\bar{\bar{x}}\))+(\(\bar{x_f}-\bar{\bar{x}}\))+(\(\bar{x_{ab}}-\bar{x_a}-\bar{x_b}+\bar{\bar{x}}\))
    +(\(\bar{x_{cd}}-\bar{x_c}-\bar{x_d}+\bar{\bar{x}}\))
    =\(\bar{x_{ab}}\)+\(\bar{x_{cd}}\)+\(\bar{x_f}\)-2\(\bar{\bar{x}}\)

    (C)母平均の式に含まれる項を再度データの構造式に戻す

    慣れると、変量因子や残差項のみを書きましょう。
    主効果や交互作用の項は書いても、分散を導出する時は0になるので、
    最初から書かなくてもOKです。

    μ(ABCDF)
    =\(\bar{x_{ab‥}}+\bar{x_{cd‥}}+\bar{x_{f・‥}}-2\bar{\bar{x}}\)
    =\(\bar{e_{ab‥}}+\bar{e_{cd‥}}+\bar{x_{e・‥}}-2\bar{\bar{e}}\)

    直交表L16は添字4種類ですが、a,b,c,d,fの5種類を割当てています。
    4種類から割り当てた種類を引いた分を・で表記します。

    (D)戻したデータの構造式の分散を求める
    V[μ(ABCDF)]
    =V[\(\bar{e_{ab‥}}+\bar{e_{cd‥}}+\bar{x_{e・‥}}-2\bar{\bar{e}}\)]
    = \((\frac{4}{16}+\frac{4}{16}+\frac{2}{16}-2\frac{1}{16})σ_e^2\)
    =\(\frac{1}{2}σ_e^2\)

    (E)田口の式、伊奈の式からも導出

    田口の式で導出

    \(\frac{1}{n_e}\)=\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\)
    =\(\frac{1+φ_A+φ_B+φ_C+φ_D +φ_F+φ_AB +φ_CD}{16}\)
    =\(\frac{1+1+1+1+1+1+1+1}{16}\)=\(\frac{1}{2}\)
    となり、データの構造式から導出した結果と一致します。

    伊奈の式で導出

    \(\frac{1}{n_e}\)=点推定量の式で、各合計にかかっている係数の和
    V[μ(ABCDF)]=V[μ+a+b+c+d+f+(ab)+(cd)]
    =8×\(\frac{1}{16}σ_e^2\)
    \(\frac{1}{n_e}\)=\(\frac{1}{2}\)
    となり、データの構造式から導出した結果と一致します。

    乱塊法と分割法を使った事例

    乱塊法と分割法(2分割)を考える。データ構造式を
    \(x_{ijk}=μ+γ_k+α_i+e_{(1)ik}+β_j+e_{(2)ijk}
    とする。γは反復(変量因子)、α、βは主効果とする。
    自由度はα→a,β→b,γ→cとする。
    この時、AiBj母平均と有効反復数を導出せよ。

    同じデータの構造式は、関連記事にあります。

    乱塊法と分割法のセットとなる、応用事例です。難しそうですが、
    (A)から(D)の方法で導出します。全く同じ方法で攻略できるので大丈夫です。

    (A)データの構造式を用意する(関連記事)
    \(x_{ijk}\)=μ+\(γ_k+α_i+e_{(1)ik}+β_j+e_{(2)ijk}\)

    (B)母平均の式を作る(関連記事)
    μ(AiBj)
    =\(μ+α_i+β_j\)
    =\(\bar{\bar{x}}\)+(\(\bar{x_{i‥}}-\bar{\bar{x}}\))+(\(\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{x}}\))
    =\(\bar{x_{i‥}}+\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{x}}\)

    (C)母平均の式に含まれる項を再度データの構造式に戻す
    μ(AiBj)
    =\(\bar{x_{i‥}}+\bar{x_{・j・}}-\bar{\bar{x}}\)
    =\((μ+\bar{r}+α_i+\bar{e_{(1)i・}}+\bar{e_{(2)i・・}})\)
    +\((μ+\bar{r}+\bar{\bar{e_{(1)}}}+β_j+\bar{e_{(2)・j・}})\)
    -\((μ+\bar{r}+\bar{\bar{e_{(1)}}}+\bar{ e_{(2)}})\)
    =\((μ+\bar{r}+α_i+β_j+\bar{e_{(1)i・}})\)
    +\((\bar{e_{(2)i・・}}+\bar{e_{(2)・j・}}-\bar{ e_{(2)}})\)

    (D)戻したデータの構造式の分散を求める
    V[μ(AiBj)]
    =V[\((μ+\bar{r}+α_i+β_j+\bar{e_{(1)i・}})\)
    +\((\bar{e_{(2)i・・}}+\bar{e_{(2)・j・}}-\bar{ e_{(2)}})\)]
    = V[\((\bar{r} +\bar{e_{(1)i・}})\)
    +\((\bar{e_{(2)i・・}}+\bar{e_{(2)・j・}}-\bar{ e_{(2)}})\)]
    =\(\frac{1}{c}\widehat{σ_R^2}+\frac{1}{c}\widehat{σ_{e(1)}^2}+(\frac{a+b-1}{abc})\widehat{σ_{e(2)}^2}\)

    ここで、分散分析表を作ります。必要なのは、効果、自由度、分散の期待値E[V]です。

    さっと作れますか? 関連記事を確認しましょう。

    分散分析表

    φ E[V]
    R c-1 \(σ_{e(2)}^2\)+\(bσ_{e(1)}^2\)+\(abσ_R^2\)
    A a-1 \(σ_{e(2)}^2\)+\(bσ_{e(1)}^2\)+\(bcσ_A^2\)
    e(1) (a-1)(c-1) \(σ_{e(2)}^2\)+\(bσ_{e(1)}^2\)
    B b-1 \(σ_{e(2)}^2\)+\(acσ_B^2\)
    A×B (a-1)(b-1) \(σ_{e(2)}^2\)+\(cσ_{A×B}^2\)
    e(2) a(b-1)(c-1) \(σ_{e(2)}^2\)
    T abc-1

    分散分析表から分散の推定値を導出します。

    V
    R VR=\(\widehat{σ_{e(2)}^2}\)+\(\widehat{bσ_{e(1)}^2}\)+\(\widehat{abσ_R^2}\)
    e(1) Ve(1)=\(\widehat{σ_{e(2)}^2}\)+\(\widehat{bσ_{e(1)}^2}\)
    e(2) Ve(2)=\(\widehat{σ_{e(2)}^2}\)

    から、次を導出します。
    \(\widehat{σ_{e(2)}^2}\)= Ve(2)
    \(\widehat{σ_{e(1)}^2}\)=\(\frac{1}{b}\)( Ve(1)– Ve(2))
    \(\widehat{σ_R^2}\)=\(\frac{1}{ab}\)( VR– Ve(1))

    まとめると
    V[μ(AiBj)]
    =\(\frac{1}{c}\widehat{σ_R^2}+\frac{1}{c}\widehat{σ_{e(1)}^2}+(\frac{a+b-1}{abc})\widehat{σ_{e(2)}^2}\)

    =\(\frac{1}{abc}\) VR+\(\frac{a-1}{abc}\) Ve(1)+\(\frac{b-1}{abc}\) Ve(2)

    分割法の有効反復数の導出は、慣れるまでは大変かもしれません。
    なので、田口の式、伊奈の式から導出しましょう。

    (E)田口の式、伊奈の式からも導出

    田口の式で導出

    乱塊法+分割法になると変量因子Rや残差eの種類が増えるため、田口の式を拡張する必要があります。
    これも結構、ややこしい話ですけど。

    田口の式を拡張
    (i)反復因子Rを無視しない場合
    V[μ(AiBj)]
    =\(\frac{1}{全実験回数}\)VR+\(\frac{(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\) Ve(1)
    +\(\frac{(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\) Ve(2)

    (ii) 反復因子Rを無視する場合
    V[μ(AiBj)]
    =\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\) Ve(1)
    +\(\frac{(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\) Ve(2)
    (ややこしい)

    反復因子Rを無視しないので、
    V[μ(AiBj)]
    =\(\frac{1}{全実験回数}\) VR+\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\) Ve(1)
    +\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和)}{全実験回数}\) Ve(2)

    =\(\frac{1}{abc}\) VR+\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和=a-1)}{全実験回数}\) Ve(1)
    +\(\frac{1+(無視しない要因の自由度の和=b-1)}{全実験回数}\) Ve(2)
    =\(\frac{1}{abc}\) VR+\(\frac{a-1}{abc}\) Ve(1)+\(\frac{b-1}{abc}\) Ve(2)
    と一致します。

    伊奈の式で導出

    伊奈の式は適用できないので割愛します。

    分割法になると、データの構造式からの有効反復数の導出が大変です。
    なので、田口の式や伊奈の式に頼りたいですが、公式も乱塊法や分割法によって
    式を変形する必要があります。

    分割法の有効反復数はデータの構造式から導出しても、
    公式暗記しても難しいです。
    ですから、導出過程をよく見て、本質を理解してください。

    まとめ

    データの構造式から有効反復数の導出方法を解説しました。田口の式、伊奈の式も活用できますが、実験計画法はすべてデータの構造式の変形で解けます。有効反復数の導出方法は1つだけなので、何度も読んで確実に身につけてください。

    • ➀データの構造式から有効反復数を導出する方法
    • ②田口の式、伊奈の式の紹介
    • ③有効反復数の導出事例

  • サタースウェイトの等価自由度が導出できる【本記事限定】

    サタースウェイトの等価自由度が導出できる【本記事限定】

    「サタースウェイトの等価自由度の導出が難解でわからない、解けない」、「サタースウェイトの等価自由度の式の意味がわからない」など、意味もわからず、サタースウェイトの等価自由度の式を暗記で片付けていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    サタースウェイトの等価自由度の導出ができる

    サタースウェイトの等価自由度の導出

    • ①サタースウェイトの等価自由度がなぜ必要かがわかる
    • ②サタースウェイトの等価自由度の導出を解説

    記事の信頼性

    記事を書いている私は、実験計画法に磨きをかけていますので、わかりやすく解説します。サタースウェイトの等価自由度の導出過程を一切端折らず解説しますので必読です。

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    ①サタースウェイトの等価自由度がなぜ必要かがわかる

    サタースウェイトの等価自由度

    標本分散V1, V2,…, Vk(それぞれの自由度φ1, φ2,…, φk)は互いに独立で、c1, c2,…, ckを定数とするとき、
    \(\widehat{V}\)=\(c_1 V_1\)+\(c_1 2_2\)+…\(c_k V_k\)
    のように合成された分散\(\widehat{V}\)の自由度を\(φ^*\)(等価自由度)とするとき、等価自由度φ*を次式から求める。
    \(φ^*\)=\(\frac{(c_1 V_1+c_2 V_2+…+ c_k V_k)^2}{\frac{(c_1 V_1)^2}{φ_1}+\frac{(c_2 V_2)^2}{φ_2}+…+\frac{(c_k V_k)^2}{φ_k}}\)

    サタースウェイトの等価自由度が必要な場合

    サタースウェイトの等価自由度が必要な理由

    区間推定で分散が複数ある場合に等価自由度が必要になる

    区間推定は、下の式で算出します。

    $$ \bar{μ}±t(φ_e,α)\sqrt{\frac{V_e}{n_e}}$$

    区間推定のポイント

    1. ルートの中は、誤差eの分散から個数を割ったものが入る
    2. 誤差eの自由度φeである。
    3. Veが複数項である場合、サタースウェイトの式から自由度を導出

    Veが複数項ある場合に、サタースウェイトの等価自由度が必要になります。

    Veが複数項ある場合

    1. 分割法で、残差eが複数ある場合
    2. 乱塊法の反復因子Rのような変量因子を含む場合

    サタースウェイトの等価自由度の値

    整数ではないことがほとんど

    サタースウェイトの等価自由度をφ*と表記しますと、
    φ*=12.21とか小数をふくみます。
    t分布表には自由度は整数のみなので、
    φ=12,13のt分布の値を読み取り
    t(12)②サタースウェイトの等価自由度の導出を解説

    教科書や他のwebサイトから、最も詳細な解説をしているのが、「入門 実験計画法 / 永田靖」P353にあります。

    でも、一部の導出過程が端折っているので、そこがわからない!と困るはずです。

    本サイトは、途中過程を端折らず解説します。

    サタースウェイトの等価自由度

    \(φ^*\)=\(\frac{(c_1 V_1+c_2 V_2+…+ c_k V_k)^2}{\frac{(c_1 V_1)^2}{φ_1}+\frac{(c_2 V_2)^2}{φ_2}+…+\frac{(c_k V_k)^2}{φ_k}}\)
    を導出します。
    2段階で導出します。

    1. χ2分布の公式を活用した変形
    2. χ2分布の期待値と分散の公式を活用した変形

    分布の公式を活用した変形

    分散を扱っているので、χ2分布の式を使います。
    χ2分布は、平方和S、分散σ2を使うと
    χ2=\(\frac{S}{σ^2}\)
    となります。
    χ2分布が不安な方は、関連記事も確認してください。

    平方和Sは不偏分散Vとその自由度φ=n-1を使って、
    V=\(\frac{S}{n-1}\)=\(\frac{S}{φ}\)
    より、
    S=Vφ
    と表現できます。

    よって、
    χ2=\(\frac{S}{σ^2}\)=\(\frac{ Vφ}{σ^2}\)
    と表現できます。
    左辺がχ2なので、右辺はχ2分布に従います。

    \(\frac{ V_i φ_i}{σ_i^2}\)はχ2分布に従います。

    分布の期待値と分散の公式を活用した変形

    χ2分布(自由度k)の期待値と分散は
    E[X]=k
    V(X)=2k

    という、χ2分布の性質を使います。

    V(X)=2kから
    X= \(\frac{ V_i φ_i}{σ_i^2}\)
    K=\(φ_i \)
    を代入します。
    V(\(\frac{ V_i φ_i}{σ_i^2}\))=2\(φ_i \)
    が成り立ちます。

    また、分散において、定数項cは2乗にして外に出すことができます。
    V(cX)=c2V(X)

    V(\(\frac{ V_i φ_i}{σ_i^2}\))= \(\frac{φ_i ^2}{σ_i^4}\)V(\(V_i)\)=2\(φ_i\)
    \(V(V_i)=\frac{2σ^4}{φ_i}\)

    さらに、合成分散\(\widehat{V}\)の分散V(\(\widehat{V}\))を定義して、式変形します。無理矢理感がありますけど。
    V(\(\widehat{V}\))=V(\(c_1 V_1\)+\(c_1 2_2\)+…\(c_k V_k\))
    =\(c_1^2V(V_1)+ c_2^2V(V_2)+…+ c_k^2V(V_k)\)
    =2(\(c_1^2\frac{σ_1^4}{φ_1}\)+\(c_2^2\frac{σ_2^4}{φ_2}\)+…+\(c_k^2\frac{σ_k^4}{φ_k}\))

    ここで、合成分散\(\widehat{V}\)は自由度\(φ^*\)、分散\(σ_*^2\)を用いると、
    \(\frac{\widehat{V}φ^*}{σ_*^2}\)はχ2分布に従います。

    χ2分布の分散を用いると、
    V(\(\frac{\widehat{V}φ^*}{σ_*^2}\))=\(\frac{φ^*2}{σ_*^4}V(V_i)\)=2\(φ^*\)
    V(\(\widehat{V}\))=\(\frac{2σ_*^4}{φ^*}\)

    よって、
    \(\frac{2σ_*^4}{φ^*}\)=2(\(c_1^2\frac{σ_1^4}{φ_1}+ c_2^2\frac{σ_2^4}{φ_2}+…+ c_k^2\frac{σ_k^4}{φ_k}\))
    が成り立ちます。

    まとめると、
    \(φ^*\)= (\(\frac{σ_*^4}{ c_1^2\frac{σ_1^4}{φ_1}+ c_2^2\frac{σ_2^4}{φ_2}+…+ c_k^2\frac{σ_k^4}{φ_k}}\))

    なお、\(σ_1^2\),\(σ_2^2\),…,\(σ_k^2\),\(σ_*^2\)は未知数で、それぞれの推定量を\(\widehat{V_1}\),\(\widehat{V_2}\),…, \(\widehat{V_k}\),\(\widehat{V}\)として代入します。
    \(φ^*\)= \(\frac{\widehat{V^2}}{c_1^2\frac{\widehat{V}_1^2}{φ_1}+ c_2^2\frac{\widehat{V}_2^2}{φ_2}+…+ c_k^2\frac{\widehat{V}_k^2}{φ_k}}\)
    \(φ^*\)=\(\frac{c_1 \widehat{V}_1+c_2 \widehat{V}_2+…+c_k \widehat{V}_k}{\frac{(c_1 \widehat{V}_1)^2}{φ_1}+ \frac{(c_2 \widehat{V}_2)^2}{φ_2}+…+\frac{(c_k \widehat{V}_k)^2}{φ_k}}\)

    と導出できました。力技で導出した感じですね。

    まとめ

    サタースウェイトの等価自由度を詳細に解説しました。

    • ①サタースウェイトの等価自由度がなぜ必要かがわかる
    • ②サタースウェイトの等価自由度の導出を解説

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