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  • 【QC検定®3級】必読!管理図がわかる

    【QC検定®3級】必読!管理図がわかる

    「QC検定®3級でよく出る、管理図でどこをおさえたらよいかがわからない」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【QC検定®3級】必読!管理図がわかる
    試験では、管理図の描き方や用語の暗記だけでOKですが、
    理論よく理解していないと実務に活かせませんよね。
    でも、管理図の理論をまとめたものが無いので、本記事で詳しく解説します!
    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①管理図で最初におさえておくべきポイント
    • ②【絶対読んで!】理論を知ってから管理図を使うべし!
    ①は試験対策のためのもの
    ②が主旨で、管理図の本当の顔を見てほしいです。
    管理図は難しい理論から作られていることを知ってほしい!

    理論を知る事は、そのツールをうまく使いこなすために必須です。

    公式暗記や異常ルールの暗記をしただけで、
    「何もわかっていない」という印象を受ける管理図がたくさん見かけます。

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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる

    QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。

    QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

    【QC検定®3級】勉強方法がわかる
    QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。

    試験直前の丸暗記ではなく、
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    ★【QC検定®3級】勉強に必須な27項目をまとめました。

    以前、ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。勉強に役立ててください

    No 勉強項目
    1 【QC検定®3級】品質がわかる
    2 【QC検定®3級】PDCA,SDCA,OODAがわかる
    3 【QC検定®3級】三現主義、5ゲン主義がわかる
    4 【QC検定®3級】QCDやQCDPSMEがすぐわかる
    5 【QC検定®3級】QC7つ道具がわかる
    6 【QC検定®3級】新QC7つ道具がわかる
    7 【QC検定®3級】5Sがすぐわかる
    8 【QC検定®3級】重点指向がわかる
    9 【QC検定®3級】デザインレビュー(DR)がわかる
    10 【QC検定®3級】QCサークルがわかる
    11 【QC検定®3級】再発防止と未然防止がすぐわかる
    12 【QC検定®3級】狩野モデルがわかる
    13 【QC検定®3級】苦情とクレームの違いがわかる
    14 【QC検定®3級】フェールセーフとフールプルーフがわかる
    15 【QC検定®3級】ISO9001 2015の難解な用語がすぐわかる
    16 【QC検定®3級】「製品及びサービス」がわかる
    17 【QC検定®3級】作業標準、作業標準書がわかる
    18 【QC検定®3級】校正がわかる(管理がいい加減だとまずい)
    19 【QC検定®3級】誤差と残差の違いがすぐわかる
    20 【QC検定®3級】源流管理がわかる(上流工程で品質が決まる!)
    21 【QC検定®3級】官能検査がわかる
    22 【QC検定®3級】PL法がすぐわかる
    23 【QC検定®3級】変化点管理がわかる
    24 【QC検定®3級】トップ診断がわかる
    25 【QC検定®3級】環境側面がわかる
    26 【QC検定®3級】標準化、ISOの歴史がすぐわかる
    27 【QC検定®3級】範囲Rは標準偏差sより大きくなる

    ①管理図で最初におさえておくべきポイント

    管理図の本質を知る前に、まずは使ってみよう!ですね。

    よく出題されるポイントや、実務で活かせるポイントをシンプルにまとめます。確認して、ヌケモレがないか試験前にチェックしましょう。

    1. 管理図の種類
    2. 管理限界の式 代入
    3. 管理図の異常のパターン
    4. 工程能力指数Cp

    管理図の種類

    3種類の管理図をおさえましょう。QC検定®の階級があがると、管理図の種類が増えて、その管理図の土台となる統計分布関数も出て来ます。

    1. \(\bar{x}\)-R管理図
    2. p管理図
    3. pn管理図

    管理限界の式 代入

    それぞれの管理図の管理限界の公式があります。本来は自力で導出してほしいですが、最初は公式暗記から。

    管理限界は何か?は説明できますか?関連記事で確認してください。

    【QC検定®3級】管理項目、管理水準、管理限界がわかる
    QC検定®3級受験や品質管理が初めてのあなたへ。「管理項目」、「管理水準」、「管理限界」を説明できますか?本記事では教科書や他のサイトでは解説していない3つの用語をわかりやすく解説します。実務に活かせます。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。

    ●管理限界の公式を確認しましょう。

    管理図 UCL LCL
    \(\bar{x}\)管理図 \(\bar{\bar{x}}\)+\(A_2\)\(\bar{R}\) \(\bar{\bar{x}}\)-\(A_2\)\(\bar{R}\)
    R管理図 \(D_4\)\(\bar{R}\) \(D_3\)\(\bar{R}\)
    p管理図 \(\bar{p}\)+3\(\sqrt{\frac{\bar{p}(1-\bar{p})}{n}}\) \(\bar{p}\)-3\(\sqrt{\frac{\bar{p}(1-\bar{p})}{n}}\)
    pn管理図 \(n\bar{p}\)+3\(\sqrt{n\bar{p}(1-\bar{p})}\) \(n\bar{p}\)-3\(\sqrt{n\bar{p}(1-\bar{p})}\)

    ●ここで、注意すべきは、
    ・\(\sqrt{n\bar{p}(1-\bar{p})}\)が難しいです。二項分布の分散の式から来てます。
    ・\(D_3\)はnが6以上という変な制約があること。この理由は②で解説します。

    管理図の異常のパターン

    ●異常パターンはよく考えた上で、JISを見ると疑問に思うものばかりですが、一応試験対策として理解しましょう。

    1. 管理限界を超えている
    2. 並び方、傾向
    3. 連がある(「連」をおさえましょう。)

    管理限界を超えるのは、納得できますが、管理限界の中にあるパターンで、何を工程異常とするかは、JISに頼る前に、実務では考えるべきです。自分で考えると、JISに書いている異常パターンに疑問に思うはずです。

    工程能力指数Cp

    工程能力指数Cp の式

    工程能力指数Cpは
    Cp=規格の幅/6σ (σ:標準偏差)
    で計算できます。

    標準偏差が慣れないですよね。標準偏差はいろいろな単元で練習しながら習得しましょう。

    工程能力指数Cpの判断基準

    本当は、自分で判断基準の値を決めるべきですが、試験対策では暗記でよいです。

    ●Cp ≥ 1.67 :十分すぎる。コストダウン検討対象
    ●1.67 > Cp ≥ 1.33 :十分満足している。
    ●1.33 > Cp ≥ 1 :まずまず。「十分な状態」に改善する
    ●1 > Cp ≥ 0.67 :不足しているので、1.33となるように改善する
    ●0.67 > Cp :非常に不足している

    また、Cpと、「カタヨリを考慮したCpk」もあるので要注意です。

    上の値、1.67,1.33.1.0.67の意味は分かりますか?3倍すると、5,4,3,2です。これは、平均から5σ、4σ,3σ、2σ先に管理限界があるという意味で、不良率はそれぞれ正規分布(平均0,標準偏差1と仮定)から、
    5σ:不良率 1.49e-6
    4σ:不良率 1.33e-4
    3σ:不良率 0.0044
    2σ:不良率 0.053
    です。数字が大きいと不良率が小さいので、Cpが大きい方が良いとなりますね。

    ②【絶対読んで!】理論を知ってから管理図を使うべし!

    さて、使い方はよしとして、本題に入りましょう。

    次の質問が回答できますか?これが回答できないと「管理図」の本質はわかっていないということです。

    もっと大事なのは、「下の内容を疑問に思えるかどうか?」です。
    1. データによらず、1つの解法で管理図が描けるのはなぜか?
    2. 管理図係数表の値はどうやって求めるのか?
    3. 工程異常判定ルールはどうやって決まっているのか?
    4. 群内変動、群間変動の分割はどう決めるのか?(QC検定®1級対策)

    1つずつ知ってください。関連記事も紹介します。

    データによらず、1つの解法で管理図が描けるのはなぜか?

    集めたデータはそれぞれ個性あるクセや傾向がありますよね。でも何で管理図にするときは、求め方が1つに決まっているのか?不思議ですよね。

    その理由は、データは統計分布に従うという前提を入れるから。
    それぞれの統計分布に合う管理図が用意されているから。

    まず、統計分布に属するという前提を理解しましょう。

    詳しくは、関連記事を読んで下さい。内容の理解より導出の流れをまず知ってください。どうやって管理図がつくられているのかをまず知りましょう。

    ●計量値管理図の係数値の変数の導出をまとめました。変な式が多く、導出が困難な印象を受けますね。

    【重要】管理図(計量値)の変数の導出がわかる
    シューハートの管理図の計量値の各係数表の求め方を解説します。A,B,D,d2とかいっぱい変数がありますが、すべて期待値±倍数×標準偏差で表記できます。シューハートの管理図をマスターしたい方は必見です。

    統計分布に合う管理図

    管理図の種類 変数 統計分布
    x管理図 変位 正規分布
    s管理図 標準偏差 χ2乗分布
    R管理図 範囲 順位統計量
    p,pn管理図 率、個数 二項分布
    c,u管理図 個数 ポアソン分布

    管理図係数表の値はどうやって求めるのか?

    与えられるものではなく、自分で計算しようという姿勢が大事

    関連記事にもありますが、係数表はこんな表ですね。

    【試験対策】シューハート管理図の管理線公式と係数表を確認する
    シューハートの管理図の中心・管理限界公式と、係数表をまとめました。大学の試験やQC検定®対策に活用ください。1つの表で全パターンを見やすくまとめました。

    管理限界の係数 中心線の係数
    \(\bar{X}\)管理図 s管理図 R管理図 s R
    n A \(A_2\) \(A_3\) \(B_3\) \(B_4\) \(B_5\) \(B_6\) \(D_1\) \(D_2\) \(D_3\) \(D_4\) \(c_4\) \(d_2\)
    2 2.121 1.88 2.659 3.267 2.606 3.686 3.267 0.7979 1.128
    3 1.732 1.023 1.954 2.568 2.276 4.358 2.575 0.8862 1.693
    4 1.5 0.729 1.628 2.266 2.088 4.698 2.282 0.9213 2.059
    5 1.342 0.577 1.427 2.089 1.964 4.918 2.114 0.94 2.326
    6 1.225 0.483 1.287 0.03 1.97 0.029 1.874 5.079 2.004 0.9515 2.534
    7 1.134 0.419 1.182 0.118 1.882 0.113 1.806 0.205 5.204 0.076 1.924 0.9594 2.704
    8 1.061 0.373 1.099 0.185 1.815 0.179 1.751 0.388 5.307 0.136 1.864 0.965 2.847

    nが6以上でないと使えない変数とか、いろいろありますが、ほぼすべて導出できます。関連記事を紹介しますね。

    【必読】導出がわかる関連記事





    工程異常判定ルールはどうやって決まっているのか?

    JISみると、工程異常判定ルールは決まっています。

    No 異常パターン 理由 評価
    1 ゾーンAを超えた1つの点 管理限界外
    2 中心線の片側上ゾーンCの中で
    又はそれを超えて、一列になった9点
    低確率 ×
    3 一列になって上下方向に増加又は減少する6点 低確率、工程異常可能性有
    4 一列になって交互に上下する14点 低確率 ×
    5 中心線の片側上ゾーンAの中で
    又はそれを超えて、一列になった3つのうちの2つの点
    低確率 ×
    6 中心線の片側上のゾーンBの中で
    又はそれを超えて、一列になった5つのうちの4つの点
    低確率 ×
    7 中心線の上下のゾーンの中で一列になった15点 低確率 ×
    8 中心線の両側上で一列になった8つの点で、
    ゾーンCにはない
    低確率 ×

    でも、

    なぜ、上表のルールがあるのか? 本当に正しいのか?を考える姿勢が大事

    関連記事に解説しています。

    【重要】管理図の異常判定ルールは自分で設計すべき(JISに頼るな!)
    管理図の異常判定ルールは8種類ありますが、各々のルールである理由を説明できますか?本記事では、JISでも、自力でも異常判定ルールを考えるヒントを解説します。管理図をマスターしたい方は必見です。

    群内変動、群間変動の分割はどう決めるのか?(QC検定®1級対策)

    「管理図」はQC検定®3級、2級と1級では難易度が全く違います。

    ●QC検定®3級、2級の「管理図」は簡単、点数稼ぎ
    QC®検定1級「管理図」は激難

    私もQC検定®1級受験のときは、管理図は半分もとれませんでした。ボロボロ。

    「管理図」を激難にするのが、
    群内変動、群間変動の分割

    将来、QC検定®1級まで行こうとなるでしょうから、最初に知っておいてください。

    敵を知ると、勉強戦略も変わってくる!

    関連記事で紹介しますね。

    【必読】計量値管理図の群内変動と群間変動の分散が推定できる
    R管理図から群内変動と群間変動の分散が推定できますか?本記事では、群内変動と群間変動の分散を導出する方法を詳細に解説します。管理図をマスターしたい方、QC検定®1級合格したい方は必見です。

    群内変動、群間変動の分散公式で最も重要なこと

    ●実は、平方和の分解から群内変動、群間変動の分散公式を導出しますが、下の結果になります。

    \(σ_x^2\)=\(σ_b^2\)+\(σ_w^2\)は成り立つが、
    \(σ_{\bar{x}}^2\)=\(σ_b^2\)+\(\frac{σ_w^2}{n}\)は計算では導出できない
    \(σ_{\bar{x}}^2\)=\(σ_b^2\)+\(\frac{σ_w^2}{n}\)は計算では導出できないのに、このnで割った公式を使った式が教科書やQC検定®に出て来る

    \(σ_{\bar{x}}^2\)=\(σ_b^2\)+\(\frac{σ_w^2}{n}\)は計算では導出できません。むしろ、
    \(σ_{\bar{x}}^2\)=\(σ_b^2\)+\(\frac{σ_w^2}{n}\)と定義した、よくわからない\(σ_{\bar{x}}^2\)を計算させる問題ばかりが出題します。

    上の2つの式の違いがわからないまま、QC検定®1級などに突入するので、受験者のほとんどは理解していません。だから管理図の点数がボロボロになるのです。

    だいぶ先の話ですが、先に知っておいて損はありません。

    まとめ

    【QC検定®3級】管理図をわかりやすく解説しました。

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    • ①管理図で最初におさえておくべきポイント
    • ②【絶対読んで!】理論を知ってから管理図を使うべし!

  • 【QC検定®3級】管理項目、管理水準、管理限界がわかる

    【QC検定®3級】管理項目、管理水準、管理限界がわかる

    「QC検定®3級でよく出る、管理項目、管理水準、管理限界がわからない」、「管理図の描き方はわかるが、何を管理図で管理したらよいかわからない」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

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    試験では、管理図の描き方や用語の暗記だけでOKですが、
    用語をよく理解していないと実務に活かせません。
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    • ①管理項目とは?
    • ②管理水準と管理限界の違いとは?
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    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
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    QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

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    19 【QC検定®3級】誤差と残差の違いがすぐわかる
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    21 【QC検定®3級】官能検査がわかる
    22 【QC検定®3級】PL法がすぐわかる
    23 【QC検定®3級】変化点管理がわかる
    24 【QC検定®3級】トップ診断がわかる
    25 【QC検定®3級】環境側面がわかる
    26 【QC検定®3級】標準化、ISOの歴史がすぐわかる
    27 【QC検定®3級】範囲Rは標準偏差sより大きくなる

    ①管理項目とは?

    管理項目とは?

    ●管理する対象を選ぶことです。

    管理項目を実務で活かすには、

    何を管理対象とすればよいかを考えて選ぶこと

    管理項目を考える例題

    ●簡単な例で考えましょう。例えば、レンガを製造するメーカに所属したとしましょう。レンガの品質を管理せよ!と言われたら、何を管理項目に挙げて管理しますか?

    どうやって考えて管理項目を選びますか?
    おそらく
    ●寸法
    ●重量
    ●表面の粗さ、傷の数
    ●吸水性
    ●強さ(圧縮強さ)
    ●脆さ(割れにくさ)
    など、下図のようにいろいろ管理項目の候補が列挙できますね。

    管理項目

    ●全部の管理項目を管理図に落として、全個数管理するのは大変ですね。

    管理項目の選び方

    ●当然、優先順位をつけますよね。管理する時間、コストも考慮しないといけませんよね。

    優先順位のつけ方はいろいろありますが、例えば、

    1. 重要な品質特性を優先
    2. 簡単に管理できて、調べにくい品質特性が推定できるもの

    でしょう。やみくもに全部管理する必要はありません。

    例題のレンガにおいて、「重要な品質特性」と「簡単に管理できて、調べにくい品質特性が推定できるもの」とはどんな管理項目が該当しますか?

    ケースによりますが、例えば、

    ●「強度を売りにしたいので、圧縮強さは手間をかけても試験機で検査して管理したい。」
    ●「加工表面の綺麗さを売りにしたいので、凹凸の数を管理したい」
    ●「数万個のレンガを配置する顧客が多いので、寸法誤差を管理したい」
    といろいろ選び方があります。

    自社、顧客の戦略に合わせて、管理項目を選びましょう。

    管理項目の選び方がわからないと、意味のない管理図を作りがちになります。

    ②管理水準と管理水準の違いとは?

    ●日常管理に出て来る用語は「管理水準」
    ●管理図に出て来る用語は「管理限界」
    どう違うのかを考えます。意外とどこにも解説がないので、本記事で解説します。

    管理水準(Control Level)とは?

    正常と異常の判断基準

    方針管理や日常管理の単元でよく使う用語です。

    管理限界(Control Limit)とは?

    正常と異常の判断基準。平均値やばらつきが収まるべき範囲

    管理図を作るときによく使う用語です。

    管理水準と管理限界の違いとは?

    あれ?と思いませんか?

    管理水準と管理限界も
    「正常と異常の判断基準」
    で同じじゃん!

    教科書や他のwebサイトを調べると、同じ定義に見えます。
    2つの用語は出て来る単元や教科書のページ数が異なるので違いように見えますけど。

    英語をよく見ると、
    管理水準はLevel
    管理限界はLimit
    と違いますね。

    何がちがうのか?まだわかりません。
    そこで、違いがわかる図を用意しました。

    管理水準と管理限界

    ●管理水準と管理限界も
    「管理する程度」としては同じ軸になる(上図の右方向の矢印の方向になる)ので、混合しやすいです。

    でも、
    ●管理水準は、管理の程度として、どこら辺を狙うか?のレベルを決めるもの
    ●管理限界は、管理水準の中で、平均とばらつきが正常と決めた範囲に収まるかどうかを調べるために使うもの
    として区別しています。

    まず、管理水準を決めるのが先ですね。どこら辺を狙うか?
    次に決めた管理水準のレベルで、管理限界を決めることになります。

    大事なこと

    もし、あなたが、管理水準と管理限界の違いが頭に入らないと困ったら、
    実務上は1つの用語に統一して使ってもOKです。
    用語は所詮、手段です。
    目的は、管理して品質を作りこむことです。

    例に挙げた「レンガの品質を高めて組織の成長につなげるにはどうすればよいか」に最も注力しましょう。これがわかれば、管理方法も自分で考えて決めることができます。

    まとめ

    【QC検定®3級】管理項目、管理水準、管理限界をわかりやすく解説しました。

    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①管理項目とは?
    • ②管理水準と管理限界の違いとは?

  • 【QC検定®3級】QCストーリーがわかる(暗記不要)

    【QC検定®3級】QCストーリーがわかる(暗記不要)

    「QC検定®3級でよく出る、QCストーリーがわからない」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【QC検定®3級】QCサークルがわかる
    QCストーリーは、自分で作ろう!いちいち暗記しなくて良いです。
    試験対策の丸暗記より、品質管理を自分の頭で理解してほしい。
    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①QCストーリーとは
    • ②QCストーリーは自分で考えたらわかる
    • ③品質管理用語は何でもかんでも暗記しなくていい
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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる

    QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。

    QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

    【QC検定®3級】勉強方法がわかる
    QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。

    試験直前の丸暗記ではなく、
    考えて活かせる品質管理を伝授します。

    ★【QC検定®3級】勉強に必須な27項目をまとめました。

    以前、ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。勉強に役立ててください

    No 勉強項目
    1 【QC検定®3級】品質がわかる
    2 【QC検定®3級】PDCA,SDCA,OODAがわかる
    3 【QC検定®3級】三現主義、5ゲン主義がわかる
    4 【QC検定®3級】QCDやQCDPSMEがすぐわかる
    5 【QC検定®3級】QC7つ道具がわかる
    6 【QC検定®3級】新QC7つ道具がわかる
    7 【QC検定®3級】5Sがすぐわかる
    8 【QC検定®3級】重点指向がわかる
    9 【QC検定®3級】デザインレビュー(DR)がわかる
    10 【QC検定®3級】QCサークルがわかる
    11 【QC検定®3級】再発防止と未然防止がすぐわかる
    12 【QC検定®3級】狩野モデルがわかる
    13 【QC検定®3級】苦情とクレームの違いがわかる
    14 【QC検定®3級】フェールセーフとフールプルーフがわかる
    15 【QC検定®3級】ISO9001 2015の難解な用語がすぐわかる
    16 【QC検定®3級】「製品及びサービス」がわかる
    17 【QC検定®3級】作業標準、作業標準書がわかる
    18 【QC検定®3級】校正がわかる(管理がいい加減だとまずい)
    19 【QC検定®3級】誤差と残差の違いがすぐわかる
    20 【QC検定®3級】源流管理がわかる(上流工程で品質が決まる!)
    21 【QC検定®3級】官能検査がわかる
    22 【QC検定®3級】PL法がすぐわかる
    23 【QC検定®3級】変化点管理がわかる
    24 【QC検定®3級】トップ診断がわかる
    25 【QC検定®3級】環境側面がわかる
    26 【QC検定®3級】標準化、ISOの歴史がすぐわかる
    27 【QC検定®3級】範囲Rは標準偏差sより大きくなる

    ①QCストーリーとは

    QCストーリーの7つのステップ

    ●7つステップがあります。試験対策だけに暗記すればよいでしょう。

    1. テーマの選定
    2. 現状の把握と目標値の設定
    3. 要因の解析
    4. 対策の立案
    5. 対策の実行
    6. 効果の確認
    7. 標準化と管理の定着

    QCストーリーの種類は3つある

    よく教科書には3種類のQCストーリーがあります。

    1. 問題解決型QCストーリー
    2. 課題解決型QCストーリー
    3. 施策実行型QCストーリー(ほとんど見ない)

    違いを書いておきます

    課題解決型 問題解決型 施策実行型
    1 テーマ選定 テーマ選定 テーマ選定
    2 攻め所の明確化 現状把握 現状把握
    3 目標設定 目標設定 対策のねらい所
    4 方策の立案 活動計画作成 目標設定
    5 成功シナリオの追究 要因解析 対策検討
    6 成功シナリオの実施 対策検討 対策実施
    7 効果確認 対策実施 効果確認
    8 標準化 効果確認 標準化
    9 管理の定着 標準化 管理の定着
    10 管理の定着

    「問題と課題の違い」を説明できますか?

    3つあるQCストーリーのうち、2つがよく使います。
    ●問題解決型QCストーリー
    ●課題解決型QCストーリー

    ところで、両者の違いは何か?もっというと

    「問題と課題の違い」を説明できますか?

    うーん、難しい。
    世の中、「問題」と「課題」が混同しています。毎日、出て来る用語で、それぞれの使い方に慣れているから、無意識に両者を使い分けていますよね。でも、意味の違いは?

    「問題」と「課題」をごちゃまぜしているし、違いをそれほど気にしていない。何かわかりやすい区別の仕方はないのか?

    辞書やwiki、webで検索しても、「問題」と「課題」をきちっと分離できていないものばかりですね。

    「問題」と「課題」の違い

    こういう時は、単語に注目しましょう。日本語ってちゃんとできてますよ。

    ●「問題」⇒「題を問う」:題を相手に問うこと
    ●「課題」⇒「題を課す」:題を自分で解くこと

    「題」を「問う」か「課す」かの違いです。

    「問題」も「課題」も共通なのが「題」ですね。「題」って何でしょう?

    ●「題」:品質では、理想と現状のギャップとするとわかりやすい

    「問題」と「課題」を明確に分けた事例があります。

    ●小学校は「学習問題」⇒子供に問題を解かせるため(自主性を求めていない)
    ●中学校以上は「学習課題」⇒子供自ら問を作って解かせる(自主性を求めている)

    これを理解した上で、もう一度、QCストーリーを見てみましょう。

    課題解決型 問題解決型 施策実行型
    1 テーマ選定 テーマ選定 テーマ選定
    2 攻め所の明確化 現状把握 現状把握
    3 目標設定 目標設定 対策のねらい所
    4 方策の立案 活動計画作成 目標設定
    5 成功シナリオの追究 要因解析 対策検討
    6 成功シナリオの実施 対策検討 対策実施
    7 効果確認 対策実施 効果確認
    8 標準化 効果確認 標準化
    9 管理の定着 標準化 管理の定着
    10 管理の定着

    「問題解決型QCストーリー」も「課題解決型QCストーリー」どちらも的確に書けていない印象です。

    「問題解決型QCストーリー」と「課題解決型QCストーリー」の明確な差がわからないまま、教科書や試験対策問題に書いている文言を丸暗記すると、かえって、頭が混乱します。結局、試験後忘れて 身につかないのがオチ。
    言葉の定義を良く理解して、整理してから本来は品質管理用語を習得したいです。

    ②QCストーリーは自分で考えたらわかる

    改善のステップを自分で考えてみよう

    言葉の定義を良く理解して、整理してから本来は品質管理用語を習得したいです。

    と書きました。なので、 QCストーリーは自分で考えて作りましょう。その方が、実務に役立ちます。

    改善のステップを自分で考えてみよう

    改善する方法を何も見ないで考えると、大体次のようにまとまるはずです。

    1. 対象を選ぶ
    2. 理想を定義する
    3. 現状を把握する
    4. ギャップを理解して、0にする方法を考える
    5. 施策を計画、実行
    6. 施策の効果を評価
    7. 次なる作戦を考える

    上は、一例です。あなたが考えた改善のステップでもOKです。

    自分の考えたステップとQCストーリはほぼ合う

    比較してみましょう。

    教科書 自分で考えたもの
    1 テーマ選定 対象を選ぶ
    2 現状の把握と目標値の設定 理想を定義する
    3 要因の解析 現状を把握する
    4 対策の立案 ギャップを理解
    5 対策の実行 施策を計画、実行
    6 効果の確認 施策の効果を評価
    7 標準化と管理の定着 次なる作戦を考える

    どうでしょうか? 大体合ってますよね

    QCストーリー7つのステップは暗記不要

    なので、暗記は不要で、むしろ、自分で考えた導出できるように理解して習得する方が重要です。

    改善して成功した経験がないと、書き出せないので、教科書丸暗記ではなく、普段の業務や生活に一工夫する努力をしましょう。

    ③品質管理用語は何でもかんでも暗記しなくていい

    ●QCストーリーを解説すると、暗記不要で、むしろ考えて書き出す!ことが大事と伝えました。これは品質管理用語に良く当てはまります。

    ●品質管理用語を勉強する注意点をまとめます。

    1. 用語を理解しないまま暗記しても忘れる
    2. 「問題」と「課題」の違いとか、「災害」と「事故」の違いなど、そもそも違いの定義が完璧でないまま、用語が一人歩きすることが多い。
    3. 用語は暗記の前に、言葉の意味を理解する
    4. 言葉を理解するのは遠回りだが、一度理解すれば永久使いこなせる
    5. 試験対策の暗記は試験後忘れる、結局身につかない。

    ●次の用語も暗記せず、理解してから覚えた方が、品質管理レベルが上がります。
    ・力量
    ・プロセスアプローチ
    ・関係性管理
    など、まず自分の言葉で説明できるよう、考えて理解しましょう。暗記はその次でよいです。

    まとめ

    【QC検定®3級】QCストーリーをわかりやすく解説しました。

    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①QCストーリーとは
    • ②QCストーリーは自分で考えたらわかる
    • ③品質管理用語は何でもかんでも暗記しなくていい

  • 【QC検定®3級】ISO9001 2015がすぐわかる

    【QC検定®3級】ISO9001 2015がすぐわかる

    「QC検定®3級でよく出る、ISO9001 2015が理解できない、頭に入らない」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【QC検定®3級】ISO9001 2015がすぐわかる
    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①【初めて勉強する人向け】ISO9001のベストな学習方法
    • ②ISO9001 2015要求事項を速く習得する方法
    • ③ISO9001 2015に出て来る難解な用語
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    ●商標使用について、
    ①QC検定®と品質管理検定®は、一般財団法人日本規格協会の登録商標です。
    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

    ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる

    QCプラネッツでは、QC検定®3級受験者、および品質管理初心者の方に、馴染みにくい品質管理用語や概念をわかりやすく解説します。

    QC検定®3級共通として、まず、勉強方法を読んでください。

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    QC検定®3級受験や品質管理を初めてのあなたへ、勉強方法を解説します。直前の丸暗記の合否だけではなく、品質管理を得意・好きになれる方法をわかりやすく解説します。試験合格、品質管理の理解を深めたい方は必見です。

    試験直前の丸暗記ではなく、
    考えて活かせる品質管理を伝授します。

    ★【QC検定®3級】勉強に必須な27項目をまとめました。

    以前、ブログ解説していましたが、1つのPDFにまとめました。勉強に役立ててください

    No 勉強項目
    1 【QC検定®3級】品質がわかる
    2 【QC検定®3級】PDCA,SDCA,OODAがわかる
    3 【QC検定®3級】三現主義、5ゲン主義がわかる
    4 【QC検定®3級】QCDやQCDPSMEがすぐわかる
    5 【QC検定®3級】QC7つ道具がわかる
    6 【QC検定®3級】新QC7つ道具がわかる
    7 【QC検定®3級】5Sがすぐわかる
    8 【QC検定®3級】重点指向がわかる
    9 【QC検定®3級】デザインレビュー(DR)がわかる
    10 【QC検定®3級】QCサークルがわかる
    11 【QC検定®3級】再発防止と未然防止がすぐわかる
    12 【QC検定®3級】狩野モデルがわかる
    13 【QC検定®3級】苦情とクレームの違いがわかる
    14 【QC検定®3級】フェールセーフとフールプルーフがわかる
    15 【QC検定®3級】ISO9001 2015の難解な用語がすぐわかる
    16 【QC検定®3級】「製品及びサービス」がわかる
    17 【QC検定®3級】作業標準、作業標準書がわかる
    18 【QC検定®3級】校正がわかる(管理がいい加減だとまずい)
    19 【QC検定®3級】誤差と残差の違いがすぐわかる
    20 【QC検定®3級】源流管理がわかる(上流工程で品質が決まる!)
    21 【QC検定®3級】官能検査がわかる
    22 【QC検定®3級】PL法がすぐわかる
    23 【QC検定®3級】変化点管理がわかる
    24 【QC検定®3級】トップ診断がわかる
    25 【QC検定®3級】環境側面がわかる
    26 【QC検定®3級】標準化、ISOの歴史がすぐわかる
    27 【QC検定®3級】範囲Rは標準偏差sより大きくなる

    ①【初めて勉強する人向け】ISO9001のベストな学習方法

    ISO9001 2015をわかりやすく解説した関連記事

    QCプラネッツでは、ISO9001 2015をわかりやすく解説した関連記事があります。一応、リンクを張りますが、ISO9001を初めて学習する方は、リンクの前に本記事を読み進めてください。

    関連記事は、初心者も、中級者も、上級者も対象ですが、
    本記事は、初心者向けです。

    ISO9001 2015がわかる
    ISO9001 2015の要求事項をわかりやすく解説しました。暗記に走らず、理解して自分の言葉で説明できるように、実務経験から重要ポイントをわかりやすく解説! ISO9001に関わる人は必読です。

    ISO9001 2015を躓かずに学べる方法を解説します!

    ISO9001 の要求事項は確かに、
    読みにくいし、理解しづらい

    なので、理解しやすい勉強方法を4つ挙げます。

    1. 品質に詳しい人に聞かず、自分で理解した方がいい
    2. 経営者を演じる
    3. ISO9001の全体像を理解する
    4. ISO9001の要求事項が必要な理由を理解する

    上の4つで十分です。

    逆に、無視してていいのは

    1. ISO9001 各要求事項に何が書いているかを暗記
    2. ISO9001 各要求事項の文章の解釈
    3. 業務内容をISO9001に合わせる

    この3つが、ISO9001 の理解を妨げる悪玉菌です。

    では、勉強すべき4つのポイントを1つずつ解説します。

    品質に詳しい人に聞かず、自分で理解した方がいい

    品質専門家に聞かなくていい

    「ISOや品質に詳しい人から教えてほしい!」という気持ちは十分わかりますが、全く勧めないし、逆効果です。なぜなら、

    ISO9001の要求事項の文章から解説する人が99%くらいいて、かえって理解に苦しみます。

    「ISOや品質に詳しい人」は、10年くらい品質業務していると、100回はISOの条文を読んでいます。それなりに慣れているし、解釈に苦労したことを伝えたい思いがあるのでしょう。

    ISO9001に慣れているが、
    内容の解釈ばかり説明しがち。
    内容の本質まで考えていない専門家が結構多い。
    だから、自分の言葉でわかりやすく説明する思考がないから、初心者は理解できない

    ISOに不慣れな人は、
    ISOの細かい内容(手段)より、その意味(目的)を知りたがっています。

    つまり、
    理解しづらい、「ISO9001の要求事項の解説」ではなく
    「ISO9001の要求事項」を理解したい

    のですよね!

    それなのに、多くの品質専門家は「ISO9001の要求事項の解説」をしたがります。

    私も苦しみました。なので、QCプラネッツ ブログを始めました。

    よって、自分で考えた方がよいです。

    自分で勉強する方法

    ●ポイントは

    細かい要求事項の文章の理解より
    なぜ、それが要求されているかを
    自分の言葉で説明できること!
    ISO9001を学ぶ目的は何か?
    要求事項の内容は所詮、手段にすぎません。

    ISO9001 2015は自分の言葉で説明できていれば、細かい内容は要求事項を見ながら確認すればOKです。

    「7.5.1に何がどんなことが書いているか」はどうでもいいです。

    経営者を演じる

    さて、問題です。

    ISO9001の目的は何でしょうか?
    なぜ、品質改善が必要なんですか?
    品質改善は「手段」、ではその「目的」は?

    ●意外と回答できないんです。品質担当は無回答です。まず、この解を理解しないと、ISO勉強しても頭に入りません。

    ISO9001の目的は
    ●企業組織なら、「収益向上」
    ●もっと抽象化すると、「組織の成功」
    (組織の成功は収益以外にもあるでしょう)

    つまり、ISOの目的は、組織を経営する側の目線で考える必要があります。この理解がほとんどの人ができないのは、組織の中の、従業員であり、思考も従業員的思考だからです。

    平社員でもいいから、一旦は組織の経営陣になりきってみよう!
    その組織のトップに自分がなったイメージや
    自分が起業した会社の社長になったと仮定してみましょう。

    ISO9001の全体像を理解する

    ISOを勉強したばかりの「あなた」を「経営陣」になりきってもらっています!
    次するべきなのは、「ISO9001の全体像の理解です」

    これは、ISO9001に実際に描いている図を色付けしました。

    品質マネジメントシステム

    この図は、
    ●平社員なら、まったく理解できないが
    ●経営陣になりきると理解できる


    不思議な図です。

    ISO9001の要求事項が必要な理由を理解する

    「経営陣」を演じるあなたが、全体像の図を読んでいます。

    さて、問題です。

    あなたが経営する組織が成功するには、何が必要ですか?
    成功を揺るがすリスクは何ですか?

    ●わかりやすいのは、利益追求の企業です。企業は
    利益=売上―コスト
    から、
    ●売上が増加するチャンスと、減少するピンチを注視しますね。
    ●コストは圧縮できるチャンスと、増加するピンチを注視しますね。

    収益を減少するピンチを最小限にして、増加するチャンスを最大限しようと努力します。

    一方、企業は社会の荒波の中生き延びるわけですが、
    ●コントロールが効かない外部環境
    ●自社内の内部環境
    が常に変化します。この変化をうまく活かせるかどうかが経営陣の腕の見せ所になります。

    まとめると、経営陣は常に以下の5つを常に考える必要があります。

    1. 経営する組織の状況を把握する
    2. 常に影響を受ける外部環境・内部環境を考慮した経営戦略
    3. 自組織の目標の立案、計画、実行、評価(PDCA)
    4. 自組織に必要な経営資源(人、モノ、設備など)
    5. 実行に対する結果のフィードバック

    従業員として、自分の業務だけしか考えていないと、上の5項目は難しく感じるでしょう。でも、自分が仮に起業したとして、つぶれないようにするにはどんな活動が必要か?を想像しましょう。それだけでも「経営脳」は磨けます。

    必要な要素

    経営に必要な5要素を書き出しました。よく見るとISO9001 2015の全体像とぴったり合います。わざとそう合わせたのではなく、 ISO9001 2015の全体像は品質と経営を両方意識した要求事項だからです。

    1. 経営する組織の状況を把握する
    2. 常に影響を受ける外部環境・内部環境を考慮した経営戦略
    3. 自組織の目標の立案、計画、実行、評価(PDCA)
    4. 自組織に必要な経営資源(人、モノ、設備など)
    5. 実行に対する結果のフィードバック

    品質マネジメントシステム

    だから、経営脳があれば、ISO9001の要求事項は、自分で書き出せます!だから、各要求事項の暗記は不要なので、自分の言葉で説明できるようにしてください。

    ここまで、読んでいただければ、かなりISO9001が理解できたはずです。

    もう少し、ISO9001 2015要求事項を速く習得する方法を次に解説します。

    ②ISO9001 2015要求事項を速く習得する方法

    まずは、「経営脳」をもって、経営に必要な要素を考えれば、経営の手段である品質マネジメントやISO9001 2015が理解できることを解説しました。

    次は、速く習得する方法を解説します。コツは3つあります

    1. 読みにくい文章に合わせず、自分の考えを優先する
    2. 人にわかりやすく説明できること
    3. 要求事項に業務を合わせるのではない

    読みにくい文章に合わせず、自分の考えを優先する

    関連記事のように、各要求事項をわかりやすく解説しています。

    要求事項を勉強する上で大事なのは、
    ●内容暗記しないこと
    ●要求事項はつまりどういうことなのか?を考える
    ●自分なりの説明に変える

    です。

    一番ダメなのは、
    「こう書いているから、その通り業務すること」

    読みにくい文章に合わせず、自分の考えを作りましょう。

    人にわかりやすく説明できること

    要求事項の単語まで従う必要はありません。むしろ、人に説明できて、自分なり応用ができることです。

    ISOは数年に改訂されますが、本質は変わりません。変化しない本質を理解して、自分で説明できるようになりましょう。

    要求事項に業務を合わせるのではない

    ISO認証だからといって、業務をISOに合わせる必要はありません。ISO認証を辞めてもOKです。むしろ、業務改善、収益拡大、発展につながるためにISOをうまく活用しましょう。

    ●大事なのは、
    「ISO9001に書いているから、それに従う」ではなく
    「成功のためには何が必要かを考えて、あとでその施策に合う要求事項を探せばいい」

    ISO9001要求事項は「手段」
    「目的」は、あなたの成功

    ●成功を勝ち取るために何が必要かをISO関係なく、考え抜き
    その対策をあとで、ISO要求事項から探すだけ

    ③ISO9001 2015に出て来る難解な用語

    関連記事で別途わかりやすく解説しますが、難解な用語をざっと挙げます。さっと自分の言葉で友人にわかりやすく説明できますか?

    用語がわからないから教科書買ったら
    さらにわからなくなってしまった。。。
    よくある経験談です。

    難解な用語
    ●プロセスアプローチ ⇒なんじゃこりゃ?
    ●コミットメント ⇒トリートメント?
    ●リスク ⇒ 頻出だけど人によって解釈が合っていない
    ●力量 ⇒ って何?
    ●製品及びサービス ⇒ なんで 「サービス」がついているの?
    ●不適合 ⇒ 罰則があるの?
    ●マネジメントレビュー ⇒ どんな会議?
    ●継続的改善 ⇒なんじゃこりゃ?
    ●関係性管理 ⇒なんじゃこりゃ? 「関係管理」じゃダメなの?
    ●外部及び内部の課題の変化 ⇒ 課題だけでもしんどいけど、さらに変化が必要なの?
    ●文書化した情報 ⇒ 文書じゃないの?
    とつっこみ満載ですね。

    別途、個別に解説

    まとめ

    【QC検定®3級】ISO9001 2015をわかりやすく解説しました。

    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①【初めて勉強する人向け】ISO9001のベストな学習方法
    • ②ISO9001 2015要求事項を速く習得する方法
    • ③ISO9001 2015に出て来る難解な用語

  • 【まとめ】第一者監査(内部監査)がわかる

    【まとめ】第一者監査(内部監査)がわかる

    「第一者監査(内部監査)のノウハウがわからない」、と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    【まとめ】第一者監査(内部監査)がわかる
    実務経験をもとに、内部監査の実態・裏側を解説します。一通り読むと、内部監査業務が理解できます。
    • ①内部監査の特徴
    • ②内部監査の計画(P)
    • ③内部監査の実行(D)
    • ④内部監査の評価(CA)
    • ⑤その他の注意点
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    ISO9001 2015 内部監査員育成問題集をを販売します!

    QMS内部監査員養成したい方、是非ご購入ください。
    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】を紹介します。ISO9001 取得に向けてISO9001 の構築、内部監査・外部審査の実施、監査のフィードバックや、今後のリスクに対する対処方法を考え抜く問題集です。

    ①内部監査の特徴

    他の監査との違い
    内部監査のメリットを解説します。

    監査の特徴・違い

    監査は大きく分けて3種類あります。それぞれの違い・特徴を解説します。

    品質監査(第一者監査、第二者監査、第三者監査)がわかる
    品質監査の種類、役割と実態について実務経験をもとにわかりやすく解説します。まず、ISOに頼らず、品質監査する意味を自分で考える事が重要です。また、「品質管理=ISO9001」ですが、ISO19011も重要な規格です。品質管理をマスターしたい方は必見です。

    育成

    内部監査は自分たちで実施するので、品質管理、ISO9001、自組織のQMS(品質マネジメントシステム)をマスターする人を増やすチャンスです。

    ISO9001 品質監査の監査員をやるメリットがわかる
    品質の監査員はぜひやりましょう!監査員やるメリットがたくさんあることを実務経験をもとにわかりやすく解説します。 「監査難しそう」、「監査めんどくさい」と最初は思いますが、すぐ慣れるし、それをはるかに超えたメリットがあります。監査員になる方や品質管理をマスターしたい方は必見です。

    ②内部監査の計画(P)

    ●内部監査は計画が最も大事です。
    計画に必要なエッセンスを解説します。

    時期・工数・頻度

    毎年実施する内部監査ですが、いつ実施するかは、結構悩みます。それぞれの組織にとってベストシーズンを事務局が考えています。

    「品質監査はいつ実施するのがベストか」がわかる
    品質監査の実施時期をいつがよいかを解説します。監査側、被監査側の動きに合わせつつ、監査間隔を一定にしたい事務局の3者思惑を考えることが重要です。ISO関係者、品質監査している人や品質管理担当は必見です。

    内部監査実施に必要な情報

    内部監査を実施するために必要な情報を紹介します。監査のための文書管理ではなく、日ごろの品質活動が大事です。文書のための業務ではなく、業務のための文書なのです。

    品質監査に必要な文書化した情報がわかる
    品質監査に必要な文書や情報が何かわかりますか?本記事では、監査準備に慌てないために監査で必要な「文書化した情報」について実務経験をもとに、わかりやすく解説します。 監査をスムーズに進めたい方や監査員、ISO関係者は必見です。

    実施計画

    組織の規模によっては、本社・各支店・工場・現場など全国津々浦々な場合もあります。限られた期間と人的リソースを配慮した最適な実施計画が必要です。リモート監査になると移動の制約がなくなりますが、移動って監査では結構考える必要があります。

    内部監査の進め方がわかる
    品質内部監査の計画方法を解説します。全国に点在する組織への監査工程、監査員育成、スムーズに監査できるための留意点など、実務経験から重要なポイントを解説します。ISO関係者、品質監査している人や品質管理担当は必見です。

    監査員

    ●内部監査の肝は、監査員です。監査員には、たくさんの業務があり、以下を要求されます。監査員を務めるのは結構大変ですが、品質や経営を習得できるチャンスでもあります。

    1. 監査員として理解しておくべき内容
    2. 監査員としてふさわしい人
    3. 監査員のレベル・階級
    4. 監査員の育成方法
    5. 経験が少ない人への対応

    上の項目は実務経験をもとに解説します。組織内の監査を担当する方が解説する記事は貴重です。詳細はそれぞれの関連記事で解説しています。ご確認ください。

    監査員として理解しておくべき内容

    内部監査(第一者監査)の監査員のやる事がわかる
    品質について内部監査員(第一者監査)ついて実務経験をもとにわかりやすく解説します。監査員やれって言われたら、何をしたらよいか?困るはずです。そこで、実務経験をもとに、スムーズに監査員ができる方法を解説します。監査員になる方や品質管理をマスターしたい方は必見です。

    監査員としてふさわしい人

    ISO9001 品質監査の監査員ってどんな人?がわかる
    品質の監査員ってどんな人がやっているのか気になりませんか?実務経験をもとに対応した監査員の感じを紹介します。 また、自組織内の内部監査員を人選するポイントも解説します。監査員になる方や監査を運営する品質管理担当は必見です。

    監査員のレベル・階級

    品質の監査員の階級を作る方法がわかる
    第一者監査、第二者監査、第三者監査では、監査リーダーが指揮をとります。しかし、 監査リーダーへの昇格基準の決め方がわかりません。そこで、本記事では、昇格基準について実務経験を もとにわかりやすく解説します。監査員のアサインと育成は結構手間です。ISO、品質管理関係の人は必見です。

    監査員の育成方法

    品質の内部監査員の育成方法がわかる
    品質管理の内部監査にて、監査員の育成方法を解説します。組織の成功のためには、品質管理やISOに詳しい人を組織内に育成させることが重要です。実務経験から監査員の育成のポイントを解説します。ISO関係者、品質監査している人や品質管理担当は必見です。

    経験が少ない人への対応

    品質の内部監査が初めての人への対応方法がわかる
    初めて内部監査される・する人への対応方法を解説します。組織内で決まったことだからと指示せず、初めてで不安な人を安心させ、品質管理やISOに好感をもってもらうための工夫ポイントを実務経験から解説します。品質向上は、組織の人間関係にも影響します。ISO、品質管理関係の人は必見です。

    内部監査は計画がすべてなので、関連記事をよく理解して実践しましょう。

    ③内部監査の実行(D)

    内部監査を実施していく上で、留意すべきポイントをまとめます。関連記事をよく読んで理解しましょう。

    質疑

    ●質疑の目的を理解し、その上で内容や仕方を理解しましょう。

    【簡単】品質監査ができるようになる
    品質管理の内部監査にて、簡単に監査質疑ができる方法を解説します。ISO9001に頼らず、自分で考えた質疑をした方が組織のためであると実務経験からわかっています。ISO関係者、品質監査している人や品質管理担当は必見です。

    ●質疑は考えさせる問いを用意して、その真因に迫ることが大事です。

    内部監査の質疑ができる
    品質の内部監査において、質疑とチェックするポイントを解説します。提示された文書や回答からどう評価するかを実務経験からわかりやすく解説します。ISOや品質管理担当の人は必見です。

    リモート対応

    ●コロナ禍から、多くの組織が対応した(せざるを得ない)リモート監査です。リモート監査をスムーズに進めるためのコツを解説します。

    品質のリモート監査のコツがわかる
    コロナ禍の影響を受けて、監査を対面からリモート形式に変更せざるを得ない状況になりました。リモート形式に移行する際のポイントを実務経験からわかりやすく解説します。ISO,品質管理担当は必見です。

    開始

    ●監査開始は、監査する側も、される側も緊張します。緊張をほぐしながら、本音に迫れる良い監査を目指しましょう。

    内部監査の緊張をほぐす方法がわかる
    品質の内部監査で、緊張がほぐれる方法を知っていますか?監査する・される側と監査をとりまとめる事務局がやるべき緊張のほぐし方を実務経験から解説します。良い監査結果は、適度な緊張感で生まれます。ISOや品質管理担当の方は必見です。

    運営(マインド)

    ●監査は、相手を思いやる配慮がとても大切です。良い関係性が、良い質疑につながります。

    内部監査に必要なマインドがわかる
    品質の内部監査で、悪い空気や口論になったりませんか?本記事では、良い監査結果につながるマインド・感情コントロールについて解説します。良い監査や分析の結果をもとに、被監査側が自発的な改善につながるポイントを実務経験から解説します。ISO、品質管理担当は必見です。

    ④内部監査の評価(CA)

    ●監査質疑が終わった後の評価方法や、監査後の改善活動について解説します。

    評価・評価基準

    ●監査結果の書き方のコツを解説します。相手に考えてもらうプロセスを引き出すことが大事です。

    品質監査の評価を活かす方法がわかる
    品質監査の評価の活かし方を知っていますか?改善効果が高めるために 監査側、被監査側、事務局側のやるべきポイントを実務経験から解説します。 評価を活かして組織力を強化しましょう。ISOや品質管理担当は必見です。

    ●高評価をもらうコツを伝授します。組織の良い活動をどんどん引き出しましょう。

    品質監査で高評価がもらえるコツがわかる
    品質監査で良い評価をもらえるコツを知っていますか?本記事では、高評価につながる組織の活動のコツについて実務経験をもとに解説します。ISO、監査する人、される人は必見です。

    不適合

    ●不名誉なことですが、不適合になったらどうなるか?を解説します。あわてずに改善すればよいです!

    品質監査で不適合を受けるとどうなるか?がわかる
    品質監査で監査を受ける側が恐れる「不適合」を解説します。何をやったら「不適合」なのか?どれくらいの確率で「不適合」を受けてしまうのか?「不適合」を挽回する方法は何か?について実務経験をもとに解説します。ISOや品質管理担当は必見です。

    報告書

    ●監査員は、はっきりと伝わる報告書を作成しましょう。良い報告書の書き方を伝授します!

    内部監査の報告書の作り方と書き方がわかる
    品質内部監査の記録書をどう作ればよいか?何を書いたらよいか?わかりますか? 本記事では、内部監査の記録書の作り方、書き方をわかりやすく解説します。 実務経験からのエッセンスを伝えます。ISOや品質管理担当は必見です。

    ⑤その他の注意点

    ●その他、内部監査で注意すべきポイントを1つ紹介します。

    監査・被監査側の関係

    ●監査する・される側の本音を理解しましょう。本音や現実に沿って現状の課題を見つけて改善することが大事です。

    内部監査の監査する側・される側の関係がわかる
    品質内部監査の監査する側・される側の関係を解説します。内部監査のテクニック以外に必要なスキルや監査の盛り上げ方を実務経験をもとにわかりやすく解説します。ISO関係者、品質監査している人や品質管理担当は必見です。

    ●内部監査のコツを20の関連記事をもって紹介しました。正直、ここまで監査の実際・裏側を解説した記事はそうないと自信をもってお伝えします。

    まとめ

    【まとめ】第一者監査(内部監査)をわかりやすく解説しました。

    • ①内部監査の特徴
    • ②内部監査の計画(P)
    • ③内部監査の実行(D)
    • ④内部監査の評価(CA)
    • ⑤その他の注意点

  • 品質監査に必要な文書化した情報がわかる

    品質監査に必要な文書化した情報がわかる

    「品質監査にどんな文書が必要なのかわからない」、「高い評価をもらうための文書管理方法がわからない」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    品質監査に必要な文書化した情報がわかる
    内部監査、外部審査、取引先監査といっぱい
    監査があるから、資料の準備が大変!
    なので日頃から準備しておきましょう。
    文書を管理するだけでも組織の品質への意識が高まりますよ!
    • ①監査質疑の流れ
    • ②監査に必要な文書化した情報
    • ③文書化した情報の改善ポイント
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    ISO9001 2015 内部監査員育成問題集をを販売します!

    QMS内部監査員養成したい方、是非ご購入ください。
    ISO9001 2015 内部監査員育成する問題集【問題編】を紹介します。ISO9001 取得に向けてISO9001 の構築、内部監査・外部審査の実施、監査のフィードバックや、今後のリスクに対する対処方法を考え抜く問題集です。

    監査質疑の流れ

    監査質疑の流れは自分で考える

    いきなりISO9001の要求事項を見て、カンニングしないでください!

    監査質疑の流れは、必ず自分で考えましょう。
    頭に入れるとスムーズに監査にのぞめるからです。

    監査質疑の流れは?

    列挙します。流れの考え方は、

    部門をとりまく環境、部門のミッション、PDCAの3点で考える。

    具体的には、

    1. 前年度の結果のフィードバック状況
    2. 部門の説明(事業内容、内部・外部課題の変化)
    3. 組織体制の説明(責任と権限)
    4. プロセス流れ(営業、設計、製造とか)
    5. (Plan)品質目標の状況
    6. (Do)活動の流れ
    7. (Do)工程管理表
    8. (Do)インプット情報とアウトプット情報
    9. (Do)会議・レビュー記録と議事録
    10. (Do)力量・資源
    11. 活動の評価(Check)
    12. (Check)検査、試験結果
    13. (Check)トラブル・苦情
    14. (Check)顧客満足
    15. 次なる行動(A)
    16. (Action)是正処置
    17. (Action)継続的改善

    いっぱいありますが、一連の流れを理解すれば、すらすら書けます。各項目に必要な文書や情報を準備していきます。

    監査の流れがわからないと何を準備すればよいかもわからないから。

    自分で考えた監査質疑の流れは結果的にISO9001と合う

    ●結果的に、上で考えた流れはISO9001要求事項とぴったり合います。そうなるようにISOも作っていますから。

    上の自分で考えた流れと、それに合うISO9001 2015の要求事項を比べましょう。

    No 監査の流れ ISO9001 2015
    1 前年度の結果のフィードバック状況 10.3
    2 部門の説明(事業内容、内部・外部課題の変化) 4.1,4.2
    3 組織体制の説明(責任と権限) 5.3
    4 プロセス流れ(営業、設計、製造とか) 8
    5 (Plan)品質目標の状況 6.2
    6 (Do)活動の流れ 8
    7 (Do)工程管理表 8
    8 (Do)インプット情報とアウトプット情報 7.5
    9 (Do)会議・レビュー記録と議事録 7.5
    10 (Do)力量・資源 7.1,7.2
    11 活動の評価(Check) 9.1
    12 (Check)検査、試験結果 9.1
    13 (Check)トラブル・苦情 8.7
    14 (Check)顧客満足 9.1.2
    15 次なる行動(A) 10
    16 (Action)是正処置 10.2
    17 (Action)継続的改善 10.3

    ISO9001 2015の要求事項のほとんどをチェックしていることがわかりますね。

    監査の流れがわかったので、どんな文書化した情報を準備すればよいかを解説します。

    監査に必要な文書化した情報

    【復習】文書化した情報

    ●「文書」ではなく、「情報」なのか?とか、
    ●「文書化した情報」って何か?

    関連記事に「7.5 文書化した情報」を解説していますので、ご覧ください。

    ISO9001 2015 7_5_文書化した情報がわかる
    ISO9001 2015 7.5 文書化した情報を説明できますか? 本記事では「情報とは何か?」、「文書化した情報で求められること何か?」、「実務や品質監査で要求されることは何か?」を実務経験をもとにわかりやすく解説します。ISO9001 に関わる方は必読です。

    「文書化した情報」を簡潔にまとめると

    1. 文書(手段)にとらわれない、情報であればよい
    2. 電子化対応でもOK
    3. 過去の文書の適合性に囚われず、組織が情報をもとに機能していればよい

    監査質疑に必要な情報

    監査質疑の流れに沿って、必要な「文書化した情報」をまとめると下表になります。

    No 監査の流れ 必要な「文書化した情報」
    1 前年度の結果のフィードバック状況 前回の監査記録書
    2 部門の説明(事業内容、内部・外部課題の変化) 規定(もし書いてれば)
    3 組織体制の説明(責任と権限) 組織体制図
    4 プロセス流れ(営業、設計、製造とか) 品質保証体系図
    5 (Plan)品質目標の状況 品質目標
    6 (Do)活動の流れ 品質保証体系図
    QC工程図
    7 (Do)工程管理表 工程管理表
    8 (Do)インプット情報とアウトプット情報 各文書
    9 (Do)会議・レビュー記録と議事録 会議録
    10 (Do)力量・資源 力量管理表
    11 活動の評価(Check)
    12 (Check)検査、試験結果 試験成績書
    13 (Check)トラブル・苦情 苦情記録
    14 (Check)顧客満足 アンケート結果など
    15 次なる行動(A)
    16 (Action)是正処置 是正処置文書
    17 (Action)継続的改善

    多くの文書が必要になります。
    ここで、青字になっている文書については、関連記事がありますので、ご覧ください。

    品質マニュアルがわかる
    品質保証体系図がわかる
    QC工程図がわかる
    業務に欠かせない標準類がわかる

    各文書の書き方をわかりやすく解説しています。

    文書も先輩や過去からの見様見真似ではなく、文書が必要な目的を理解しましょう。
    監査質疑の回答をするためには、文書の目的を理解しておく必要があります。

    必要な文書とその目的を確認して、日々の品質の高い業務につなげましょう。

    ③文書化した情報の改善ポイント

    改善が大事

    文書も作る事が目的ではなく、業務へ高い品質を作りこむために必要です。より品質を改善するためにも、それを促す文書の改善が必須です。

    文書を改善・改訂する機会は
    ●組織体制の変更時期
    ●品質監査のフィードバック
    ●大きな苦情・トラブルを発生させた後の是正処置の時
    があります。

    日々の業務に満足していれば、文書改善は不要ですが、
    改善したい時、改善しないといけない時がたびたびあります。

    改善ポイント

    よく指摘されるポイントをまとめます。

    文書化した情報 よく指摘されるポイント
    組織体制図 責任と権限があいまい 戦略が見えない
    品質目標 評価基準と数字 目標項目は妥当なのか?
    力量管理表 管理項目の見直し、ベテランの次なる目標
    インプット、アウトプット 情報のヌケモレ
    会議録 5W1H 懸案事項の網羅性、解決度合
    顧客満足 分析の詳細な分析
    文書全般 ヌケモレ、文書のrev最新管理

    上の表を見て、事前にチェックしておくと、監査で悪い評価にならずに済むはずです。

    まとめ

    品質監査に必要な文書化した情報をわかりやすく解説しました。

    • ①監査質疑の流れ
    • ②監査に必要な文書化した情報
    • ③文書化した情報の改善ポイント

  • 業務に欠かせない標準類がわかる

    業務に欠かせない標準類がわかる

    「標準類って何?」、「標準類がなぜ必要なのかがわからない」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    業務に欠かせない標準類がわかる
    • ①標準類に何があるのか?
    • ②標準類を作る理由
    • ③標準類を作る方法
    • ④標準類を更新する理由
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    標準類に何があるのか?

    標準類とは何か?

    ●難しい用語です。
    「標準」が難しいし、
    「類」って何?
    ですよね。品質管理用語としても、品質監査にしても重要なので、わかりやすく解説していきます。

    標準類とは

    ●仕事の手順・方法などを、作業者の頭の中にある知識(暗黙知)を誰もが見えるように具体的に表現した(形式知)もの

    次に、どういうものを標準類にするかを解説します。

    標準類にするもの

    誰もがわかるようにまとめた方が良いもの

    ●具体的には、以下でしょう。

    1. 繰り返し行う頻度の高い業務
    2. 全員が行う業務
    3. 頻度は低いがミスしやすい煩雑で難しい業務
    4. 継承が必須な業務
    5. 法令・規格への届け出
    6. プログラミング

    最後のプログラミングをあえて入れました。システムを導入するほどではないけど、集計や処理を個人レベルで作ってうまく運用していることが多々あります。

    そういうプログラミングは担当者が独学で学んで作ったものが多く、その担当者が異動でいなくなると、その業務が継承されなくなります。

    標準類の具体例

    ●具体例をいろいろ挙げましょう。組織にはいろいろな文書やルール、会議がありますね。

    1. 作業手順書
    2. 工程管理表
    3. 会議録
    4. 費用清算書
    5. 発注書
    6. 組織内規定
    7. 品質保証体系図

    最初は、目の前のある業務を標準化して、徐々に組織全体を俯瞰できるルールを標準類に入れました。これ以外にも必要なものは随時、標準類に含めましょう。

    標準類のメリットとデメリット

    ●当然、メリットの方が大きいですが、メリット・デメリットを両方考えてみましょう。

    標準類のメリット

    ●作業効率性、作業ばらつき、改善が期待できますね。

    1. 担当者による業務ばらつきが低減
    2. 業務改善(皆同じ標準類を使っているから気づきやすい)
    3. 教育資料に活用

    同じ標準類を皆で改善し、標準類を教育すれば、新人も早く、正しい仕事を覚えてくれます。

    標準類のデメリット

    1. 標準類作成に人と時間がかかる
    2. 標準類に慣れるまでは、業務はかえって時間がかかる
    3. 標準文書を作ることが業務目的になりがち

    標準類は皆のためとはいえ、皆にとって使えにくいものだったりします。

    究極の標準類はISOです。
    でも読んでも一発では理解できないでしょう!

    皆に合わせると抽象化したり、細かくなりすぎます。それに慣れるまでに時間がかかります。

    また、標準文書を作ることが業務目的になりがちになり、業務の本来の意味を理解していない若手・中堅が増加します。標準類に合わせるのに必死で、それ以上はできません。

    経験上、標準類に慣れるには3年はかかります。慣れるまでは、面倒な書類ばかり作る日々で、「モノづくりしたいから入社したのに、何で毎日ムダな文書作成と修正ばかりなの?」と思うでしょう。

    これが標準類のデメリットですが、そこを乗り越えると、標準類を活用して組織やチームを運用することができるようになります。

    ②標準類を作る理由

    最初から標準類があるわけではない

    ●組織が若い時は、組織の成功パターンが醸成するまで四苦八苦します。
    どのやり方が良いかを模索しながら業務するので、各担当者の独自の業務方法になりがちです。

    標準類を作るきっかけ

    ●ある程度、組織が醸成してくると、担当者が同じ業務をやっていることがわかります。
    ●すると、ルールを作って、それに準拠した方が、業務効率が上がるとわかるので、標準類を作成するようになります。

    上司の指示・命令ではなく
    組織にとってメリットがあるから標準類を作るのです!

    または、将来ISO9001取得を目指すためという理由もあります。

    誰が標準類を作るか

    ●組織共通の標準類なので、全体を見渡せる人、細部までチェックできる人などその組織で評価の高い人を選んで作った方がよいでしょう。

    仕事ができる優秀な人は、勝ち方の標準類を持っています。それを組織に落とし込んでもらえればよいのです。
    1. 管理職
    2. 後輩や周囲の人に業務方法を伝達するのが上手な人
    3. おおざっぱな性格でも全体を俯瞰できる人
    4. 細部までチェックできる人

    いろいろな性格のタイプを挙げましたが、いろいろなタイプを集めて作らせるとよいでしょう。

    ③標準類を作る方法

    ●標準類を作るステップがあります。標準類も成熟するまでに数年はかかるものです。

    1. 目の前の業務を標準化(工程管理表、作業手順書、会議録、発注書、費用清算書)
    2. 各部門の業務をルール化(組織内規定、ルール)
    3. 複数の部門業務を標準化(営業、技術、品質、保守 各部門を共通化)

    最初は、担当者の目の前の業務に使うものから標準化します。
    次に、標準化が進んでくると、部門内のルールを整備が必要になります。
    三段階目は、ISO取得で必須なので、品質保証体系図を作るようになり、各部門の共通業務を標準化していきます。

    成熟した組織に配属されると、最初から品質保証体系図や規定、標準文書があります。これらが作られた背景を知らずに、標準類に慣れていく必要がありますが、最初から標準類があったわけではありません。

    標準類は長年受け継がれてきた、その組織の秘伝のタレです。

    ④標準類を更新する理由

    ●一度、標準類が出来たら終わりではなく、随時更新していく必要があります。主に次の3つの理由で更新が必要です。

    1. 業務変更
    2. 法令・規格の変更
    3. 苦情トラブルの是正処置

    ●最初の業務変更はわかりやすいですね。ルール、やり方、文書が変わるからですね。

    ●法令・規格も随時更新されていきます。それまでは許可だったことが禁止になったり、その逆もあります。法令遵守の精神のもと、組織も対応していく必要があります。

    ●苦情・トラブルが発生した後、なぜ発生したのか?を振り返ります。トラブルの原因が作業工程によくあります。同じミスを繰り返さないために、業務方法を改善し、それを標準類に追加していく必要があります。

    例えば、「他部門への引継ぎが曖昧だったため、仕様モレがあった」としたら、標準類を
    ・引継書を新規に作成
    ・引継ぐ時にレビューを必ず開催し、会議録を残す
    ・引継ぎ書を受領したことを受領側が明記する
    などのルールが作られるでしょう。これらを標準類に追加していきます。

    改善は大切なのですが、改善のたびに標準類は増えていくし、複雑になっていきます。皆が嫌がる原因でもありますね。
    「改善」=「標準類の増加・煩雑化」
    だけではありません。
    作業自体をシンプルにした方法にして、
    「改善」=「標準類の圧縮・シンプル化」
    した方がよいでしょうね。

    標準類の増加・煩雑化は簡単ですが、
    標準類の圧縮・シンプル化は難しいです。
    でも、是非「標準類の圧縮・シンプル化」を目指す方がよいです。

    まとめ

    業務に欠かせない標準類についてわかりやすく解説しました。

    • ①標準類に何があるのか?
    • ②標準類を作る理由
    • ③標準類を作る方法
    • ④標準類を更新する理由

  • QC工程図がわかる

    QC工程図がわかる

    「QC工程図って何?」、「QC工程図の書き方が難しくてわからない」と困っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    QC工程図がわかる
    • ①QC工程図とは
    • ②日常生活はQC工程図ですべて表現できる
    • ③QC工程図と品質保証体系図との関係
    QC工程図は、会社の作業工程のイメージが強いので、難しいイメージがついています。でも、日常生活の作業をQC工程図に書くとわかりやすいですよ。
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    ①QC工程図とは

    QC工程図

    厳密な定義を紹介します。難しいけど。

    QC工程図(Quality Control Chart)とは、原材料の入荷から出荷までの工程ごとに管理特性や管理方法が記載したもので、どの工程で誰がどのように品質を管理するのか、ひと目で分かるよう図示したもの

    もう少しわかりやすく、かみ砕くと、

    QC工程図(Quality Control Chart)とは、作業開始から終了までの流れと内容を書いたもので、誰がやっても同じ結果になることが目的

    みんな、我流で作業されても困りますよね。

    QC工程図に何を書けばいいの?

    QC工程図をググって、画像を見ると、QC工程図の縦横がたくさん項目があるので、理解しにくいですね。

    QC工程図は、簡単でいいんです。
    作業に必要なものを入れればOKです。

    ●作業に必要なものを挙げると、

    1. 作業内容⇒何をやるの?
    2. 管理項目⇒各作業のクリアー条件(どうなればOKなの?)
    3. 点検項目⇒作業の良し悪しの決め方
    4. 異常時の対応⇒もしものときの対処方法

    この4つは、普通に考えたら出て来る項目ですよね。最初はこれくらいでQC工程図を作りましょう。

    QC工程図は、何年もかけて何度も更新され、
    ISO審査員から指摘を受けたり、
    トラブルで顧客から怒られてきて
    複雑で難解な工程図に成長していくんです。

    その熟年の複雑で難解なQC工程図を最初から見るから、嫌気がさします。ですが、QC工程図はシンプルでOKです。

    ②日常生活はQC工程図ですべて表現できる

    QC工程図を習得するには、

    あなたの日常生活の一部をQC工程図に表現すると良いです。

    QC工程図は日常生活を例に書くとわかりやすい

    例として「夕食カレーを作る!」をQC工程図に描いてみましょう。あなたも考えてみてください。

    昼食が終わって、晩御飯何にしようか?何を買ってこようかと考えますよね。そろそろ子どもも学校から帰ってくるし。と

    晩御飯はそろそろカレーが食べたいなあとしましょう。ではどんな作業や行動が必要ですか?

    1. メニューを決める
    2. 食材を購入する
    3. 調理する
    4. 盛りつける

    の5つの流れが、頭に思い描けますよね。さらに、

    「メニューを決める」決める上で、
    ●前回いつカレー食べたか確認
    ●スーパーの広告をチェック
    ●予算どうしよう?
    など、細かく考えていきますよね。

    こういうの無意識に毎日やって生きているってすごいですね。

    さらに、各作業において、詳細な工程や、各作業の注意点や、作業時間も気になります。家族のお腹がすいたちょうどいい時間にカレーができていないといけませんよね。納期が決まっているようなもんです。

    ●以上をまとめると、下表のようなQC工程図が出来上がります。

    工程 各工程1 詳細工程 注意点 時間
    夕食
    (カレー)
    を作る
    メニュー決定 家族の希望 前回いつカレー食べたか?確認 14:00
    スーパー
    の広告
    スーパーの特売品と
    冷蔵庫の中もチェック
    14:10
    予算 ○○円以内で 14:15
    食材購入 移動 自転車か歩きか?
    購買量で判断
    14:20
    食材購入 夕食をイメージして買い物する 14:30
    帰宅 子供の学校帰宅時間までに帰宅 15:00
    調理 具材を切る 具材の大きさ、形は決まっていること 17:15
    具材を炒める 油の量、炒め方、炒める時間 17:30
    ご飯を炊く 夕ご飯時間に合わせてご飯の準備 17:40
    煮込む ルーのかき混ぜ度合い、熱さ、量 18:10
    仕上げ 盛りつけ おいしそうな盛りつけ方 18:30

    何気ない日常ですが、こうまとめておくと次回のカレー作りがしやすくなるし、家族の他の人に作ってもらっても同じようにおいしいカレーが出来そうですね。

    作り方やレシピも立派なQC工程図ですね。

    「作業ができる」=「QC工程図が自分で書ける」

    QC工程図が描ける条件は、理解でなく、自分で作業ができることです。

    頭ではなく、体で何度も練習してその作業が一人でできることが大事です。

    QC工程図はすべての作業に表現できる

    夕食を作る工程図を書きましたね。次は、
    ●夕食後の片づけのQC工程図
    ●夕食後から寝るまでのQC工程図
    ●明日何するかのQC工程図

    と、しつこいですが、すべての作業や生活はQC工程図に表現できます。でも、全部書くと面倒なので、頭で理解しているわけです。

    QC工程図はすべての作業に表現できる
    実際は頭と体が動くだけ

    ●QC工程図は、他人にも同じ動きをしてほしい場合に書くか、自分が忘れないために書くかの両方があります。

    ③QC工程図と品質保証体系図との関係

    各作業のQC工程図をつなげて全体を俯瞰する

    話を、夕食からモノづくりに戻します。モノづくりの現場は、まずは各作業が発生しますから、QC工程図は必ずあります。ISO認証の所は必須です。

    その部門の全作業のQC工程図をまとめると、つまり、
    ●作業1のQC工程図
    ●作業2のQC工程図
    ・・・
    ●作業nのQC工程図
    をつなげると、その部門の品質を作りこむ流れ図ができます。これを品質保証体系図に記載しているわけですね。

    品質保証体系図は関連記事にありますので、ご確認ください。

    品質保証体系図がわかる
    品質保証体系図って何か?、この体系図から何を理解したらよいかわかりますか?本記事では、品質保証体系図をわかりやすく解説します。実際に作ると理解が深まります。ISO,品質管理を学ぶ方は必見です。

    各作業を細かく見るとQC工程図になり、
    全体を俯瞰するとその部門の品質保証体系図になります。

    ●まずはOJTで業務・作業を体で覚えて習得し
    ●慣れたらQC工程図を自分で書けるようになり
    ●全体を俯瞰できる中堅になってはじめて品質保証体系図がわかるようになります。

    品質のトラブル発生は、どこかのQC工程図の一部に問題があるわけですが、それが部門全体にどう影響するかまで考える必要がありますが、それができるのは、経験からQC工程図、品質保証体系図をステップを踏んで習得しているからですね。

    まずは、カレーの作り方を習得し
    一日の生活をQC工程図で理解し、
    家族の生活の質を管理・向上する親ってすごいし、

    まずは、業務・作業を習得し
    作業工程をQC工程図で理解し、
    部門全体の品質を管理・向上する管理職ってすごいですね

    まとめ

    QC工程図についてわかりやすく解説しました。

    • ①QC工程図とは
    • ②日常生活はQC工程図ですべて表現できる
    • ③QC工程図と品質保証体系図との関係

  • 品質保証体系図がわかる

    品質保証体系図がわかる

    「品質保証体系図って何?」、「品質保証体系図から何を読み取ればいいの?」と疑問に思っていませんか?

    こういう疑問に答えます。

    本記事のテーマ

    品質保証体系図がわかる
    • ①品質保証体系図とは
    • ②品質保証体系図を作ろう!
    • ③品質保証体系が機能するための条件
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    品質保証体系図とは

    品質保証体系図

    品質保証体系図とは、販売から出荷後までの全プロセスにおいて、それぞれの部門がやるべきことを明確にした図。

    つまり、
    ●営業部門はどんな業務をしたらよいか?
    ●設計部門はどんな業務をしたらよいか?
    ●製造部門はどんな業務をしたらよいか?

    と各部門のやるべきことを決めた図です。

    ●品質保証体系図の具体例は下図に挙げます。

    ●要は、

    みんな勝手に自己流で業務しないでね! うまくできる業務方法を品質保証体系図に書いていますよ!それを読んで、その通りやってね!

    品質保証体系図のポイント

    ●まずは、下の3点が細かくぎっしり定義されています。

    1. 各工程の業務・作業内容
    2. 各工程で担当する部門
    3. 工程で必要な会議、標準類(ルールや文書)

    品質保証体系図が嫌われる3つの理由

    ●本来は、組織活動において、最も重要な図なので、新人さんの頭に叩き込んでから業務開始としたいです。でも、できません。その理由は

    読みづらく、理解しづらく、暗記しづらいから

    実際は、組織に入って5年以上経験した中堅者以上が、読んで初めて「重要な体系図だ!」と思うものです。

    品質保証体系図は業務経験で覚える

    品質保証体系図は、経験でしみついているから理解できる

    ●新人や若手は、まずは先輩・上司からのOJTで一連の業務を経験しましょう。何回かサイクルを回して自分でできるようになってくると、全体のプロセスが理解できるようになります。

    1つの専門を経験すれば、他分野にも展開できる

    ●組織の都合で異動になったり、転職で異業種に行くこともあるでしょう。しかし、どこかで1つの専門を経験しておけば、品質保証体系図はどの分野にも理解できます。

    業種が違っていてもそれほど、大きく体系図は変わりませんし、変わったとしても、
    量産型か、受注型か
    BtoCか、BtoBか
    ・vソフトウェアかハードウェアか
    くらいでしょう。

    業種の違いが品質保証体系図のどこに効いてくるかを理解すればよいのです。

    一度、1つの専門性を磨けば、どの領域にも展開できます。

    品質保証体系図を作ろう!

    品質保証体系図は自分で作ってみると、とても良い勉強になります。作ってみよう!

    ●最初から下図のような複雑な図にはなりません。

    組織内で何度も見直して更新したり、何度も苦情・トラブルで先輩達が怒られてきた過去の積み重ねで品質保証体系図が出来上がっています。

    なので、
    ●品質保証体系図の最初は、ただの表です。
    ●品質保証体系図はどういう経緯で、細かい図表になるか?
    を見ていきましょう。

    最初はただの表

    ●品質保証体系図の最初は、ただの表です。

    ●事例として、営業部門、設計部門、製造部門、品質部門が組織にあったとします。この情報だけで品質保証体系図を作ると、おそらく下表になるはずです。

    プロセス 部門
    販売 営業部門
    設計開発 設計部門
    製造 製造部門
    検査 品質部門

    ただ、部門ごとに分類しただけじゃん!

    そうです!これで組織が回るなら、これも立派な品質保証体系図です!

    各プロセスで要望が出て来る

    上表はシンプルすぎです。なぜなら、各プロセスにおいて、部門内で閉じるからです。

    ●部門内に閉じる組織は、品質低下を懸念します。なぜなら、

    1. セクショナリズムに陥っている可能性がある(部門間の壁が厚い)
    2. リスクや情報が組織内で共有できていない可能性がある
    3. 各部門で全プロセスを理解できるプロはそもそもいない

    ●最初は、部門内で閉じていた組織でも、徐々に顧客要求品質を満たせず、各部門が困るようになるはずです。

    困ったら? 誰かに相談しますよね!!

    困ったから相談した!⇒これが部門間の連携するきっかけですね!

    各部門の連携は、普段当たり前にやっているでしょうけど、
    その当たり前に「なぜ?」をツッコむと、「相談して解決したいから」とわかりますね。

    各部門の連携の必要性が品質保証体系図を作る

    分類しただけの品質保証体系図をもう少し、肉付けします。

    品質保証体系図

    ●では、問題です!各青枠でくくった工程では、どの部門が参加すればよいでしょうか?
    ・マーケティング
    ・受注可否判断
    ・仕様検討
    ・設計開発
    ・納入仕様書
    ・製造
    ・部品調達
    ・出荷検査
    ・納入
    ・苦情・クレーム対策

    正解は1つだけではありません。むしろ、
    「あなたはなぜそう考えたのか?」が最も大切です。

    QCプラネッツでは、以下のように連携が必要としました。別に他の解でもOKです。

    営業 設計 製造 品質
    マーケティング
    受注可否判断
    仕様検討
    設計開発
    納入仕様書
    製造
    部品調達
    出荷検査
    納入
    苦情・クレーム対策

    ●それぞれの理由を説明します。別の考えてもOKです。
    ●受注可否判断は技術がわからないと判断できないため、設計・製造部門も必要。
    ●仕様検討は顧客要求、技術力の両者をみないと検討できないため、営業・設計・製造部門が必要。
    ●製造引継を設計と製造の間に追加する。仕様のヌケモレが一番起こる場所だから。
    ●検査は品質部門に任せず、製造・品質で両方みる。ただし、癒着や品質不正がないよう品質は独立した立場をとること。
    ●苦情・クレーム対策は、顧客対応、設計・製造のフィードバックやそれを品質が指揮するので全部門とする。

    以上をまとめると、下図のような品質保証体系図が出来上がります。実際の体系図に近づいてきました。

    ●あとは、どこまで細かく記載するかは組織にゆだれます。

    ③品質保証体系が機能するための条件

    せっかく、頑張って作った品質保証体系図も

    「仏作って魂入れず」では、無意味

    なので、品質保証体系が機能するための条件を考えましょう。3つ挙げます。

    1. 組織トップの方針と指示
    2. 各部門の連携力
    3. システムより人間力

    組織トップの方針と指示

    ●組織を良くも悪くもするのは、トップです。トップの方針と強いトップダウンが必要です。そうしないと、組織の担当者は誰も動きません。

    また、指示どおり強制しても、人は動きません。人は理念や思いに共感して初めて行動します。品質を作りこむ大切さを日々トップから伝えなければなりません。

    各部門の連携力

    ●普段から連携できる必要があります。具体的には

    1. 日常会話もOK。
    2. 営業が行く顧客打合せに設計・製造担当を連れて行って、顧客要求を肌で感じとらせる。
    3. 設計・製造現場に営業も行って、自組織の実力を理解する。
    4. 営業、設計、製造、品質の部門間で人を入れ替えるなどの人事異動
    相手方がわかる・相手方を経験すると連携が強まります。

    システムより人間力

    ●品質保証体系図だけ作ってもダメで、それをうまく回すのは「人」です。

    品質保証体系図にとって、「人は血液の役割がある」

    大事なのは、

    品質保証体系図と中身を暗記するのではなく、
    組織がよりよい活動になるにはどうしたらよいか、仕組と人の観点で考える事

    品質保証体系図をみれば、その組織の実力がわかってしまう理由もここにあります。

    まとめ

    品質保証体系についてわかりやすく解説しました。

    • ①品質保証体系図とは
    • ②品質保証体系図を作ろう!
    • ③品質保証体系が機能するための条件

  • 【QC検定®3級】FMEAとFTAがすぐわかる

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    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①FEMAがすぐわかる
    • ②FTAがすぐわかる
    • ③日常生活の事例で練習してみる
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    ➁このコンテンツは、一般財団法人日本規格協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
    ➂QCプラネッツは、QC検定®と品質管理検定®の商標使用許可を受けています。

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    22 【QC検定®3級】PL法がすぐわかる
    23 【QC検定®3級】変化点管理がわかる
    24 【QC検定®3級】トップ診断がわかる
    25 【QC検定®3級】環境側面がわかる
    26 【QC検定®3級】標準化、ISOの歴史がすぐわかる
    27 【QC検定®3級】範囲Rは標準偏差sより大きくなる

    ①FMEAがすぐわかる

    FMEAの覚え方

    ●FMEAで試験によく出題されて、かつ理解すべきポイントを解説します。

    FMEAは故障モード影響解析

    FMEAなのか、FEMAなのか、FMEAなのか、だんだんわからなくなってきますので、

    FMEAは英語と日本語両方でおさえておく。
    Failure(故障) Mode(モード) and Effects(影響) Analysis(解析)
    で理解する。

    FMEAはFMとEAで理解する

    意外に、FMとEAを別々に試験で出題されることがあります。
    故障モード⇒ Failure Mode
    影響解析⇒ Effects Analysis

    これで、FMEAは確実に覚えることができますね。

    <h3故障モードの重大度が覚えにくい

    ●FMEAは個々の故障モードの重大度を評価して、優先順位をつけて対策する手法です。なお、優先順位をつけることを、重点指向っていいます。

    重点指向とは、優先順位をつけること
    重点指向は、品質管理を学び始めた人にとって難解な用語ですが、大丈夫!

    ●さて、故障モードの重大度の評価方法が、覚えにくいです。

    故障モードの重大度(RPN)=(影響度)×(発生度)×(検出度)

    ●RPNは危険優先数(risk priority number)といって、次の3つの変数の積で評価します。
    ・影響度⇒故障したときの影響度合い
    ・発生度⇒故障発生頻度
    ・検出度⇒故障の発見の難しさ

    よく考えると、故障モードの重大度は
    ●(ダメージ)×(発生確率)なら理解しやすいですが、次の検出度が論理的に考えても出て来ません。試験勉強しても3つのうち1つは忘れてしまいます。

    なので、

    故障モードの重大度(RPN)は、その部門やチームが評価しやすい変数に変えてもOK

    なぜなら、

    FMEAは表作ることより、故障リスクを減らすのが目的だから

    FMEAの事例

    ●実際に作ってみましょう。事例として、設計部門のリスクをFMEAで評価しましょう。

    下表のように評価しました。

    業務内容 故障モード 影響解析 原因 対策
    影響度 発生度 検出度 RPN
    設計企画 仕様のヌケモレ 5 3 4 60 顧客要重事項
    の確認不足
    デザインレビュー
    の確実な実施
    要素設計 設計ミス 2 3 1 6 担当者の思い込む 要求事項
    の確認徹底
    組立設計 要求動作不可 1 3 3 9 設計者担当者間
    の情報共有不足
    毎日昼礼で
    進捗確認
    設計検証 検証モレ 5 3 5 75 顧客要重事項
    の確認不足
    デザインレビュー
    の確実な実施

    表を作るポイントは、

    1. 作業内容は網羅する。粒度をそろえた方がわかりやすい
    2. 故障モードも粒度をそろえるといい。
    3. 数値の定義は影響が深刻な方を高い数字にする
    4. 数値の度合いは人それぞれ
    5. 原因、対策はFMEA関係なく個々の故障に対して考える

    ここで、粒度(粒の大きさ)をそろえることが重要としました。

    1つは設計全体の故障モードの内容で、
    1つがある具体的な設計の故障モードを
    FMEAの表に並べると、対策を考えにくくなる。

    上表は設計のフロー、故障モードの抽象度を同程度の粒度にそろえています。

    表を作るだけであるが、作成者の論理力が求められるので意外と難しいのがFMEA。

    以上、FMEAでした。ついでにFTAも解説します。

    ②FTAがすぐわかる

    FTAとは

    FTA(Failure Tree Analysis)は、故障の木解析といいます。
    英語をそのまま日本語にしただけです。

    故障の原因をTree構造に書いて、個別の発生確率を計算して、故障確率を算出する便利な解析方法ですね。

    FTAはANDゲート、ORゲートを使います。

    FTAの事例

    あるお父さんが、コロカ感染するリスクをFTAから求めてみましょう。

    お父さんが感染する場合を図にしましょう。

    FTA

    各可能性を挙げて、その原因を深堀りしていきます。その起こり得る確率を概算でもいいので入れてみると、感染し得る確率が概算で求められます。

    ●感染者がいる場合と感染するはAND条件とし、
    ●家、会社など場所が違うので、OR条件としました。

    上図のケースでは、お父さんは感染するリスクは0.3%としました。

    ざっと計算するものですが、

    どの要因がどの程度影響を与えているかが明確にわかりますね。

    発生確率を下げるか、仕組みを変えるか

    ●FTAは作るのが目的ではなく、故障や困る要因を減らすことが目的です。

    確率を減らしかたは、2つあります。

    1. 改善して、個々の故障要因の発生確率を低減する方法
    2. 仕組を変えて、発生自体を避ける方法

    ●上の感染確率を下げる方法では、各々の発生確率の数値を減らす努力をします。例えば、清潔に保つ、他人との距離を保つ、うがいを欠かせずに実行するなどがあります。

    ●一方、仕組を変えて、発生自体を避ける方法は、出社からリモートワークに切り替えると、会社で感染するリスクがなくなります。 感染リスクは減りますが、リモート対応の手間が増えるデメリットもあります。

    戦略を立てて、FTAを使って不具合を回避しましょう。

    ③日常生活の事例で練習してみる

    ●FMEA、FTAに限らず、品質管理の用語や概念の説明には、実際の業務内容を使って解説します。確かに、実務向けでよいかもしれませんが、内容が難しくなるし、理解が進みにくいデメリットもあります。

    専門外な話を使って品質管理を理解するのはしんどいです。

    難解な品質管理を理解できるいい勉強方法があります。それは、

    日常生活の事例で練習することです。

    例えば、

    夫婦生活を持続するためのFMEAをやってみる
    上司に振り回されないための対策をFTAで考える

    など、一見ふざけていますが、頭のいい体操になります。是非、やってみてください。

    まとめ

    【QC検定®3級】FMEAとFTAをわかりやすく解説しました。

    • ⓪(QC検定®3級共通)QC勉強方法がわかる
    • ①FEMAがすぐわかる
    • ②FTAがすぐわかる
    • ③日常生活の事例で練習してみる

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